血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様。ダークソウル買おうかと考えてしまう怠惰のクソ悪魔です。しかし絶対に心が折れる気がしてなりません。何せ容赦がないですから。おっと失礼それではそろそろ本編へどうぞ。


第194話 二ッ岩の狸現る

理久兎についていき外へと出る。洞窟よりも明るいためか目がチカチカする。

 

蓮 「眩しい……」

 

妖夢「暗闇慣れですね」

 

早苗「私も少しチカチカします」

 

霧雨「おいおいだらしねぇな」

 

霊夢「本当ね」

 

幻想郷生活は自分も長い部類には入ったつもりだがやはり暗明の差があるとキツくなってしまう。だがそれは自分達だけではなさそうだ。

 

布都「眩しいの……」

 

蘇我「目が疲れそうだ」

 

神子「長く眠っていると少々辛いですね」

 

目を擦りながら3人は言う。

 

理 「お前らはまだまだだな」

 

蓮 「そう言う理久兎さんは眩しくはないんで

   すか?」

 

理 「全然?だってもう地底と外を行き来して

   何年だと思ってるんだ?」

 

そう言われてみると確かにそうだ。地底は神子達が眠っていた地下よりももっと深くそれでいてもっと暗い。そんな所を何度も行き来をすれば慣れるのも当たり前だろう。

 

理 「やれわれ‥‥さっさと神社に行くよ色々な

   誤解は少しでも減らさないといけねぇし

   な…」

 

神子「………あまり乗り気ではありませんけどね」

 

理 「まぁそう言うなって♪」

 

そんな会話をしつつも自分達は墓地を歩き聖達がいるであろう命蓮寺へと来るとそこに2人の女性もとい聖とぬえが立っていた。それに魔理沙が気づくと笑いながら手を掲げて、

 

霧雨「よぉ♪」

 

聖 「ん?あら♪」

 

聖は何時もと同じような屈託のない笑顔をこちらへと向ける。そして神子達を見ると少しだが目付きが変わる。

 

聖 「ぬ……いえその方々は…もしかして」

 

神子「すみ………」

 

神子が何かを言い掛けると布都が前へと出る。

 

布都「そなたか青娥殿が言っていた仏教徒は」

 

聖 「えぇ何か問題でも?」

 

布都「覚えておれよ何時か寺を燃やしてやる

   からの」

 

まさかの宣戦布告だ。隣にいるぬえはケタケタと笑うと、

 

ぬえ「お前らじゃ無理だと思うけどね♪」

 

布都「何が言いたいんじゃ?」

 

ぬえ「だってお前何かバカそうだもん」

 

布都「貴様から燃やしてやろうかの!」

 

布都の短い腕から炎の球が出現する。どうやらやる気みたいだ。自分はすぐに割って入って、

 

蓮 「ちょっと待ってください!ここに来た

   理由は話し合いであって戦争じゃあり

   ませんよ!」

 

布都「むっ………」

 

聖 「……………」

 

この時に見たいや見えてしまった。聖が似つかわしくないくらいに口許が不適な笑みを浮かべたのを。そして直感で感じた。これは聖ならざる者だと。すると黙って此方を見ていた理久兎が口を開いた

 

理 「なぁ聖さんよ質問良いか?」

 

聖 「何でしょうか」

 

理 「聖さん美味しいお酒ってやっぱり西洋酒です

   よね♪焼酎とかあり得ないませよねぇ♪」

 

と、何を言い出しかと思うと酒の話をしだした。すると聖は理久兎を睨むと、

 

聖 「なわけないじゃろやはり日本酒または焼酎

   じゃ………はっ!」

 

理 「やっぱりな…てめぇ()だよ?」

 

やはり理久兎も気づいていたみたいだ。聖は絶対に酒は飲まないため酒の話をする訳がないし口調も明らかに可笑しい。つまり目の前にいるのは聖ならざる者だ。すると聖ならざる者はケタケタと笑う。

 

聖?「いや~バレてしまったか上手く行くとは思っ

   たんじゃがな」

 

両手を合わせ忍術を放つような構えを取ると、

 

ドロンッ!

 

と、煙が上がる。煙が収まるとそこには長い髪からショートへと代わり裸眼から眼鏡へと変化した見知らぬ女性が立っていた。だが凄く特徴的な事に尻の近くには茶と黒の毛並みの狸の尻尾が生えていた。

 

霊夢「こいつ化け狸!」

 

? 「申し遅れた儂は佐渡の二ツ岩マミゾウと申す

   者じゃ丁度昨日ここに来たばかりじゃよ」

 

どうやら新参者みたいだ。というか何故に聖に化けていたのだろう。

 

霊夢「来たってまさか外界から?」

 

マミ「あぁ昔から仲のぬえに呼ばれてのぉ海を渡っ

   て来たんじゃよ」

 

ぬえ「そうさ♪危険な者が蘇る話をお前ら2人から

   盗み聞きしたから妖怪達のリーサルウェポン

   とも言われる大妖怪を連れてきたんだよ」

 

ぬえは理久兎と青娥を指差す。どうやら2人が結託している話を盗み聞きしていたみたいだ。

 

青娥「あら」

 

理 「………大方バザーでだろ?」

 

ぬえ「勿論♪」

 

胸を張って言うのだがあえて言いたい。妖怪達のリーサルウェポンを連れてきたとは言ったがこっちにはその上を行く総大将がいるということを。すると理久兎は顎に手を当ててマミゾウを見だした。

 

理 「二ツ岩に……佐渡ねぇ…」

 

マミ「うむ………じゃがそなたは昔に何処かで見た事

   があるようなそなた名は?」

 

理 「俺か?俺は理久兎‥‥深常理久兎さ♪」

 

それを聞くとマミゾウは勝ち誇ったような顔から一変して真っ青に変わる。

 

マミ「うう嘘じゃあなかろうな?」

 

理 「そうだけど?」

 

ぬえ「マミゾウ何をそんなに青くなってるの?」

 

と、ぬえがいった時、理久兎は何かを思い出したのか「あっ!」という顔をして、

 

理 「待てよそういえば昔にたかが神格を得て大妖

   怪になったぐらいで俺ら百鬼夜行というか俺

   に勝てると思った自惚れ狸がいたなぁケンカ

   を売ったの良かったけれど最後は無様にフル

   ボッコにした………確か佐渡のマミゾウとか」

 

マミ「余計な事を話すんじゃないわい!?」

 

どうやら昔に理久兎の恐怖を味わった妖怪の1人いや被害者みたいだ。すると神子や屠自子に布都が此方へと顔を寄せると、

 

神子「あのすみません理久兎さんが神とは聞きまし

   たが百鬼夜行とは?」

 

蓮 「え~とあまり僕も詳しくはないのですが昔に

   理久兎さんが率いたって言われてる妖怪の軍

   団だとか」

 

神子「妖怪の軍団!?」

 

蘇我「彼奴そんなものまで作ったのか!?」

 

布都「妖怪を率いるとは‥‥恐れぬ奴じゃな」

 

と、此方が話している一方でも理久兎達の話は進んでいく。

 

理 「で?そんな愚かにと狸汁になりに来た化け狸

   ちゃん俺とやるの?」

 

ぬえ「おい!マミゾウの実力をなめないでよ!」

 

マミ「よよ止さぬかあやつにだけは戦いを挑んでは

   ならぬ!殺されて狸汁は確定じゃぞ!?」

 

マミゾウの言っている事が本当なら昔の理久兎は一体何をしたというのだろうか。だが殺されると思っているみたいだ。

 

蓮 「あの理久兎さんせめてやるなら弾幕ごっこで

   勝負を着けたらどうですか?」

 

理 「あぁそういえばそうだね♪なぁ狸汁」

 

マミ「狸汁とは失礼じゃぞ!それで何じゃ」

 

理 「こいつらに今のルールを教えてもらいなよす

   まないけど教えてやってくれや」

 

それを聞き自分は霊夢を見ると霊夢は頭を掻きながら、

 

霊夢「仕方ないわね言い弾幕ごっこってのは‥‥」

 

そうして数十分かけて霊夢の講義が行われる。

 

マミ「成る程のつまり美しく相手を負かせと言う訳

   じゃな」

 

霊夢「えぇまぁそうよ簡単でしょ?」

 

マミ「うむこれなら理久兎貴様と対等に戦えるとい

   うものよのぉ」

 

そう言いマミゾウは理久兎に向かって構える。それを見た理久兎はニヤリと笑った。まるで獲物を見つけた狩人ののうに。

 

理 「良いぜ相手してやるよ昔みたいに茶釜にでも

   して古道具屋にでも売ってやるよ♪」

 

マミ「抜かせ積年の恨み晴らさせてもらうぞ!」

 

ぬえ「う~んマミゾウ手伝おうか?」

 

理 「良いぜ来いよ相手してやるよ♪」

 

マミ「………今回は恥じらいは捨てようこいつに勝つ

   には必要じゃしな」

 

それを聞くとぬえはマミゾウの隣に立つ。だがこれでは2VS1だ。

 

蓮 「理久兎さん僕も協力しても良いですか?」

 

理 「はぁ?蓮がか?」

 

蓮 「えぇ2対1という事に関して理久兎さんはど

   うとも思わないでしょうが僕からすると少し

   気になってしまうので」

 

実際はこれまで自分の敵として出てきた理久兎の強さを隣で見てみたいと思ったのが本心だ。隣で理久兎の戦いを見れば何か分かりそうな気がした。すると理久兎は少し黙るとクスリと笑って自分の凸をつつく。

 

理 「一丁前の事を言いやがって♪ならやってみる

   か?」

 

蓮 「………はい!」

 

自分は理久兎の隣に立ち刀を構える。折角の共闘だ存分に楽しもうと思った。

 

理 「さてさて化け狸さん少し介入はあったが問題

   ないよな?」

 

マミ「人間1人増えたぐらいではどうとも思うこと

   もあるまい………来い!」

 

ぬえ「かかって来なよ♪」

 

理 「なら遠慮なく♪」

 

蓮 「やらせてもらいます!」

 

そう言い合いながらマミゾウは理久兎に挑むのだった。




怠惰「ではでは今回もありがとうございました」

鈴蘭「ねぇ怠惰ダークソウルって何?」

狗神「そんな事を前書きで言ってたよな何だよ
   それ?」

神楽「日本語だと闇の魂ですよね?」

理 「あぁ~ゲームだよただ人間の精神を折って
   いくようなゲームだけどね」

鈴蘭「どういうこと?」

怠惰「要は死にゲー敵が容赦ない攻撃及びに一撃
   を与えてくるからそれを回避して勝ってい
   くっていうアクションダークファンタジー
   型のRPGゲームって所かな?」

狗神「それだとお前は長続きしないな」

神楽「同感ですね」

鈴蘭「多分3日で止めるね♪」

怠惰「どういう意味!?」

狗神「だってお前がろくにRPG出来ないの知っ
   てるしな」

神楽「それにメンタル弱いですし」

鈴蘭「=無理だね♪」

怠惰「きっ貴様ら‥‥しかし正論で反論できねぇ」

狗神「ざまあみろ‥‥おっとそろそろ時間だぞ」

怠惰「だねそれじゃ今回はここまで♪」

狗神「また次回もよろしく頼むぞ」

鈴蘭「それじゃ読者様♪」

神楽「また明日さようなら♪」

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