血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

23 / 442
こんばんは読者様、怠惰のクソ悪魔です。そして1つ前回はこちらの投稿の筈が本編を投稿してしまい申し訳ありませんでした。それではどうぞ。


第13話 時は経つ

十六夜咲夜が屋敷のメイドとなってから速くも2年が経過した。そんな昼の紅魔館のベランダでは影に入るようにレミリアは椅子に座り昼食を食べ終えて紅茶を飲んでいる所を玲音は見ていた。

 

レミ「う~ん♪力強くそれでいてほのかなこの

   味わい………美味しいわこれはアッサムで

   良いのよね?」

 

玲音「あぁ咲夜に紅茶の入れ方のテストをさせ

   た結果がこれだがお嬢が気に入ったなら

   合格だな」

 

レミ「えぇとても気に入ったわ♪」

 

微笑み喜びながらレミリアは紅茶を飲む。そして空を見るともう太陽が真上に来ていた。

 

玲音「おっとそろそろ掃除の続きしないとな

   飲み終わったなら片付けるぞ?」

 

レミ「えぇ構わないわ♪」

 

紅茶を飲み終えたレミリアから茶器や食器を貰いおぼんに乗せる。

 

玲音「そんじゃ日差しには気を付けろよ」

 

レミ「勿論よ」

 

そう注意し皿を持って厨房へと向かう。そして厨房では、

 

咲夜「あら玲音?」

 

厨房で掃除をしている咲夜の姿があった。最初ここに来た時よりも少し明るくなりちょくちょくと話すようになった。それだけではなくあの日、禁煙すると宣言した日から1度も喫煙していないという驚きだ。自分だったら禁煙は恐らく出来ず誘惑に負けて吸ってしまうが彼女は吸わなくなったのはとても意思が固いと思った。

 

玲音「おっす食器の片付けしたいが良いか?」

 

咲夜「えぇ構わないわよ」

 

玲音「なら遠慮なく」

 

水を出し皿や茶器を洗う。すると咲夜は何を思ったのか、

 

咲夜「玲音………」

 

玲音「ん?何だ……どうしたそんな畏まって?」

 

咲夜「えっと………ここに連れてきてくれてあり

   がとう」

 

と、突然だった。咲夜がありがとうとお礼を言ってきた。というか連れてきたのが何故ありがとうなのだろうか。

 

玲音「連れてきた事に感謝されてもな」

 

咲夜「それでもよ………もし貴方が私を連れてきて

   くれなかったら今頃はお嬢様にも出会えな

   かった…だから」

 

玲音「……なぁ咲夜…あんまり聞くのは野暮とは

   思うんだがよ………お前の過去に何があっ

   たんだ?」

 

咲夜「…そう…ね…なら教えてあげるわ代わりに

   貴方の話も聞かせて?」

 

玲音「無論だ」

 

咲夜「そうなら話すわ」

 

そうして咲夜は切り詰めた表情で自身の過去を話し出した。

 

咲夜「私はかつて変哲もないただの少女だった

   両親もいて温かい我が家もあってそこで

   なに不自由なく育った……ただ…この能力

   に目覚めるまでは」

 

玲音「その能力が目覚めたから何なんだよ?」

 

咲夜「この能力を初めて開花させ確認し認識

   したのはこの懐中時計を見つけた時だ

   ったわ懐中時計を握ったその時に世界

   のありとあらゆるものが停止した私は

   怖くなって両親に相談しそして証拠と

   して時間を止めてあった物を隠したり

   そして場所を移したりと証拠を見せた

   でもそれが仇になった………」

 

咲夜は苦悶に満ちた顔で更に続きを話す。

 

咲夜「それが化け物または怪物と言われて捨

   てられる原因となった」

 

玲音「成る程な………そんでその後は大方だが

   路頭に迷いつつも生きるために裏路地

   で成りを潜めて生きていたって所か?」

 

咲夜「えぇ…そしてそんなある日だったわ偶然

   にも私は表通りと裏通りとを繋ぐ通路で

   ある光景を目にしたわ…それこそが家族

   が仲良く手を繋いで歩く姿………その姿を

   見てから先の事は覚えていないけど気が

   ついたらその家族は倒れていて血の池を

   作っていたそして私の手には血のついた

   ナイフが握られていたその時の私は自分

   で言うのもあれだけど…とち狂っていた

   わね………今こうして考えるともう殺すの

   が堪らなくそして楽しくなってしまった

   それが殺人姫が誕生した瞬間よ」

 

咲夜の話しは結構なぐらいにおどろおどろしかった。だが咲夜と自分には共通点があった。それは快楽のために生物を殺したという事。それはお互いの共通点だ。

 

咲夜「今こうして思うと私はただ寂しかった

   からなのかしらね………この世を憎んだ

   この世に絶望したそんな時もあった…‥

   けど今は貴方やお嬢様やパチュリー様

   や妹様に小悪魔そして美鈴がいるから

   寂しくもないしとても満足してるわ」

 

玲音「それは良かったよ………」

 

咲夜「さてと私は話したわ…だから玲音……今度は

   貴方の話を聞かせて…‥お嬢様やパチュリー

   様の話だと私よりも酷いって聞いたけど」

 

頭を掻きながらどういう風に話すかと考えながら話を始めることにした。

 

玲音「まぁ俺は気づいたら1人‥…だった親なんぞ

   いねぇしずっと天涯孤独だった………だがな

   俺が幼少気にいた場所はお前がいた路地裏

   何かよりもっと酷い………毎日が悲鳴や懺悔

   中には発狂している奴もいた抜け出そうに

   も鉄格子やらで閉じ込められ逃げる事さえ

   叶わなかった牢獄の世界だよ」

 

咲夜「えっ………」

 

玲音「正直な俺はお前が羨ましい………少ない 

   時間だったとはいえ親といれて静かで

   自由に生きれてよ………」

 

咲夜「貴方はいったい何でそんな所に………

   それでどうやって抜け出したのよ?」

 

と、言われても今こうして考えてみるとあまり覚えてはいない。ただあの時に彼奴が、○○○○(ピーーー)が声をかけなければここには居なかった。この世を生きれなかった。それは事実だ。だがそれは言いたくはない。彼奴の存在は知られてはならない。何せ彼奴の名前を知れば皆は不幸になるのだから。

 

玲音「その牢獄で大火事が起きたまぁ俺が引き

   起こしたんだけどなそれでそこにいた愚

   か者共を全員始末して逃げたって所だ」

 

咲夜「そんな感じだったのね………」

 

と、そんな事を言っていると気がつく。もう太陽が真上ではなく西に向かっていくのを、

 

玲音「やべっ!掃除が咲夜!」

 

咲夜「えぇっ!」

 

と、2人は残りの仕事を片付けるために奮闘を開始するのだった。

 

 

 




怠惰「投稿をミスりましたぁ~」

狗神「こいつは…………」

鈴蘭「まったく怠惰くんは………」

神楽「まぁまぁ日曜日と月曜日が変わった
   だけですから」

鈴蘭「そうだけどねぇ」

狗神「お前は何度ミスするんだ?」

怠惰「さぁ?」

狗神 (#ー∀ー)

神楽「いっ狗神さん落ち着いて」

怠惰「まぁはい反省はしてます本当にすいません
   でした」m(_ _)m

狗神「たく………おっととりあえず今回はここまで
   な読者様」

鈴蘭「また次回もよろしくね読者様♪」

神楽「それではまた次回♪」

怠惰「それでは♪」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。