血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様。知覚過敏なのか歯が傷む怠惰のクソ悪魔です。ピリリとする痛みは本当に勘弁して欲しいです。それではこんな話もあれですので本編へどうぞ。


第198話 仲良し三妖精

とある日の昼下がり。寺子屋の仕事を終えた自分は何時ものように博麗神社へと帰還していた。

 

蓮 「ふぅ………」

 

また暫く見ぬ間に慧音の授業が可笑しくなっており今度は何を考えたのかフェルマーの最終定理についての授業をしようとしていたため止めたりと今日は忙しかった。

 

蓮 「てか慧音先生どこから知ってくるのかな」

 

そこまで来ると大学の理数系いやその中でも特の数学好きじゃないともう無理だ。というかフェルマーの最終定理ってあまりの難しさに賞金まででていた筈だがというかそれをまだ平均年齢10歳に教えるか普通。

 

蓮 「やれやれ」

 

そんなこんなな事を考え呟くを繰り返し博麗神社へと辿り着き母屋まで歩くと縁側で霊夢が腕を組んで何か悩み事をしていた。

 

蓮 「ただいま霊夢♪」

 

霊夢「ん?あら蓮じゃないおかえりなさい♪それよ

   りもどうしたの?そんなに疲れ果てて?」

 

蓮 「あぁうんちょっとね………それよりも霊夢こそ

   どうしたの?そんな悩んだ顔をしてて」

 

霊夢「えぇ…ねぇ……聞いてくれるかしら?」

 

蓮 「ん?」

 

霊夢の隣へと座り霊夢の顔を見ると霊夢は口を開けて、

 

霊夢「さっきまでここのお皿にはお茶請けの団子が

   あったのよだけど少し目を離してお茶を取り

   に行ってる間に消えたのよしかもお皿ごとね

   どう思うかしら?」

 

蓮 「…………」

 

どう思うと聞かれても黙ってしまう。だがこれは少なくても動物の仕業ではないだろう。動物だったら団子は取られたとしても皿までは取ってはいかない筈だ。つまり皿ごとというのは手を使って皿ごと持ち去ったというのが正しいだろう。そのためこれは少なくても二足歩行が出来る者の仕業なのは明白だ。口を開けて、

 

蓮 「う~ん人間もしくは妖怪なのは間違いないよ

   ねこれはしかも二足歩行が出来る者だから人

   間なら家なし妖怪なら分からな………」

 

先の林を見て思った。だってそこに団子が1個ポツンと落ちていたのだから。

 

蓮 「霊夢あれ………」

 

霊夢「えっ?………とんだバカね私ってば」

 

そう言うと霊夢は立ち上がり御札と針があるかを確認すると、

 

霊夢「行くわよ蓮!」

 

蓮 「えぇ!?………まぁ良いか」

 

自分も縁側から立ち上がり神楽を構える。

 

霊夢「さて妖怪なら退治!人間なら御灸を据えてや

   るわ!」

 

蓮 「はぁ………また止めるのか」

 

今日これで止めるのは2回目いや霊夢の事だから下手したら2回目では終わらないかもしれない。そんな事を考えてる間にも霊夢はどんどん林へと行くため自分も付いていくのだった。木陰で薄暗い道を歩き暫く歩いていると、

 

霊夢「また団子ね」

 

蓮 「あっちにも」

 

しかし歩いてまたようやく手懸かりは掴めたがこれでは良知が明かないだろう。これだけは怒られるため使いたくはなかったが式神札【狗神】を構えて、

 

蓮 「狗神!」

 

式神札を投げると煙と共に狗神(人型)が出てくる。

 

狗神「………呼んだか?」

 

霊夢「狗神を呼んでどうす………あぁ!成る程ねその

   手があったわね」

 

狗神「ん?何だよ」

 

とりあえず拾った団子を狗神の前に出して、、

 

蓮 「狗神………怒られ覚悟で言うよこれを盗んだ奴

   の臭いを辿って欲しいんだ」

 

狗神「あぁん?てめぇ私を犬扱いしてるだろ?」

 

霊夢「てかあんた犬じゃない」

 

狗神「誰が犬だ!言っておくがこれでも妖怪なんだ

   よそこは知っとけ小娘!」

 

霊夢「あっそうなら良いわよその代わりあんたが好

   きな異性を大暴露するわよ?」

 

それを聞いた瞬間の狗神の顔色はサァーと青くなっていく。そして悔しそうに、

 

狗神「くぅ覚えておけよ脇娘が!」

 

人の形から犬の形へと変わり狗神は臭いを嗅ぐ。

 

狗神「………こっちだ」

 

そうして狗神の嗅覚を頼りにすること数分後自分達は大きな木の前に出てきた。

 

狗神「この木から臭いがするそれも3ぴきの獲物が

   な」

 

霊夢「ふぅ~ん………てことは妖怪ねなら壊しちゃっ

   て良いわよ」

 

狗神「そうかなら引きずり出したら今日の昼飯とし

   ようか」

 

もう壊す気満々だ。しかも昼飯ってまさか食う気なのか。でも悪霊やら食しているためある意味で悪食かもしれない。そして狗神がタックルしようとしたその時だった。

 

? 「タンマ!ちょっとタンマ!」

 

? 「あぁ待って!!」

 

? 「出るから今出るから!!」

 

3人程の声が聞こえると木の穴から3人の少女いや妖精が慌てて飛び出てきたかと思うと、

 

? 「壊さないでぇ!」

 

? 「新しい家なの!!」

 

? 「お団子の件は謝るから!」

 

3人はタックルしそうな狗神の体へと掴まり抵抗をしだした。

 

狗神「何だこいつら!!」

 

蓮 「霊夢どうする?」(´д`)

 

霊夢「良いわよ話ぐらい聞くわよだからそんな目で

   見ないで頂戴」

 

どうやら話は聞くみたいだ。それを聞いたのか狗神も頷くと煙を出し人型になる。だが目の前の3妖精は狗神の胸やらを鷲掴みにしていた。

 

蓮 「おっおぉ」

 

狗神「………おい離せお前ら」

 

狗神の一言で3人は離れ目を疑っていた。

 

? 「おお女!?」

 

? 「私達てっきり」

 

? 「雄かと」

 

狗神「あん?

 

それは狗神の前では絶対に言ってはいけない禁句だ。妖精3人は少しだが怯えていた。

 

蓮 「まぁまぁ………それとこんにちは僕は葛の葉蓮

   って言ってこっちは狗神で隣にいるのが霊夢

   だよ♪君達の名前は?」

 

まずは名乗る。名乗らないで先に話を進めれば更に警戒されてしまうだろうと思ったからだ。三妖精はお互いに顔を合わせると自分を見て、

 

? 「私はサニー♪サニーミルクって言ってこっち

   の青い子が」

 

? 「スターサファイアよ♪それでこっちの白い子

   が………」

 

? 「ルナチャイルドよ」

 

 

話を整理すると赤と白の服を着た活発そうな子がサニーミルク。青と白の服を着た少しおっとり系な子がスターサファイアそして黒と白の服を着たまじめそうな子がルナチャイルドみたいだ。

   

蓮 「うん♪教えてくれてありがとう♪それで聞き

   いんだけど何で団子を?」

 

サニ「えっ?えぇと美味しそうだったから?」

 

スタ「それで皆で分けあって食べたよ?」

 

ルナ「美味しかったよ」

 

やはりもう団子は美味しくいただかれたみたいでもう無かったみたいだ。

 

霊夢「あっそう蹴り飛ばそうかしら?」

 

蓮 「まぁまぁ………」

 

狗神「てめぇら雄犬扱いしたこと覚えておけよ?」

 

3人「ひっ!?」

 

やはり女は怖い。とりあえず何とかこの場を静めねば。

 

蓮 「3人はもう反省したんだよね?」

 

サニ「うっうん!」

 

ルナ「雄犬扱いしてごめんなさい!」

 

スタ「それとお団子も!」

 

3人は頭を下げると狗神はやれやれと頭を掻き霊夢は仕方ないといった顔をした。どうやら何とかはなりそうだ。

 

蓮 「それよりも新しい家って言ったけど住んで

   いるの?」

 

サニ「うん引っ越ししたんだ♪ここ立地良いし♪」

 

スタ「3人で住むとなると良い大木を探さないとい

   けないですし」

 

ルナ「だからここが丁度良かったのよ♪」

 

どうやらここに暫く住む気は満々みたいだ。

 

蓮 「霊夢さその………」

 

霊夢「はぁ良いわよ別に………ただまた食べ物とか盗

   んだりしたら承知しないからね?」

 

狗神「それと次から間違えるなよ?間違えたらその

   時はてめぇら食い殺して骨までしゃぶるから

   な?」

 

3人「ごめんなさい!!!

 

これ現代だったら完璧に学校1つは縄張りにしてそうな雰囲気なんだが。

 

狗神「分かれば良いおい腹が減った飯」

 

霊夢「まったくあんたは………気を付けなさいよ」

 

そう言い2人は元の道へと戻っていった。

 

蓮 「アハハ………それとイタズラをやるなら内緒に

   するんだよ♪」

 

サニ「あっありがとうございます!」

 

スタ「優しいですね♪」

 

ルナ「逆にして良いって………」

 

それはそうだ。妖精はイタズラしてこそだ。そこはチルノや大妖精達を見てきているから良く分かる。

 

蓮 「ハハッ♪じゃあね♪」

 

そうして自分も神社へと戻る。その後、神社の神棚からお酒がなくなったりはたまた三妖精が参拝に来るなどの可愛らしい一面を彼女達は見せるのだった。そして今日から少し時間は経過し数日後の深夜。

 

? 「たす…け……なきゃ」

 

ボロボロになりつつも1人の少女が博麗神社を目指すのをそしてそれが合図かのように絶望が始まることをこの時の自分達は知るよしもなかったのだった。

 




怠惰「はい今回もありがとうございました」

鈴蘭「可愛い子達だよね」

神楽「可愛げというのがありますね♪」

怠惰「まぁ三月精だからね比較的にギャグは多い
   部類だよ三月精は鈴奈庵は幻想的な部分が
   多いよね茨華仙は両立してるけど」

鈴蘭「へぇ~」

神楽「所で最後のあれって」

怠惰「はいご想像通りです次回はオリ異変との事
   です」

鈴蘭「何かあの状態からしてヤバイよね?」

神楽「私の時より酷いですか?」

怠惰「う~ん中の人いわく解決まで半月は有する
   とか」

鈴蘭「長い………」

神楽「相手はその………」

怠惰「まぁヤバイらしいよ?あんまり分かんない
   けどさ………さてそろそろ話というか展開が
   ネタバレしそうだからとりあえず今回はこ
   こまでね」

鈴蘭「うん♪それじゃ次回のオリ異変をお楽しみ
   にね♪」

神楽「それでは読者様方」

怠惰「さようなら~♪」

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