血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様。課金の衝動に駆られそうになっている怠惰のクソの悪魔です。皆様もある筈です。課金したいという衝動が………失礼この話はここまでにしてそれでは改めて本編へどうぞ。


第203話 混沌と化していく幻想郷

謎の男と少年を撃退した自分達は人里の人間達の声に導かれそこへと行くと萃香がボロボロの姿で倒れていた。

 

蓮 「通してください」

 

霊夢「蓮ったら」

 

倒れている萃香の頭を抱え見てみると、

 

萃香「すぅ…すぅ……」

 

寝ていた。それも気持ち良さそうに。

 

蓮 「皆さんここは僕が何とかしますなので散って

   下さい」

 

慧音「私達は怪我人の手当てだ!急げ!」

 

そう言うと人間達は足早に散っていく。そして慧音も、

 

慧音「すまないが私もやらなければならない事があ

   るんだが………」

 

蓮 「いえありがとうございますそれと訳は後でお

   話します」

 

慧音「分かったすまないな」

 

そう言い慧音は大急ぎとなっている人間達に混ざっていった。

 

霊夢「で?こいつは大丈夫なの?」

 

蓮 「うん見た感じ眠ってるみたいだけど」

 

だが萃香も大切だが一番は早苗の家族である神奈子や諏訪子の安否だ。ただでさあの少年は神奈子に諏訪子がクソ弱かったと言ったのだ。太古から生きる2伸を弱いといったその言動と~したという言葉それらがより不安にさせる。

 

蓮 「霊夢‥‥僕は早苗さんの神社に行って来るよ!

   皆の安否が知りたいし」

 

霊夢「分かったわこいつはこっちで預かっておくわ

   よ………」

 

鈴仙「えっと言い掛けたんですが私も一度帰ります

   この事を早く師匠に伝えたいので」

 

鈴仙は先程に言い掛けた事を言うと自分は首を縦に振って、

 

蓮 「分かりました」

 

鈴仙「では」

 

そうして鈴仙もそそくさと走って永遠亭へと向かっていった。そして魔理沙を見てある考えが浮かんだ。

 

蓮 「そうだ魔理沙に頼みたいことがあるんだ」

 

霧雨「ん?どうしたよ?」

 

蓮 「地底の旧都に向かって様子を見てきて欲しい

   んだよ」

 

霧雨「何でだよ?それなら理久兎とか呼んできた方

   が良くないか?」

 

そう本当なら確かに理久兎達を連れてくればより戦力は増えるがさとりの件があるため出来るとは思ってはいない。ならば地底は今どうなっているのかを調べる必要があるのだ。

 

霊夢「そうしたいけど彼奴の恋人がボロボロの姿で

   内の神社で倒れたのよそれを考えるとだけど

   地底で何か起こったのは明白なのよ」

 

それを聞き魔理沙は驚くが口許を吊り上げる。

 

霧雨「分かった任せろ様子を見てくるぜ」

 

そう言い魔理沙は箒に股がり空を飛んでいった。

 

蓮 「じゃあ僕も行くよ後で神社で」

 

霊夢「えぇ気を付けてね」

 

そうして霊夢と別れ大急ぎで早苗のと後を追うのだった。そうして全力飛行をして守矢神社へと着くと異様な光景を目にする。前に見た時よりも少し退廃している感じがした。不気味だった。鳥居を潜り中へと入ると、

 

早苗「そんな……神奈子様…諏訪子様」

 

早苗は膝を地面に着けていた。早苗のいる先を見るとそこには、

 

蓮 「なっひっ酷すぎる………」

 

守矢神社の空にボロボロとなり血を垂らして死んでいるのか頭を下にうつ向かせて神奈子と諏訪子が木々の枝で四肢を拘束され大の字になって拘束されていた。

 

蓮 「早苗さん今は助けましょう!」

 

神楽を構え霊力を込めて、

 

蓮 「斬心 一ノ太刀!」

 

十字に斬り斬撃波を作り出し神奈子と諏訪子を縛る鎖を切る。その瞬間、

 

ジャキンッ!

 

鎖が壊れたのかそんな音を立てると神奈子と諏訪子は地面へと落ちる。早苗は倒れている2人に駆けつけると、

 

早苗「神奈子様!諏訪子様!」

 

2神の首筋に手を当てると早苗は何かを確信したのか此方を向くと、

 

早苗「まだ息はあります!蓮さん手当てを手伝って

   下さい!」

 

流石は伊達に何千と生きているだけあってしぶとかった。だがそれを聞き少し安堵した。

 

蓮 「分かりました!」

 

早苗は諏訪子を自分は神奈子を抱え母屋へと向かう。そうして包帯を巻いて止血や傷口に消毒などを済ませ布団に寝かせる。

 

早苗「………あの少年だけは許せません絶対に」

 

寝ている2人を早苗は見ながら握り拳を作り口からは血を垂れ流していた。

 

蓮 「早苗さん僕が言える義理ではないですが怒る

   のは構わないけれどそれで自分を失って絶望

   したらあの少年の思うつぼです」

 

早苗「ですがそれでもですよ………」

 

早苗の怒りは良く分かる。恐らく自分が早苗だったのなら敵討ちは考えた。だからこそだここで早苗を放っておいて死なれても困る。

 

蓮 「そうだ!確か博麗神社に分社を建ててはいま

   したよね?」

 

早苗「えっえぇ」

 

蓮 「良ければ暫く来ませんか?また襲撃があって

   もですしそれに霊夢にも話はつけますから」

 

早苗「………蓮さんすみませんお願いします」

 

話は決まった。そうなればすぐに行動を移すだけだ。早苗は部屋を出て数分すると荷物を持ってくる。

 

早苗「念のための保存食等もありますから持ってい

   きたいんですが………」

 

蓮 「用心には越したことはありませんよね貸して

   ください持ちますよ」

 

早苗「えっ!……ならすみませんがお願いします」

 

お腹にバックをしょって神奈子を背中におぶる。早苗は諏訪子をおぶると、

 

蓮 「じゃあ行きましょう」

 

早苗「えぇ」

 

そうして自分と早苗は神奈子と諏訪子を抱えながら博麗神社へと向かう。そうして博麗神社へと辿り着くと紅魔館の住人達や永夜亭の者達が来ていた。

 

蓮 「なっ何この量?」

 

早苗「これは?」

 

何事かと思って回りを見ると永遠亭組は少し機嫌が悪くそして紅魔館の者達は所々で怪我をしていた。

 

玲音「ん?おぉ久しいな……」

 

咲夜「蓮さんそれに早苗さんも」

 

永琳「さっきぶりね」

 

鈴仙「えぇと以下同文?」

 

蓮 「いやそれよりも何をしにここへ?」

 

と、言っていると母屋の襖が開かれ霊夢が出てきた。

 

霊夢「良いわよ部屋は片付けたから怪我人達だと

   かの手当てに使ったり休んだりしても………

   って蓮じゃないそれにその2人は!」

 

蓮 「えっと寝かせてあげて欲しいんだけど」

 

霊夢「良いわこっちに!」

 

そうして布団に二神を寝かせると、

 

蓮 「で皆は何でここに?」

 

それを聞くと霊夢は深刻そうな顔をすると口を開き、

 

霊夢「何でも私達以外にも襲撃はあったみたい

   なのよ紅魔館に永遠亭が」

 

蓮 「えっ!じゃあさとりさんは!」

 

さとりは無事なのかと思い聞くと霊夢は微笑む。

 

霊夢「大丈夫よそこは医者達が連れてきたわ

   今は隣の部屋で萃香と一緒に寝かせて

   いるわよ」

 

蓮 「そっか良かった」

 

それを聞き安心した。もしさとりが死んだとなれば理久兎も悲しむだろうし。

 

蓮 「とりあえず皆のいる部屋に行こう」

 

霊夢「そうね」

 

とりあえず自分達は皆のいる部屋へと戻る。そして隣の部屋では、

 

さと「ん……理久兎さ…ん」

 

と、さとりは眠りながらそう呟くのだった。そして場所は変わりここ命蓮寺では、

 

人間「聖さま!!」

 

人間「里の人たちが妖怪に!」

 

と、多くの人間が命蓮寺へと駆け込んできていた。

 

村沙「落ち着いて!」

 

寅丸「これは一体………」

 

一輪「聖」

 

聖 「ふむ………」

 

と、命蓮寺の者達は困っているその時だった。

 

? 「キャハハハハハハハハ本当にお前ら下等種族

   共は健気なフリして誰かに救済を慈悲をを求

   めるよなぁ見てて気持ち悪いなぁ!」

 

聖 「この声は!」

 

皆は声のした方向を向くとそこには上裸に長く先が二つに別れた舌を持つ男が楽しそうに笑っていた。

 

人間「あっ彼奴だ!!」

 

人間「ひゃーー!!」

 

人間達は皆散り散りに逃げていく。男は笑いながら、

 

? 「おいおい逃げてもどうせ何処も安全な訳ねぇ

   のになぁ‥‥まぁ良いか所でよお前らは俺を楽

   しませてくれるか?」

 

聖 「っ!皆さん危険と思ったら………」

 

寅丸「逃げませんよもう!」

 

一輪「もう離れない!来な!雲山!」

 

雲山 (=`ェ´=)

 

村沙「もし消えてなくなってもその時は輪廻転生で

   もして会いに行くよ!」

 

と、皆は各々にいう。聖は驚きつつもクスリと笑い、

 

聖 「まったく‥‥行きますよ!」

 

そうして聖達命蓮寺組は襲撃者である男と対峙するのだった。そしてここ仙界でも襲撃は起こっていた。

 

蘇我「ぐっ!!」

 

布都「こやつ!」

 

神子「屠自子!布都!」

 

神子達はここへと侵入した2本の刀を持ち全てを威圧するかのような目を持つ人狼と対峙していた。

 

? 「………この程度か?」

 

神子は焦ってもいた。人狼から感じる威圧感は並大抵の者の威圧ではない。それは歴戦を潜り抜けた者の威圧そのものなのだから。

 

神子「どうすれば帰ってくれますか?」

 

これ以上の被害を出さぬためにもそう言うと人狼は、

 

? 「簡単だ‥‥森羅万象全てからただ住ね」

 

神子「っ交渉は決裂ですね!!」

 

苦しい戦いながらも神子達は奮起するのだった。そしてまた場所は変わり妖怪の山の天狗の里では、

 

天狗「ぐわぁ!!!」

 

天狗「がぁ!!」

 

天狗「熱い!熱い!」

 

妖怪の山の木々は燃やされ天狗達は次々に撃退されていく。その中に2つの影があった。1人は炎を使う妹紅そしてもう1人は楽しそうにこの光景を見る女性だった。

 

? 「ふふっ♪炎で焼け行く山これをもし絵で書け

   るのなら何て美しいのでしょう」

 

そう言いながらその女性は手で合図する。

 

妹紅「………」

 

それに従い黙って妹紅は炎を放出し山を燃やしていく。

 

? 「ほらもっと美しく舞いながら炎を出しなさい

   よじゃないと美しくないじゃない?ほらほら

   もっと燃やしなさいよふふ‥‥アハハハ♪」

 

女性は罪悪感など感じずに妹紅を操りながら嬉々として笑うのだった。そしてまた場所は変わり上空では大きな翼を広げ1人の少年が各地で煙が上がる地上の様子を眺めていた。

 

少年「………良いなぁ暇しないって」

 

と、少年は暇そうにただそう呟くのだった。




狗神「あの野郎場所を変えてまた暴れてやがる」

鈴蘭「今回の敵対者達ってとことん屑だよね見て
   いて思うけどさ」

神楽「ですが本当に違和感があるんですよねぇ」

鈴蘭「何処に?」

神楽「何というか………会ったことがある気がする
   んですよね」

狗神「あんな前代未聞レベルのキ(ピー)ガイ見た事も
   ねぇぞ

鈴蘭「気のせいじゃない?」

神楽「うぅ~んそうなんですかねぇ」

鈴蘭「そうだよ~これが知り合いだったら目を疑
   っちゃうよ♪」

狗神「だな」

神楽「そうですよねぇ………あっもう時間ですねそれ
   では今回はここまでです♪」

狗神「また次回も見に来いよ♪そんじゃあな」

鈴蘭「バイバイ♪」

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