血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様。先程まで毎年恒例となりつつあるGと戦っていた怠惰のクソ悪魔です。また彼奴らは家賃も払わないくせして部屋に出没し、しかもカサカサと不快音を出す始末です。もう本当に彼奴らは嫌だ。失礼それでは本編へどうぞ。


第204話 全能神登場

自分と霊夢は皆の集まる部屋へと来ると座り、

 

蓮 「皆さんの被害状況について教えて下さいませ

   んか?」

 

今現在どこまでの被害が及んでいるのか聞くと、

 

レミ「どの位?最悪よこっちは紅魔館を人狼と怪

   物達に占拠されたわよ!」

 

玲音「あぁ酷いもんでな………あの人狼タダ者じゃな

   いな殺すという事に何の躊躇いも感じてもい

   ねぇあれはそうだな殺人鬼って感じか」

 

咲夜「玲音の言葉には同感ね………」

 

どうやら紅魔館は人狼を筆頭に怪物達に占領されたみたいだ。

 

永琳「私達は永遠亭占拠され迷いの竹林の3割は炎

   で燃やされて失いましたし今もなおで迷いの

   竹林には怪物達が徘徊しているでしょう」

 

輝夜「それから謎めいた女と会って妹紅と挑んだけ

   れど歯が立たなかったそれ所か復活して目が

   覚めたら妹紅がいなくなってるし大方拉致さ

   れたわね」

 

鈴仙「それに永遠亭を占領されるに当たってで薬品

   も多くは持ってけづまいで」

 

と、被害は深刻みたいだ。幻想郷には色々な派閥があるがこの中でも大きい紅魔館組、永遠亭組そして守山組と潰されていっている。まるでこう見てみると見せしめのような気がしてならならい。

 

蓮 「………思ってたよりも深刻みたいですね」

 

霊夢「みたいね」

 

そうしているの縁側の襖が開き慧音がやって来た。

 

慧音「すまない遅れた」

 

蓮 「いえそれで何があったのかを聞きたいのです

   よね?」

 

慧音「あぁ」

 

鈴仙「えっと私も説明をお願いします」

 

そう言われ自分はありのまま起こっていた事を話す。そうして話終えると慧音と鈴仙はとても信じられないった顔をしていた。

 

慧音「まさか私が術に掛かるとは不覚………」

 

鈴仙「それは私もですので………」

 

やはり掛かった事が恥ずかしいというか悔しいのか渋い顔だ。

 

慧音「蓮に霊夢…礼を言うありがとう」

 

鈴仙「私もありがとうございます」

 

蓮 「いえ偶然でしたが助けたのは魔理沙なので彼

   女に………」

 

と、言っているとまた襖が開かれる。それも大きな音を立てながらだ。襖の先には魔理沙が息を切らしながら立っていた。

 

霊夢「魔理沙やっと来たのね」

 

蓮 「え~とどうだっ………」

 

言葉を言い掛けると魔理沙は深刻な顔をして、

 

霧雨「それ所じゃねぇ!地底の妖怪達が何処にもい

   ねぇ!鬼や橋姫それ所か理久兎達もいねぇん

   だよ!まるで神隠しにでもあったみたいに!

   おかしすぎるぜ!」

 

やはりさとりの事もあって予想は当たった。もう既に地底の妖怪達もやられたみたいだ。

 

霧雨「それとよ地霊殿でこんなの拾ったんだけどよ

   ………」

 

そう言うと帽子からそれなりの大きさの黒い水晶を出す。この色合いから魔理沙が壊したあのそれは何処かで見た事のある猫耳の少女の形をした水晶だ。すると、

 

? 「た……す…け…………て」

 

と、誰かが助けを求める声が聞こえてくる。しかも聞いた事のある声だ。

 

蓮 「何か声が聞こえたんだけど?」

 

霧雨「やっぱりか?帽子に入れてる時も声がしてた

   んだけだよ」

 

よくそれで気にせずに行けたものだ。だが助けてと言われてもどう助けるべきか。

 

蓮 「霊夢って何か解呪的なものって」

 

霊夢「う~ん出来なくはないとは思うけど正直解呪

   よりも呪われないようにするってのが得意だ

   しねぇ?」

 

つまり確率的に低いぐらいだろうか。

 

パチ「解呪するって言ってもどんな術式なのかの調

   査もいるし難しいわよ?」

 

永琳「薬を使うにせよも同じなのよねぇ」

 

皆はお手上げといった所だろう。どうするかと考えていると、

 

? 「ならワシがやってやろうか?」

 

と、聞いた事のある声が聞こえ自分達は向くとそこに普通ならいたら可笑しい人物いや神がいた。

 

蓮 「りゅりり龍神様!?」

 

そうそこに世界の最高神が1人である龍神こと千がいたのだ。

 

霊夢「あんた何でここにいるのよ!」

 

千 「不穏な空気が漂っておったからそこの神棚を

   経由して来たんじゃよ」

 

千の指差す方には確かに神棚を柱に設置している。つまり本当に神棚を経由して来たみたいだ。

 

千 「さてそれよりも………ふむこれならワシの力で

   何とかなるの?」

 

そう言い千は水晶を受けとると目を瞑る。そして、

 

千 「ふんっ!」

 

ドロンッ!!

 

声を出すと同時に煙が上がり部屋を包み込む。

 

霊夢「けほっ!けほっ!ちょっと!」

 

霧雨「おいおい………」

 

早苗「ってえぇ!?」

 

蓮 「あれって」

 

自分達は目にする。龍神の手の先には猫耳のおさげの髪型の少女がいたのだ。しかもそれは理久兎やさとりと同居している火焔猫燐だったのだ。

 

お燐「うぅ………理久兎様のお母様?」

 

千 「うむ久しいの大丈夫かのう?」

 

お燐「えぇ何とか………」

 

頭を掻きながらお燐は困る。今の光景を見て思ったのは恐らく地底の妖怪達は皆揃って先程みたいに水晶に変えられていたというのが正しいのかもしれない。

 

千 「ふむそなた達の中でまだ他に寝たきりの奴は

   おるか?」

 

蓮 「えっ!あっいます!此方に!」

 

そう言い千を隣の部屋で眠る諏訪子や神奈子そして更に隣で眠っているさとりと萃香の部屋を見せると、

 

千 「………どれもこれも同じ呪いじゃな」

 

霊夢「呪い?」

 

霊夢の言葉を聞き千は神奈子の肩辺りを見せる。そこには真っ黒で何かが書かれていた。

 

蓮 「それって俗にいう呪いの刻印的な奴でしょう

   か?」

 

千 「うむそれも相当な手練れじゃ何せこの呪術は

   ルーン文字による刻印呪じゃ」

 

パチ「えっルーン文字ってあの!」

 

霧雨「それ伝説の魔法文字のか!」

 

どうやら魔法使い組は知っているみたいだ。

 

蓮 「凄いのそれ?」

 

霧雨「凄いってもんじゃねぇよ現代の魔法使いでも

   読めるのに精一杯なロスト文字だぜ読めると

   したら世紀の大発見だよ」

 

千 「ほう………昔の言葉がこうも伝わっておるとは

   のう」

 

そう言うと千は先程と同様に力を放出する。今度は煙までは出なかったが淡い光が包み込むと神奈子の肩の刻印は消えてなくなるを確認すると、

 

八坂「うっうぅん………」

 

洩矢「いたた‥‥体が痛いや」

 

萃香「あれ?ここ博麗神社?」

 

起きる気配の無かった者達が次々に目を覚ましていく。そしてそれを見た早苗は涙を流しながら、

 

早苗「神奈子様!諏訪子様!」

 

すぐに近づき目を覚ました2神に涙を流す。

 

洩矢「早苗は泣き虫だなぁ」

 

八坂「はは‥‥本当にね」

 

早苗「うっうぅん泣いてません!」

 

早苗は嬉しそうだ。だが、

 

お燐「あっあのさとり様が起きてないんですが」

 

そうさとりが起きない。未だに眠り続けていた。千は顎に手を置き、

 

千 「恐らくこれは呪いは関係なくただ単に何かか

   ら逃げておるのう」

 

輝夜「何かから逃げる?」

 

千 「うむ‥‥相当なショックを受ける事が起きたの

   じゃろうそのためか起きるのを拒んでおるの

   う………」

 

つまり現実逃避しているという事だろう。一体全体で何が起こったのだろうか。

 

蓮 「お燐さんそれに萃香さん何が起こったのか分

   かりますか?分かるのなら教えて下さいませ

   んか?」

 

何が起こったのかを聞くとお燐は困ったような顔をし萃香は深刻な顔をする。

 

お燐「あたいはお父さんとお母さんの悲鳴が聞こえ

   てそれで何事かと思って向かったら誰かに背

   後から攻撃されて石に変えられちゃったから

   良く分からないんだよね‥‥ただ斬ってきた奴

   の顔は見たけどそいつ子供だったね?」

 

子供つまり数時間前に人里を襲撃した男の目を抉ったあの残酷な少年だろう。

 

八坂「子供って言えば………」

 

洩矢「うんそいつにボコボコにされてそれでミシャ

   グジ様が可笑しくなってもう訳が分かんない

   よ………」

 

3人の話を聞き分かるのはその子供はとんでもなく強いというのは良く分かった。3人が話終えると萃香が話始める。

 

萃香「私は旧都で皆と楽しく飲んでいたんだよけれ

   ど突然だった誰かは知らないけど襲撃をして

   きて妖怪達を次々に石に変えていった私や勇

   儀それに美寿々様も奮闘したけど私も含めて

   皆も石になっちゃったのかな………」

 

萃香に勇儀に美寿々そして更に数多くの妖怪達が石というか水晶に変えられたかもしれないようだ。

 

千 「ふむ鬼に軍神と言われた八坂神奈子それに土

   着神の頂点でもある諏訪子をこうもあっさり

   と倒し更にはこのルーン文字だってそうじゃ

   考えたくはないがワシはその者に1人だけ心

   当たりがあるんじゃ」

 

霊夢「心当たり?」

 

蓮 「だっ誰ですか?」

 

千 「それは………」

 

と、千が言い掛けたその瞬間だった。突然変異とてつもない力が自分達を襲う。それに自分達は身震いをしてしまうが同時に分かってしまう。これはとてつもない殺気だと。

 

霧雨「なっ何だよこれ!」

 

萃香「っぷ!きっ気持ち悪い………」

 

霊夢「うぐっ!」

 

レミ「何よこれ!!」

 

蓮 「これって!」

 

感じたこのある殺気だった。それは数時間前にも味わったものとほぼ同じだった。そして、

 

ドゴーーーーーン!!

   

と、外で爆発が起きる。自分達は急いで障子を開け外を見ると土埃が辺りに舞っていた。そして土埃が収まるとそこには今もっとも会いたくないと思える少年が立っていた。

 

少年「アハハハハハハハハ♪やっぱり正解だったよ

   ルーン文字に仕掛けをしておいたのはさぁ♪

   すぐに気づいたよ?」

 

霊夢「あんた達構えなさい!こいつは危険よ!」

 

皆はすぐに臨戦体制を整えるが千だけはゆっくりと少年へと近づく。そして、

 

千 「やはり………そうじゃったかルーン文字と言い

   こやつらを倒す程の力といいまさかとは思っ

   たそしてこの考えは外れて欲しかった」

 

蓮 「龍神様?」

 

霊夢「どういう事よ!」

 

自分達は叫ぶが千はただ少年を見て、

 

千 「貴様‥‥その姿といい誰にそそのかされたと言

   うんじゃ理久兎!」

 

千はまさかの人物の名を叫んだ。すると少年いや理久兎と呼ばれた子は狂気じみた笑顔で、

 

理 「アハハハハハハハハ♪何をいってるのお母様

   は?これは僕のやりたいようにやっているだ

   けだよ♪」

 

と、理久兎は楽しそうにそう語るのだった。

 




狗神「嘘………だろ!?」

鈴蘭「りっ理久兎!?」

神楽「やっぱりですか!?」

狗神「あのキ(ピー)ガイが本当に彼奴かよ!!」

鈴蘭「あんな子供になるって!いやでも一回女性
   に化けてたらからもしかしたら…………」

神楽「ですが分かることは敵という事だけですよ
   ね………」

狗神「あの野郎に何が起こったんだ」

鈴蘭「分からないなぁそこは」

神楽「すみませんが私もですもし怠惰さんがいて
   くれればあるいは」

鈴蘭「だよねぇ肝心な時に限っていないから彼奴
   はさ」

狗神「だな‥‥そろそろ時間かゴホンッ!そんじゃ
   今回はここまででだ」

神楽「また次回も見に来て下さると幸いです」

鈴蘭「それじゃあね読者様」

狗神「またな」

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