血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様。シャドバでついにヴァンパイアが光を浴びてきたと感じた怠惰のクソ悪魔です。ビショップ鬼畜カードの天狐の社のコストアップのお陰で苦手なビショップとも戦いやすくなった感じがします。失礼こんな話もあれなので本編へどうぞ。


第208話 目覚め

珍しく自分は不思議な場所に来ていた。そこは幻想郷に来てから何度も来たことのある夢の世界だ。ここ最近は見ることも少なくなったため忘れがちだったが久々に来ると不思議な感じだ。

 

蓮 「………晴明さんいるんですよね!」

 

叫ぶと後ろに気配を感じ振り返ると晴明が立っていた。

 

晴明「久々ですね蓮」

 

蓮 「今まで何処に?」

 

何処にいっていたのかを聞くと晴明は微笑みつつ自分の胸を指差すと、

 

晴明「私は何時でも貴方の中にいますよ♪そして何

   処に行っていたのか鷺麿との対戦で精神を使

   い果たしてしまったので暫くは療養のため寝

  てましたね」

 

どうやら眠っていたみたいだ。そして晴明は真剣な顔で、

 

晴明「蓮‥‥どうか理久兎さんを私のにっとて唯一の

   親友を助けてあげて下さい」

 

蓮 「………端からそのつもりです皆が殺そうとして

   も食い止めるつもりです」

 

晴明「そう………なら良かった♪それと怠惰さんに

   ついてだけど」

 

蓮 「えっと‥‥あの人って本当に信用できるんで

   すか?」

 

正直な話だが信用が出来ない。何せパクリは使うしいきなり眠剤を打ってくるしで信用する材料がない。だが晴明は苦笑いをしつつ。

 

晴明「まぁあの人いえあれは人間ではありませんが

   そこはおいておいて信用は出来ないとは思い

   ますが彼は約束については絶対に守るとだけ

   は言っておきます謎が多い者だけあるので難

   しいですが優しいですよ?」

 

本当かなとは思うが晴明がそういうのであればそうなのだろうか。だが人間ではないという事は妖怪だとかの部類なのだろうか。

 

晴明「おっとそろそろ時間ですかね蓮お願いします

   ね………」

 

と、晴明が言うと目の前は真っ白になる。そしてまた目を開けるとそこに映るのは博麗神社の天井だった。

 

蓮 「………ふぅ」

 

息を吐きながら起き上がり空を見ると空は淀んだ紫いろの空へと変わっていた。

 

蓮 「えっ………」

 

? 「やぁ目覚めた?」

 

蓮 「たっ怠惰さん!」

 

すぐ近くに怠惰が壁に寄りかかりながら座っていた。

 

蓮 「どのくらい眠らせたんですか?」

 

怠惰「ざっと2日」

 

2日眠らされたぐらいでまさかここまで空が淀むとは誰が予測しただろう。

 

怠惰「でだ蓮君もう皆は起きて居間にいるよ速く行

   ったらどうだい?」

 

蓮 「………えぇそれと怠惰さん言っておきますが僕

   は晴明さんみたいに貴方を信用はしませんか

   ら………」

 

怠惰「結構♪」

 

それを聞いて自分は部屋を出て居間へと向かうと皆は座って悩んでいた。その中には重症だった龍神も酸素マスクを着けながら座っていた。

 

千 「おぉ少年よ来たか」

 

霊夢「蓮!」

 

霧雨「おい体は大丈夫か!」

 

蓮 「あっうん何とか………」

 

体をよく見てみると胸部に傷跡は少し残ってはいたが包帯も取り除かれていた。まさかここまで治癒が早いとは思わなかった。

 

千 「驚いておるのぉ少年よ♪どうじゃ?怠惰の治

   療は?」

 

蓮 「凄いとは認めますよ」

 

千 「ほっほっほ♪そうか」

 

永琳「………龍神様そのうかがいたいのですがあの者

   は一体………」

 

千 「ワシにとって古くからの親友じゃよ♪そう遥

   か昔からのな♪」

 

千は大層なぐらい信用しているみたいだ。もしかしたら本質は違うのかもしれない。

 

千 「さておんしも座ると良い今から作戦会議を始

   めるからのぉ」

 

そう言われ座ると千は話を始める。

 

千 「さてもう分かるとは思うが理久兎達はもう既

   に世界を破壊するために動いておるのは事実

   じゃ更にはこの幻想郷の勢力の中心である者

   達の大半が行方不明ともなっておるその中に

   は幻想郷の賢者の1人の八雲紫も行方不明の

   1人じゃよな巫女よ?」

 

霊夢「えぇ呼び掛けても来ないからそうじゃないか

   しら………」

 

レミ「勢力の中心で生き残ってるのは私を入れて地

   底の目玉妖怪と霊夢とそこの医者そして人里

   の教師に山の神達ぐらいかしら?」

 

さと「でしょうね………」

 

慧音「私を頭数に入れるのは可笑しいと思うのだ

   が?」

 

慧音の言葉はともかく理久兎達の力は強大を通り越して最早凶悪で危険といったレベルだ。更には力を持つ者達の大半もいない。それつまり勝てる要素は限りなく0%に近いだろう。

 

千 「そこでワシは考えたんじゃ盗られたのなら盗

   り返せば良い………とな♪」

 

フラ「アハハ簡単に言うね♪」

 

千 「確かに言葉で言うのなら簡単に聞こえてしま

   うかもしれんじゃがこの勢力で理久兎達を倒

   せるのかという疑問はどう思う?今のあやつ

   はこれまで互角であったワシですら倒す程の

   実力者となったんじゃぞ?」

 

霧雨「そうなると助け出す必要はあるってことだよ

   な?」

 

咲夜「そうなるわね」

 

鈴仙「やるしかない…ですか……」

 

皆も思っているだろう。あの理久兎達に勝てるのかともし負けてしまったりしてしまえば殺されるかそれとも操られ自尊心を完膚なきまでに潰されるかだがどちらにせよ地獄だ。

 

千 「おんしらにこんな事を任せるのは可笑しいと

   はワシも思うじゃがここで食い止めなければ

   世界は破壊されてしまうんかも知れぬのじゃ

   じゃから頼む!あやつをワシのバカ息子を止

   めてくれ!!」

 

龍神は頭をつけて懇願してきた。それは見るに耐えれなかった。

 

蓮 「龍神様!頭を上げてください!それに少なく

   ても僕は抗いますから友人として理久兎さん

   の目を覚ませたいんです!」

 

千 「少年………」

 

霊夢「こら蓮あんたばっかり格好つけるなそれに私

   もやるわよ黙って崩壊する所を見るとか趣味

   じゃないし」

 

霧雨「そうだぜ確かに理久兎やあの女は怖かったけ

   どよそれよりもこの幻想郷を救ったっていう

   勇者の称号を取りたいしよ♪」

 

霊夢や魔理沙がそう言う。だが魔理沙それで勇者になるとしたら皆死んでいる気がする。

 

咲夜「全く貴方は‥‥だけどやられたのならお返しの

   1つや2つはしたいわよね」

 

玲音「だなしかし1つや2つじゃなくて全部返して

   やろうや」

 

美鈴「守れなかったこの無念を次こそは返します」

 

パチ「はぁ図書室に読み掛けの本があるから協力は

   するわ」

 

コア「もうパチュリー様ったら素直じゃないんです

   からぁ」

 

フラ「フランもやる♪」

 

レミ「決まりね♪」

 

紅魔館組は立ち上がるとそれに続き、

 

早苗「私だってそうです!加奈子様や諏訪子様の

   無念を張らしたいですし!」

 

八坂「お~い早苗~」

 

洩矢「勝手に殺さないでくれるかなぁ~」

 

早苗「あっごめんなさい!」

 

だが早苗達も協力してくれるみたいだ。

 

鈴仙「私だって永遠亭を取り戻したいので協力はし

   ますよ!」

 

永琳「貴方が指揮ってどうするのよ‥‥でもまぁ理千

   を助けるためなら」

 

輝夜「それに妹紅(バカ)を助けたいし」

 

3人も協力してくれるみたいだ。これなら心強い事はこの上ない。

 

千 「そうか‥‥すまぬな良しではどうするか何じゃ

   が考えてる案は2つじゃ1つは吸血鬼達の館

   を解放し拠点として使うか次に寺の僧侶達を

   助け戦力を上げるかじゃが………」

 

と、言っていると襖が開きます怠惰が出てきた。

 

怠惰「それと医薬品も幾つか欲しい正直な話だけど

   もう医薬品やらもお前らに使ったから品切れ

   してるんだよねぇ」

 

永琳「それなら永遠亭に行けば色々な材料はあるわ

   よ?」

 

千 「なら永遠亭を奪還するのも案として採用をし

   ようどれに‥‥ゴホッ!」

 

言葉を言いかけ千は咳き込む。するとすぐに怠惰が千の首に手を当てると、

 

怠惰「脈が早い無理しすぎだよ?」

 

千 「じゃが!」

 

怠惰「今は大人しくしなさいじゃないといざという

   時に限って動けないよ?」

 

千 「うむ………」

 

怠惰「ごめんね口出ししてだけど彼女をここで死な

   せる訳にはいかないんだよね………」

 

千をおぶりそして酸素機械を持つと、

 

怠惰「どれにするも構わないけれど死なないでね?

   それと怪我しないでね?治療クソ面倒何だか

   らさ」

 

そう言い奥の部屋へと向かう。そして残った自分達は、

 

蓮 「どうしますか?」

 

レミ「勿論私達の館!って言いたいけどあの男の言

   葉には一理あるからそっちからでも構わない

   わよ?」

 

早苗「異論はありません」

 

蓮 「ならそうしましょう!まずするのは永遠亭の

   奪還と竹林に徘徊する怪物達の処理をしてい

   きましょう!」

 

全員「おぉ!!」

 

そうして自分達の個々では弱い小さな反撃劇の幕が上がるのだった。




怠惰「はいはい今回はここまで」

千 「かひゅ~………たっ怠惰よ」

怠惰「はいはい寝てようね千ちゃん♪おっとっと
   こっちは千ちゃんの方じゃなかったねコホ
   ンッ!まぁこれから蓮くん達がどんな活躍
   をするのか乞うご期待って事で今回はここ
   まで♪また次回もよろしく!それじゃ読者
   様!」

千 「さっさらば………ゴホッ!ゴホッ!」

怠惰「だから寝てなって………ゴホンッ!さらば!」

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