血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様。現在ユウキ運極のため奮起しつつ勉強している怠惰のクソ悪魔です。スタミナが足りんしドロップが悪くて萎えそうになりますがソロ運極頑張りたいと思います。それではこの話はここまでにして本編へどうぞ。


第210話 狂乱舞

幻想郷の南の方角では現在激しい戦いが勃発していた。

 

輝夜「妹紅!!」

 

妹紅「…………」

 

蓮 「っ!すごい戦い!」

 

その竹林では輝夜と妹紅とでの争いが起こっていた。だがそれに続き自分達を襲おうと悪趣味な見た目の怪物達が襲いかかってくる。

 

永琳「っ!」

 

鈴仙「朽ち果てなさい!」

 

怪物「ぎゃーー!!?」

 

慧音「そらっ!!」

 

ドゴンッ!!

 

怪物「がふっ!」

 

だが怪物達の一匹一匹はそこまで強くはなく皆で協力して対処ができた。慧音に限っては近づき頭突きまでしているぐらいだ。しかし不思議なのは怪物達は倒すとすぐに消滅していく事に不思議を感じざる得ないのと、

 

霊夢「こいつら本当に何処から湧いてるのよ」

 

蓮 「言われてみると………」

 

確かに言われてみると何処から湧いているのだろうか。しかし分かるのは今は妹紅を助けることが先決だ。自分が立てた仮説では恐らく近くに人里の時と同じような黒い水晶が何処かに設置されているのだろう。

 

蓮 「皆さんここは任せても良いですか?」

 

さと「………成る程大体は分かりました行って下さ

   い蓮さん」

 

慧音「よく分からんが宛はあるんだよな?」

蓮 「えぇそれなりには」

 

慧音「なら頼む」

 

自分は頷き茂みの奥へと突っ込むと、

 

霊夢「あっちょっと蓮!!」

 

霊夢も蓮の後を追いかけるのだった。

 

萃香「………もしかしたら」

 

お燐「どうかしたんですかい?」

 

萃香「私も行ってくるよ」

 

そうして更に後から萃香も追いかけるのだった。そうして茂みを進みどのくらい進んだのだろうか。

 

蓮 「どけぇっ!」

 

怪物「がぁーー!」

 

霊夢「あんたらに構ってる程暇じゃないのよ!」

 

怪物「きゃーーー!!」

 

悪趣味な怪物達を倒しつつ進む。そうして進んでいるとラッキーだったのだろうか。

 

蓮 「霊夢!」

 

霊夢「あれね完璧に」

 

自分達の目と鼻の先にはお目当ての大きな黒い水晶が建っていた。するとその水晶は光出すと、

 

怪物「ふふっ」

 

怪物「ふふふっ」

 

倒してきた怪物達が次々に出てくる。どうやら多く沸いている秘密はあれのようだ。

 

蓮 「霊夢」

 

霊夢「えぇ」

 

お互いに構えそして、

 

霊夢「行くわよ霊符!」

 

蓮 「夢想一閃!」

 

霊夢が4つの光球を放つと自分は神楽を構えて霊夢の放った光球を取り込み巨大な剣を作る。

 

蓮 「行けぇ!!」

 

そう叫び構えた神楽を横凪ぎに一閃する。そして、

 

ジャンキンッ!

 

と、音が鳴り響くと黒い水晶は切断されずるずると落ちていく。神楽を鞘に納めて、

 

蓮 「切り捨てごめん………」

 

霊夢「何を格好つけてるのよ………」

 

蓮 「いや……ごめんなさい」

 

霊夢「あぁあぁ!ごめんってば!」

 

やはり厨二病という病を完治は出来ていないみたいだ。そのために結構ショックを受けた。すると黒い水晶は光輝きだすと粒子となって消える。その代わりに何十匹もの数の玉兎が横たわっていた。その中には、

 

てゐ「うぅん………」

 

てゐの姿もあった。やはり妖怪の誰かが石に変えられてしまうみたいだ。

 

蓮 「どうしようかこの数を僕と霊夢だけで運ぶっ

   て流石に無理だよ?」

 

霊夢「う~んどうしましょうか?」

 

問題はこの何十匹といる兎達をどう運ぶか。数匹連れていってもまたこの場所に戻ってこられる訳ではない。どうするかと悩んでいると、

 

ガサガサ………

 

隣の草むらが揺れる。霊夢と共に構えるとそこから、

 

萃香「おっいたいた♪」

 

まさかの萃香だった。警戒して損した。

 

霊夢「萃香?あんた追ってきたの?」

 

萃香「うん私みたいに石に変えられてる妖怪がいた

   としたら美寿々様や勇儀の可能性が高いと思

   ってね………でも違ったみたいだけど」

 

萃香はそう言うが萃香を見てある考えが浮かぶ。

 

蓮 「萃香さんお願いがあるのですが」

 

萃香「ん?どうしたの?」

 

蓮 「ここに倒れてる兎達が全員乗れるぐらいの大

   きさのソリって作れますか?」

 

霊夢「成る程その案があったわね」

 

鬼という種族は鬼個人にもよるのだが建築関係は大の得意なのだ。それならば運べるだろうと算段したのだ。

 

萃香「ふぅ~ん良いよ待ってて今さくっと作るから

   さ♪」

 

そうして萃香は竹をなぎ倒していきやがてそれらを組み合わせていき大きなソリが出来上がる。出来上がったソリに皆を乗せると、

 

萃香「さてと………」

 

蓮 「霊夢も萃香さんも乗って良いですよ僕が引く

   ので」

 

萃香「それ大丈夫かい?」

 

蓮 「まぁ鍛練と思えば♪」

 

そう言いソリの紐を持つと力を振り絞って進むが、

 

萃香「まったくまだ怪我治ったばっかりなんだから

   無理しない!こういう力仕事は私達鬼の専売

   特許なんだから!」

 

そう言い萃香はソリを後ろから押してくれる。

 

霊夢「私も乗る気はないわよ言っとくけどだからせ

   めて周囲警戒およびに雑魚は倒すわ」

 

蓮 「2人共ありがとう♪」

 

2人の助力を受けながら自分達は皆のいる場所まで向かうのだった。そしてこの戦いが起こっている一方で少し北西の命蓮寺では、

 

フラ「アハハきゅっとしてドカーン!」

 

怪物「ぎゃーーーー!!」

 

美鈴「せいやっ!」

 

怪物「がふっ!?」

 

早苗「奇跡よ!」

 

怪物「ぎゃはーー!!」

 

皆が戦いに戦い襲ってくる女型の怪物達を倒していく。

 

聖 「皆を…守らなきゃ」

 

玲音「お前らは群がる雑魚共とあの水晶の破壊

   は頼む!俺はこいつをやる!」

 

霧雨「言われてなくてもやってやるぜ!」

 

そう言うと魔理沙はミニ八卦炉を構え、

 

霧雨「恋符 マスタースパーク!」

 

そう言い大型レーザーで周りの雑魚共を圧倒していく。そして先にある黒い水晶に当たるんじゃないかというその瞬間、

 

聖 「させない………!」

 

玲音「なっ!」

 

何と自分の相手を止めて魔理沙のレーザーの前へと立ち塞がる。

 

聖 「天符 大日如来の輝き」

 

そのスペルを唱えると共に魔理沙のレーザーと負けぬぐらいの火力のレーザーが放たれぶつかり合う。

 

霧雨「つっ!!」

 

すぐにスペルをキャンセルし魔理沙は下がる。

 

霧雨「おい!引き付けておけよ!」

 

玲音「あの女が勝手に移動したんだよ仲間がどう

   のとか言ってよ!」

 

レミ「仲間ねぇ………」

 

咲夜「お嬢様何かお分かりに?」

 

どうやらレミリアは何かを考えたみたいだ。群がる雑魚共を倒しながら、

 

玲音「おいお嬢!何か分かったのかよ!」

 

レミ「あくまで推測だけど確かあの水晶の元は妖怪

   だとかよね?そうなるとあの僧侶の仲間があ

   の水晶になったって事じゃない?」

 

それを言われると辻褄が合うそれに仲間を守りたいという聖の執念も強い事からあの僧侶の仲間を水晶に変え操る事で水晶を破壊するという行為は僧侶にとっては仲間に危害を与えようとするに変換される。それを利用され守護者をやらされているのだろう。しかしよくもこんな悪趣味な事を考えられるものだ。だが今のレミリアの発言で解決策が思い付いた。

 

玲音「仲間ねぇ‥‥おいよく見てそして耳済ませよ

   その水晶から発せられる声をよ!」

 

聖 「………?」

   

聖の動きが止まる。そして戦いの中での被弾音は多いがよく耳を済ませると、

 

? 「たす…けて……聖………」

 

? 「ひ…じり……」

 

と、不快に思えるような助けを求める声が聞こえてくる。

 

聖 「み…皆さん……うぅ!」

 

すると聖は頭を押さえて悶え始めた。そこに一瞬で組みつく。

 

玲音「今だ!やれ!」

 

聖 「なっ………うぅ!」

 

玲音「離すかよ!!」

 

ホールドし盾にならないように押さえる。たが何て力だ。これは最早人間が精神的に制御する抑制する力を感じられぬ程の馬鹿力だ。いつまで持つか。するとそれに続き、

 

美鈴「手伝います!」

 

咲夜「微力だけど!」

 

フラ「フランも!」

 

美鈴と咲夜そしてフランも自分同様に組みつく。すると先程の馬鹿力に対する抵抗が少しだが余裕を持てるようになった。そして抑えている一方で雑魚達が盾となるように集合する。

 

早苗「海開 モーゼの奇跡!」

 

早苗のスペルが発動し雑魚達は一気に片付く。そこに火力係という名の2人がスペルを唱えた。

 

霧雨「止めだ!魔砲 ファイナルスパーク!」

 

レミ「貫け!神槍 スピア・ザ・グングニル!」

 

その言葉と共に魔理沙の超巨大レーザーとレミリアのグングニルが水晶へと向かっていきそして、

 

バキンッ!!

 

それらは被弾し水晶は砕け散った所かあまりの火力で消滅した。それに続き、

 

聖 「うっぅ私は‥‥何を?」

 

聖の馬鹿力も数秒前とはうって変わり言葉も片言ではなくなる。そして聖はキョロキョロと周りを見渡す。どうやら元に戻ったみたいだ。

 

聖 「えっえぇと皆さんは何で私に引っ付いて?」

 

玲音「もう離しても大丈夫だよな」

 

咲夜「みたいね………」

 

自分達は聖にホールドをするのを止める。そして粉々になった水晶を見るとそこには妖怪であろう者達が何人か倒れていた。

 

聖 「皆さん!」

 

すぐに聖は近づき皆を見る。恐らく蓮達の話によれば呪いにはかかってはいるみたいだが命には別状はないみたいだが目の前の光景的にどうなのかは分からないため、

 

玲音「生きて…るよな……?」

 

聖 「………脈はあります生きてます!」

 

やはり生きてはいるみたいだがボロボロなのは変わらないすぐに神社へと運ばなければと思っていたその時だった。

 

? 「おやおやその女を回収する前にまさか取り返

   されるとはなぁ~感服するぜ本当によ~ギャ

   ハハハハハハハハハハ♪」

 

笑い声が聞こえてくる。何事かと思い声の先を見るとそこに不自然な影が出来ていた。やがてその影から狂ったように笑う上裸の男がゆっくりと出てきた。

 

霧雨「その影からの能力………やっぱりそうだったの

   か変態執事!!」

 

聖 「そっそんなまさか…黒さん……!?」

 

どうやらこの男は黒と呼ばれる者みたいだ。だが自分が知っている黒という男はパーティーで見たが真面目そうな顔をしていたが一体何があったというのだろう。

 

黒 「ひゃひゃひゃひゃ♪良いねぇそんな感じで驚

   いてくれるのは見ててこっちも楽しいぜクク

   ヒャヒャヒャ♪」

 

霧雨「何がそんなに面白いんだよ!お前ら何をして

   いるのかわかってるのかよ!いい加減に目を

   覚ませよ!」

 

黒 「はぁ目覚ませ?もう覚めてるぜバァ~~カ♪

   それに何してるか簡単だよゲームだぜゲーム

   それが何だってんだよ?」

 

霧雨「なっ!」

 

レミ「こいつ狂ってる!」

 

お嬢の言う通りこいつは本当に狂ってる。主人も狂ってはいたが主人が主人なら従者も従者だ。いやそうなると俺はバカになるのか。いや今はそれを気にしている場合ではない。

 

黒 「まぁ本当なら今ここでてめぇらを殺してぇけ

   ど~それもここじゃ出来ねぇからさ」

 

霧雨「どういう事だよ」

 

黒 「ここは例外で俺が貰ったが南は耶狛が支配し

   てんだよつまりここで俺が勝手に殺し合いを

   すると耶狛が後でうるせぇんだよ」

 

玲音「………お前らは東西南北で支配権を決めてるっ

   て事か」

 

あれだけお喋りなら話すかと思い聞くと案の定楽しそうに口を開ける。

 

黒 「あぁそうさ南は耶狛が支配してるぜそんでお

   前ら屋敷だとかがある北の方角は亜狛が支配

   してるのさそんで俺様は魔法の森とかがある

   東を支配してんのさで西は………あの女が支配

   してるぜ♪」

 

これは有力な情報が聞けた。これなら相手をする際に編成隊を組ませるに当たって有利に戦えそうだ。

 

レミ「あんたペラペラ話してるけど言いふらして良

   いの?」

 

黒 「構わねぇさそれに亜狛や耶狛はさっさと潰れ

   てくれれば俺の株価も上がるからよ♪」

 

聖 「………亜狛さんや耶狛さんは仲間じゃないんで

   すか黒さん!黒さん言ってたじゃないですか

   皆は大切な仲間だって!あれも嘘だったんで

   すか!」

 

黒 「はぁ?仲間だって?笑わせんなよあんなのは

   仲間じゃねぇよただ意見が合ったから協力し

   てるだけだっての仲間なんぞこれっぽっちも

   思ってねぇよカスが」

 

聖 「そん…な……」

 

その言葉を聞いた聖は目から涙を流してた。よほど大切な者だったのだろう。

 

聖 「夢なら覚めて……こんな悪夢から…」

 

黒 「はぁい目覚めました~しかし残念♪悪夢のま

   まだぜ?ギャハハハハハハハハ♪」

 

霧雨「てめぇふざけるなぁ!!」

 

玲音「なっおい待て!!」

 

箒に股がった魔理沙がミニ八卦炉でブーストしながら黒へと突っ込むが、

 

? 「人形 未来文楽」

 

突然魔理沙の目の前に槍を持った一体の人形が現れ魔理沙目掛けて槍を放つ。

 

霧雨「なっ!!」

 

すぐに方向を変えて魔理沙は間一髪で避ける。すると黒の背後から1人の女性が出てくる。

 

霧雨「つつ………やっぱり魔法の森が支配とか言って

   たから予測はしていたがお前も操られてると

   はなアリス!!」

 

早苗「そんなアリスさんまで!」

 

アリ「……………」

 

そこには先程の聖と同様に目を淀ませたアリスがいた。因みに何度か話しているため知り合い程度である。

 

黒 「おっと空を見てりゃもうこんな時間か俺様は

   そろそろ帰らせてもらうぜあぁそれとよ霧雨

   魔理沙………東の魔法の森に何時でも来いよそ

   の時は遊んでやるからよギャハハハハ♪」

 

そう言うと黒はアリスと共に影へと入っていく。その時、自分達を退け聖が走りながら、

 

聖 「待って黒さん!!」

 

黒の名前を叫ぶが黒はそんな叫びを無視しアリスと共に影へと入り一瞬で移動し姿を消した。

 

玲音「………あの野郎」

 

自分も怒りを覚えた。自分は友人や仲間は絶対に蔑ろにはしたくはなしい蔑ろにする奴は許せないとも思った。それは皆も同じなのか怒りを露にしたかのような顔をする。

 

聖 「黒さん…黒さん……っ!」

 

聖は涙を流し続け魔理沙は地に向かって拳を振るい、

 

霧雨「クソーーーーーー!!!」

 

ただ悔しさからの叫びをあげるのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで!」

狗神「黒の奴そうとう狂ったな」

鈴蘭「狂ったってレベルじゃないよあれ!?最早
   別人だよもう!」

神楽「怠惰さんあれって本当に………」

怠惰「そうなんじゃない?よく知らんけど」

狗神「良く知らんって戻し方とかもか!」

怠惰「あのさ~原因が分かんなきゃ直すにも直せ
   ないよ被検体とかそういうのがいるのなら
   話は別だけどさぁ」

神楽「つまり原因も何もかもが不明と」

怠惰「うんまったくもって分からんね♪」

鈴蘭「………どうなるのかなこれ」

怠惰「さぁ~ねぇ?おっとそろそろ時間かなでは
   では今回はここまで!それと来週は投稿を
   しないのでお願いします♪」

神楽「それでは読者様方」

鈴蘭「また再来週ね♪」

狗神「じゃあな」

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