優しい風が吹く迷いの竹林で蓮はせっせと数十匹の玉兎が乗るソリを引っ張っていた。
蓮 「ふぅ………」
霊夢「蓮あんた………まさかだけどM?」
蓮 「えっ!?」
突然霊夢からマゾかと言われた。どうしてそうなったのかと思い霊夢を見ると霊夢は何故か少し引いた顔をしていた。
蓮 「どうしてそうなるの!?」
霊夢「いやだって‥‥率先して辛いことしてるからM
なのかなって」
萃香「蓮大丈夫だよ♪蓮が虐めらるのが好きな変態
でも友達だからさ♪」(o^-')b
蓮 「ちょっと!僕はマゾとかじゃないからね至っ
てノーマルだから!」
ソリに乗る霊夢とその後ろからソリを押す萃香にツッコミをしながら先へと進む。そうして先へと進んでいくと永遠亭が見えてくる。
蓮 「ついたね」
霊夢「みたいね」
萃香「彼奴らは無事かな~」
皆を探すと丁度永遠亭の縁側に皆が座りながら傷の手当てなどをしていた。その中には操られていた妹紅の姿もあった。
蓮 「皆さ~ん!」
手を振りながら声をかけると皆が反応し永琳とお燐が駆けてくる。
永琳「無事だったのね!」
蓮 「えぇ何とか………それとやっぱり妹紅さんも
元に戻ったみたいですね」
妹紅「あっあぁすまなかったな色々と………」
蓮 「いえ気にしてませんよ♪」
申し訳なさそうに妹紅は顔をうつむくが自分は全然気にしてなどいない。それにこれを起こしたのは理久兎達だ。だから妹紅は何にも悪くない。すると永琳は後ろのソリに乗る玉兎達を見る。
永琳「やっぱりてゐ達は」
蓮 「えぇ水晶に変えられてましたそれを壊したの
で妹紅さんも正気に戻ったのかと」
永琳「成る程ね確証できたわね理久兎達はその水晶
を使って操っているってことが」
妹紅「ならその水晶は見つけ次第で破壊だな」
操られていた事に腹が立っているのか妹紅はもうカンカンだ。だがまずそれよりもてゐ達の呪いを解くのが先だろう。
蓮 「永琳さん必要と思える薬品を皆持って早く神
社に行きましょう!また耶狛達が襲ってくる
かもしれませんしそれにてゐさん達を目覚め
させたいですし」
永琳「そうね時間的にまごまごはしてられないわね
急ぎましょう!」
永琳の指示のもとすぐに薬品を回収しててゐ達の乗るソリに乗せまたは背中に背負うタイプの薬棚を背負う等して回収する。
永琳「もう良いわこのくらいあれば足りるだろうし
ね♪」
蓮 「分かりました………でも流石に空の運搬となる
と僕でも無理があるよねこれ」
萃香「大丈夫私もやるから」
妹紅「非力かもしれないが私もやるいややらせてく
れ!」
慧音「私も運ぼう」
と、皆が運ぶと言ってくれた。これなら運搬もできそうだ。
蓮 「ありがとうございます!」
そうして自分達はソリを縄で引っ張りながら空の運搬をしつつ博麗神社へと帰る。そうして神社へと着くと命蓮寺奪還組に+で聖達命蓮寺の者達もいた。どうやら奪還は成功したみたいだ。
蓮 「皆!」
皆に声をかけると皆は気づく。だが何故か顔が浮かない顔をしていた。
霧雨「よおお前ら‥‥お前らも成功したみたいだな」
蓮 「どうしたの?何か元気がないみたいだけど」
霧雨「あぁちょっとな………それよりもお前らもあ
んまし元気ないな何かあったか?特に地霊
殿の2人……」
蓮 「同じく少し色々あってね………てゐ達の呪い
も解きたいけど情報の交換をしない?」
お互いに何があったのかを知る必要があるため提案すると魔理沙は首を縦に振る。
霧雨「良いぜそうしよう」
蓮 「なら少し待っててね」
博麗神社の中へと入り龍神のいる部屋へと行くとそこには酸素マスクを着けた龍神と医者?の怠惰が小さなテーブルを囲んで何かをしているみたいだ。すると、
千 「王手じゃ………」
怠惰「………参った~いや~強いね千ちゃん」
千 「ほっほっほ♪こうしたゲームなら強いんじゃ
が電子ゲームならそなたが上じゃろ怠惰?」
怠惰「電子将棋でも勝てる気はしなかな~」
千 「次はチェスはどうじゃ?」
怠惰「俺チェス知らないんだよねぇ花札で賭けを
しようよ♪」
作戦会議かと思いきや何故か怠惰と千は将棋を指していた。しかも千に限っては酸素マスクを着けた状態でだ。よくこんな状況下で平然と将棋が打てるものだ。
蓮 「何を遊んでるんですか!今はそんな事をして
いる場合じゃないですよね!」
と、言ったその時、怠惰はともかく千はこちらを見ると、
千 「おんしはもう少し心に余裕を持たぬかでない
と緊張で心が押し潰されしまうぞ?」
怠惰「それに治療の一環として趣味活動と言うもの
もあるそれは患者の心を明るくさせ気持ちを
楽にさせるそうした治療をする行為も存在は
するんだよ蓮君?」
蓮 「なっ!?」
どうやら自分は少し浅はかだったみたいだ。治療の種類は色々とあるとは聞いていたがまさかこんな治療などもあるとは誰が思っただろうか。
怠惰「ふぅ………さて薬が届いたの?」
蓮 「えぇそれと龍神様また呪いを解いて欲しい
者達がいるのですが」
千 「そうか………よしやろう♪」
怠惰は立ち上がると千を立ち上がらせ酸素機器を千に持たせ外へと出る。怠惰は薬品が入った棚を受け取り千は玉兎達の元へと来ると優しい神力を放出し解呪を始めた。
蓮 「魔理沙用件も終わったから何があったのか聞
かせてもらって良い?」
霧雨「良いぜ‥‥私らの身に何があったのか全部話す
ぜ」
そうして自分と魔理沙とで情報交換が始まる。聞いた話は聖の救出できた事はそうだが人里であったあの男が理久兎の従者の黒だった事と性格が凶変していた事などを聞き更には現在のアリスの事や勢力図についても教えてもらった。
蓮 「まさかそんな事になってたなんて」
霧雨「あぁ私も悔しかったけど一番悔しいというか
悲しいと思ってるのが………」(: -_ -)
魔理沙はチラリと見るとそこには縁側で黄昏る聖の姿があった。どうやら聖が一番ショックを受けているみたいだ。だがその隣にはお燐が項垂れていた。
霧雨「お前らも何かあったみたいだな」
蓮 「うんまぁ話すよ」
自分も知りえる情報を皆話す。大方は魔理沙が言っていることと被った。
蓮 「それで育ての親である耶狛さんに知らないっ
て真正面から言われてあぁなってるんだよ」
霧雨「そうか…その気持ち少し分かるぜ……」
帽子を深くかぶり魔理沙はそう呟く。昔に親子同士で何かあったみたいな感じだ。だが自分はそんな気持ちをいや両親ともにいないためあんまり分からなかった。
蓮 「僕は物心がつく前に両親ともいないからあん
まり分からないかな」
霧雨「あぁそういえばそうだったな……悪いな…」
蓮 「ううん♪」
お互いに傷を晒していると、
千 「これおんしら傷の舐め合いなどするでない
それでは心が弱くなって行くぞ?」
蓮 「そうですね………所で龍神様皆は………」
運んできた玉兎は大丈夫かと聞くと千は微笑む。
千 「何♪心配することはないとりあえず怠惰が診
察をしておるじゃから分かり次第あやつが勝
手に処置もするじゃろうし」
霧雨「彼奴凄いなぁ」
性格は本当にゴミみたいな奴だが魔理沙の言う通り本当に治療が出来るだけでも充分凄いと思った。
千 「さて次の作戦を話したいんじゃが皆を集めて
くれるか?」
蓮 「分かりました!」
自分はすぐに次の作戦があると言うのを皆に伝え部屋へと集める。そして千が作戦を話始めた。
千 「時は夕刻となったこれより夜戦及びに次の戦
へと向けの準備を言うぞまず夜戦の内容は北
の紅魔館の奪取じゃ!準備に関しては2つあ
り1つは東の森への遠征をし調査をして欲し
いのと最後に誰でも良いから天界へと行って
欲しいのじゃ」
レミ「ついに来たわね私達は当然紅魔館の奪取をや
らせてもらうわ♪夜の吸血鬼はどれだけ危険
かを教えてあげないと気が済まないわ」
フラ「そうだねお姉さま♪」
玲音「吸血鬼じゃねぇが燃えてくるなぁ」
美鈴「リベンジマッチですね」
咲夜「そうね」
パチ「まぁやらせてもらうわ」
コア「やりま~す♪」
紅魔館のメンバー達はやる気満々だ。だが分からない事は何故に魔法の森への調査と天界に行くのかが分からなかった。
蓮 「何でまた調査なんですか?それと天界に行く
理由って?」
千 「うむまず魔法の森じゃが彼処は黒と言う若造
が仕切っているそうじゃなそうなるとして考
えてみろ今のあやつは正常かと?」
正常かと言われると正常ではない。黒に限らず理久兎や亜狛それに耶狛も皆狂ってると。
霊夢「ないわね」
千 「そうじゃからこそエリア的に少し狭い魔法の
森はもしかしたら少なからず変化をしている
かもしれぬという訳じゃ」
霧雨「それでって事か」
千 「うむそして天界についてじゃが天界に行き天
子と衣玖を連れてきて欲しいんじゃ」
どうやら天子と衣玖に用があるみたいだ。だが何故にこの2人なのだろうか。他の者でも良いとは思うが。
千 「少年よ不思議そうに思っておるの?」
蓮 「えっいやそんな事は!」
千 「隠さずとも良いぞ理由は簡単じゃよただ単に
強いからというのもあるがワシは信頼してお
ると言うのが理由じゃよ♪」
確かに言われてみると彼女達は強い。だがそれよりも龍神の千が心から信頼しているというのには驚いてしまう。
霊夢「そう‥‥なら私は天界に行くわ早苗あんたも来
なさいよ」
早苗「私ですか?」
霊夢「えぇそれと蓮………貴方は紅魔館の奪還をお願
いできる?」
蓮 「別に良いけど大丈夫?」
霊夢「平気よ♪どうせお使いみたいなもんだしヤバ
かったら逃げるわよ」
霊夢がそこまで言うのなら大丈夫だろう。そして今度は魔理沙が口を開く。
霧雨「魔法の森は任せてくれこれでも住んでいて長
いからな♪」
聖 「なら私も行きますもし黒さんに出会ったら次
こそは殴ってでも目を覚まさせます!」
やる気は充分そうだ。
さと「えっとその私達はどうすれば?」
お燐「あたいも何か出来ることって?」
千 「そうじゃな………良しそなた達そして永琳達は
運び込まれた兎達や寺の者達の処置等を手伝
ってくれぬか?怠惰だけでは手が回りそうも
ないからのぉ」
怠惰「言うねぇ………まぁだけど数が多いのは確かだ
から手伝いはちょっと欲しいかなぁ」
と、遠くで命蓮寺の者達の処置をしている怠惰が声を上げる。
さと「………分かりましたやります」
お燐「あたいも手伝える限りでやるよ!」
永琳「兎達は元々は私達の所の者よやらせてもらう
わ!」
鈴仙「まったく………てゐには迷惑かけられてばかり
ねぇ」
輝夜「そこのバカも手伝いなさいよ?」
妹紅「やるよ言われなくても!」
慧音「微力だが私も手伝おう!」
千 「そうか………良し!」
そして皆のその行動を見ていた千は立ち上がり、
千 「決まったのなら作戦開始じゃ!」
全員「おぉ!」
鼓舞をし士気を高め自分達は次の作戦を結構する準備をするのだった。
怠惰「ではでは今回もありがとうございましたっ
と!さとりちゃんは創傷部の手当てをして
くれ!それからお燐ちゃんと妹紅ちゃんは
骨折した者達がいるからギプスに使うため
の木材の調達してきて!」
さと「分かりました!」
お燐「わかったよ!」
妹紅「分かった!」
永琳「うどんげ貴女は私の助手をして頂戴!姫様
手伝いをお願いします」
輝夜「分かったわ」
鈴仙「分かりました師匠!」
慧音「薬剤をそっちに運ぶ!」
怠惰「あぁ急いでくれ!………ったくよ絶対に休日
分の加算で1万ぐらいとってやる………元闇
医者嘗めんなよクソがぁ‥‥おっと失礼しま
した本音が出てしまいましたね♪」
永琳「そっち抗生物質はいるかしら!」
怠惰「欲しいです!おっととこれじゃ忙しくて目
が回りますねぇ本当にまぁとりあえず今回
はここまで!」
お燐「持ってきたよ!」
怠惰「あぁ貰うから置いておいて!それでは読者
様また次回!サラダバー!」