刈り取る者を倒し魔理沙達は少なからず息を切らす。半分とは言わないがそれなりに消耗してしまった。しかしそれでも倒せたことには変わりはない。
霧雨「おい!出てこい!」
と、叫ぶとアリスの影からヌッと黒が出てくる。それも楽しそうに笑いながら、
黒 「良いぜ良いぜぇ!やっぱり刈り取る者じゃ~
お前らを満足はさせれねぇか」
パチ「もう満足よ!いい加減に投降してアリスを解
放したらどう?」
聖 「黒さん今ならまだ間に合います!一緒に来て
下さい!」
と、皆が言うと黒は更に高笑いをあげた。
黒 「ギャハハハハハハハ!まだ間に合う?投降を
しろ?ふざけるのも大概にしろよメスガキ共
がぁ!俺は俺がやりたいようにするそれこそ
が俺が望む渇望なんだからよぉ!」
交渉の余地なしまさしくその言葉通りだろう。
霧雨「無駄だ!今の彼奴に何を言っても通じねぇよ
今の彼奴に必要なのは殴ってでも連れていく
事だぜ!」
パチ「そうね」
聖 「黒さん先に謝ってはおきますよ」
魔理沙達3人は黒へと構える。黒は顔を歪ませる程に笑う。
黒 「そうこねぇとなぁ♪ならよ次の相手はこいつ
だぜ」
そう言うと黒の隣で黙って座るアリスが立ち上がりまるで機械いや人形を思わせるかのような動きで動作だけで挨拶をする。どうやら次はアリスが相手みたいだ。
霧雨「2回戦目でアリスか………その箱は使わねぇの
かよ?」
黒 「残念な事にリキャスト中でなそう簡単にポイ
ポイと使えるもんじゃねぇんでな」
そう言うとまた影へと潜った。それと同時にアリスが指を動かすとアリスの隣や背後に上海人形だったり蓬莱人間だったりしまいにはゴリアテも2体が並ぶ。これガチで殺りに来てる。
霧雨「まだ行けるか!」
聖 「えぇ何とか!」
パチ「でも待って操ってるなら何処かに石がある筈
よね!」
言われてみるとそうだ。何処かに石がある筈だが正直見たところで次の部屋に通じるような扉もなければ下に空洞がある雰囲気でもない。上かと思ったが上からも何か力が流れている雰囲気はない。
霧雨「何処かに置いてあるって感じじゃねぇか」
パチ「っ!来るわよ!」
パチュリーの言葉と同時にアリスが操るゴリアテ人形が自分達目掛けて大剣を振り下ろしてきた。
霧雨「うぉ!?」
ギリギリで避けれたがアリスの奴まさかの不意打ちをしてくるとはもしこれで操られてなかったから一発殴っていただろう。
霧雨「彼奴を操ってる石は何処だ」
まったく持って分からない。これまでの事例通りなら石があった筈だ。それなのに何処にもないのだ。そんな事を考えていると上海人形達が多種多様な武器を持って襲いかかってくる。
霧雨「舐めるなぁ!!」
弾幕を放ちながら高速で逃げる。そしてパチュリーや聖も、
パチ「まだまだ!」
聖 「はぁ!!」
体力がないくせしてパチュリーは上手く避けつつ人形達に弾幕を当て聖はその得意な体術を生かし殴りと蹴りで全て弾き飛ばしていた。
霧雨「探すならまずアリスを黙らせるため1発キツ
いのをお見舞いするしかないよな!」
そう言い魔理沙はスペルカードを構える。
霧雨「星符 グラビティビート!」
と、唱えると巨大な星型の弾幕がアリス目掛けて落下していく。だがアリスは微動だにせずに指を動かすと2体のゴリアテ人形が大剣の平を向けて割って入る。
ピチューーン!!ピチューーン!!
炸裂し被弾音が響き渡る。光が止むと四肢が砕けてボロボロになったゴリアテが転がっていたがアリスは光のない目で此方を見てくる。
霧雨「面倒なゴリアテは倒したな」
と、言ったその時だった。アリスの背後から真っ黒の髪の色をした人形が出てくる。それは禍々しく光る水晶のような剣を掲げると禍々しい光が更に強く輝き出す。
霧雨「なっ!」
あり得ない事が目の前で起きた。ボロボロになったゴリアテが一瞬で修繕されていく。そして全ての修繕が終えるとまた大剣を持って立ち上がった。
パチ「リジェネーション!?」
聖 「ですがあの人形が恐らく!」
聖も同じことを思ったみたいだ。あの黒髪の人形こそアリスを操る者なのだと。
霧雨「うわとと!!」
修繕された2体のゴリアテが仕返しと言わんばかりにブンブン大剣を振るってくる。その光景はしながらハエを叩こうともがく者達と叩かれまいと逃げる蝿のようだ。
パチ「そこの蝿はこっち戻ってきなさい!」
霧雨「誰が蝿だ!?ったくよ!」
一時乱戦エリアから離脱してパチュリーと聖と合流する。
パチ「まぁでもお手柄よタネは分かったから」
霧雨「あぁタネが分かっただけでも撃った甲斐があ
ったもんだぜ!」
アリスは笑わずに指を動かし人形達を操って此方へと攻撃を仕掛けた。
パチ「魔理沙それにそこのモンクはアリスをやりな
さい!道は切り開くわ!」
霧雨「恩に着るぜ!」
聖 「あの私はモンクでは………」
パチ「良いから!」
聖 「………分かりました!」
魔理沙と聖は真っ直ぐに突撃する。そして突撃する2人に向かって上海や蓬莱といった人形達が数多の武器を携えて襲いかかる。
パチ「日月符 ロイヤルダイヤモンドリンク!」
パチュリーの援護スペルが発動し金色に光輝く弾幕が人形達を撃墜させて行く。第一関門の無数の人形達はこれで突破したが、
霧雨「ゴリアテェェェ!?」
2体のゴリアテ人形が巨体に似合わずの速度で大剣を振るってくる。
聖 「魔理沙さんここは私が抑えますだからアリス
さんをお願いします!」
霧雨「待て!それは死亡フラグだぜ聖!?」
そう言うが聖はゴリアテ人形へと向かっていった。しかも死亡フラグをしっかりと建設してだ。これにはツッコミを入れてしまう。そして聖へと大剣が振り下ろされた瞬間に聖はスペルを唱えた。
聖 「天符 大日如来の輝き」
聖の体が光輝く。それと同時に一直線にレーザーが放たれ2体のゴリアテを貫いた。聖にはフラグという概念はなかったのかもしれないと思ったがこれで道は切り開けた。
霧雨「ありがとうな!」
礼を言い全速力でアリスの元へと向かう。また黒髪の人形が現れその手に持つ水晶の剣で首もとへと斬りかかってきた。
霧雨「お前から来るとか好都合だ!」
横凪ぎで水晶の剣が自分の首へと当たろうとするその時、体を後ろへと寝かせイナバウアーをしてギリギリで避け通りすぎる。
霧雨「さぁてこれで終わらせてやるぜ!」
八卦炉を取りだし魔力を込めて、
霧雨「恋符 マスタースパーク!」
アリスへとマスタースパークをほぼゼロ距離で放つ。これは流石に避けれなかったのか、
ピチューーン!!
と、音をたてて被弾する。そしてマスタースパークの反動を利用してそのままバックで黒髪の人形へと向かい、
霧雨「これでこの悪夢は終わりだ!アリスは返して
貰うぜ!」
ドゴンッ!!
箒の刷毛の部分に人形は直撃する。そしてそのまま壁へと激突させる。
霧雨「あばよ!魔砲 ファイナルスパーク!」
ゼロ距離でのファイナルスパークが直撃しそして、
ピチューーン!!
と、被弾する音をたてて光の中で黒髪の人形は砕け散ったのだった。
怠惰「ではでは今回もありがとうございました」
狗神「今こうして戦ってるわけだが他の所もこんな
感じなのか」
怠惰「まぁそうだね南は耶狛の捕獲で東は黒の捕獲
そして北は亜狛の捕獲と大変だよね」
鈴蘭「不老不死が2人に不死身が1人かぁ」
神楽「捕獲するのも骨がおれそうですね」
怠惰「そうだねぇ~難しいよねぇ」
狗神「ただあの時に出てきた天使とかが出てきてな
いのも怖いよな彼奴が博麗神社とかがある西
を支配してるみたいだしな」
怠惰「大丈夫♪天使はバ‥‥コホンッ!頭に花が咲い
てるから♪」
鈴蘭「過小評価!?」
怠惰「まぁ昔からそうだからねぇ~おっとそろそろ
こんな話をしていたら時間だねそれでは今回
はここまで!」
狗神「また次回もよろしくな!」
神楽「それではまあ次回に♪」
鈴蘭「バイバイ~♪」