血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、花粉で現在苦しんでいる怠惰のクソ悪魔です。この季節がやってくる。また去年みたく花粉、蓄膿、鼻炎で三股をかけるのかなぁ………おっと失礼。それでは本編へどうぞ。


第16話 愛欲の業火

記憶が流れてくる。自分の記憶ではない恐らくベリアルの記憶。そこにはまだ狂気に蝕まれていない頃のベリアルともう1人。男性がそこにいた。

 

ベリ「先輩…あの!」

 

男性「まったくベリアル嬢は心配性だな…俺は

   大丈夫さ」

 

ベリ「でも七つの大罪って先輩はともかく他の

   6人はならず共じゃないですか!そんな

   奴等が集まる場所になんかに先輩を行か

   せる訳には!」

 

男性「俺は大丈夫♪このアスモデウスならな♪

   だから心配するなよ♪」

 

そう言いながらアスモデウスと名乗った男はベリアルの頭を撫でると背中を向けて去っていく。それと同時に辺り一面は業火で燃やされていく。そして炎が少し鎮火するとそこには涙を流しながらうずくまるベリアルの姿があった。

 

ベリ「何で…何で……私を置いていったのですか!

   何で………」

 

そんなベリアルの光景を見ていると何処からか声が聞こえてきた。

 

? 「彼奴は裏切り者だ!」

 

? 「いや彼奴等はだ!我ら悪魔を裏切るだけ

   ではないソロモン王でさえも権力を失っ

   たのだぞ!あの売国者共のせいで!」

 

? 「だから反対だったのだ………七つの大罪等

   と言う無法者共を組織したのが事の発端

   だ!」

 

そんな声が聞こえてくる。そしてまた視界が業火で包まれていく。すると踞るベリアルに変化が起きた。

 

ベリ「許さない…許さない!アスモデウス様を

   奪ったあの6人が!殺す!殺す!殺す!

   煉獄の業火でで苦しませながら殺してや

   る!

 

そう呟くと共にベリアルの体は業火で包まれ体は灰と化したのだった。そして視界は戻り自分は業火で燃えていく紅の館を見る。

 

ベリ「あら…貴方は見たのね私の記憶を……

 

どうやらバレているみたいだ。というか見たくて見たわけではない

 

ベリ「しかしまぁ呆気なかったわねぇもう少し

   出来るかと思ったけど

 

そう言いながらベリアルは真っ黒の炭となった屋敷の誰かを踏みつける。そしてその炭はバラバラになるが、

 

ベリ「………ちっ偽者かあの魔術師の魔法って

   所かしら………まぁ良いわどの道この館

   からは逃げれないふふっあはははは!

 

そう言うとベリアルは自身の体を歩かせる。逃げていった紅魔館の住人を亡き者にするために。そして視点は変わり紅魔館の大図書館。

 

咲夜「うっお嬢様…大丈夫ですか」

 

レミ「えぇ何とか……あの駄執事手加減しない

   とか最悪よ」

 

そこにレミリア達は逃げ込んでいた。あの時の爆発の際にパチュリーがダミーを作る魔法を使いそして咲夜の能力で何とか逃げてきたが状況は一切打開されていない。

 

美鈴「………あのベリアルって言う悪魔をどう倒す

   のかって事ですよね」

 

レミ「そうなのよね………」

 

そう言っているとパチュリーと小悪魔が幾つかの文献を持ってくる。

 

パチ「レミィ…ベリアルの事について粗方は調べ

   たわソロモンの72の魔王であるベリアル

   彼女は自身の炎で焼身自殺をしたと文献に

   書かれていたわ」

 

美鈴「しょ焼身自殺!?」

 

レミ「またとんでもない奴ね………」

 

驚くのは無理もないだろう。焼身自殺した者がこうして自分達の敵として立っているのなら。  

 

咲夜「でも焼身自殺したって一体どんな意味が」

 

コア「えっとですね………自身の体を炎と同化して

   いると書かれていますそれで何ですが古来

   種の中でも特に強かったソロモンの悪魔達

   はレメゲドングリムモワールによって力を

   抑制されていたというのを聞いた事があっ

   て恐らくその呪縛から抜け出すために炎で

   焼身自殺をして炎と同化したのかと」

 

美鈴「なっ何てキ(ピー)ガイな………」

 

そう言ってしまうのも無理はない。そんな事をしようとするのはキ(ピー)ガイ以外なに者でもない。

   

パチ「そこで私は思ったのよ」

 

レミ「何がよ?」

 

パチ「コア…確か貴女達魔族は肉体がないと魔力

   は回復しないのよね?」

 

コア「あっはい!魔力となるとそうなりますね…

   ただ魔力が満ちる場所とかだと話しは変わ

   りますけど………」

 

と、小悪魔が説明するとパチュリーは自分達を見て、

 

パチ「肉体のない悪魔というのは魔力が満ちる所

   が少ないこの現世においてどうやって魔力

   を補給すると思う?」

 

自分は考える。そういった力は自然と徐々に回復はしていく筈。だが肉体がないとなるとほぼ回復は不可能に近い。それを踏まえると、

 

レミ「つまり駄執事の体を使って魔力を供給して

   いるって事?」

 

パチ「えぇその通りよそしてその供給パイプは」

 

美鈴「玲音さんの右肩の紋様ですね!」

 

パチ「恐らくは」

 

つまりその右肩の紋様を何とかして消せれば勝機はありそうだ。これは良い事が聞けたが、

 

パチ「だけどそれでラインを絶ってしまうと

   恐らく玲音は死ぬわ」

   

咲夜「えっ」

 

レミ「何ですって!」

 

美鈴「そんな」

 

そう言ってしまうのは無理はない。まさか死ぬとは誰が予測しただろう。

 

パチ「彼は何度も自殺を繰り返したけど死ねな

   かったそれは恐らくベリアルの炎の加護

   があったから死ねなかったと推測すれば

   それが無くなったとなるとそれが意味す

   るのは」

 

美鈴「これまでのツケが返ってきて死ぬって事

   ですか!」

 

パチ「そうなるわね」

 

ベリアルを倒すことが出来ても恐らく玲音は死ぬ。玲音を生かすとなるとあの狂暴なベリアルも同様に生かすという事になる。どちらにせよバッドエンドであることには変わりない。

 

レミ「パチェ何か方法はないの!」

 

パチ「あるわよ…ただ玲音の右肩の紋様を消す

   より遥かに大変だけどやる?私はやる

   に賛成するけど?」

 

パチュリーはニヤリと笑う。そしてレミリア、咲夜、美鈴、小悪魔も答えは決まっていた。

 

咲夜「私もやります!何時もの玲音に戻ってもら

   いたいから!」

 

コア「私だって玲音さんには戻ってもらいたいで

   すよパチュリー様!」

 

美鈴「あのバカをもう一度ここに立たせたいです

   お嬢様それにパチュリー様!」

 

レミ「そう…なら決まりね……!」

 

と、レミリアが言ったその直後、

 

ドガーーーーーーーーン!!

 

大図書館の扉が爆発し炎が侵食してくる。そしてその炎と共にニヤリと不気味に笑うベリアルと虚ろな表情となりながらもガンブレードを握る玲音が出てくる。

 

ベリ「見~つけた♪ふふふふあはははは!!

 

レミ「ちっ!パチェどうすれば良いの!」

 

パチ「時間を頂戴!2時間いいえ1時間だけで

   良いわ!」

 

レミ「分かったわ!それまで稼ぐわ!」

 

そう言うとパチュリーと小悪魔は奥へと逃げる。そしてレミリアと咲夜そして美鈴は戦闘体制をとる。

 

ベリ「今度こそ燃やしてあげるわぁ!!

 

レミ「やってみなさい!この狂乱女!」

 

そうしてベリアルとの決戦が始まるのだった。




怠惰「ではでは今回もありがとうございました」

鈴蘭「ねぇ怠惰」

怠惰「ん?どうかしたのかな?」

鈴蘭「七つの大罪ってどんな悪魔達なの?」

狗神「それは我も思ったな」

神楽「えっとその私もです」

怠惰「まぁアウトローかな?誰の指図も受けない
   誰の命令も聞かない自分達の利益や利点と
   いったものしか追求しない集団かな?」

狗神「むっ無法者集団だな」

怠惰「まぁ皆の大好きなワン(ピー)ースで例えるなら
   海軍のG7みたいなもんだよねそれよりも
   遥かに質が悪いけど」

神楽「うわぁ………そのメンバーが想像がつかない
   ですね」

鈴蘭「もしかしたら意外な人物が七つの大罪だっ
   たりするのかなぁ♪」

怠惰「さぁ?どうだろうね♪おっとそろそろ時間
   だねそれでは今回はここまで!」

神楽「また投稿した際にはよろしくお願いいたし
   ますね♪」

鈴蘭「それじゃ読者様!」

狗神「またな」

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