血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんわ読者様。学校の終わりが遅く家に帰るのも遅くて憂鬱になってきている怠惰のクソ悪魔です。ゲームをやる時間も確保できなくなってきたりで悲しいです。さてこんなリアル話はここまでにして今回もどうぞ。


第241話 全能の椅子

光輝く結晶のような外壁の何かが裂け目から姿を表す。和の風景を重んじているこの幻想郷ではまさしく異質と言わんばかりの巨大な何かに目を点にしていた。

 

怠惰「ありゃまぁ~バカな天使はあんなのも出せる

   んだねぇ」

 

アリ「あんたは知ってるのあれを!」

 

怠惰の口調から明らかにあれを知っているようだ。自分も含め皆の視点は怠惰に集まると、

 

怠惰「あれは全能の椅子と呼ばれる物さかつて第二

   次神魔大戦の先駆けに登場する要塞兵器さ」

 

霧雨「要塞兵器!?」

 

怠惰「そうかつて第一次神魔大戦の時にルシファー

   達の王とも言える全能神が住んでいた場所そ

   して兵器という名前通りあの下の尖ってる部

   分から高出力レーザーを放てるから地上部隊

   は全滅確定ともいえるよね♪」

 

千 「戦争時代にあんな物など!」

 

怠惰「それはそうだ千ちゃんが生まれる前に壊した

   んだからそれに先駆けって言った意味は悪魔

   達による宣戦布告なしの奇襲攻撃から始まっ

   たからだよ全能神そしてあの兵器も殺しそし

   て壊したんだよ」

 

前に千の話で聞いてはいたが怠惰は第二次には参加している筈だ。つまりあれを壊した者の1人という事で間違いはないだろう。

 

怠惰「さっき早苗ちゃんは核融合炉はちょっとの攻

   撃で破壊は出来ないって言ったよね?あれだ

   ったら余裕で可能だけど?」

 

早苗「あの兵器のレーザーの破壊規模は!」

 

怠惰「全出力を使えば大陸1つまぁどうせ被害を抑

   えるのにバリアを張ると考えると都市1つの

   破壊力かな?」

 

蓮 「もしそんなのが核融合炉になんか当たれば幻

   想郷は終わりますよ!?」

 

怠惰「まぁ幻想郷で済めばな核融合炉という巨大エ

   ネルギーにあんな巨大エネルギーをぶつけ合

   えばこの日本の大陸1つは滅びるぞ?」

 

もうこうなると気が狂った奴の笑い話なんかでは済まされない。何故なら目の前で起こっているのは限りない現実なのだから。

 

紫 「あれを止める方法はないのですか!」

 

紫は怠惰の胸ぐらを掴みそう言うと怠惰はヘラヘラと笑いながら、

 

怠惰「外部の攻撃は無効なために内部から破壊する

   しかないだが侵入しようにも周りの砲台から

   魔力弾が飛んでくるから侵入も難しいのさそ

   れに………」

 

怠惰はポケットから双眼鏡を出すとこちらに投げ渡してきた。一体なんだと思い双眼鏡で覗くと自分は絶句した。

 

蓮 「なっ何あれ………」

 

霊夢「何が見え………これって!?」

 

自分達が見たものそれは空中を飛び回る人型に翼が生えた者達があの空中要塞を守るかのように飛んでいた。

 

怠惰「あの防衛網を潜り抜けなきゃいけないけれど

   出来るかな?」

 

紫 「それなら私の能力で………」

 

怠惰「やってみれば?」

 

怠惰の発言を聞いた紫はスキマを開くが、

 

紫 「何よこれ‥‥?」

 

霊夢「どうかしたの?」

 

紫 「あの内部に開かないのよ!」

 

怠惰「ありゃりゃこれは理久兎君達に対策されちゃ

   ったねこれは♪」

 

蓮 「怠惰さん他に考えはないんですか!」

 

考えはないのかと聞くと怠惰は首を傾げ少しすると不適に笑う。

 

怠惰「まぁあるにはあるよ?ちょっと非神道的だけ

   どね」

 

蓮 「人道的じゃなくて神道的?」

 

怠惰「うん♪言っておくけどあれの外壁に傷をつけ

   れるのはこの場にいる俺や君達では不可能だ

   けど唯一で1人いや1神だけいるよ♪」

 

そう言い怠惰は龍神を見る。まさか龍神なら可能だと言うのだろうか。

 

千 「わっワシか!?」

 

怠惰「うん♪元々あれを創ったのは全能神そして千

   ちゃんは全能神の血を濃く受け継いでるだか

   らこそ創った者の血を継ぐ千ちゃんにしか壊

   せないんだよね酷な話だけど」

 

千 「………ワシに出来るかのぉ」

 

怠惰「出来なきゃ出来ないで別に良いんじゃない?

   その時はこの世界は滅ぶけどね♪」

 

天子「あんたを見直そうとした私は本当にバカだっ

   たわ!」

 

怠惰「だって出来ないなら出来ないで仕方なくない

   か?」

 

確かにそうかもしれない普通なら自分もそう言う。だがしかし自分達の命が掛かっているのだ。諦めてほしくはない。それに守りたい者がいるのだから。

 

蓮 「龍神様お願いします!」

 

頭を下げて懇願する。すると龍神は頭に手を置くと、

 

千 「………ワシは諦めるとは言っておらぬそれにこ

   の世界を創造した1人として絶対に見捨てぬ

   そしてそれはお主達もそうでありあの要塞に

   おるバカ息子もそうじゃ!」

 

蓮 「龍神様‥‥」

 

霊夢「ねぇやるのは構わないけど作戦はあるの?」

 

霧雨「えっガンガンいこうぜじゃないかのか!?」

 

と、何処のRPGの作戦だよと思った。

 

怠惰「魔理沙ちゃんってもしかして憤怒の化身か何

   かかな?」

 

霧雨「憤怒ってそれ名前か?」

 

怠惰「あぁ‥‥友人の名前だけど今はそれよりも作戦

   を考えるのが先決だろ?」

 

永琳「そうね………でも防御能力は高いのよね?」

 

怠惰「あぁ言った通り高いが1つ良い作戦があるに

   はある」

 

どうやら怠惰に良い作戦があるみたいだ。怠惰はニヤリと笑うとポケットから何か絵馬みたいな不思議な板を13枚取り出した。

 

怠惰「千ちゃんほら」

 

千 「おっとと………何じゃこれ?」

 

怠惰「オート魔法障壁のお守りそれを壊せば約2分

   の間だけ魔砲弾の嵐を防げる品物さけど難点

   としては物理攻撃は防げないから注意っての

   と残り12枚だけしかないだからお前らの中

   から12人選べその12人が中に侵入し理久

   兎君達を倒す突撃隊だそれからこれに限って

   は早い者勝ちなそして残った奴はあの雑兵共

   を片付けづつ12人及びに千ちゃんの防衛が

   任務だよ」

 

そう言われ自分達は見つめ合うと真っ先に自分は手をあげる。

 

怠惰「ならほら」

 

蓮 「おっとと………」

 

受け取ると自分に続き一斉に手が上がる。

 

怠惰「ほらよ」

 

と、ぶっきらぼうに言いながら木の板を渡す。渡された者は霊夢、魔理沙、早苗、妖夢、咲夜、玲音、紫、萃香、天子、さとり、聖に板が投げ渡された。手を上げたが遅かった他の者達は少し悔しそうな顔をしていた。

 

霊夢「おっとっと‥‥」

 

霧雨「へぇおもしれぇ」

 

玲音「こんな飾りがなぁ」

 

咲夜「そうね‥‥」

 

早苗「何か‥‥不気味な力を感じますねこれ」

 

妖夢「えっ!?」

 

さと「確かに………」

 

萃香「そうかなぁ?」

 

聖 「えぇ魔力がこもってますね」

 

紫 「何とも言えないデザインというのは分かるけ

   どね」

 

天子「そこはあんたに同意してあげるわ」

 

怠惰「さて配り終えたななら作戦を説明するぞ」

 

見ながら思い思いに言うがそんなの気にせずに怠惰は話を進めていく。

 

怠惰「さっきも言った高出力レーザーは恐らく後残

   り4時間で核融合炉に発射されるだろうそう

   なればもうこの日本は終わりそうなる前に潰

   すよ」

 

千 「怠惰よ例の薬は後どのくらいで完成じゃ?」

 

例の薬とは一体なんだ。そういえば思い出してみると怠惰は試験菅を持って何かをしていたのを思い出す。

 

怠惰「後30分で完成するよそれまでは各々で体を

   休めてくれ」

 

蓮 「怠惰さん例の薬って?」

 

気になり聞くと怠惰は眠そうな目で此方を見ると、

 

怠惰「理久兎達を元に戻す薬だよ」

 

紫 「それは本当かしら!」

 

さと「元に戻れるんですね!」

 

怠惰「あぁそれは30分後の突撃する前に渡すと同

   時に説明もするから安心はしてくれ‥‥」

 

それがあれば理久兎達を戻せる。それは自分や皆にとっても吉報だろうし希望だろう。

 

怠惰「それで作戦だがまず第一はあそこにいる雑兵

   共を片付けづつ千ちゃんを外壁まで護衛し外

   壁を破壊するそしたら千ちゃんは状況を見て

   判断するようにな?」

 

千 「うむ」

 

怠惰「その次の第二段階はお待ちかねの勇者と書い

   て愚か者の12人は壊した外壁から侵入し要

   塞兵器の動力源まぁ恐らく彼処にあるのは鬼

   達の妖怪石だろうけどそれを破壊しレーザー

   を止めろそうすれば制限時間無しで理久兎や

   その従者達と戦闘が出来る筈だからな」

 

というか勇者と書いて愚か者というのはどういう事だ。そこまで愚かでは‥‥いやこれは命を掛ける程の戦いだ。愚か者と言われても仕方はないのかもしれない。とりあえずそこは無視して、

 

蓮 「それで戦って勝つなりしてその薬品を投薬す

   れば元に戻ると?」

 

結果の方を聞くと怠惰は頷く。

 

怠惰「あぁだが言っておくが速効性はないからな?

   そこは勘違いするなよただその薬品にはルシ

   ファーやサタンすらも眠らせる程の超強力麻

   酔を配合してあるだから戦闘不能には出来る

   筈だけどね」

 

霧雨「まっマジかよ‥‥」

 

アリ「あのルシファーやサタンを眠らせるってどん

   な麻酔なのよ!?」

 

流石は魔界の関係者だけある。その手に話に凄い詳しい。

 

怠惰「言ったろ超強力麻酔だって♪」

 

一体この人は何者なんだよと思ってしまう。自分達が苦戦した亜狛や耶狛や黒を撃退したりこんな薬品を作ったりとある意味でチートだと思った。

 

怠惰「そんで薬品を投与したら理久兎達を連れてさ

   っさと逃げろそうすれば理久兎という核が消

   えたあの要塞兵器は機能停止する筈だから」

 

霊夢「本当の話よねそれは?」

 

怠惰「あぁ………信じるも信じないも貴方達次第♪」

 

だがこの状況では信じるしかないだろう。

 

怠惰「話すことは話したかな‥‥俺は最後の薬の調整

   に取りかかるから今から30分後に集合な♪

   それじゃあちょっとの間解散な♪」

 

そう言い怠惰は母屋の部屋へと入っていった。自分は意思や覚悟を固めつつ空に浮かぶ要塞兵器を眺めるのだった。




朱雀「さぁ今回もやっていきま‥‥」

? 「ちょっと待った!!!」

朱雀「えっ?ぎゃふるん!!?」

鈴蘭「流石に今回は私達に譲ってもらうよ!」

神楽「凄く久々ですね」

狗神「それはなあの変態に乗っ取られてたからな」

鈴蘭「コホンッ!怠惰君は薬剤調合だとかで来れな
   いとの事だから今回は私たちがやっていくか
   らね♪」

狗神「なぁそういえばふと思った事があるんだけど
   よ」

神楽「どうしたんですか?」

狗神「確かウィルスの原液とかって処分したとか言
   ってたよな怠惰の奴」

鈴蘭「言われてみると‥‥あれ?でもその薬を作るの
   には病原菌がないとダメだよね?」

神楽「えっじゃあ怠惰さん何処から?」

鈴蘭「匂うねぇ何か秘密の香りがプンプンするよ」

狗神「これは問いだたさないとな」

鈴蘭「だね♪おっともう時間だねそれじゃ今回は
   ここまでね♪」

神楽「また次回もよろしくお願い致します」

狗神「そんじゃあな読者様」

鈴蘭「またね♪」

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