血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様。怠惰のクソ悪魔です。今回伝えたい事がありまして今週の金、土、日は諸事情のためお休みをさせてもうという事をお伝えしたくて書かせて頂きました。不躾ではございますが理由等は動報告にて書かせていただきますのでご了承を下さい。それでは本編へどうぞ。


第245話 動力室戦決着

咲夜によって移動させられたさとり、こいし、萃香は突然目の前に広がる光景の変化に驚いていた。

 

さと「なっ!」

 

こい「あれれ?」

 

萃香「これは奇術だね?」

 

等と言っていると、

 

ドガーーーーン!!

 

と、大爆発する音が聞こえ一瞬だが体がビクリと震えた。

 

さと「何ですか今のは!」

 

こい「凄い音だったね?」

 

萃香「とりあえずこっちのドアから出ようか」

 

と、ドアから出て辺りを確認しようとすると、

 

咲夜「あの~」

 

萃香「ん‥‥おやいたのかい?」

 

後ろに咲夜が立っていた。ただ気になるのは、

 

咲夜「えぇ」

 

萃香「そうかい所でお前さんの旦那はどうしたの?」

 

咲夜「だっ誰が旦那ですか!ただの先輩と後輩の関

   係です!」

 

こい「ふぅ~んお姉ちゃんと同じ感じがするね」

 

さと「えっ‥‥?」

 

さとりはジーと咲夜を見ると哀れみの笑みで、

 

さと「頑張って下さい………」

 

咲夜「だから何がでしょうか!?ってそうではなく

   て玲音の所に行きましょう」

 

そう言い咲夜は歩き出し自分達も着いていく。そして角を曲がった所で皆は気づく辺り一面が丸焦げになっている事に。

 

さと「なっ何が」

 

こい「ねぇあれ」

 

こいしが指差す方向を見るとそこには玲音が倒れていた。

 

咲夜「玲音!」

 

咲夜は走って玲音の元へと近づき上半身だけ起こすと、

 

玲音「よっよぉ………何とかやったぜ」

 

萃香「立てるかい?」

 

玲音「いや今はちと無理だな」

 

ラストジョーカーという大技は元々は図書館に侵入し本を借りパクしていくシーフのファイナルスパークをモデルに開発した最後の切り札的な大技だがこれを使うと自身の魔力を一気に消失し数分は立つのが辛くなるのがデメリットな所だ。

 

さと「そう言えば亜狛さんは?」

 

こい「言われてみると亜狛お兄ちゃんがいないね」

 

何処にいるのだろうか思っていると突然瓦礫が動きそこからボロボロとなった亜狛が出てくる。

 

亜狛「何故だ‥‥何故ゴホッ!!ゴホッ!!」

 

咳をすると同時に亜狛の口から大量の血が吐き出される。恐らくこれは亜狛が飲んだ薬の副作用であるのは間違いは無さそうだ。

 

亜狛「俺は力‥‥全てヲ屈服さセル力を!」

 

玲音「いい加減にしろ亜狛!今のてめぇは弱いんだ

   よ!むしろそうなる前のあの頃のてめぇの方

   が何倍も強かったぞ!今の闘争本能を求める

   頃よりもなぁ!」

 

咲夜「それは言えるわ永夜異変や貴方達が引き起こ

   した理禍畏異変の時の貴方の方が今よりも何

   倍も強かったわよ」

 

亜狛「なっ何ダと………」

 

さと「‥‥貴方はただ強いだけでないむしろ賢く優し

   かったから命の尊さをも知っていただからこ

   そ貴方は強かったんですよ亜狛さん」

 

こい「お姉ちゃんの言う通りだよ亜狛お兄ちゃん」

 

萃香「あぁ質実剛健というのはこの事かもね」

 

と、自分も含め皆は亜狛に言うと亜狛は地面に尻をつけ座った。今ならチャンスだろう。

 

玲音「咲夜」

 

胸ポケットから怠惰に貰った注射器をし咲夜に渡す。

 

咲夜「分かったわ」

 

そう言うと咲夜は亜狛に目掛けて注射器を投擲した。そしてその注射器は見事に亜狛の首筋に刺さった。というか亜狛は抵抗の姿勢を見せなかった。

 

亜狛「………俺に毒ハ通用しナイぞ?」

 

咲夜「違うわよ」

 

玲音「あぁそいつはお前を元に戻す薬だ」

 

亜狛「ソう‥‥ぐっ!!」

 

亜狛はふらふらと体を揺らしながら虚ろとなりつつ自分達に、

 

亜狛「……感謝…すル少し分カッた気がスるそレと頼

   みたい俺のバカな妹をウルせぇ同業者をそれ

   かラ愚かナ王をいやマスターを頼‥……」

 

ザシュッ!!

 

目を点にした。何故なら亜狛の頭を何かが貫いたからだ。

 

? 「亜狛~ダメだよ裏切りはさぁ」

 

玲音「てめぇ!」

 

さと「り‥‥理久兎さん!?」

 

こい「理久兎‥‥お兄ちゃん?」

 

自分達の目の前にまさかのラスボスであろう理久兎がいたのだ。

 

理 「はぁ………それよか動力までも潰されるとは

   恐れ入ったよ」

 

咲夜「お褒めくださりありがとうございます」

 

理 「アハハハ♪以外にユーモアがあるね♪」

 

そう言うと理久兎は手を広げると亜狛に異変が起きる。亜狛が急に発光し出したのだ。

 

さと「なっ何!」

 

こい「眩しい!」

 

萃香「くっ!」

 

光が止むと亜狛の姿はなくそこにはふわふわと浮かぶ玉があった。すると玉は理久兎の元へと飛んでいき理久兎はそれを手に取る。

 

理 「それじゃ僕は帰るね♪頑張って最深部に来れ

   ると良いね♪」

 

玲音「この野郎!!」

 

バキューーン!!

 

何とか腕を動かしガンブレードに込めてる弾丸をぶちこむが理久兎はそれを人差し指と中指で挟んで簡単に止めた。

 

理 「無駄だよ‥‥だけどその威勢はかってあげる」

 

そう言い理久兎は自分達の前から姿を消した。

 

さと「理久兎さん………」

 

こい「理久兎お兄ちゃんお姉ちゃんを悲しませるな

   って言ったのになぁ軽く頭にナイフでも刺そ

   うかな?」

 

咲夜「物騒ねけどれぐらいの事はしないとダメね」

 

玲音「とりあえずよ」

 

自分は瓦礫の方に指差す。皆はそこの方を向くと腕が瓦礫から出ていた。

 

玲音「全員の救助をしようぜお前の仲間なんだろ」

 

萃香「あぁ‥‥恐らくはね!」

 

こい「なら私は誰かいないか呼んでくるね」

 

さと「萃香さん手伝います」

 

そう言い萃香は瓦礫をどかし始めさとりは萃香の援護に回りこいしは誰かいないかを呼びに向かっていった。自分は何故だか分からないが咲夜が膝枕をしてくれる。

 

玲音「悪いな‥‥てか何で膝枕?」

 

咲夜「サービスよ女から膝枕なんて男からしたら大

   喜びでしょ?」

 

玲音「………ドSなメイドにやられても嬉しくはねぇ

   よ」

 

咲夜「なんなら耳掻きもしてあげましょうか?」

 

ナイフをちらつかせながら微笑む。耳掻き以前に何するつもりだ。

 

玲音「遠慮しておく」

 

咲夜「ふふっそう♪」

 

そうして動力室での亜狛との対決は幕を閉じたのだった。

 




怠惰「ではでは今回はここまでね」

晴明「あれ?今日はあの3人と朱雀とかではないん
   ですね」

怠惰「まぁ今回はねちょっと裏話をしようと思って
   ね♪決してネタバレ~とかそういう概念はな
   いからさ♪」

晴明「どんな話ですか?」

怠惰「まぁ今回戦った亜狛の小話についてね♪」

晴明「設定とかについてですか?」

怠惰「まぁ要約するとね♪で本題だけどまず亜狛は
   まぁ本編でも語ってるとは思うけれど悪魔殺
   しは元の性格を破壊するってのは分かるとは
   思うけど実はねあくまで変わるのは性格だけ
   であって記憶はうろ覚えにはなるけど消えな
   いんだよ?これまでの症例を見ているとね理
   久兎が異例なだけで」

晴明「えっじゃあ」

怠惰「まぁあっちを見てくださる方々なら分かるけ
   ど亜狛と耶狛は理久兎に出会うまでは壮絶な
   暮らしを送っていたんだよね」

晴明「壮絶な暮らしって」

怠惰「まぁちょっとネタバレになるけど育児放棄を
   受けて生まれて1年も経っていない状態で耶
   狛共々で群れから見放された」

晴明「えっ」

怠惰「だからこそこのウィルスに感染した亜狛はこ
   の壮絶な記憶からこれまで見せなかった獣の
   本能そして自分や妹を見捨てたこの狼の群れ
   いやこの世界に憎しみを持ち強さを持って復
   讐するために力に執着するようになったって
   のが裏設定なんだよね」

晴明「そうだったんですかまさかそんな過去が」

怠惰「だからこそ最後になって玲音達に諭され楽し
   かった頃つまり理久兎に出会った事そして感
   謝し忠誠を誓っていた事そして笑いあってい
   た時の感情を思い出したから最後に理久兎に
   殺られる前に言い残したってのがまぁ亜狛の
   設定を踏まえた解説かな」

晴明「そうだったんですか」

怠惰「そうなんだよねぇ~ってまずい尺を使い過ぎ
   ちまった!とりあえず今回はここまで!また
   この裏話は従者達または理久兎との戦いで決
   着をつけたらまた書くのでよろしく!」

晴明「それでは読者様♪」

怠惰「サラダバー♪」

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