血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、ようやくこの小説の編集が終わって一息つきながら前書きや後書きを書いていた怠惰のクソ悪魔です。因みに片手にはコーヒーという地味にお洒落を出していますがそんなに格好良くないという事実。ではでは本編へどうぞ。


第18話 蒼炎と魔炎

炎で包まれる大図書館にベリアルの断末魔の悲鳴がとどろく。そして、

 

ドゴーーン!!

 

フランと戦っていた筈のベリアルは爆発し近くにいたフランは、

 

フラ「キャッ!!」

 

その爆発に吹っ飛ばされる。見た感じだとベリアルを倒せたみたいだ。

 

コア「これって………」

 

パチ「やったのかしら?」

 

と、パチュリーが思いっきりフラグを建てた次の瞬間、自分の右肩が急に熱く煮えたぎる。すると右肩から紅蓮の炎が上がる。

 

美鈴「うわっ!!」

 

レミ「っ!」

 

咲夜「まだ終わっていないというの!」

 

コア「キャーーーー!!」

 

四肢を拘束していたレミリア達は退避する。すると右肩から放出された焔は上空で炎の体を作り出すと、

 

ベリ「おのれ!おのれ!おのれ!おのれ!殺す

   殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す

   殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す

   灰すら残さぬよう燃やし尽くして殺す!

 

そう自分の中でずっと寄生していたベリアルの本体が危機を感じたのか体から出てきたのだ。それも紅蓮の炎に包まれながら炎の魔剣を携えてだ。

 

レミ「あら?気持ち悪い顔が更に不細工になっ

   たわね?」

 

ベリ「この低俗たるメスガキ共が!

 

ブチキレを通り越したベリアルは巨体な火球を作りレミリア達へと放った。

 

レミ「そんな程度の炎じゃ私はやられないわ」

 

レミリア達はその炎を避けるのだが、

 

ベリ「炎の魔を舐めた貴様らに炎の恐ろしさと

   残酷さを教えてあげるわ!

 

その言葉を唱えたその瞬間、先程ベリアルが放った火球の着弾点から焔の剣を手に持った騎士が現れ背後からレミリア達を斬ろうとしていた。どうやらレミリア達は今のベリアルに夢中になっていて気づいてはいないみたいだ。守らなければ、助けなければ、自分を認めてくれた家族ならば。

 

ガキンッ!!

 

そんな事を思っていると勝手に体が動く。糸で操られるマリオネットではなく自分の意思で体が勝手に動いたのだ。

 

レミ「なっ!」

 

咲夜「嘘…玲音!」

 

玲音「……ねぇよ…させねぇよ!!」

 

ギンッ!!

 

ベリアルが作りし炎の騎士をガンブレードで切り裂き炎を吸収する。そしてベリアルの方へと体を向けて、

 

玲音「てめぇ散々と人の体を使って遊んでくれた

   じゃねぇか落とし前はつけてもらうぞ」

 

パチ「術が半場成功って感じね」

 

どうやらそのようだ。サプレーションそれは英語の読み的に抑制といった意味があった筈だ。つまり奴の力を抑制して自分の意思を自由にし自分の体内に奴を封印しようとしたのだろう。だがまだ奴がいるという事は半分が成功というのが正しいみたいだ。

 

美鈴「玲音さんしっかりとやり返してください

   ね?」

 

玲音「たりめぇだ!久々だこんなにも体を動かし

   たいと思ったのわよ!」

 

これまでの恨み等を全てを込めてベリアルを睨む。

 

ベリ「残念ね玲音おとなしく人形になっていれば

   良かったものを‥‥でも良いわ今度こそここ

   にいる者達を皆殺しにして今度そこ私の人

   形にしてあげるわ!!

 

ベリアルは更に炎を侵食させていき幾体もの恐ろしい顔を持つその姿は炎魔の騎士達を作り上げていく。

 

ベリ「地獄を見せなさい!魔力が枯渇する前に!

 

炎の騎士達は自分達へと炎で出来た剣を向けて襲いかかってくる。

 

玲音「やれるかお嬢達は?」

 

レミ「当然…敵ならば排除するわ!」

 

咲夜「私も彼奴は許してはおけませんので!」

 

美鈴「覚悟なさい!」

 

パチ「やるわよ小悪魔!」

 

コア「末ながら手伝います!」

 

そう皆が言っていると、

 

ドゴンッ!

 

と、音が響き音の方を見ると残虐な笑みを浮かべるフランがいた。

 

フラ「キャハハハハハ壊しタくナっちャった!」

 

そう言うとフランは皆よりも先に翼を広げ先駆け炎の騎士達と剣劇を始めた。

 

レミ「フランばかりやらせないわ全員行くわ

   よ!」

 

そうして皆でベリアルとの本当の戦いが幕を開けた。皆はベリアルが作り出した炎の騎士が達と戦い始め自分はフランと炎の騎士達と争っているをすり抜け次に炎の中を突破しながら真っ先に蒼炎を纏わせてベリアルへと斬りかかるが、

 

ギンッ!!

 

ベリアルも手に持つ魔剣で防いでくる。

 

ベリ「あぁ~玲音こうして恩を仇で返すのね酷い

   わね

 

玲音「それはてめぇに感謝はしてはいたさ…だが

   人の宝物を壊そうとするのから話は別だ!

   ベリアル!」

 

ベリ「そうそれが貴方の答えね…なら壊してあげ

   るわ!その宝物を!

 

ガキンッ!!

 

ベリアルに押され自分は下がる。すると、

 

パチ「小悪魔!駄執事にあれを!」

 

コア「玲音さん使ってください!」

 

炎の騎士達と戦っている小悪魔が此方に向かって何かを投げてきた。それを受け取り見るとガンブレードに対応する12.7mm弾丸それもフルに使える6発だ。

 

玲音「ありがとよパチュリー!小悪魔!」

 

パチ「大事に使いなさいよ!」

 

言われなくて大事に使いたいものさ。だが、

 

ベリ「させないわ玲音!!

 

ベリアルが剣で斬りつけ更に炎球を放ってくる。それらの攻撃を避けつつ弾倉を開きパチュリーから貰った弾を全部込め、

 

玲音「そらっ!」

 

ドンッ!ドンッ!

 

すぐさま2発撃ち込む。だがベリアルはそんな弾丸など屁でもないと言わんばかりに避ける。

 

玲音「避けた?」

 

と、避けたことに考えいると、

 

ベリ「行きなさい私の炎よ

 

そう言うと更に炎の騎士達が作られ自分へと炎の剣を向けて襲いかかってくるが、

 

玲音「蒼炎よ舞え!」

 

ガンブレードを一閃し自身の自慢である蒼炎を放ち炎の騎士を蒼炎に吸収する。

 

ベリ「何故…何故!今は貴様の中に私はいない筈

   なのに何故貴様は私の炎を使える!」

 

玲音「ベリアルてめぇさっきのあれ………恐らくは

   聖水か?にビビって俺の体内から出たみた

   いだから気づいてねぇみたいだけどよお前

   は俺から出るのに魔力を半分使っただろ?

   その半分が俺の中で残ってるなら分かるよ

   な?」

 

ベリ「っ!

 

ベリアルの魔力で作られた炎は並大抵の炎ならベリアルの炎に飲み込まれるだろう。だがベリアルの炎とベリアルの炎が対峙したのなら結果は強いベリアルの炎が勝に吸収するに決まっている。見た感じでは炎の騎士達はベリアルが魔力を分け合う事で作られているみたいなため簡単に吸収できる。

 

ベリ「私も化け物だから言えないけど貴方も充分

   化け物よ玲音!

 

玲音「………もう慣れたさ俺はもう既に人間を止め

   たからな!」

 

ガキンッ!!

 

またガンブレードと魔剣とでつばぜり合いとなる。するとベリアルは自分のガンブレードの刀身を握り余裕そうな顔で笑ってくる。

 

ベリ「アハハハ!

 

背後の炎から炎の騎士達が炎剣を持って自分へと斬りかかってくるが

 

咲夜「ザッワールド!」

 

と、そんな言葉が聞こえてくると自分の目の前にはいつの間にかベリアルは消えていて代わりに咲夜がいた。

 

咲夜「大丈夫?」

 

玲音「咲夜………あぁ大丈夫…」

 

ザシュ!ザシュ!ザシュ!ザシュ!ザシュ!

 

近くで何かが無数に刺さる音が響く。見てみるとベリアルと炎の騎士達に無数のナイフに刺され針山のようになっていたが、

 

ベリ「小細工も良いところねそんな金属で

 

そう言うと咲夜が突き刺したナイフをドロドロに溶かしていく。やはりナイフで主体的に戦う咲夜との相性は最悪だ。

 

玲音「咲夜…お前も無理はするなよヤバくなった

   ら逃げろよ?」

 

咲夜「っ!それはフラグよ玲音………だけど胸に

   秘めておくわ」

 

そう言うと咲夜はまた炎の騎士達との戦闘に戻っていった瞬間、

 

ベリ「余所見は良くないわよ玲音!

 

玲音「っと!」

 

ドゴンッ! 

 

ベリアルが魔剣を振り下ろすが転がって回避し、

 

玲音「この距離なら避けれねぇよなベリアル?」

 

ベリ「あらっ!」

 

銃口をベリアルへと向けそして引き金を引く。

 

ドゴンッ!ドゴンッ!ドゴンッ!

 

今度は3発の弾丸を撃ち込む。だがそれはベリアルに当たることはなかった。何故ならば、

 

ザシュ!ザシュ!ザシュ!

 

ベリアルが自分で作り出した炎の騎士達を盾にして全て防いだからだ。だが弾丸に当たり炎の騎士達は炎が鎮火するがみたく静かに消滅した。その隙にベリアルは自分から距離を取った。

 

玲音「やっぱりこれなら!」

 

恐らくこの弾丸には何かしらの魔術が込められているのか炎の騎士が一瞬で消滅した。パチュリーが「大事に使いなさい」と言った意味がようやく分かったがもう残り1発だ。

 

ベリ「私が負けるなど黒星がつく事など断じて

   認めないわ!!

 

ベリアルは飛翔すると同時に紅蓮の魔炎の温度が更に上がっていく。怒りに比例してどんどん上がっていっているようだ。

 

ベリ「灰となって滅べ!!

 

そう言うとベリアルが自身の溜めに溜めた炎を一気に放出して大爆発を起こすが、

 

パチ「アクアカーテン!!」

 

パチュリーの魔法が発動し自分達を包み込むように目の前には水のカーテンが出来上がる。それが盾となって防いでくれた。

 

ベリ「おのれ!!!

 

ベリアルが叫んでいると美鈴がベリアルの背後へと回り込んだ。

 

美鈴「せいやっ!!」

 

ベリ「うがっ!!」

 

美鈴の空中かかと落としが決まりベリアルは地上へと落ちてくるがすぐさま体制を整える。

 

ベリ「良くも!!」

 

手を美鈴へと向けて火球を作ろうとしたその時、

 

フラ「フランとモ遊んデよ?」

 

ザシュ!! 

 

フランがベリアルが火球を作るために掲げた腕を火の剣で切断した。

 

ベリ「箱入り娘が!

 

ドゴンッ!

 

切断された腕を炎で再生させフラグを殴り吹っ飛ばす。

 

フラ「がはっ!」

 

レミ「フラン!」

 

吹っ飛ばされたフランをすぐさまレミリアが助けるがフランは動かない見た感じ気絶したようだ。

 

ベリ「アハハハ一匹蠅が消えたわ良い気味ね

 

レミ「貴様…っ!!」

 

玲音「待てお嬢!」

 

地上へとフランを下ろしたレミリアは真っ赤な槍を手に持ち突撃していく。お嬢を1人ベリアルを相手にさせるのは危険なため自分も後を追う。

 

レミ「貫けスピア・ザ・グングニル!!」

 

そう言い真っ赤な槍を投擲する。だがそんな程度の槍ではベリアルはやられない。だからこそ自分はベリアルがその槍に気を取られている間に距離をつめていくが、

 

ベリ「小賢しい蠅が!

 

投擲された槍を何と左腕に握りしめた。そしてその槍を今度はレミリアへと投擲する。

 

レミ「しまっ!」

 

投擲した直後でまさか返されると予測していなかったのか動けそうもなかった。自分はすぐさまレミリアを押す。

 

レミ「えっ駄執事っ!」

 

ザシュ!!

 

玲音「がぁ!!」

 

脇腹に槍が刺さり穴を開ける。レミリアの身代わりに自分がその槍の餌食になったのだ。

 

ベリ「本当に今の貴方は弱いわね玲音!守る者

   等は捨ててしまえば良いのにアハハハ!」 

 

ドゴンッ!!

 

玲音「ぐっそうでもないさ!」

 

血をはきながは最後の力を振り絞り高笑いするベリアルの左胸に最後の弾丸で撃ち抜く。するとベリアルの左胸から炎が噴出する。

 

ベリ「ガァーーーーーーー!!!

 

玲音「どうやら詰めはお前の方が甘かったみたい

   だな………ぶはっ!」

 

レミ「駄執事!!」

 

先程からベリアルは上手く行くと高笑いする癖があった。そしてもう反撃できないであろうと思わせれれば尚更今のような反撃も可能だったが一か八かの賭けでもあったそのタイミングも探すのが一苦労だった。だがそのタイミングをレミリアがブチキレという形だったが作ってくれためこの結果になった。つまりその自分の予測した賭けに自分は勝ったのだ。

 

ベリ「ぐぅ玲…音………

 

そう呟きながらベリアルは炎が鎮火するが如く消えていなくなったのだった。




怠惰「では今回もありがとうございました」

狗神「しかしこれでベリアルとの戦いも終わり
   か」

鈴蘭「本当だよねやったか!って思ったら何
   ちゃってっていう展開多かったもんね」

怠惰「まぁそりゃベリアルってのは悪魔の中で
   も最も嘘をつく悪魔でもあるからね……」

神楽「嘘ですか」

怠惰「そうベリアルの犯した犯行を言いたい
   けどR15だから言えねぇわもう内容
   がR18何だよねぇ」

狗神「そっそんなか?」

怠惰「うんオブラートに言うと三枚舌を使って
   ある町の出生率を0%にして町を滅ぼし
   たね」

鈴蘭「うっうぅん地味に怖いね………」

神楽「どういう事でしょうか………」

怠惰「もっと分かりやすくいうと朱雀が大量
   発生したみたいな♪」

鈴蘭「あっ察した…それは言わなくても良いわ」

狗神「おっおいどういう事だよ!」

怠惰「世の中には知らぬくても良いって事が
   あるって事で今回はここまで!」

神楽「えっえぇと次回の投稿までお待ちください
   ね読者様方」

鈴蘭「それじゃ読者様!」

狗神「おい話は!」

怠惰「サラダバー♪」

狗神「終わらせられた!?」

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