血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様。また何処かの中古ゲームショップに行きたいなと思い始めている怠惰のクソ悪魔です。行く時間が本当にないんですよね。忙しくて………ではこんな話もあれなので本編へどうぞ。


第250話 娯楽室の戦い決着

爆煙が上がる中で自分達は強敵に勝てたのだという高揚感を得ると共に安堵する。

 

霊夢「つっ強かったぁ」

 

蓮 「やっと6の積年の恨みがはらせたぁ」

 

霧雨「いやそれ関係ないだろ!?」

 

聖 「ですが皆様その‥‥忘れてませんよね?」

 

霊夢「えっ何が?」

 

と、霊夢が言ったその時、

 

パチ‥パチ‥パチ‥パチ‥パチ‥パチ‥パチ‥パチ‥

 

拍手する音が聞こえてくる。するとミラーボールに当てられた光から出来た影から凶変した黒がゆっくりと出てくる。

 

黒 「ブラボ~良いじゃねぇか中々良かったぜ?」

 

そう褒めてくれるのは良い。だがそこが肝心じゃない。

 

3人「あっ忘れてた」

 

聖 「やっぱり!?それに蓮さんまで!?」

 

そう蓮と霊夢と魔理沙は黒の事をすっかり忘れていたのだ。それを聞いた黒はギロリと睨み付ける。

 

黒 「おいゴラ!てめぇら俺の事を忘れていやがっ

   たのか!」

 

霊夢「えぇ」

 

霧雨「それによキラークリムゾンが濃すぎてお前の

   存在事態が薄いんだよ!」

 

黒 「なっ!?」

 

蓮 「薄いというか影が薄い‥‥?」

 

黒 「何だと‥‥」

 

自分達が一言一言を呟くごとに黒の眉間にシワが増えていく。そして聖は声を張り上げて、

 

聖 「そっその蓮さんツッコミを放棄しないで下さ

   い!?」

 

蓮 「えっ?ツッコミって何だっけ」

 

霧雨「おい蓮!お前がそれを放棄したら何が残るん

   だよ!どこぞの眼鏡よろしくツッコミという

   お前にとっての存在意義がないとお前が存在

   する意味はどうなるんだよ!?」

 

蓮 「酷くない!?」

 

何故に自分の存在意義=ツッコミになっているのだ。だがそんなツッコミをしていると、

 

霊夢「なっ蓮!!」

 

蓮 「んっ?ってうわぁ!!?」

 

ゴンッ!!

 

霊夢の一言で何とか後ろに回避出来た。見てみるとそこには大きな鎚が地面を抉っていた。

 

黒 「てめぇら俺の事を忘れているんじゃねぇぞゴ

   ラァ!!」

 

無視され続けた黒の額には血管が浮き出て今にも破裂して血が吹き出そうだ。

 

霧雨「お前はあれか!構ってちゃんか!」

 

黒 「誰が構ってちゃんだゴラァ!!!」

 

黒は自身の影を槍にして霊夢と魔理沙へと攻撃を仕掛ける。2人は飛び追尾してくる影の槍を避けていく。

 

聖 「黒さん!」

 

聖のかかと落としが黒へと当たろうとするが、

 

ガシッ!

 

難なく右手で掴み難なく押さえると、

 

黒 「図にのってんじゃねぇぞゴラァァァ!!!」

 

聖 「ぐぅ!!」

 

聖をこちらへと向かって投げ飛ばしてくる。自分は避けずに聖を受け止める。

 

蓮 「っ!大丈夫ですか聖さん」

 

聖 「っっすみません蓮さ‥‥っ!」

 

聖はすぐに自分の胸ぐらを掴み上へと行くと、

 

ブゥン!!

 

黒 「ちっ!」

 

下を見ると黒が何か武器をいや恐らく影で作り出したのであろうチェーンソーを片手に持って斬りかかっていたのだ。もしも彼処で聖が胸ぐらを掴んで上へと行ってくれなければ即死していたかもしれない。

 

蓮 「あっありがとうございます」

 

聖 「いえ」

 

お礼を言うと胸ぐらを掴むのを止めると、

 

黒 「調子にのってんじゃねぇぞゴラァ!!!」

 

跳躍し真っ黒のチェーンソーで斬りかかってくる。すぐさま神楽を抜刀し、

 

ギンッ!!

 

チェーンソーを弾くがやはり刃が動くためか少し手がしびれた。

 

黒 「この野郎がぁ!!」

 

霧雨「うるせぇぞ!変態執事!!」

 

黒 「誰が変態だゴラァ!!!」

 

霊夢「あんたの格好がよ!」

 

そう言いながら霊夢は無数の針を魔理沙は星型の弾幕を黒へと放つが黒はチェーンソーを回転させ針を防ぎ星型の弾幕は影を操り全て飲み込む。

 

黒 「いちいちうるせぇな!こういうファッション

   なんだよ!」

 

蓮 「そんなファッションがあってたまるか!とい

   うか何処の世紀末だぁ!!」

 

上裸のファッションなど水着だけで充分だ。斬撃波を飛ばしながらツッコミをすると今度は棒のような形に変化させ斬撃波を全て弾き飛ばす。

 

黒 「てめぇらお子ちゃまには分からねぇよ俺様の

   このスーパーなファッションはよ!」

 

霧雨「知りたくもねぇし気持ち悪いんだよ!」

 

霊夢「流石に私も引くわ!」

 

2人はまた弾幕を飛ばすが黒は影を操り弾幕を飲み込む。

 

聖 「流石にそれは破廉恥です!」

 

黒 「んだと堅物尼!」

 

聖は黒へと急接近しインファイトを仕掛けるが負けじと黒も聖の攻撃を防いでいく。

 

聖 「堅物で何がいけないんですか!」

 

黒 「ごちゃごちゃとうるせぇから嫌いなんだよ!

   いちいち昔っからてめぇは何時も俺に向かっ

   てあぁ~でもねぇこうでもねぇってよ!」

 

聖 「黒さんまさか覚えて!」

 

黒は聖を弾き飛ばす。どうやら聞いていると昔の事を覚えているみたいだ。

 

黒 「あぁ覚えてるともてめぇは何時も何時もと俺

   をイラつかせるんだよ!!何かをすればあぁ

   でもねぇこうでもねぇとよ!俺には自由はな

   いのかよ!それよかこんな生になったのもあ

   のアホ毛の猫かぶり女のせいだよなぁ決めた

   ぜてめぇらを潰したら今度は魔界に行ってや

   るそんでもって神綺も殺してやらぁ!!」

 

黒の怒りでついに血管から血が吹き出た。すると自身の影を巨大化させ天井まで届く程の巨大な壁を作り出すと、

 

黒 「闇にのまれやがれぇ!シャドーウェーブ!」

 

影が波のようになり自分達へと襲いかかった。

 

聖 「私がうるさく言ったせいで」

 

蓮 「違うこれは黒さんのために言ったからじゃな

   いですか!聖さんあの時の宴会の時の黒さん

   の笑顔を思い出してください!」

 

そう言い自分は神楽を構えると、

 

蓮 「斬符 一閃神楽!」

 

斬撃波を黒の出した影の波ではなくミラーボールを狙って放つ。そして、

 

ゴンッ!!

 

ミラーボールは爆発すると同時に影の波は消えてなくなった。

 

霧雨「そうか‥‥そういえば影は光がなきゃ出来ねぇ

   よな!」

 

黒 「このクソガキがぁ!!」

 

と、黒が叫んだその瞬間、

 

ドゴーーーーーーン!!

 

どこからか大爆発が起き地面が揺れた。

 

蓮 「なっこれは!」

 

黒 「………くくハハハ♪亜狛の馬鹿はしくじったみ

   たいだなぁざまぁねぇなぁおい!」

 

と、言っていると光が消える。どうやら動力を誰かがやったみたいだ。

 

黒 「おいおい動力切れか亜狛は使えねぇ耶狛はキ

   モいと本当に嫌になっちまうぜなぁ?」

 

聖 「黒さん貴方のその淀んだ目をもう一度磨きあ

   げてあげます!そして貴方が見つけたかけが

   えのない仲間の事を友人の事を思い出させて

   あげます!」

 

黒 「言うなぁ雑魚の分際でよ止めたもう遊びも何

   もかもよ‥‥これは俺の第六感が危険と思って

   使わないようにとは思ったけどよぉ使ってや

   るよ」

 

そう言い黒は液体の入った瓶を取り出すと蓋を外す。あの液体は黒の言った通り嫌な予感しかしない。

 

霊夢「あれは飲ませちゃダメ嫌な予感がするわ!」

 

霧雨「ちっ!!」

 

蓮 「させるかぁ!!」

 

聖 「黒さん!」

 

自分達が近づき後1歩で触れそうな所で黒は液体を一気に飲み干すと衝撃波が自分達を襲う。

 

黒 「ククク‥‥ギャハハハハハハハハハハハハハ

   良イねェ最高だゼェ俺ノ第六感も時ニはあ

   テニならネェ時もあンだナぁ!」

 

黒の目は見て分かるぐらいに充血し深紅の瞳へと変わっていた。そして何よりも言葉が所々片言となっていて聞いているだけでも不気味に思えてくる。

 

聖 「黒さん!」

 

黒 「イチいちうルせぇッて言ってンだロウが!」

 

黒の体はみるみる大きくなっていく。そしてあの時の異変と同じように竜の姿となった。

 

黒 「死に去ラせェ!!」

 

巨大な口から真っ黒のブレスを吐き出してくる。しかもそのブレスの大きさ先程の影の波と同様に避けれるスペースが全然ない。

 

霊夢「夢符 二重結界!」

 

霊夢が結界をはり何とか防ぐが黒は未だにブレスを放ち続けてくる。そのためか、

 

霊夢「くっ!」

 

結界を張り防ぐ霊夢の顔も苦悶の表情が見えた。

 

蓮 「陰陽 結界陣!」

 

霊夢の結界に加勢し自分も結界をはる。

 

霊夢「蓮!」

 

蓮 「なんとか耐えよう霊夢!」

 

霧雨「ちっ!聖ここは私らが行動を起こすぞ!」

 

聖 「そのつもりです!」

 

霊夢「なら頼むわよ!」

 

そう言うと霊夢は後ろの方に穴を作る。自分も同様に穴を作ると聖と魔理沙は抜け出す。

 

蓮 「霊夢!このまま近づこう!」

 

霊夢「どういう‥‥そういう事ね!」

 

どうやら理解してくれたみたいだ。霊夢と共に移動し徐々にと近づく。それに続いて魔理沙は八卦炉を構え聖は金剛杵(こんごうしょ)を構え数歩ずつ近づく。

 

黒 「何故ダ!何故引かナい!!

 

霊夢「いっけぇ!!」

 

蓮 「うぉぉぉ!!」

 

ドゴーーーーーーン!!

 

黒 「ガァァァァァァ!!?」

 

どうして結界を張った状態で移動するという考えを持ったかそんなのは簡単だ。放ち続けるブレスをそのまま黒の口に押し込めるためだ。そうなれば逆流したブレスは体内で爆発をすると思ったからだ。そして怯んだ黒に空かさず、

 

聖 「黒さん覚悟!」

 

霧雨「行くぜ!!」

 

2人は飛び出すとスペルを唱えた。

 

霧雨「恋符 マスタースパーク!」

 

聖 「アーンギラサヴェーダ!」

 

2人のスペルが零距離で発動する。真っ赤に充血した目でこちらを睨み付けながら黒はただ一言、

 

黒 「眩しイ‥‥光……ダ…」

 

ピチューーン!!

 

目を瞑りたくなるぐらいの眩しい光が襲い被弾音が鳴り響き渡る。そして光が止むと竜から人型へと変わった黒が横たわっていた。

 

聖 「黒さん!!」

 

聖はすぐに黒へと近づき頭を膝にのせ安否を確認する。

 

霧雨「おい!危ねぇぞ!」

 

霊夢「離れなさい!じゃないと………」

 

霊夢と魔理沙が聖の元へと行こうとするのを自分は手を水平に掲げ止める。

 

霊夢「蓮!」

 

霧雨「良いのかよ!」

 

蓮 「聖さんに任せよここはさ♪」

 

そう言うと2人はお祓い棒とミニ八卦炉を下げる。すると、

 

黒 「ぐぅ‥‥何故ダ貴様かラ見たラ敵だロ俺は」

 

聖 「私は苦しんでいる者に手を差し伸べるんです

   そして今の貴方は苦しんでいるじゃないです

   か黒さん♪」

 

優しい笑顔を黒へと向けていた。あの笑顔を見ていて時々だが思う聖母のような笑顔だなと。

 

黒 「てメぇは何時モそうダ甘いンだヨてめぇはヨ

   聖!」

 

聖 「でも貴方はこうして私が膝枕していても襲っ

   て来てないじゃないですか」

 

黒 「なら望ミ通りニシてヤろウか!!

 

黒は影を操り槍を作ると聖へと放つ。

 

霧雨「おっおい!」

 

霊夢「危ない!」

 

蓮 「っ!」

 

神楽の柄に手をかけ斬ろうとした時、自分は見た。聖はただ目を瞑りそして黒に優しく微笑んでいたのをすると影の槍は聖に当たる直前ギリギリで止まった。

 

黒 「何デだ何故‥‥避けねェんダテめぇ!」

 

聖 「私は信じているからそして黒さん私は知って

   います貴方のその本当の優しさをこれは貴方

   が探して見つけれた宝物じゃないですか♪」

 

黒 「………止メだクソがぁ興が失セちまッた」

 

そう言うと黒が作った影はスゥーと消えた。聖は此方を向くと、

 

聖 「蓮さん薬をいただいてもよろしいですか?」

 

蓮 「構いませんよ」

 

黒の元へと行き腕に薬剤を投与する。それを見ていた霊夢と魔理沙も安全と判断したのか近寄る。

 

黒 「何ダこれ」

 

霊夢「あんたを元に戻す薬よ」

 

霧雨「それと眠剤つきだがな♪」

 

聖 「黒さん目が覚めたらまたお話を聞かせて下さ

   いね♪」

 

そう言い聖は黒を起こし肩を組む。

 

黒 「‥‥アぁ‥‥………っ!!」

 

黒は突然力任せに聖を押す。その瞬間、

 

グジュ!!!

 

黒 「ガァァァァァァァ!!!?」

 

聖 「いやぁぁぁぁ!!黒さん!!」

 

黒は突然どこからともなく飛んできた2本の刀によって体を貫かれた。そしてその2本の刀には見覚えがあった。それは理久兎の愛刀の空紅と黒椿だったのだ。

 

? 「はぁ‥‥黒お前もかどいつもこいつもどうして

   僕を裏切ろうとするのかなぁ?」

 

声が聞こえる方を向くとそこにはこの戦いの最後の目的でもある理久兎が立っていた。

 

霊夢「あんた………こいつはあんたの仲間でしょ!そ

   れをどうしてこんな簡単に!」

 

霧雨「てめぇ!」

 

聖 「理久兎さんよくも!!」

 

理 「良いねぇ~その殺してやりたいっていう顔は

   さぁ何時みても最高だし滑稽だねぇ」

 

3人の狂変した従者も屑だったと思ったが今の理久兎の方が3人よりも断然的に屑だと確信した。

 

蓮 「理久兎!!!!」

 

神楽を抜刀し理久兎へと斬りかかるが何と攻撃が当たろうとする瞬間、

 

ギンッ!!

 

蓮 「くっ!」

 

理久兎の背中から生える尻尾によって弾かれた。

 

理 「血の気が多いこと‥‥さてと」

 

手を翳すと黒は光輝く。そして光が止むと石に変わっていた。そして空紅と黒椿はファンネルかのように理久兎の元へと戻ると同時に石へと変わった黒も理久兎の元へも飛んでいき理久兎の手に握られた。

 

理 「さてと従者達3人共にやられちゃったから今

   度は僕が相手をしてあげる奥の謁見室にて君

   達を待つから他の子達にもあったら伝えてお

   いてね♪」

 

そう言い理久兎は一瞬でこの場から消えた。残った自分達はこの静かとなった空間と何と言えない気持ちでいっぱいになるのだった。




怠惰「ではではありがとうございました」

晴明「では今回は黒さんで良いんですね?」

怠惰「はいはいではまず黒が持っていた箱につい
   てね皆様も見ていて思ったはず何で他作品
   の化け物それも滅茶滅茶強い奴がいるんだ
   よとまぁあの箱は異界に繋がっていると考
   えてくれればいいかな?ー」

晴明「刈りとる者にキラークリムゾンとかですね
   あれは強すぎますよ」

怠惰「実はこの2体ある接点があるんだけど分か
   る?」

晴明「えっ?ロボットにゴーストに何があるんで
   すか?」

怠惰「この2体実は所見殺しの2つ名があるんだ
   よつまり黒が呼び出す怪物の殆んどが所見
   殺しモンスターな訳なんです」

晴明「なっなるほど」

怠惰「それと余談だけど本当ならクリムゾンじゃ
   なくてマジンガ先輩を出す予定だったけど
   海底神殿を守っている彼らの台詞的に武士
   道的と考えてこうなると出すのもと考えた
   末に上位種のクリムゾンになりました」

晴明「蓮達やそのお仲間からしたらたまったもの
   ではありませんね」

怠惰「で次に黒だけどまぁ見て分かる通り性格は
   かつての神綺と覇権争いをしていた頃に戻
   っているんだよねそれより少し酷いけど」

晴明「昔はあんな感じなんですか?」

怠惰「そうだけど聖さんに出会って今の黒がいる
   まぁ実際の所は黒は抑えてた黒い感情が爆
   発まぁタガが外れてあんな感じになったイ
   メージかな?だから自分の道を正した聖に
   もくってかかるまぁ最後は聖の笑顔に負け
   て諦めたけど」

晴明「あの人の笑顔は反則ですよ」

怠惰「まぁでもあぁいう普段からキレない人って
   キレるマジで怖いからなそれにクリムゾン
   にも武道家と言われる始末だよ」

晴明「あの人はモンクで良いんじゃないですか」

怠惰「うん‥‥俺もそれは思うおっとそろそろ時間
   だから今回はここまで!」

晴明「また次回もよろしくお願いいたします」

怠惰「そんじゃまたね♪」

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