皆と合流を果たした自分達は異変の最後の戦いのため休憩をとっていた。
蓮 「にとりさんに他の河童達まで」
萃香「うん皆が理久兎達の被害者なんだよね」
救助された者達をこうして見ると鬼は勿論いるが河童やその他にも沢山の妖怪が理久兎達の被害者になったのだと実感した。
霊夢「紫‥‥いくらあんたの師匠とは言えどこれは簡
単には許される事案じゃないわよ?」
紫 「えぇ………」
蓮 「………」
理久兎達のやった事は決して許される事ではない。だが何よりも理久兎をその従者達を裏で操り凶変させた者が真の黒幕であって理久兎達も被害者なのだ。だからこそ黒幕に対しての怒りを抑えられない。
霧雨「なぁとりあえずこいつらを送ろうぜ」
聖 「もし………がありますしね」
紫 「そうね」
紫はスキマを展開し倒れている皆をスキマに落としていく。
こい「お姉ちゃん理久兎お兄ちゃんや黒お兄ちゃん
に亜狛お兄ちゃんに耶狛お姉ちゃんはどうな
っちゃうの?」
さと「………分からないわけど理久兎さんがそのよう
な処罰を受けそうというならば私は皆をそし
て理久兎さんを弁護するわ」
蓮 「さとりさんそれにこいしちゃんそれ僕もやっ
ても良いですか?」
膝をつき視線を合わせながら言うとさとりは意外な顔をし自分をジーと見ると、
さと「………そうですかえっとありがとうございます
蓮さんですが蓮さんこれは知っていて下さい
この場のまぁ一部は違いますが皆は理久兎さ
んの味方ですよ♪」
皆の心を読んでそう呟いたのだろう。それに自分は微笑みながら、
蓮 「えぇ♪」
さと「貴方は不思議な人ですね」
こい「うん♪蓮お兄ちゃんはね凄い変わり者なんだ
よ♪」
蓮 「かっ変わり者って」
こい「でもね凄く優しいんだよ♪」
でも最後のフォローで少しは良い感じになった。これ無意識で言っているから悪意がないのは分かるがちょっとぐさりとくる。
さと「ふふっ♪そんなんでぐさりと来るとは‥‥昔の
名前は厨二病ですか大変ですね」
蓮 「さりげなく僕の黒歴史を見ないで下さいそれ
と言わないで貰えますか?」
と、話していると霊夢がニコニコと笑顔でやってくる。
霊夢「蓮♪まさか浮気とかしようだなんて思ってな
いわよね?」
蓮 「えっ!?えぇ思ってないよ!?」
ここ最近になって常々と思うが霊夢が病んできているよう気がしてならない。前はもっと素っ気ない気がしたのだが。
蓮 「というか霊夢さここ最近になって思うけど病
んでないよね?」
霊夢「えっ?なわけないじゃない」
霧雨「そうだぜ♪ただ単に焼き餅だから気にする事
はないからな♪」
魔理沙の言葉に顔を真っ赤にさせる。そしてすぐに元に戻ると、
霊夢「あんたをフルボッコにした後に魔法の森に生
き埋めにして頭にでも茸生やさせましょうか
しらね?」
霧雨「ひぇ~怖いなぁ霊夢ったら♪」
霊夢と魔理沙は何時ものようにふざけ合う。見ていて和ましい光景だ。
さと「‥‥ですが蓮さん私は少し貴方と霊夢さんの関
係が羨ましいです」
蓮 「えっ何でですか?」
何故に羨ましいのだろう。さとりにだって今はいないが理久兎が側にいる筈なのに。
さと「だって貴方と霊夢さんはお互いが両想いから
始まり今の関係に発展したじゃないですか‥‥
それに比べて私はただ一方的な告白だったの
でその‥‥理久兎さんに煙たがられてたのかな
って‥‥もう私の事なんて忘れているみたいで
すしね‥‥私がここに来たのは間違いだったの
かもしれませんね」
蓮 「それは‥‥」
紫 「覚妖怪それは間違ってるわよ?」
と、紫が此方へとやって来る。しかも見てみるともう他の者達の搬送は終わったみたいだ。
紫 「御師匠様は貴女の事をしっかり思っていたわ
よ?」
さと「でも………」
紫 「貴方ね‥‥御師匠様と長くいたのなら分かる筈
よあの人のいえあの神の心に秘める優しさを
暖かさを‥‥それにもし煙たがってたら恐らく
すぐに地上に移り住んでますわよ?御師匠様
はそういう男だから」
さと「………」
まさか言いたい事の殆どを言われるとは思わなかった。そしてさとりはクスリと微笑むと、
さと「本心なんですね‥…正直な話で貴女は苦手です
ですが同じ者の背を見てきた者として理久兎
さんを私が心から愛した神を一緒に救わせて
下さい」
ペコリと頭を下げた。それ程まで理久兎を思っているのなら充分だと自分は思ったがそれを聞いていた霊夢や紫は軽く呆れながら、
霊夢「別に頭を下げる事なんかないでしょ乗り込む
前に行きたいっていう意思表示を貴女はした
からいるのよ」
紫 「そうよ」
蓮 「えっと頭をあげてください」
さと「………」
さとりは頭を上げると少し申し訳なさそうに顔を赤らめていた。
蓮 「とりあえずそろそろ休憩も良いよね?」
霊夢「私は問題ないわよ」
霧雨「あぁバッチ来い♪」
紫 「なら皆に伝えてくるわね」
紫は皆にそろそろ行く事を伝えに行こうとしたその時、突然だった。体が凄く重くなる。何かの圧が体を乗っかっているみたいに。
霊夢「これは!」
霧雨「昔に感じた事があるぜ‥‥これは理久兎の!」
さと「何故こんな圧力を?」
紫 「急いで伝えて速く向かいましょう」
蓮 「えぇ!」
紫は皆に伝えに向かう。そして5分もしない内に全員が集まり、
蓮 「皆さん行きましょう!」
霊夢「そうね速く行きましょう嫌な予感がするわ」
霧雨「ならさっさと行こうぜ」
さと「………理久兎さん」
そうして蓮達はこの気を辿り先へと進む。そうして先へと進むと豪華な装飾がされた扉の前へと来る。そして体に圧をかけるほどの気はよりキツく鳥肌がたっていた。
蓮 「開けるよ」
自動で扉が開き中へと入るとそこには頭のない女性の死体が転がりその近くには銃を持ち全身が返り血を浴び真っ赤になった理久兎が此方を狂気に近い笑顔で見ていたのだった。
狗神「そんじゃ今回もありがとうな」
神楽「ついに理久兎さんの元に‥‥ただ何ですかこ
の異様な光景は」
鈴蘭「ぶっとんでる‥‥まさか仲間を」
狗神「信じられね本当に今の彼奴はクズ野郎だな」
鈴蘭「不良が良いことをするとキュンとなるみたい
に良い人いや神か‥‥だった理久兎がこう悪事
を働くと凄く極悪というかサイコパスになる
んだねぇ」
神楽「本当ですね‥‥」
狗神「とりあえず次回の投稿でどうなっているの
かが分かるよな」
神楽「だと思いたいですね」
鈴蘭「うんとりあえず今回はここまでだね」
狗神「あぁまた次回の月曜日の投稿もよろしくな
読者様」
鈴蘭「次回‥‥蓮死すをお楽しみにね♪」
神楽「勝手に殺さないでください!そっそれでは
さようなら♪」