理久兎共々自分とさとりは空から落ちる。龍神が自分達のすぐ近くにまでくると、
千 「そなたらこっちじゃ!!」
蓮 「っ!さとりさん掴まってください!」
ここから逃げるためにさとりに手を差し出すが、
さと「嫌です絶対に理久兎さんを離しません!」
蓮 「ここまで来て頑固を貫くんですか!!?」
千 「妖怪の娘そなた死ぬぞ!」
どうするか。このまま地上に落下したらただでは済まされないのは事実で死亡は確定だろう。そんなの理久兎が皆がそれに自分が望むわけがない。
蓮 「このまま行けば僕もそうですが貴女も死んで
しまうかもしれないんですよ!!」
さと「嫌なんです!もう離れるのは‥‥理久兎さんに
嫌われても構わない近くにいれるのなら!」
蓮 「っ!本当に頑固ですね!!」
千 「少年よ速く娘を連れてこっちへ!」
蓮 「言われなくても!」
持ち上げて逃げようとしたその時、自分達の周りに結界が現れる。これは龍神の結界かと思ったが龍神の結界よりも荒々しい感じがする。
蓮 「龍神様?」
千 「ワシではないぞ!」
蓮 「………じゃまさか」
さと「理久兎さん」
理久兎が決壊を張ってくれたのか全然先程よりも苦しくなくなった。そうして灼熱の炎を帯びて自分達は落下していく。段々と青空が見えそして森が見えそして空中要塞が見えてくる。
千 「理久兎にしがみつけ!!」
蓮 「くっ!!」
さと「うっ!!」
そうして自分達は理久兎達の城である空中要塞に墜落した。
ドゴーーーーーンッ!!
蓮 「さとりさん!」
さと「きゃっ!!」
墜落し投げ飛ばされるがすぐにさとりを掴み持ち上げると受け身を取り地面に着地する。
蓮 「つつ‥‥」
さと「すみません我が儘なばかりで」
蓮 「いえ………」
と、言っていると空から龍となっていた龍神が人の形になって降りてくる。
千 「そなたら無事か!まったくその妖怪の娘とき
たら死ぬかもしれなかったのじゃぞ!」
さと「すっすみません………」
だがもし自分がさとりの立場で霊夢が理久兎のような立場になったのなら自分もそうしていただろう。そんな事を思っていると、
霊夢「蓮!!」
霧雨「お前ら無事か!!」
こい「お姉ちゃん!!」
遠くの方から霊夢達が駆け寄ってくる。周りを見ると隕石で壊れた形跡もなくそして壁の方には骸達が倒れている事からどうやら勝ったみたいだ。そして霊夢は自分の体をまじまじと見て、
霊夢「蓮‥‥よね?」
蓮 「えっ?うんそうだよ?あっそうか」
姿がまだ変わっているためか少し戸惑ってしまったみたいま。
霧雨「凄いなお前のその姿」
早苗「スーパー
蓮 「早苗さんそれはアウトです」
でも確かにそう思われても仕方ははいかもしれない。実質前にガラスで見た時の姿を思い出すとスーパーサ
理 「うっがはっ………」
よぼよぼと人型となった理久兎はふらつきながら立ち上がり此方を見てくる。
蓮 「下がって!」
紫 「そんなあの傷でまだ………」
玲音「おいおいこいつ本物の化け物だろ」
霊夢「まだやるって言うの理久兎!」
全員で構える。だがさとりは立ち上がり理久兎の前に立つ。
蓮 「さとりさん!?」
紫 「待って‥‥」
紫に止められ何だと思っていると足元をふらつかせながら理久兎は口を開く。
理 「ねぇ‥‥教えてよ何でそこまで僕につきまとう
のさ僕は……君は敵だよ‥‥なのに…何でさっき
だって!!」
さと「………決まってます!貴方に憧れそして愛した
神だからです理久兎さん!」
理 「僕はお前なんか‥お前なんか‥ぐぅ!!」
頭を押さえ込みまた苦しみ出す。それを見たさとりは何と大胆にも理久兎に近づき、
さと「理久兎さん………」
理 「うぅぅ何を‥‥っ!?」
さとりはまさかのとんでもない行動をして自分達は唖然し驚く。
紫 「なぁぁ!?」
千 「なっなんじゃと………」
蓮 ( ゚д゚)
霊夢 (;゚Д゚)
こい「お姉ちゃん大胆♪」
玲音「大胆だなぁ」
何とまさかのキスをした。しかも今の理久兎の身長はさとりよりもちょっと高いだけなため顔を近づけてすんなり出来た。そしてそれが約6秒程続くと、
理 「んんん!!?」
さと「ぷはぁ‥‥‥」
理久兎が何とか離す。そして頭を押さえ少し後ろへと後退る。
理 「はぁ‥はぁ‥お前何を!?」
さと「………理久兎さんこれが貴方に対しての私の気
持ちなんですだから思い出して下さい!」
理 「馬鹿な行動をして馬鹿な発言‥‥ぐぅぅ!!」
先程よりも更に理久兎は苦しみ出す。すると、
理 「さ‥とり‥?」
さと「そうです!理久兎さん!!」
理 「はぁ‥‥はぁ‥‥ぐぅ!!やっと思い出せて来た
よ………何で忘れて‥‥いたんだろうね」
さと「理久兎さん」
今度は理久兎に抱きついた。というか行動が大胆すぎて霊夢で慣れた自分ですらも恥ずかしいと思えた。
霊夢「何か恋愛小説を見てるみたい」
蓮 「うん‥‥」
千 「妖怪の賢者よそんな喧騒な目で見るでない」
紫 「何か無性にイラつきますわ♪」
天子「ふんっ」
紫 「何鼻で笑ってるのかしら?」
天子「別に♪」
と、紫と天子がまた喧嘩を始めそうになったその時、
理 「ちっ!!!」
ドンッ!
さと「きゃ!!」
突然、理久兎はさとりを突き飛ばす。その光景に目を疑った瞬間、
ザジュ!!
理久兎の胴体を細い何かが貫いた。すると理久兎の背後から真っ白の6枚の翼を生やす女性が出てくる。
? 「うふふふふ♪理久兎~知ってるかしら?今の
現世ではやられたのならやり返されるって言
う言葉があるみたいよ?」
理 「てめぇ‥‥生きて」
紫 「彼奴は!」
千 「なっ嘘じゃ!何故!何故に生きておるのじゃ
ウリエル様!!確かにあの時にワシが心の臓
を貫いたのに何故!」
あの龍神が一目で分かるぐらいに焦っていた。まさかあの時に言っていた天使はこのウリエルみたいだ。だが天使と言うのは慈愛に満ちて優しさがある筈なのにこの天使は一目見ただけで恐怖を覚えるぐらい怖い。そしてウリエルは此方を見ると、
ウリ「あらあらオルビスじゃないこうして貴女と話
をする時が来るなんてねぇ♪」
さと「よくも理久兎さんを!」
ウリ「それは此方の台詞よ‥‥私の可愛い孫を娘をよ
くも汚してくれたわね低俗な者共がこれもあ
れも全部彼奴等の特にベルフェゴールが!」
理 「ぎゃ~ぎゃ~うるせぇよ底辺BBA!」
千 「それと間違っておったのはそなたの思想じゃ
ワシら意外を家畜としようとしたその世界は
断じて許されるものではないぞ!」
と、2神が言ったその時、ウリエルの顔は笑いながらも血管を浮き出した。
ウリ「そう‥‥理久兎もオルビスもやっぱり私を拒絶
するのね………ならば誰も私を拒絶しないそし
てが私を讃える世界を私が作るのみよ」
そう言うとウリエルは懐から禍々しく光輝く水晶を出す。あれはかつて鷺麿が使い怪物へと変貌するきっかけとなった進化の秘宝だ。
蓮 「まずい!!」
霊夢「止めるわよ!!」
ウリ「ふふふっアハハハハハハハ!さぁ進化の秘宝
よ私とそして理久兎とその従者を取り込み世
界の新たな創造神を作りなさい!」
理 「がぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ウリエルが進化の秘宝を掲げたその瞬間、理久兎は叫びをあげ苦しみ始めた。
蓮 「理久兎さん!!」
さと「止めてぇぇぇ!!!」
紫 「御師匠様を離せ!!」
自分達が止めようとするが時既に遅く黒い渦が理久兎を飲み込みそして石となった亜狛、耶狛、黒を飲み込んでいきそれらは1つの怪物へと変貌を遂げる。狼の四つ足その先の爪及びに体と翼は龍となり尾は龍のような形状だが尾の先に黒竜の頭が生える。更に前には左右に狼の頭が2つ並びそして真ん中には龍の頭が生えまるでケルベロスのようや見た目になると今度は龍の頭に6枚の翼を生やす女性の上半身が出て此方を見る。そして女性は口を開くと、
ウリ「くくくアハハハハハこれぞ力よ次はオルビス
貴女を飲み込んであげるわ♪」
やはり女性はウリエルだ。あまりの出来事に自分達は息を飲むのだった。
狗神「………そんじゃ今回もありがとうな」
鈴蘭「やっやっぱり第三形態突入したよ!?」
神楽「理久兎さん達を取り込むなんて」
狗神「鷺麿と同じじゃねぇか誰だあんな非人道な
あんな石を作った奴は!」
鈴蘭「前々から思ってたあんな石は陰陽術にも記
されてなんかいないだからウリエルだった
よね?は鷺麿を裏で操っていた奴と繋がっ
ているって事だよね!?」
神楽「もしくわウリエルがその首謀者だったって
事も」
狗神「だがそれ以前にこれは危機的だあの理久兎
をそしてその従者を飲み込んだあの天使は
恐らくとんでもなく恐ろしい奴になってい
る‥‥筈だ」
神楽「本当に世界が終わりかねませんよ!?」
鈴蘭「どうなるんだろこれ」
狗神「とりあえず今回はここまでだ!」
鈴蘭「また次回もよろしくね!」
神楽「それではまた次回です」
狗神「じゃあな!」