スキマを通じて自分達は外へと出る。
蓮 「ここは?」
霊夢「どうやら外に出たみたいね」
スキマを抜けて出た先は空中要塞の外だ。そして空中要塞は球体状に何か黒い膜に覆われていたがやがてヒビが入りそして、
バキンッ!!
空中要塞はそこに無かったかのように跡形もなく消えた。そして同時に、
千 「………怠惰よ」
天子「………何だかんだで助けてくれたわね」
龍神は怠惰から託された賢者の叡知と大鎌そして本を握りしめる。怠惰も跡形もなく消えたその事実は変わらないだろう。
霧雨「ベルフェゴールが使っていた大鎌‥‥その形見
もしいやじゃなかったらよ♪」
ゴチンッ!
霧雨「いてぇ!」
霊夢「あんたデリカシーがないの!?」
霧雨「いやだけどよ言って良いか?あぁ言う奴に限
ってひょっこり現れて生きてましたぁ~ww
みたいに言うんだぜ?」
ギャグアニメなら確かにそうかもしれないが、この限りない現実でありえるのだろうか。そう考えていると、
文 「皆さ~ん!」
文が猛スピードで此方へと飛んでくると自分達いや主に霊夢の体をチラリチラリと見て安心する。
文 「生きているみたいですね」
霊夢「あんた人の体をペタぺタ触ってよくそんな台
詞はけるわね?」
蓮 「まぁまぁ」
と、言っていると文に続いて、
アリ「魔理沙!」
一輪「聖!」
幽 「妖夢~♪紫~♪」
お燐「さとり様ぁ!!」
レミ「駄執事あんた咲夜に怪我とかさせてないわよ
ね!」
一気にみんなが揃ってやってくる。どうやら見ていると皆は生き残れたみたいだ。
蓮 「………終わったんだよね?」
霊夢「と思うけど………?」
文 「いやはや本当にビックリしましたよ突然あの
要塞から巨大な龍が2匹出て空高く飛んでい
ったと思ったら黒い膜に覆われたりと」
永琳「ねぇ理千は?彼は大丈夫なの」
お空「お父さんとお母さんや黒さんは?」
やはり皆は理久兎達の事を心配してくれているのかそう言ってくれる。
紫 「えぇとりあえずはそっちに任せても良いか
しら?」
永琳「構わないわ看病だとかは私達の本分よ」
紫 「構わないですわよね?」
さと「えぇ私もその方が良いと思います」
千 「………うむ任せるぞ」
と、全会一致で言うがやはり龍神は元気がない。
紫 「なら行きましょうか」
風雅「私らは他に被害がないかを調べるぞ」
文 「はい!」
はた「そうね」
風雅の号令で皆は飛び去っていった。
レミ「私達も帰るわよ片付けとかあるしそれに何か
あったのかも少し聞きたいしね」
玲音「けっこっちはヤバかったんだからな」
咲夜「そうね」
紅魔館組はそんな会話をしながら館へと帰っていく。
聖 「私達も帰りましょうかまだ命蓮寺の修繕があ
りますし」
一輪「黒さんが心配なら行っても」
聖 「いいえ皆さんが頑張っているなか1人サボる
訳にはいきませんよ‥‥すみませんが黒さんを
お願いします」
そう言い聖達も帰っていった。そうしてここには何人かの者達が集まる。
天子「衣玖とりあえず私達はこのまま龍神様の後に
続くわよ」
衣玖「えぇ」
千 「すまぬの‥‥」
紫 「それじゃ移動するわよ」
そうして自分達は紫の後に続きスキマへと入り永遠亭へと向かうのだった。そして永遠亭につくと、
永琳「騒がしいわね?」
鈴仙「確かに?」
何故か騒がしい。何なのだと思っていると部屋からてゐが出てくるとそそくさとこっちにやって来る。
てゐ「やっと来たウサうどんげどうにかしてよ!」
鈴仙「どうしたの?」
てゐ「それがさぁ」
と、言っていると1人の男性がてゐが出てきた部屋から顔を出す。それはまさかの人物いや悪魔だった。
怠惰「あっやっと来たの案外遅かったね?」
全員「なっ!!?」
要塞に乗り込んだ自分達は驚いてしまう。魔理沙の言った通り本当にひょっこりと現れると、
てゐ「彼奴勝手に布団敷いて道具を並べて店を開い
たりしてさ!」
蓮 「怠惰さ‥‥ん!?」
千 「たっ怠惰………」
怠惰「お疲れさんね♪皆それに千ちゃんそれじゃあ
シレンティウムと賢者の叡知に俺のグリモワ
ールを貰っても良いかな?」
千 「お主ワシのさっきまでの心配を全て返せ!」
怠惰「うわっ!ちょっタンマ!」
千と怠惰は命懸けの追いかけっこをやり始めた。
蓮 「てゐさん怠惰さんいつここに?」
てゐ「今から約5~6分前かな?」
霊夢「彼奴いったい何者なのよ」
霧雨「な?言った通りになったろ怠惰の魔王を名乗
ってたぐらいだから簡単には死なないぜ♪」
アリ「怠惰の魔王ってそれってまさか!」
やはりアリスも知っているみたいだ。魔界関係の住人や魔法を使うものからしたら凄い有名人みたいだ。
蓮 「とりあえずは理久兎さん達を寝かせましょう
怠惰さん!龍神様!その変にして下さい」
千 「おっとと………まっまさか人間の少年にそんな
事を言われるとはのぉ」
怠惰「とりあえず検診するか‥‥布団を敷いてあるか
らとっとと寝かせろ」
紫 「分かりましたわ」
そう言い紫はスキマから倒れ気絶している理久兎、亜狛、耶狛、黒をスキマから出し布団へと寝かせる。
怠惰「う~んと‥‥ふむふむ成る程ね‥‥永琳先生に聞
きたいんだけどこのアホ共を救うためにどこ
まで天秤にかけれる?」
と、怠惰は意味不明な事をしかも永琳に言ってきた。何故に永琳なのだと思った。
永琳「理千が治るまで私のこの永遠の命を注いで必
ず直すその覚悟だけかけれるわ」
怠惰「ひゅ~♪凄いねぇならお言葉に甘えよう治療
拘束器具・四肢体幹柱‥‥」
と、唱えると何と畳を貫き計16本の柱が出るとそこから有刺鉄線が巻かれた鎖が理久兎達の四肢と体幹を拘束する。
さと「なっ何を!」
怠惰「それと言っておくけどこいつらがどれだけ苦
しもうが絶対にこの柱を壊そうと思うなよ‥‥
このアホ共の戦いはここからだからな」
と、怠惰が言ったその瞬間、
4人「ガァァァァァァァァァ!!」
まるで獣いや怪物かと思わせるぐらいの大絶叫を4人は口から咆哮するのだった。
狗神「彼奴しぶてぇ奴だな」
神楽「あっえっと今回もありがとうございました」
鈴蘭「にしてもどうやって抜け出したんだろう‥‥」
神楽「う~ん確か別れ際に怠惰さん何か言いかけ
てましたよね?」
鈴蘭「それがヒントなのかな?」
狗神「どうであれ何時か彼奴をギャフンと言わせな
いとなあの野郎は」
神楽「心配かけるだけかけて生きてましたですもん
ね‥‥」
鈴蘭「弁明なくして蹴り飛ばす♪」
神楽「これは帰ってきたら怠惰様は大変そうですね
‥‥コホンッ!それではそろそろ時間ですので
今回はここまでです♪」
鈴蘭「また次回もよろしくね♪」
狗神「そんじゃあな」