血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様。いつの間にか寝てしまっていた怠惰のクソ悪魔です。お陰でゲームが出来ずでちょっと悲しかったりしています。眠気なんて嫌いだ。それではリアル話もここまでにして今回もどうぞ。


第266話 親子の絆

ようやく理久兎が目覚めた。起きるまでの日数的にもうかれこれ1週間近く経過していたため遅めの起床といった感じだ。

 

理 「うっくっ苦しい!」

 

怠惰「ほら小娘共そろそろ離れないとまた理久兎が

   いなくなるぞ」

 

さと「はっ!」

 

紫 「ごっごめんなさい御師匠様」

 

怠惰の言葉で2人は抱きつくのをやめる。だが見ていて分かる。それぐらい理久兎の事を心配していたのだと。

 

蓮 「紫さんが珍しいよね」

 

霊夢「そうね」

 

何時もの胡散臭さが消えているためかその時は凄く親しみやすいと感じた。

 

怠惰「さてと俺は千ちゃん達にも伝えてくるよ♪」

 

理 「なぁ俺の従者達はいるのか?」

 

怠惰「従者?あぁあの3人か隣の部屋で寝かせてる

   よ♪多分もうちょいしたら起きんじゃない?

   君が起きた事だしね♪」

 

そう言い怠惰は部屋から出ていく。そして霊夢と共に目を合わせ、

 

霊夢「良いかしら理久兎に伝えても?」

 

蓮 「………あまり気乗りはしないかな」

 

霊夢は理久兎の方を向き口を開く。

 

霊夢「あんた自分がやった事を覚えてる?」

 

理 「………すまん何も分からない」

 

霊夢「そう」

 

何も覚えていないときたか。だがむしろそれが良かったのかもしれない。あんな事を覚えていたらこうして話もしなかっただろう。だが、

 

理 「何かをしたのなら話してくれないか‥‥俺がし

   た事の全てを‥‥悪行があるならその悪行を頼

   む」

 

聞いてて辛いであろう意思に関係なく犯した悪行を話してくれと言ってきた。霊夢はこちらを向く。

 

蓮 「霊夢………」

 

霊夢「ごめん蓮‥‥私は言うわ理久兎やその従者達が

   した事を包み隠さずにね」

 

と、霊夢は決心した顔をして理久兎の顔を見る。そして理久兎達がやった事を知っている限りで全て話す。

 

霊夢「それぐらいかしらね私が知っている事は」

 

理 「………まじか」

 

理久兎も信じられないのかありえないといった顔をする。やはりそういった顔はしてしまうだろう。自分自身が理久兎の立場だったら知らない内に犯した罪の意識に囚われてしまうだろう。

 

理 「紫やさとりそれに蓮も何かあったら言ってく

   れないか?」

 

紫 「私からは何もありません」

 

さと「私もです」

 

蓮 「僕もないですかね主に霊夢の言葉通りなので

   ‥‥って理久兎さん!?」

 

理 「………すまん‥‥本当に‥‥すまん」

 

理久兎はうつむき布団をグーで叩きうつむく。そして言葉の一言には悔しさと無念の思いがこもっている感じがした。

 

霊夢「別に良いわよ‥‥あんたは覚えてないかもしれ

   ないけどあんたが紫を助けたりしたのも事実

   だったし」

 

蓮 「それに最後は僕やさとりさんも助けてくれま

   したしね」

 

紫 「そうですよ御師匠様だから気に止めないでく

   ださい悪いのは全部あの女ですから」

 

さと「えぇ」

 

理久兎は覚えていないかもしれないが自分やさとりを紫や藍を気まぐれだったのかもしれない。だが助けてくれたのは変わりないのだ。

 

理 「だが俺がやった事は‥‥」

 

と、理久兎が言ったその時、突然部屋の障子が勢いよく開く。そしてそこから、

 

千 「バカ息子!!!」

 

龍神が出てきたかと思うと理久兎に飛びかかり馬乗りになると胸ぐらを掴む。見てすぐに分かる通り凄く怒っていた。

 

永琳「って龍神様おやめください!」

 

輝夜「止めるわよ!」

 

鈴仙「はっはい!」

 

てゐ「えぇいどうにでもなれ!」

 

紫 「止めてください!」

 

さと「なっ!お義母様理久兎さんを傷つけないで下

   さい!」

 

6人は一斉に龍神の体を掴み理久兎から引き剥がそうと試みた。自分も加勢すべきかと思い行こうとするが霊夢に引き留められる。

 

蓮 「霊夢?」

 

霊夢「見てておきなさい」

 

と、霊夢が言ったその直後、

 

千 「離さんか!!」

 

永琳「ぐっ!!?」

 

輝夜「きゃ!!?」

 

6人はいとも容易く吹っ飛ばされた。こうなる事が分かってて霊夢は止めてくれたのだろう。そして理久兎の胸元を片手で掴み龍神はもう片方の手で拳を構える。

 

千 「このバカ息子が!ワシを心配させるでない

   わそなたは本当に!本当に!」

 

龍神は半泣きになりながら拳を納める。あの表情からして安堵し安心しているのは間違いないだろ。

 

千 「心配させよってそなたは本当にアホうじゃ!

   理久兎!」

 

理 「ごめん‥‥本当にごめんな………」

 

千 「良かった戻ってきてくれて良かった!」

 

そしてそのまま理久兎に抱きつきながら嬉しそうにそう呟く。見ているこちらも安堵してしまう。

 

怠惰「良かったじゃん千ちゃん♪大切な息子君が帰

   ってきてくれてさ」

 

千 「うむ‥‥怠惰よそなたにも礼を言うありがうと

   うな♪」

 

怠惰「バカだなぁ千ちゃんはこれは千ちゃんは勿論

   だけど他にも蓮くん達の奮闘にさとりちゃん

   達が傲慢を相手に体を張ったからじゃない礼

   を言うならその子達に言いなよ♪」

 

千 「‥‥そうじゃな♪ありがとうなそなたら♪」

 

と、龍神は幸せそうな顔をしてお礼を言う。見てて癒される光景だ。

 

怠惰「だけどもし俺に礼がしたいなら使った分の薬

   剤とか手術及び処置の手技料とかの請求を‥」

 

千 「さてワシは皆に理久兎が起きたことを伝えね

   ばな!ではな!」

 

そう言い龍神は何故かそそくさと外へと出ていった。そして残った怠惰の顔はショボーンとしていた。

 

怠惰「料金を踏み倒されちゃったよ」( ;´・ω・`)

 

言っている事ががめつい。昔に聞いたことがあるが医療従事者は金銭を求めてはならないとか聞いたことがあったが目の前にいるこの悪魔を見ているとは何か心がすさむ。

 

霊夢「あんたガメツイわね」

 

永琳「それに貴方は会計できるの?」

 

怠惰「何をいうんだ♪元闇医者だぜ俺はさだから俺

   の気分次第で料金は変わるよ俺の治療料金を

   決めるのは法や理久兎のルールじゃねぇ俺自

   身が決めることさ♪」

 

鈴仙「こっここまで清々しいクズがいるとは」

 

がめついだけじゃく鈴仙の言う通り根っからのクズだ。

 

蓮 「よくあれで医者できるなぁ‥‥」

 

と、呟きながら横目で理久兎達を見るとさとりと何かを話し合っていた。そして怠惰の方を向くと、

  

理 「なぁ怠惰」

 

怠惰「何だ?元ショタ野郎」

 

理 「誰がショタだ!?」

 

全員「いやあんただよ」

 

これに関しては皆がツッコミを入れた。現に凶変した理久兎の見た目って本当に小学生~中学生1年ぐらいの子供そのものだったのだから。

 

理 「ってそうじゃなくて!なぁ俺からお前に報酬

   金を出したいんだが良いか?」

 

怠惰「お前が?」

 

理 「あぁ500万ぐらいならすぐに何とか出来る

   が」

 

まさか理久兎が支払いをするとは。すると霊夢は自分の裾を引っ張る。

 

蓮 「どうかした?」

 

霊夢「500万ってどんなものが買えるの?」

 

蓮 「えっ?」

 

困る質問をしてきたのものだ。500万あったとしたら大抵の物は買えるが幻想郷でいえば何が買えるか。

 

蓮 「神社だったら10件ぐらいはいくとは思うけ

   ど?」

 

霊夢「10件‥‥」

 

と、小さく話していると突然、

 

怠惰「アハハハハハハハハ♪」

 

怠惰はゲラゲラと笑い出す。そして理久兎の頭に手を乗せる。

 

怠惰「それじゃ足りねぇ‥‥」

 

500万で足りないってどんだけボッタくり何だ。

 

理 「なっなら!」

 

怠惰「だがよてめぇのお陰で俺の仇について少しだ

   が知ることが出来たからよ安くして100万

   に負けてやるよ♪」

 

と、楽しそうに言うが不思議なワードが出てきた。仇とは一体どういう事なのだろう。怠惰みたいな強者に仇なんているとは驚きだ。

 

霊夢「あんた仇ってそういえばその進化の秘宝の時

   に言ってたわよね俺が作った物じゃないって

   それらについて説明してくr‥‥」

 

怠惰「悪いが秘密♪ここから個人情報だからさ♪」

 

そう言い怠惰は話したくないのかささっと逃げていった。

 

紫 「仇ね‥‥」

 

理 「………彼奴にも言えない何かがあるんだろ」

 

さと「‥‥そうです‥‥かねですが理久兎さんが元に戻

   ってくれて良かったです」

 

紫 「えぇ♪」

 

理 「ありがとうな♪」

 

紫とさとりの頭を撫でながら笑顔で答える。そして蓮や永琳達の方を向き、

 

理 「それから蓮や永琳もごめんな♪」

 

蓮 「良いですよこうして生きてるんですし」

 

永琳「えぇ♪けど理千こっちもベッド代金とるから

   覚悟をしてちょうだいね理?」

 

理 「うぇ~怖ぇ」

 

と、悪態をつける。そんな光景を霊夢と見つつ、

 

蓮 「良かった‥‥よね♪」

 

霊夢「えぇハッピーエンドにはなったわね」

 

と、呟きながらこの光景を楽しむのだったが、

 

? 「ウリエルは殺られたみたいだな」

 

? 「そう‥‥しゃあないわね今回は蓮君に勝ちを譲

   ってあげまひょ♪」

 

? 「速く行くぞあの悪魔に既に見つかってるから

   な‥‥」

 

? 「ならさいなら‥‥」

 

そう言い永遠亭を遠くから見つめる者達はこの場から立ち去るのだった。

 




怠惰「ではでは今回はここまでとなります」

鈴蘭「ねぇ怠惰の仇って‥‥」

怠惰「黙秘♪」

神楽「やっぱりですか」

怠惰「まぁね♪」

狗神「………予想だがよお前の仇って進化の秘宝を
   盗んだ奴か?」

怠惰「まぁそうだねとは伝えてはおいてやるよもう
   これ以上は言わないけどね」

狗神「そうか」

神楽「怠惰さんも苦労したんですね」

鈴蘭「ねぇ」

怠惰「おい変な誤解を生む言い方をするなよそんな
   出来事がなかったら今頃ここにはいないんだ
   からさ」

鈴蘭「えっ?」

怠惰「さてではでは今回はここまでとなります」

狗神「お前今なにか」

怠惰「それではまた次回もお願い致しますそれでは
   サラダバー♪」

神楽「おっ終わらせられましたね‥‥」(;゚Д゚)

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