血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様。もうじき検定だなと思い会場まで行くのが面倒だなと思い始めてきている怠惰のクソ悪魔です。平日授業でやってほしいんだけどなぁ‥‥失礼それでは今回もどうぞ。


第267話 平和が戻っていく

ようやく理久兎が起き皆が喜ぶなか1人理久兎はうつむいていた。

 

蓮 「理久兎さん?」

 

理 「………どう償えば良いか」

 

と、ポソリと理久兎は呟く。やはり自分のやった事が許せないといった感じだ。

 

霊夢「別にそんな心配しなくても謝れば良いんじゃ

   ない?誰しもあんただけが悪いんじゃないん

   だし」

 

蓮 「そうですよ理久兎さん」

 

確かに幻想郷で散々と悪事は働いただろう。だが元々の原因はウリエルであって理久兎やその従者達は自分達と同じ被害者と何ら変わりはないのも事実だがそれでも気持ち的に自分を許せてないといった感じだ。どうすればと思っていると、

 

? 「水………喉が渇いたよょょょょ」

 

隣の部屋に繋がる障子が開かれそこから伽椰‥‥いや声からしてすぐに分かった。

 

紫 「耶狛!」

 

さと「耶狛さん!」

 

耶狛「ほへっ?あれれ皆勢揃いでどうしたの?」

 

そう理久兎と同じように凶変していた者の1人の耶狛だ。だが手入れされていない髪のせいで滅茶滅茶怖い。すると突然、

 

鈴仙「耶狛さん‥‥7×7は?」

 

突然に鈴仙は九九の中でちょっと難しい7の段のかけ算を言ってきた。長生きしている耶狛ならこのぐらい流石に分かるだろうと思っていると、

 

耶狛「えっ?えぇ~と77!」

 

理 「………嘘だろ」

 

蓮 「!!?」

 

声にならない驚きをしたし理久兎も驚いていた。ありえない何故に77になったんだ。7×11じゃないんだぞ。それよか寺子屋の子供達はその上の計算も可能なのにそれは不味いんじゃないかと思ったが、

 

紫 「元に戻ってるわね良かった」

 

輝夜「頭脳は前の方が良かったような‥‥」( ;´・ω・`)

 

輝夜の言葉的に凶変してた時は天才だったみたいな言い方をする。

 

さと「まぁ確かに皆さんがそう思うのも無理はあり

   ませんよね‥‥所で耶狛さん亜狛さんと黒さん

   それから看病でこいしがいると思ったのです

   が………」

 

耶狛「えっ?あぁお兄ちゃんは起きたけど私と同じ

   で筋肉痛が酷くて体が動かなくて黒君はこい

   しちゃんとまだ寝てるよ………」

 

蓮 「昼間だから良いですけどあの普通に怖いんで

   すけど」

 

それで地面を這いつくばって来たんだ。だがまだ昼だから怖さは軽減できたが本当に呪われた家に出てくるあの悪霊を思い出してしまった。もしそれに色白の小学生が体育座りしていたらもっと雰囲気はあった。

 

耶狛「アハハハ♪ごめんね」

 

と、言っていると胸の辺りが温かくなってくる。すると胸ポケットが急に広がりそこから狗神が呼んでもいないのに出てきた。

 

蓮 「狗神?」

 

狗神「悪いがあっちに行かせてもらうぞ」

 

そう言うと亜狛が寝ているであろう寝室に向かって行った。

 

耶狛「お兄ちゃん良い友達持ったねぇそれよりも喉

   渇いたよ‥‥」

 

輝夜「うどんげ水を酌んできてちょうだい」

 

鈴仙「分かりました」

 

そう言い鈴仙は水を酌みに向かうと霊夢と紫はうつ伏せになっている耶狛の体を持ち上げる。

 

紫 「大丈夫?」

 

耶狛「うんまだ足がふらつくけど何とかありがとう

   紫ちゃん霊夢ちゃん」

 

霊夢「はいはい」

 

耶狛を壁に寄りかかるように座らせると水が入ったコップを持って鈴仙が帰ってきた。

 

鈴仙「どうぞ」

 

耶狛「ありがとう♪」

 

水の入ったコップを受けとると耶狛は美味しそうな顔をして一気に水を飲み干す。

 

耶狛「ぷはぁ~生き返る~♪」(((*≧艸≦)

 

何かテレビのCMを生で見ているような感じがした。

 

理 「耶狛はしたないぞ‥‥」

 

耶狛「いや~~だって喉が凄くカラカラだったんだ

   もんマスター」

 

蓮 「耶狛さん聞きますがどうしてここにいるのか

   分かりますか?」

 

とりあえず耶狛にも説明が必要と考えた自分は耶狛にそう訪ねる。すると耶狛は微笑むと、

 

耶狛「あっその事について言いたいことがあってね

   紫ちゃんそれから皆♪ありがとう私にそれと

   お兄ちゃんや黒君にマスターをもう目覚めな

   いかもしれなかった悪夢から救ってくれて♪

   凄く感謝してるよ♪」

 

霊夢「良いわよ別に………って!?」

 

紫 「やっ耶狛貴女まさか」

 

耶狛「ふふっ♪少しだけなら覚えてるんだから♪」

 

蓮 「すっ凄い」

 

理久兎すらも曖昧になっている凶変した時の記憶があると言うのか。それは素直に凄いと言葉にしてしまった。

 

耶狛「どやぁ♪」

 

理 「なら耶狛‥‥聞きたい事がある俺はお前に何か

   酷い事をしたん‥‥だよな?」

 

ドヤ顔をして喜んでいる耶狛に理久兎が訪ねると耶狛は首をかしげ、

 

耶狛「えっ?えぇとう~ん‥‥う~ん分かんない♪」

 

ズコッ!

 

覚えていると言っていたのに覚えてないのか。さっきまでのドヤ顔は何だったのだと思った。

 

理 「覚えてるんじゃないのかよ‥‥」(;^ω^)

 

耶狛「てへ♪」

 

蓮 「アハハ‥‥まぁ仕方ないですよ皆色々とおかし

   くなっていたんですし」

 

理 「………はぁ」

 

流石の理久兎も若干呆れているような感じがした。だが耶狛のこういった明るい所や元気な所が魅力と思っていた自分からしたら元に戻って良かったと心から思っていると、

 

亜狛「あぁ~すっすみませんそこ右に!」

 

狗神「こっこうか!」

 

隣の部屋で亜狛と狗神の声が聞こえてくる。多分自分と同じで狗神も亜狛が戻ってきてくれたことを喜んでいるのだろう。

 

さと「亜狛さんも隅に置けませんね」

 

理 「えっ?何が?」

 

永琳「ふふっ♪そっとしておきましょう」

 

理 「いやだからなんだよ?」

 

霊夢に言われるまで自分も分かっていなかったが言動からして理久兎も分かってはいなさそうな雰囲気だ。

 

霧雨「まぁ覗くだけなら良よな♪」

 

蓮 「魔理沙………」

 

流石にそれはどうかと思い止める。そしてそれに対し耶狛は楽しそうに笑いながら、

 

耶狛「ダメだよ魔理沙ちゃん今邪魔したら後で弄れ

   ないじゃん♪」

 

自身の兄を弄る気満々だった。もし兄弟姉妹が自分にもいたのならこんな感じだったのだろうか。それを思うと一人っ子だった自分からしたら羨ましいと思った。

 

バタンッ!

 

襖が勢いよく開かれ音が響く。開かれた襖を見ると文が立っていた。

 

理 「ん?文じゃん♪」

 

文 「りっ理久兎さん達が目覚めたと聞いて飛んで

   きました!」

 

一瞬で理久兎の布団へと近づくと理久兎の体を見始める。大方見ていて思ったのは体に異常がないかと見ている感じだろう。

 

理 「どっどうかしたか?」

 

文 「いえ何も異常は」

 

? 「こら文‥‥理久兎殿に失礼だろ」

 

すると文の後に続き天魔が入ってくると文の服の襟首を掴み持ち上げる。

 

風雅「無事で何よりだ理久兎殿」

 

理 「あっあぁ」

 

美 「理久兎はいるか!!」

 

今度は地底のボス格の鬼子母神まで部屋にやって来た。今それに続いてお燐やお空といった地底妖怪の面々が集まってくる。

 

美 「無事か!」

 

理 「えっ無事だけど?」

 

お空「お母さん!」

 

お燐「母さん!」

 

耶狛「お燐♪お空♪」

 

久々の再開に2人は喜びながら耶狛に抱きつく。すると今度は聖がやって来た。

 

聖 「ご無事みたいですね理久兎さん」

 

理 「あっあぁ‥‥黒なら隣の部屋にいるよ」

 

聖 「そうですかありがとうございます♪」

 

そうして聖は黒のいる部屋へと向かう。そんな事をしている間にもどんどんと客が入ってくる。

 

霊夢「きゅっ急に増えたわね」

 

蓮 「外に行こうか霊夢」

 

霊夢「そうね」

 

霊夢と共に外へとでる。そして部屋から少し離れた場所の縁側に座る。

 

霊夢「本当に彼奴は好かれてるわね」

 

蓮 「確かにね♪」

 

霊夢「………理久兎が帰ってきた事は私も素直に喜ぶ

   けど‥‥蓮………私は貴方を称賛するわあんなに

   危ない橋をあんたは渡りきった事にね♪」

 

蓮 「やっ止めてよ霊夢‥‥」

 

霊夢「ふふっ♪………ねぇ蓮‥‥もし良ければなんだけ

   どさ‥‥結構前に言いそびれた言葉‥‥聞いても

   良いかな?」

 

蓮 「えっえぇと‥‥」

 

照れくさい。だが場所は場所かもしれないが今なら言えるかもしれない。

 

蓮 「うん♪なら聞いてねもし‥‥霊夢が嫌じゃない

   ならさ」

 

霊夢「えっえぇ‥‥」

 

蓮 「すぅ~はぁ‥‥よし!霊夢‥‥もし霊夢が嫌でな

   いのなら僕と」

 

霊夢「僕と‥‥?」

 

蓮 「僕と‥‥はぁ………」

 

霊夢「ん?………げぇっ‥‥」

 

霊夢も気づいたみたいだ。部屋から黒い帽子の先が見えるのだ。

 

蓮 「聞いてるよね魔理沙それにもしかしたらまだ

   いるのかな?」

 

霧雨「ばっバレたか」

 

魔理沙と早苗そして妖夢が申し訳なさそうな顔で出てくる。つまり盗み聞きする気まんまんだったみたいだ。

 

早苗「蓮さんと霊夢さんがいなくなったんで何処

   に行ったのかなぁ~って思っていたら」

 

妖夢「すっすみません盗み聞きするつもりでは」

 

霊夢「………何時もあんた達は」

 

そう呟くと霊夢は立ち上がり空へと飛び去っていった。

 

蓮 「あっ!‥‥行っちゃった」

 

霧雨「わっ悪い蓮」

 

蓮 「………別にいいよまだ早かったかもだしねとり

   あえず僕は霊夢を追いかけるね」

 

早苗「お願いしますね」

 

そうして自分は霊夢を追いかけるのだった。そうして追うと霊夢は博麗神社の近くの空に立っていた。

 

蓮 「霊夢‥‥」

 

霊夢「蓮‥‥ごめん先に行っちゃって」

 

蓮 「ううん♪多分僕も霊夢も疲れているんだよだ

   から今日は休もう‥‥ね♪」

 

霊夢「そうね‥‥そうしましょうか♪」

 

そうして霊夢にはまだ伝えたいことは言えずと少しの災難が続いたが幻想郷に平和が戻ってきたのだと思うのだった。

 




怠惰「ではでは今回はここまで」

鈴蘭「上手く進展しないねぇ」

神楽「はたして2人はどうなるのでしょうか」

怠惰「まぁでも理久兎君といい勝負だけどね」

鈴蘭「そうなの?」

怠惰「うん理久兎君も色々と準備はしているけどま
   だまだって感じがあるのかねぇ‥‥って感じか
   な現に今回みたいな事が起きてしまった訳だ
   しね」

神楽「ある意味でレース状態ですか?」

怠惰「だね♪」

鈴蘭「所で狗神の姐御は?」

怠惰「狗神も頑張ってそのレースに出ようと必死で
   す皆様の暖かい声援を待ってます」

神楽「あの軽くディスって‥‥」

怠惰「何の事かなハッハッハッてなわけで今回はこ
   こまで」

鈴蘭「えっとまた次回もよろしくね」

神楽「それではありがとうございました」

怠惰「バイバイ♪」

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