試合が終わり理久兎達は居酒屋に戻りまた飲み始めた。そして試合が終わった後の理久兎は試合前よりも、
理 「ぷはぁ!もう一杯!」
さと「大丈夫ですか理久兎さん?」
理 「あぁ大丈夫ださとり‥‥というかこんなの飲ま
なきゃやってられねぇんだ」
少し荒れてはいたがため息やらはなくなりむしろ吹っ切れたような感じになっていた。
蓮 「何したんだろ?」
霊夢「さぁね‥‥多分さっきの黒い霧が原因だとは
思うけど」
本当に何をされたんだろうか。ちょっと気になるがこれを今の理久兎に聞くと怒られそうだ。
蓮 「なら怠惰さんに聞いてみない?」
霊夢「そうねどんな技なのか気になるし」
怠惰辺りに聞こうかなと思い霊夢と共に怠惰の元へと向かうと、
怠惰「そんじゃ俺のターンね千ちゃん」
千 「このターンを生き残れれば勝気ありじゃ!」
天子「現代の娯楽って本当に見てて飽きないわね」
この幻想郷じゃ中々見れない3DSで何かして遊んでいた。というか何処から持ってきたのだ。
蓮 「あの怠惰さん?」
怠惰「これで終わり♪」
千 「バカな!!?」
ゲームで龍神が負けたのか凄く悔しそうに怠惰を見ていた、
蓮 「怠惰さん」
怠惰「ん?あれお前らいたの?」
蓮 「いましたよ!?」
人を背後霊みたいな言わないで欲しい。
千 「かくなる上は‥‥怠惰よゲームを貸して欲しい
それで天子に教えるからの!」
天子「えっ?」
怠惰「あぁ良いよほら」
千 「うむ!さぁ天子よ相手になれ!そして手加減
せずワシと戦うのじゃ!」
天子「私はまだやるとは」
等と言いつつも天子は怠惰のゲーム機を使って龍神と遊び始めた。
怠惰「そんで何のよう?」
蓮 「いえさっきの試合の黒い霧って何だったのか
なって‥‥あの理久兎さんが少し不機嫌という
か何か吹っ切れたような感じがして」
怠惰「本人に聞けば良いじゃない♪何があったのか
ってさ♪」
蓮 「あの感じからして恐らく教えてはくれないか
なと思いまして貴方の所に来た次第です」
霊夢「もったいぶってないで教えなさいよ」
怠惰はやれやれと首を横に振り呆れた顔をする。
怠惰「まぁ教えてはやるけどその代わりキレるな
そして騒ぐなそれが守れるなら特別に教え
てやるよ」
蓮 「えぇ‥‥わかりました」
霊夢「良いわ」
怠惰がそう言うからにはやはり外道じみた技であるのは確定ではあろう。
怠惰「じゃあまぁ話すがあの霧‥‥あれは言っちまえ
ば相手に幻覚を見せるものさ」
霊夢「何だ‥‥たかが幻覚じゃ‥‥」
怠惰「ただあの黒い霧が見せる幻覚は相手が最も恐
れトラウマとなっているものを見せる昔に俺
はこれを利用し拷問とかにも使った面白ネタ
魔法さ♪しかも精神が追い込まれた相手は勝
手に自殺してくれるから手も汚れないから楽
に始末もできる♪理久兎も後一歩で自殺して
くれたのにね♪」
蓮 「やっぱりクズだ‥ごみ以下のクズだ‥」
やはり安心と信頼のクズ野郎だ。それを聞いた怠惰はケラケラも笑う。やはり怠惰からしたら自分達なんか眼中にないと言った感じなのだろう。
怠惰「あっ因みに理久兎君が見た幻覚はお前らの
幻覚だったよ」
蓮 「僕達の?」
怠惰「あぁ記憶には残らなかったとはいえ凶変して
お前らを殺そうとした事が相当心を傷つけた
みたいだからなぁ♪簡単に絶望してくれたよ
まぁ何かしらのトリガーで霧を払いやがった
けどね♪」
と、怠惰は何故か笑いながら言う。まるで新しい玩具を与えられた子供みたいに。
霊夢「あんた何でそんな嬉しそうなのよ?」
怠惰「ん?アハハ分かっちゃう?ねぇ分かっちゃう
感じ♪そうさ実に愉快な気分なのさ♪並大抵
の奴ならすぐに自殺するこれまであの魔法を
使っての結果は分かりきった結果‥‥だったの
さついさっきまではなこの世界で彼奴が初だ
よこの魔法を受けて耐えたのはさ」
蓮 「理久兎さんを実験材に」
怠惰「失礼だな君は‥‥寧ろリハビリって言って欲し
いんだけどね♪」
蓮 「リハビリ?」
どういう事だ殺す気だった癖してリハビリとは。チラリと怠惰は龍神を見る。今ので大体は分かった。
霊夢「頼まれたってこと?」
怠惰「いや勝手にやった♪」
ズコッ!
頼まれたんじゃないのか。怠惰はケラケラ笑うと自分達を見据えて、
怠惰「理久兎が元気になってくれないと彼女のスト
レスも溜まる一方だからね」
蓮 「龍神様に甘いですね怠惰さん」
怠惰「まぁな♪見てて良い暇潰しになるんだよこれ
がさ♪」
怠惰は楽しそうに天子と遊ぶ龍神に向かってそう言う。
霊夢「でもリハビリって具体的に何したのよ?自殺
にまで追い込んで」
怠惰「彼奴のしぶとさを試したただそれだけさあの
ままにしておくと彼奴はずっと捨てれば楽な
思いをずっと引きずるからな」
蓮 「楽な思いって」
一体その楽な思いとは何なのだろう。怠惰はクスリと笑うと、
怠惰「自分を許す事さ‥‥彼奴にはそれが足りねぇか
らこそ彼奴は心の持ちようが弱い寧ろそうい
った所ならそこの泥酔小僧の方が見てて何倍
も強い」
蓮 「泥酔小僧ってもしかて‥‥」
怠惰「お前以外に誰がいる?」
蓮 「ですよね‥‥」
もう酒に弱いことが広がっているのか。だが怠惰は確かに弱いとは言ったがそれがある意味で理久兎の良い所だと思った。そして自分が強いと思ったことはない。寧ろ霊夢や魔理沙や理久兎や他の皆がいるからこうして前を向いて立っていられるのだ。
怠惰「まぁ頑張れやもしかしたらお前やそこの巫女
ちゃんなら俺の目に狂いがなきゃ英雄の素質
があるかもな♪あんな強大な敵に挑むバカ達
なんだからよ♪」
蓮 「そっそんな褒めなくても」
怠惰「褒めえてねぇよ皮肉ってんだよ」
皮肉なのかよ。てっきり褒められているのかと思って損した。
霊夢「英雄ねぇ‥‥」
怠惰「まぁ俺の一言付け上がって死なない事を願っ
てるぜ♪」
蓮 「‥‥絶対に生き残って天寿を全うして死んでや
りますよ怠惰さん!」
怠惰「その粋だ蓮♪楽しみにしてるぜ♪」
死んでたまるか。死ぬなら絶対に天寿を全うして老死してやる。そう心で決心し自分は霊夢や皆と酒を飲み交わすのだった。
怠惰「………人間辺りも捨てたもんじゃねぇか♪」
と、ポソリと怠惰は呟き楽しそうに遊ぶ龍神と天子を眺めるのだった。
狗神「そんじゃ今回もありがとうな」
神楽「そういえばリアル怠惰さんムカデを逃がし
たみたいですね」
鈴蘭「ムカデねぇ‥‥刺されると凄く痛いよ?」
狗神「そうなのか?」
鈴蘭「うん生前に足を刺された事あったけど痛く
て痛くて歩けたものじゃないよ」
神楽「それリアル怠惰さん危ないんじゃ‥‥」
狗神「分からん死んだらその時はその時だ」
神楽「無事でいることを祈りましょう」
鈴蘭「そうだねぇ‥‥皆も気を付けてね怠惰みたいに
取り逃がしたら駄目だからね♪さてととりあ
えず言うこともないし今回はここまでかな」
狗神「そんじゃまた次回もよろしくな」
神楽「それではありがとうございました」