予定を組みついに念願の講義の実施日となった。現在寺子屋の一室には選ばれし者達が会議を始めていた。
慧音「とりあえす蓮はともかくとして君達は良いの
かこんな何の得もないボランティアだぞ?」
慧音は不安そうに言うと、
早苗「えぇ♪こうした活動で科学の素晴らしさを分
かってなおかつ信仰者も集められるのであれ
ばやらない訳にはいきませんよ♪」
霊夢「言っておくけそんな事はさせないわよ?」
と、理科担当の早苗と体育担当の霊夢とでまた喧嘩が始まりそうな雰囲気になりつつある。
咲夜「まあまあ‥‥私達は蓮さんへの感謝と私達の駄
執事がお世話になったお礼に参っただけです
ので♪」
玲音「まぁな‥‥」
咲夜「それとそこの2人はみっともないわよ?ここ
公共の場ってこと知ってるわよね?」
家庭科担当の2人も来てくれたというから嬉しい限りだ。しかも自分でも止めるのが大変な2人が咲夜の一言で黙った。
玲音「さて時間割日程だっけ?はどうするつもりだ
キモケーネ?ついでに1時限は何時間だ?」
慧音「誰がキモケーネだ?まぁ大まかな日程で言う
と1時限=1時間だそして1時限目には理科
をやり2時限目と中休みで家庭科を行い最後
にレクリエーションとして体育をやって今日
は終わりだ」
蓮 「それと一応で僕は主に理科と体育のサポート
に回って慧音先生が主に家庭科のサポートを
するからよろしくね♪無論で主にだからしな
いなんて事はしないから♪」
霊夢「そっそう」
早苗「あれれ嬉しそうですね霊夢さん♪」
霊夢「うるさいわよ!」
いや慧音と話し合いをした結果、「巫女達が何かしらの暴走をした際に止めれるのは蓮お前だけだ」と慧音に言われたためこうなっただけだ。とりあえず今日の自分の目標は無事に生徒達そして自分達が帰る事が目標だ。
慧音「さて5人共準備は万全だな?」
霊夢「えぇ‥‥まぁ今はあまりすることがないから何
するかを考えておくわ」
早苗「私は万全です♪」
咲夜「問題ありません‥‥玲音?」
玲音「あぁとりあえず食材やら道具を調達してくる
ぜ咲夜も残りの材料を頼むな」
蓮 「ではお願いします!」
そうして自分達5人は立ち上がり各々の仕事へと取り掛かるのだった。まずは予告通りの理科からだ。
早苗「いっ今になってききき緊張してきましたね」
蓮 「早苗さん何時もの演説ような気持ちで大丈夫
ですよ♪これは講義であって演説なんですか
ら♪」
早苗「そっそうですね!ふぅ~‥‥良し!」
蓮 「その粋です♪」
そうして早苗を励まし教室へと入る。無論生徒達は早苗を見るとヒソヒソと話始めると、
生徒「早苗さまだよ!」
生徒「本物だすげぇ!」
早苗の存在が大きすぎるのか生徒達はもう釘付けだ。
蓮 「は~い皆!静かにね今日の事は慧音先生から
聞いてるかな♪」
壇上に行き皆に聞くと皆は一斉に手をあげ、
全員「はぁ~~い!」
と、大きく返事をしてくれる。
蓮 「因みにどんな事かな♪」
生徒「今日は臨時で先生が4人来ます!」
蓮 「はい正解でその通りです♪その内の1人は皆
の前にいる早苗先生です♪それでは早苗先生
お願いしますね♪」
壇上から降り早苗に壇上に上がるように手で合図すると早苗は少々ぎこちないながらも壇上に上がる。
早苗「えっえっと東風谷早苗です今日は皆に理科と
という授業を触り程度で楽しく教えたいなと
思い蓮先生の紹介で来ました♪拙い説明にな
ってしまうかもしれませんががよろしくお願
いします」
深くペコリと頭を下げた。普段の光景を少し見ているから分かるが凄く緊張してる。
生徒「はい早苗様!質問なんですが理科って何です
か?」
早苗「‥‥ふふっ」
蓮 「あっ変なスイッチが入った」
早苗の雰囲気が少し変わったのにすぐに気づく。変なスイッチが入ったなと確信すると早苗は、
早苗「理科というのは自然科学系統の学科と呼ばれ
る物です主に自然災害はどうして起こるのか
天気はどうやって変わるのか等がありますが
今回私達が学ぶのはもっと簡単な理科です」
そう言い早苗はポケットから何か小さな箱を取り出すとその箱から何か小さな棒を出すと箱の側面と擦り合わせ火をつけた。それは現代でよく見られるマッチだ。
生徒「火が一瞬で!」
生徒「それも理科なんですか?」
早苗「えぇそうですよ♪ただ本当でしたらマッチの
原理などにも着目をおいてやりたいですがや
り過ぎると蓮先生に怒られそうなので今回は
皆さんも知っている火についてまずはやって
いこうかなと思います♪」
そう言うと早苗は黒板にカキカキと図を書き授業を始めていく。図的には薪に火が発火している絵だ。
早苗「それで………」
そうして早苗流の授業が始まった。火はどうやって燃え続けるのかその火が燃えるに当たっての空気の割合等々の事を図で表しながら講義していく。
早苗「となる訳ですがここで少し習った事の復習と
して頭の体操をしてみましょうか例えばの話
で瓶がありますそしてその瓶の中に着火して
いる蝋燭を入れて蓋をします‥‥すると?」
生徒「はい!酸素がなくなって消えます!」
早苗「その通りですね♪ただもし酸素と二酸化炭素
が1:1で丁度半分ずつ入っていたのならど
うなるでしょうか♪それでは考えてどうして
そうなるのかの説明も入れて発表して下さい
ね♪あっそれと隣近所の席の子達と相談して
も可としますののでどんどん相談してみてく
ださい♪」
それを合図に子供達は近所同士の子達とで相談を始める。早苗に近づき、
蓮 「凄い懐かしい問題ですね♪」
早苗「えぇ私もこれやったんですよね♪」
と、話をするが皆は話し合いが長く中々答えに辿り着けそうもない感じだ。
早苗「難しいですかね?」
蓮 「頭の体操ですからね‥‥なら………」
自分は前に出て黒板に円を書くと円の中に線を書き割合を書く。
蓮 「因みにこれがヒントですので習った事を当て
はめてみてね皆♪」
閃きが強い子ならすぐに分かると踏んで書いてさりげなくヒントを言うと、
生徒「はい!!」
案の定で手をあげてくれた。
蓮 「早かったねC君♪答えをどうぞ♪」
C生「普通よりも燃え続けます!理由は蓮先生が書
いてくれたその円は空気全体の割合を示して
いて普通の割合だと窒素があり消えてしまい
ますが酸素が多いこの条件なら普段よりも長
く燃え続けれるそう考えました♪」
蓮 「早苗先生答えをどうぞ♪」
早苗「満点の回答ですね♪よく出来ましたね♪」
早苗の笑顔での答えを聞き答えたC君は大喜びだ。そしてそれに続き拍手と誉める声が聞こえてくる。
蓮 「さてと‥‥おっと早苗先生そろそろ♪」
早苗「早いですねなら私の特別授業はここまでとな
りますね♪またもし機会があったのなら是非
聞いてくださると嬉しいです♪それではあり
がとうございました♪」
ペコリとお辞儀をすると生徒達は生徒達から拍手喝采が始まる。自分も拍手をし教壇に立つと、
蓮 「それでは休憩を挟んで10分後に寺子屋の前
に集合してくださいね♪それでは解散♪」
そう言うと生徒達の多くが早苗に集まっていき早苗は質問攻めに合う。それを遠目で見ながらふと廊下を見ると、
霊夢「………」
霊夢がジーと此方を見ていた。廊下に出ると、
蓮 「どうしたの霊夢?」
霊夢「何かこういった蓮の顔もあるんだなって」
蓮 「えっそんな事‥‥」
チラリと教室を見ると早苗と生徒達はニヤニヤ笑いながら此方を見ていた。
早苗「皆♪どうでしょうか蓮先生の前の霊夢‥‥いえ
博麗の巫女さんは♪」
霊夢「なっ!?」
生徒「凄いラブラブだ♪」
生徒「ねぇ何でいるの」
生徒「何でなんで?」
恥ずかしいのか顔が真っ赤な霊夢と勝ち誇った顔をする早苗の両方を見て立場が逆転してるなと思いつい面白くクスリと笑ってしまう。
霊夢「おっ覚えてなさいよ早苗!」
逃げるように霊夢は去っていく。やれやれ苦笑いを浮かべ、
蓮 「早苗先生やりすぎですよ?」
早苗「ごめんなさいつい‥‥アハハ………」
蓮 「まったくほら皆も次の授業があるから準備は
万全にね♪」
全員「はぁ~い!」
そうして2時限目の家庭科に向けて自分も動くのだった。
怠惰「ではでは今回はここまでです」
狗神「しかし何でまた寺子屋話なんだ?」
怠惰「ここ最近やってなかったなって思ってね」
神楽「まぁそれを思うとほのぼの回としては良い
ですね」
鈴蘭「確かにね」
怠惰「そして次は家庭科つまり玲音と咲夜による
授業は何を作るのかって予想してみてね♪」
狗神「因みに何つくるんだよ?」
怠惰「ヒントは‥‥って言ったら多分だけど分かっ
ちゃうんだよなぁう~ん屋台であるものと
は言っておくね少なくても京都であった骨
董市ではあったね」
狗神「行ったことあるんだな骨董市」
怠惰「うんリアルで祖父祖母に連れられてね」
神楽「骨董ですかつまり骨董品集めですか良いご
趣味ですね♪」
怠惰「祖父母の家は骨董品だらけで下手に触って
壊せば落雷が落ちるよ?」
鈴蘭「怖いなぁ」
怠惰「とまぁ話はずれたけど今回はここまでね」
鈴蘭「また月曜日もよろしくね♪」
神楽「それでは読者様」
狗神「またな」