10分の休憩が入り自分は次の授業担当である霊夢を探し教室を次から次へと入り探していた。
蓮 「霊夢ったら何処に‥‥?」
2時限目からいなかったため何処に行ったのだろうか。まさか霊夢に限って恥ずかしくなって逃げたとかはないだろうか。
蓮 「霊夢」
部屋の障子をを開け霊夢の名前を呼ぶがいない。マズイ本当にこのままだとマズイ。もう後残り数分このままだと生徒達の授業がこんな事に‥‥
蓮 「え~と予定していた臨時講師が行方不明でその
今日はここまでに‥‥」
生徒「えぇ!!?」
生徒「逃げちゃったの何で!?」
早苗「霊夢さんも地に落ちましたね」
咲夜「霊夢ったら」
玲音「おいおい」
慧音「彼奴は‥‥」
もう幻滅ルート待ったなし。下手すると霊夢が唯一の楽しみとしている来年の正月の参拝者は本当に0人になりかねない所か話す友達も消えかねない。
蓮 「霊夢!!!?」
探さなくては生徒達の期待を裏切らぬために霊夢の笑顔を守るために。そして寺子屋の突き当たりの角を曲がった瞬間、
ゴチンッ!!
蓮 「痛っ!!?」
? 「うぐっ!!」
誰かと激突する。とりあえず立ち上がり、
蓮 「ごっごめんなさい不注意‥‥って霊夢!?」
霊夢「え?‥‥蓮?」
やっと霊夢を見つけた。本当に何処に行っていたのだ。
蓮 「何処に行ってたの?もう授業始まっちゃ‥‥」
そしてようやく気づく。霊夢の服が何時もと全く違う事に。何故かジャージを着ていた。
蓮 「どうしたのそれ?」
霊夢「聞いてよさっきね‥‥」
それは今から約30分ぐらい前に遡る。とある教室に霊夢はいた。
霊夢「何を教えようかしら‥‥」
早苗や咲夜がやると言い出したため負けじと自分もこの臨時講師を引き受ける事となったわけだが何をすればいいのかが分からない。昔に小鈴から借りた本のようにランニング10周とかやらせようか。
霊夢「う~ん本当にどうすれば」
? 「ふふっ♪お困りみたいね霊夢」
聞き覚えのある胡散臭い声が聞こえる。やれやれと呆れながら、
霊夢「何の用よ紫?」
と、紫の名を呼ぶとスキマが現れそこから紫が上半身だけ出てくる。
紫 「ふふっお困りみたいだから助けてあげようか
と思って♪」
霊夢「あんたの助けなんていらないわよさっさと帰
ったら?ここは妖怪御免の人里よ?」
紫 「あらつれないわねぇ折角何をすればいいのか
という案に」
全く相変わらず紫はしつこい。さっさと追い返そう。
霊夢「だからいらな‥‥」
紫 「蓮がメロメロになるような服とかがあるのに
ねぇ」
霊夢「今なんて‥‥」
紫 「それじゃ‥‥」
霊夢「だから待ちなさいって何て言ったのよ今!」
紫の口元が吊り上げる。悔しいこれはもう紫の思う坪に嵌まったも同然だ。
紫 「あら?いらないんじゃなかったの?」
霊夢「無しよもう良いわよ!あんたの意見とか聞か
せなさいよ!」
紫 「はいはい♪」
そうして紫は霊夢に何をすればいいのかを話す。そして、
紫 「それじゃこれを着てみて頂戴♪」
1着分の服を渡される。生地や見た感じからして外の世界の服っぽい。
霊夢「あんまり外の世界の服は着たくないのよねぇ
チクチクするし窮屈だし」
紫 「まぁまぁチクチクはともかくだけど窮屈じゃ
ないわよ?ほら♪」
霊夢「ちょっ!?ちょっと!!?」
半ば強引に服を剥がされドロワーズを脱がされ胸さらしだけにされる。外から見られないかと思い体を縮め恥部を手や股で隠す。
霊夢「服を返しなさいよ!それよかドロワーズまで
脱がす普通!?」
紫 「ふふっ♪ほらさっさお着なさいよ風邪引くし
それに‥‥♪」
蓮 「霊夢!!!!?」
霊夢「れっ蓮!?」
しまったもう授業が始まる時間か。紫のペースにのせられ過ぎて時間を忘れていた。
紫 「ほら早く着ないと蓮に裸同様の今の姿を見ら
れるわよ?」
パンツや服を渡される。これは着ないと自分が恥をかくだけだ。
霊夢「くぅ~覚えてないさよ紫!」
紫 「ふふっ♪服は博麗神社に置いておくわね♪」
そうして服を着て外に出たのがこれまでのあらすじだ。それを聞いた自分は苦笑いしかできない。
蓮 「さっ災難だったね?」
霊夢「本当よそれにこの着ている下着みたいなのが
その少しずつキツくって‥‥」
キツいって一体何を履かされたんだろうか。まぁ別にそこは関係ない。今はただ霊夢の姿を見て思う。もし外界に霊夢がいて同じ学校などに通っていたらこんな光景が何時も見れたのだなと。
霊夢「ねっねぇ‥‥に………似合ってる?」
蓮 「えっ………うん‥‥眩しくて拝みたくなるぐらい
に………」
紫は何をしてくれてんだと言う反面で心の奥底の黒い部分は「ありがとう」と猛烈に感謝をしている。やはり自分は男と言う悲しい生き物なのだなとしみじみ思った。
霊夢「そっそう‥‥ありがとう………」
蓮 「うん………」
霊夢も慣れないためか恥ずかしそうだ。すると外から、
生徒「次の授業なんだろ?」
生徒「ねぇ」
と、生徒達の声が聞こえてくる。そうだもう時間がなかったのを霊夢の眩しさからすっかり忘れていた。
蓮 「って!霊夢もう時間がないよ!」
霊夢「えっ!えぇそうね‥‥思わず道草を食う羽目に
なったわね急ぎましょう蓮!」
蓮 「うん!」
そうして霊夢と共に大急ぎで次の授業場である寺子屋の外へと向かうのだった。
怠惰「ではでは今回はここまで」
狗神「主人の下心を覗くと何とも言えないな」
鈴蘭「男ってそんなもんだよ?」
神楽「私にはあまり分かりかねますかね?」
怠惰「蓮は嫁バカだから仕方ない」
鈴蘭「そして子供が生まれたら親バカになるんだ
よねぇあぁいう子に限って」
狗神「おいおい」
怠惰「まぁ蓮の子供も軽くはイメージしたけどね」
神楽「何かおっしゃいました?」
怠惰「いいや~♪さてと今回はここまでにして終わ
ろうか♪」
狗神「そんじゃまぁ今回はここまでだ」
鈴蘭「また次回もよろしくね♪それじゃ~」
神楽「ありがとうございました」m(_ _)m