急いで霊夢と共に外へと出ると生徒達は勿論の事、早苗や咲夜に玲音そして眉間に軽くシワを寄せている慧音がいた。
蓮 「すみません!」
一言とりあえず詫びの一言を添えると慧音はため息を吐き、
慧音「遅いぞ蓮それに霊‥‥何だその格好?」
玲音「おいおいその格好‥‥」
早苗「たっ体操着にジャージってってブフゥアハハ
ハハハ♪」
咲夜「何があったのよ?」
霊夢「うるさいわねぇ嵌められたのよ!それと早苗
は後で覚えてなさいよ!」
恥ずかしいのか霊夢は顔が真っ赤になっている。とりあえず生徒達の方を向くと、
生徒「先生の恋人って何であの格好してるの?」
生徒「さっきと違うよね何で!何で!」
蓮 「えぇ~とあっそうだ!さっき不祥事が起きて
服が汚れちゃってねそれで親切な人が貸して
くれたんだけどあれなんだよ♪」
霊夢「親切とかじゃなくてただの嫌がらせなような気しかな
いけどね‥‥」
蓮 「霊夢!」
小声で言ってきたが流石にその発言は不味いと思い小声で注意する。それを聞いた霊夢はやれやれと言った感じで前に出ると、
霊夢「はいはいそれじゃ‥‥まぁ紹介って紹介もあれ
だけど博麗霊夢よ何時もは巫女の仕事をして
いるけど今回は蓮‥‥いえ貴方達だとそうね蓮
先生に頼まれて来たわよろしくね♪」
生徒「はい巫女様は何を教えてくれるんですか?」
霊夢「良い質問ね♪教えるのはこれよ♪」
そう言うと空中から何かが落ちてくる。それを霊夢は片手でキャッチして見せる。
生徒「それは何ですか!」
霊夢「これはボールって言ってまぁ蹴鞠玉みたいな
物よ♪それで今から教えるのはドッチボール
よ♪」
蓮 「ドッチボールか」
紫から教えてもらったとは聞いたが恐らくこのボールも紫が用意してくれたのたのか予測だと空中でスキマを作りそこから落としたって感じだろう。
霊夢「ルールは簡単で‥‥ねぇ蓮それに早苗えっと何
だっけ?ステージ的な」
蓮 「はいはいフィールドね早苗さんそっちをお願
いしてもいいですか?」
早苗「良いですよ♪」
そうして自分と早苗は木の枝を使い四角い大きなフィールドを作る。
霊夢「それじゃ続けるわね」
そうして霊夢は着々とドッチボールのルールを説明していく。ルールは現実世界のドッチボールと何ら変わりないシンプルなドッチボールだ。これなら良いレクリエーションになるだろう。
霊夢「てな訳だけど質問は?」
生徒「はい!え~と当たったら地面に玉が落ちる前
に拾えば良いんですよね?」
霊夢「えぇそうすればセーフよ他は?」
生徒「はい巫女様や蓮先生達は参加するんですか?
それとも見ているだけなんですか?」
霊夢「そうね」
それは第三者視点にいる自分も悩んでいた。コミュを上げ仲良くなるという名目なら自分達も参加しても良いとは思うが敢えて考えるとここにいるのは妖怪退治専門巫女、吸血鬼に仕えるルール破りな執事長、吸血鬼に仕える幻想郷最強のメイド、ワーハクタク先生、皆から人外になったと言われる自分と自分を含めて常軌を逸している者達なため共にこんな球技をしたら子供達が危ない。因みに早苗は体力などはあまり普通の人間と大差がないため論外だ。
霊夢「それじゃ私達も入りましょうか折角だし」
蓮 「えっ大丈夫!?」
霊夢「平気よ私達は特別ルールで生徒達には当てな
いというのと最後の内野の数合わせに含まれ
ないって言うルールを設けるわそれと勿論だ
けれど生徒達は私達に当てても良いわよ当て
れたら何か御褒美を上げようかとも思ってい
るわ♪」
それを聞き生徒達はヒソヒソと話始める。聞いているとご褒美という言葉に反応したのだろう現金な子達だ。
霊夢「さてとチーム的には」
玲音「なら俺と咲夜でチーム作っから巫女と侍先生
でチーム組めよ」
霊夢「そうね♪なら生徒達は2ペアになってジャン
ケンをして勝ったら執事チーム負けたら私達
のチームに来てちょうだい」
全員「はぁ~い!」
そうして生徒達はジャンケンをすると2つに別れた。
霊夢「で?早苗とそこの先生はやるの?」
早苗「いっいえ………私は運動とか苦手なんで審判を
してます」
慧音「私も見てる方がいいからそれぐらいにしてお
くよ」
霊夢「あっそう‥ならそうね早苗‥ボールを上に上げ
て頂戴♪そしてそのボールを取ったらゲーム
スタートよ‥‥スタートはお願いできる蓮」
蓮 「良いよ♪」
そう言い前へとでると霊夢は早苗にボールを渡す。ボールを受け取った早苗は中心に立つ。そして自分の前には案の定で玲音が立つ。
早苗「それじゃ始めますねえいっ!!」
ボールを高く上げると自分と玲音は一斉に空へと駆け上がる。
蓮 「貰った!!」
玲音「甘いぜ坊主!」
自分より高い超脚力で高く上がると玲音達陣地にボールを落とす。それを咲夜がキャッチすると同時に自分達は降りる。
咲夜「どうぞ♪」
生徒「うわっと‥‥よし!こ褒美はいただきだ!」
生徒が霊夢にめがけて投げてくる。だが霊夢は涼しい顔をして難なく片手で玉を受け止めた。
生徒「嘘‥‥」
霊夢「まだまだねほら♪」
生徒「おとと‥‥えいっ!!」
自分達組の生徒が相手の生徒に投げるがそれを空かさず玲音がキャッチする。
玲音「ナイスな1発だそれとお前らに見せてやるよ
これが本当の投擲だ!!」
自分にめがけて豪速球の投擲がされる。すぐさま霊夢と目で合図をとる。
蓮 「どりゃあぁ!!」
思いっきり空へと蹴飛ばす。
玲音「おっしゃアウト!」
生徒「凄い!!」
生徒「格好いい!」
と、玲音陣営の生徒達は玲音を誉めるだがまだそれは速い。自分は体を丸め土台になると自分を踏み台に霊夢が駆け上がり見事にボールを空中でキャッチする。これで地面に付いていないからセーフだ。
生徒「蓮先生を踏み台に!?」
生徒「阿吽の呼吸だ!」
と、自分達陣地の生徒達も大興奮だ。
霊夢「蓮はセーフよ駄執事!せいやぁ!」
玲音「んなっ!?」
咲夜「っ!」
だがすぐさま咲夜がボールをキャッチし生徒へと渡す。
生徒「当たれぇぇ!」
生徒「負けるか!!」
そうして戦いは続きに続きアウトを受け外野へと抜けていく生徒、外野で当てて内野に入る生徒と繰り返していく。時には、
早苗「そげぶっ!?」
時に霊夢が投げた速球が観戦である早苗の顔面に直撃したりとあったが、
慧音「そこまで試合終了!」
慧音の一言で試合が終了する。自分達のいる生徒と玲音達の生徒とで人数合わせをする。
慧音「互いに3人ずつで引き分け!」
霊夢「ふぅ………良い汗をかいたわね♪蒸れて気持ち
悪いわ」
そう言うと霊夢はジャージのズボンを脱ぐ。
慧音「こら霊夢はしたな‥‥い?」
ジャージのズボンの下は現在では伝説となっているブルマだった。何て貴重な光景だろう紫さん本当にありがとう。
早苗「中はブルマって古すぎません?」
霊夢「知らないわよ着せられたんだから!」
蓮 「まぁまぁ‥‥コホンッ!えっととりあえず皆
どうだったかな?今日のレクリエーション
授業は?」
生徒「楽しかったです蓮先生!」
生徒「うん!!」
どうやら生徒達も楽しんでくれたみたいで良かったと心から思った。
蓮 「良かったなら今日臨時講師をして下さった先
生方に挨拶をしようかせ~の」
全員「ありがとうございました!」
と、生徒達のお礼が響く。それを聞いた4人は照れくさそうだ。
蓮 「それじゃ今日のレクリエーション授業はここ
まで‥‥慧音先生この後は?」
慧音「この場で解散にしようと思うそう言う訳だか
らお前達は荷物を持って帰るようにな」
生徒「はぁ~い!」
そうして生徒達は寺子屋へと入っていった。
慧音「さて今日はありがとうな少ないがこれを受け
取ってくれ」
そう言い慧音は封筒を各々全員に配布する。
咲夜「よろしいのですか?」
慧音「あぁこうした機会だったからなお前達も気を
つけて帰るんだぞ?」
蓮 「分かりましたそれでは今日はありがとうござ
いました慧音先生」
慧音「あぁ♪」
そうして自分達は空へと飛び立ち寺子屋から離れる。
玲音「さてと俺らはこっちだからな」
蓮 「えぇ♪今日はありがとうございました」
玲音「良いってことよ♪俺は仕事サボれるし咲夜は
良いガス抜きになっただろうしなぁ♪咲夜先
生さんよ♪」
咲夜「サボテンになりたいのかしら玲音?」
玲音「キツイ冗談だことそれじゃあな♪」
咲夜「では」
そう言うと玲音と咲夜は紅魔館へと帰って行った。
早苗「それじゃ私も帰りますね♪」
霊夢「あんたは特に気を付けなさいよ誘拐されそう
なのはあんたなんだから」
早苗「失礼ですね大丈夫ですよ!」
蓮 「まぁまぁ‥‥それじゃ早苗さんありがとうござ
いました」
早苗「えぇそれでは♪」
そうして早苗も守矢神社へと帰って行った。
蓮 「あっそうだ霊夢」
霊夢「どうしたのよ?」
懐から葉に包まれた物を取り出し包みを剥がして霊夢に見せる。
蓮 「後で一緒に食べよう♪食べてないでしょ?」
見せたのは玲音と咲夜が講師をしていた時に作ったベビーカステラだ。
霊夢「蓮‥‥ありがとう♪」
蓮 「お礼なんて良いよ照れくさいなぁ行こう♪」
霊夢「えぇ」
ベビーカステラをまた葉にくるんで懐にしまうと霊夢と共に博麗神社へと帰るのだった。なお霊夢の巫女服はしっかりと縁側に置いてあり即座に着替えたのは言うまでもない。
怠惰「ではでは今回はここまで」
狗神「あぁ」
鈴蘭「私の知ってるドッチボールを越えてる気が
する」
神楽「そうですね」
怠惰「何時かサッカー回を作るのも面白そうかな
地上VS地底の親善試合って感じで」
鈴蘭「それって下手したら地上組に死人がでるよ
うな」
神楽「えっ?どうしてですか?」
鈴蘭「考えてみてよ地底組ってただでさえ恐ろし
い鬼がいるのにそれに合わせて理久兎とか
その従者だって出てくるんだよ」
狗神「おいおい‥‥」
怠惰「まぁそうなるよねぇ♪さとり様が監督兼で
マネージャーして作戦を練る参謀になって
試合になれば理久兎という司令塔の中で戦
うから大変かもねぇ因みにキーパーは勇儀
姐さんか美寿々だね」
鈴蘭「シュート入る気しないねぇそれ」
神楽「それ所か蹂躙されそうですね‥‥」
怠惰「何時かそんな話も作ろうかな検討はしてお
く事にするよ♪まぁでもサッカーのルール
は全然分からんけど」
狗神「それ作るのかよ‥‥」
怠惰「分からん‥‥さてではでは今回はここまでで
す次回はあっちを投稿するんでこっちはお
休みしますんでお願いします」
神楽「それでは読者様」
鈴蘭「またね♪」
狗神「じゃあな」