血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、昨日というか深夜のプレゼントは気に入ってくれたのかそうでないのか少し心配になっている怠惰のクソ悪魔です。見てくださった方あんな拙い感じですがまた投稿したら見ていただけると嬉しいです。それでは本編へどうぞ。


第279話 無意識なる娘

いつの間にか神社に集まった人間、妖怪で賑わう博麗神社でこいしとの弾幕ごっこが始まっていた。

 

こい「それ♪」

 

花びらに見立てた弾幕が自分へと向かってくるが難なく避け神楽をふるい斬撃波弾幕を飛ばし反撃する。

 

蓮 「にしても何処から観客が?」

 

起きてから行方不明の霊夢といい、急に目立ちたいと言って弾幕ごっこを仕掛けてきたこいしといい、この突然現れた観客といい今日は色々と可笑しい事だらけだ。

 

こい「蓮お兄ちゃん集中しないと怪我ぐらいじゃ

   済まないよ?」

 

蓮 「なっ!」

 

考え事をしてる間に自分の辺り一面に弾幕によって形成された刺のある蔦が囲んでいた。

 

こい「ほら♪」

 

こいしが手を振ると刺の蔦から無数のバラが咲くと花びらが無数に舞い自分へと向かってくる。こうなると避けるのは難しいがならば避けなければ良いだけのこと。

 

ジャキン!

 

常人には目で見ないほどの抜刀し剣圧に衝撃波でバラの花びらを吹っ飛ばす。

 

こい「凄い芸当♪」

 

蓮 「まぁ怠惰さんの地獄特訓をこなせば‥‥ね」

 

何やかんやで怠惰の特訓がこうして出てきてくれるのが嬉しい。やって良かったと常々と思う。

 

こい「ならこれならどうかな♪」

 

そう言うと1枚の紙を掲げるあれはスペルカードか。

 

こい「本能 イドの解放」

 

こいしを中心に無数のハート型弾幕が飛び交い始める。避けずにその場で立ち止まり神楽を使って向かってくる弾幕を全て切り捨てていく。そうして時間経過でスペルが消えると中央にいたこいしがいない

 

蓮 「何処に!」

 

こい「私はここだよ♪」

 

蓮 「!!?」

 

背後から声がしすぐに振り向いて後退するがこいしは赤と青のハート弾幕とまるで心電図のように動くレーザーを放ってくる。

 

蓮 「甘い!!」

 

神楽を振るい2個のハート型弾幕を切りそして即座に腰に指す鞘を出して振るいレーザーを受け流す。

 

こい「凄いね本当に人外を越えて妖怪みたい♪」

 

蓮 「誉め言葉って事で受け取っておくよ」

 

こい「アハハハ♪」

 

笑いながら頭に被る帽子を投げてくる。すぐさま鞘で振り払うとこいしが至近距離に近づいていた。

 

こい「蓮お兄ちゃん遅いよ?」

 

こいしの右手には弾幕を纏っていてすぐに後ろに後退して避けても放たれて被弾する距離だ。だが忘れてはならない。

 

蓮 「それはそのまま返すよこいしちゃん」

 

飛ぶのを止めて地上へとまっ逆さまに落ちる。そのお陰でギリギリ当たりそうな所で回避できた、そうここは地上戦ではない空中戦だ。空中戦さながらの動きをすれば良いのだ。

 

こい「凄い凄い♪」

 

こいしは更に弾幕を放って追撃してくるが右に左に時には地上を走りまた霊夢には後で怒られそうだが博麗神社の瓦屋根を走って回避し又は神楽で切って防いでいく。

 

こい「蓮お兄ちゃん理久兎お兄ちゃんの動きをマネ

   てるの?」

 

蓮 「本当に少しはだけどね」

 

こい「でもそんなにちょこまかと動かれるとなぁ」

 

そう言い2枚目のスペルを手に持つと一瞬で自分の視界から消える。

 

蓮 「………能力」

 

先程までいた筈なのに何処にいる。まさかさっきと同じで背後か。後ろを振り向くがやはりいない何処にいるのだ。気配を感じないだけでここまでやっかいとは。

 

蓮 「………」

 

気配に頼るでは駄目だ。目を瞑りただ心を無にして落ち着く。こうなったら運に任せて勘で当てるしかない。自分の勘では上空だ。

 

蓮 「そこっ!!」

 

斬撃波を上空へと飛ばす。だがやはり当たらなかった。ギャラリー達はクスクスと笑いだす。これを霊夢達に見られたと思うと恥ずかしくて本当に人生リセマラしたくなってくる。

 

こい「蓮お兄ちゃん残念ここで~す♪」

 

目の前に突然現れビックリした。すぐさま後退するがこいしはスペルを唱えた。

 

こい「抑制 スーパーエゴ」

 

蓮 「ぐっ!?」

 

強い引力で引き寄せられると共に無数の弾幕が放たれる。このままでは被弾する。

 

蓮 「式符 狗神の怒り」

 

逃れながら式神札から狗神を召喚する。そして狗神は大きく息を吸い込むと、

 

狗神「ワォーーーーーーン!!」

 

咆哮と共にとてつもない衝撃波が襲いかかる。

 

蓮 「っ!」

 

こい「きゃっ!?」

 

召喚した自分も巻き添えにするとは流石は狗神だ自分じゃなければ吹っ飛ばされていた。だが狗神のお陰で被弾は阻止できた。

 

こい「そんなのあり!?」

 

狗神「ちっ」

 

舌打ちをして狗神は帰っていった。何が不満だったのだろうか。

 

こい「う~ん結構クラクラする‥‥」

 

蓮 「隙あり!」

 

神楽を抜刀し払い攻撃を仕掛けるがこいしは軽々とジャンプして避ける。

 

こい「隙ないよ♪」

 

蓮 「神楽!」

 

神楽の名を言うと2体の鬼の分霊がこいしへと殴りかかる。

 

こい「よつよっと蓮お兄ちゃんマジシャンみたいだ

   ね♪」

 

蓮 「種も仕掛けもございませんって?」

 

神楽を振るい2体の分霊を操り攻撃するが中々当たらない。

 

蓮 「中々当たらないか‥‥にしても熱気が凄いな」

 

何故か周りの温度が暑い気がした。というかさっきよりも人が集まってきている。

 

こい「集まってきましたねぇ♪さぁ蓮お兄ちゃんこ

   れで最後だよ私の人気のために被弾してね」

 

その言葉と共に無数のバラが空中に咲き誇る。しかも今度はご丁寧な事に上下にも刺の蔦があり下に逃げれない。これが本当の袋のネズミだろうか。

 

蓮 「まずい」

 

こいしが可愛いらしいポーズをして弾幕に合図しようとしたその時、体から熱い何かを感じる。それがまるで自分に力を与えているかように、

 

こい「とどめね♪」

 

蓮 「ラストワード‥‥」

 

こい「えっ?」

 

蓮 「金色蹂躙演舞」

 

力が‥‥力が沸いてくる。それは自身の髪を金色に染め上げ体の所々を変化させた。そして、

 

ジャキン!

 

一太刀で全ての蔦をバラバラにした。

 

こい「ラストワードって事は勝負をつけに来たんだ

   ね蓮お兄ちゃん!」

 

蓮 「そうだよ‥‥」

 

一瞬で近づきこいしの目の前に来る。こいしは何が起こったのか分からないのか自分を見上げると、

 

蓮 「少し痛いけど頑張ってねこいしちゃん!」

 

こい「えっきゃぁーーー!!?」

 

そう言いこいしを掴み上げて上空へと放り投げる。そして自分の霊力によってかより一層輝く神楽を構えて一気に駆け上がる。

 

蓮 「だぁぁぁ!!」

 

空中で何連撃もの斬撃をこいしに浴びせ最後に上段の構えによる一刀両断をする。そして地上へと降りると抜刀している神楽を鞘に納めながら、

 

蓮 「‥‥切り捨てごめん」

 

チャキン‥‥ピチューーン!!!

 

鞘に納めた同時に被弾音が鳴り響いた。こうしてこの突然始まった弾幕で勝利を飾ったのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「ったく下らねぇ事で呼びやがって」

怠惰「良いじゃん出番増えるんだし♪」

鈴蘭「そうだよ~私なんて全然出番ないし~」

神楽「まぁまぁ‥‥」

怠惰「まぁとりあえず言えるのは蓮くんのラスト
   ワードが廚二病感漂う感じに変化したって
   事ぐらいだよねまぁ廚二病だから仕方がな
   いんだけどさぁ」

狗神「彼奴その内に力に溺れるみたいな事が起き
   そうで怖いな」

怠惰「そして幻想郷の人達を‥‥そんなパレルな未
   来がもしかしたらあるかもしれないね♪」

鈴蘭「それ主人公から転職して最後のラスボスに
   まで昇格してるんだけど!?」

怠惰「まぁ間違った道を歩んだ蓮くんはら仕方な
   いね‥‥でもパラレルワールドがあるとした
   らこの世界ましてや小説なんてのも無かっ
   たかもしれないよね♪」

狗神「形にならずに消えていたかも‥‥か怖いな」

神楽「でもまぁこうして今の道を歩んでいまし未
   来の事はまだ分かりませんが間違った道を
   辿らぬように生きていきたいですね♪過去
   にはもう戻れないんですからね」

怠惰「………」

鈴蘭「怠惰?」

怠惰「ん?何でもないよさてそろそろ終わりにし
   ようか♪」

狗神「そんじゃ今回はここまでな」

鈴蘭「また次回ね♪」

神楽「それではありがとうございました」

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