人里での弾幕ごっこが終わり皆は何もなかったかのようにすぐに散り散りとなっていく。とりあえず地面に落ちていった魔理沙の元へと向かう。
蓮 「魔理沙…大丈夫……?」
霧雨「あぁ‥‥大丈夫だ問題ねぇぜ………」
右手でグッジョブサインをしてくれるのは良いが声からして全然大丈夫ではない感じがする。
霧雨「しっかし‥‥相変わらずの蹴りだな鈴蘭の事を
忘れてたぜ」
蓮 「そんなに使える訳じゃないけどねあれは」
鈴蘭は魔理沙のブレイジングスターみたいに突進攻撃を仕掛けてくる相手には有効打を与え最悪は一撃でピチュれるが霊夢みたいな弾幕を飛ばすような遠距離タイプには全く効果がないのが弱点な所だ。
霧雨「ちっ‥‥そんな技で負けるとはなぁ」
蓮 「運だよ運♪」
魔理沙の腕を掴み引っ張りあげ立たせる。
霧雨「とと‥‥すまねぇな」
蓮 「いいよ気にしないで♪それじゃ僕は行くね早
く霊夢を探さないといけないしね」
霧雨「あぁ♪‥‥そうだ蓮!霊夢ならもしかしたらだ
が他の宗教家共の拠点に行っているかもしれ
ねぇぜ?」
蓮 「えっ?どうしてまた?」
凄く不安なワードが出てきて怖い。これだけは考えたくはないのだが、
霧雨「どうしてってそれは襲撃しかないだろ?」
蓮 「ですよねぇ~!!?」
不安は的中してやっぱり襲撃だったよ。
霧雨「じゃあ気を付けろよ今の霊夢も少しいや結構
ハッチャケてるからよ♪」
そう言い魔理沙はボロボロとなった服を戻し表通りを歩いていった。
蓮 ((((;゜Д゜)))
ハッチャケという言葉で更に怖くなってくる。聖さん達の命蓮寺を壊してないだろうか。神子さん達の道場を放火とか流石に‥‥いや魔理沙の話的に………もう本当に怖くなってきた。そこいらの幽霊を見るよりも怖い。
蓮 「れっれれれれ霊夢ぅぅぅ!!!?」
このまま野放ししたら何をしでかすか。すぐさま霊夢を探すために人里を離れるのだった。とりあえず何処から行くか。命蓮寺かいやそれならまず神霊廟の道場へ行って霊夢の情報を集めそれで何も成果がなければ次に命蓮寺へ行って情報を集めるという作戦を考え、まずは心霊廟の道場へと向かうのだった。
青年移動中‥‥
心霊廟かつて心霊廟を中心に異変があった場所。だがしかし異変の時は洞窟の奥にあったが今は神子の力によって異世界の仙界という場所に移転している。門をくぐるとそこは幻想郷とは違う仙界が広がりその神霊廟の道場こそが神子達の道教家達の拠点だ。
蓮 「霊夢が前に話していたけどここだよね?」
霊夢は行ったことがあるが自分は行ったことがない。何故ならその時は寺子屋の講師の仕事があったため行ったことはなく話程度で聞かされただけだがこの神霊廟は異質だと感じる。
蓮 「虎穴に入らずんば虎子を得ずか」
門を潜り抜け中へと入るとそこは人々で溢れていた。つまりこれは道教という宗教に入信した道教家達だ。その道教家達は自分を見るや否や注目しだしヒソヒソと話始める。
蓮 「すみませんここに………」
霊夢の情報を聞こうとしたその時、信者達の後ろから徐々に割れるように中央が空いていき皆は頭を下げる。そして自分の元へとその者が来る。
布都「おやお前さんは神社の所の武士ではないか」
蓮 「布都さん」
まさか布都が来てくれるとは。もしかしたら布都なら霊夢の居場所を知っているかもしれない。
蓮 「布都さんお尋ねしたいんですが霊夢を見てい
ませんか?」
布都「赤巫女か?う~むワシもさっき人里から帰っ
てきたばかりじゃがその間では見てはおらん
な?巫女といえば理久兎の所の狼巫女とは戦
ったがの」
蓮 「そうですか‥‥」
やはり布都も知らないときたか。こうなれば命蓮寺に行くしかないか。
布都「じゃが理久兎の所の巫女を思い出すとイライ
ラしてくるのぉ」
蓮 「………えっ?」
布都「負けてゴミ捨て場に落とされてとは‥‥くっ何
たる‥‥雪辱か………」
うわぁそれは災難としか言えないよ。額にシワをよせた布都は此方を見ると、
布都「貴様勝負せい!!」
蓮 「八つ当たり!?」
布都が炎を手に纏って此方に放とうとしたその時、
? 「そこまでにして起きなさい布都」
布都「はっ!たっ太子様!」
蓮 「神子さん」
布都の後ろから豪華な紫のマントをなびかせながら神子が此方に歩いてくる。
神子「客人に迷惑ですよ?それにまだ力もあまり回
復はしてないでしょうに」
布都「‥‥しかし!」
神子「はぁ‥‥」
神子は此方を見ると致し方ないといった顔をすると、
神子「蓮さん申し訳ないですが私と一戦していただ
いても構いませんか?」
布都「何と太子様が直々に!」
神子「このままにすると私達も面目がないもので‥‥
それに一度お手合わせをしてみたかったんで
すよ冥界の武士と互角いえそれ以上の実力の
持ち主と噂される幻想郷最強の武士である貴
方とは」
蓮 「えっえぇと‥‥」
まずツッコミさせていつの間に幻想郷最強の武士になったのだろうか。自分が最強だなんて一度も思ったことないよ。どれだけ他人の目は自分を大きく写すのだろうか。
布都「貴様まさか挑まぬと言う訳ではなかろうな?
もしそうだと言うのなら今日からそなたのあ
だ名は負け犬じゃな♪ついでに神道や巫女は
その程度のものという事じゃろ♪」
布都は言うではないか。流石に自分の堪忍袋も久々に少しプッツンいったよ。
蓮 「‥‥良いでしょう挑ませて頂きますそして布都
さんもし僕がこの弾幕ごっこに勝ったら夜は
寝る間も与えずに幻想郷の歴史を全て頭に叩
き入れるのでそのおつもりで♪」
布都「なっ何でじゃてっ手が震えて………」
神子「流石は巫女の番犬‥‥布都を殺気で怯えさせる
とは」
殺気なんて出してもないのにな。とりあえず自分は神楽の柄に手をかける。そして、
蓮 「神子さん来てください‥‥生憎な話で時間があ
まりないのでそれと僕の悪口なら構わないん
ですよけど‥‥霊夢の悪口を言うのなら容赦は
しませんよ?」
神子「ふふっまるで
よ!」
そうして神子との弾幕ごっこが始まったのだった。
鈴蘭「今回はここまで~」
狗神「なぁ何で鶴なんだよ?」
怠惰「知らないの狗神?」
神楽「えっと‥‥その私もあまり………」
鈴蘭「へぇ神楽ちゃんもなんだ‥‥まぁ私もそうなん
だけど」
怠惰「まぁ雑学的だけど説明をすると鶴ってね生涯
愛した相手を大切にするっていう習性があっ
てね中には相手が死んでも暫くはそこにずっ
と居続けて肉食動物が来たりすると威嚇とか
して追い返すっていうね‥‥だから比喩表現と
して仲睦まじいカップルに鶴の夫婦って言う
のは誉め言葉になる‥‥筈だけどね?」
鈴蘭「へぇ‥‥私は♪」
怠惰「知るか!?」
狗神「まぁ分かったには分かったがそんな言葉があ
るとはな」
神楽「良い響きですねぇ♪」
鈴蘭「ねぇ~」
怠惰「はいはいそろそろ時間だからここまでにする
よ」
狗神「あいよそんじゃ今回はここまでだ」
鈴蘭「また次回もよろしく~♪」
神楽「それでは♪」
怠惰「またなぁ~」