神子を打ち破り自分は変化させた体を元の戻す。やはり何かしらで注目を浴びると自分や他の者達にも影響があるみたいだ。とりあえず地上へと降りるとボロボロになった神子が立ち上がる。
神子「お見事ですね」
蓮 「まぁ生と死の狭間を歩いたもので」
神子「君は私達と同じで尸解仙になれるかもしれな
いな」
蓮 「まぁ‥‥その時はその時で考えてみますよ」
仙人か。そう言えば理久兎の仙術って仙とかって文字があるから何かしら関係があるのかな。今度会って覚えていたら聞いてみようかな。
蓮 「あっそうだ!神子さんにお尋ねしたいんです
が霊夢を見ませんでしたか?」
神子「巫女ですか‥‥それなら先程に寺の肉体住職と
戦ってましたよ?」
蓮 「本当ですか!教えてくださりありがとうござ
います!」
頭をペコリと下げてお礼を言う。すると神子は首をかしげて、
神子「その慌てぶりからして何かあるのかい?」
蓮 「えぇまぁ今こうして不思議な気が幻想郷を包
みこんでいるのは恐らく神子さんでも分かり
ますよね?」
神子「えぇ重々承知はしてますよ」
蓮 「まぁそれで今この気によって皆が攻撃的にな
っているという事は恐らく霊夢もと思いまし
て放っておくと妖怪なら誰これ構わず挑んで
いきそうで怖いんですよね」
神子「はて?妖怪は人を恐れさせるため退治される
のは当たり前では?」
神子の言う通りだ。確かに妖怪は人を襲うため退治されるのは自業自得だ。だが、
蓮 「言った筈ですよ誰これ構わずって人を襲わな
い妖怪だっているんですそう言った者を守り
たいそれに僕は無闇な戦いは好きじゃないん
ですよ♪」
中には人に危害を加えないような者だっているのは事実だ。そういった者は出来る限りで逃がしてやりたいのだ。
神子「巫女とは違って平和主義者ですねですがその
優しさが身を滅ぼす時だってあるんですそれ
を重々お忘れなきように蓮さん」
蓮 「えぇ心得ておきますよ神子さんそれでは僕は
行きますね‥‥」
と、立ち去ろうとしたが云い忘れていた事があった。後ろを振り向き、
蓮 「それとさっきは確かに紫は今は貴重ではない
って言いましたけど‥‥似合ってますよ♪その
マントと紫色は♪」
神子「………ふふっありがとう♪」
伝えたい事を伝え終え自分は神霊廟を後にし命蓮寺へと向かうのだった。
神子「面白い子だ巫女にやるのが勿体無いな」
布都「太子様を負かした事は腹立たしいが楽しそう
で何よりじゃ♪」
と、去った蓮にそう呟くのだった。そして神霊廟から出た蓮は空を飛び命蓮寺へと向かう。
蓮 「肉体住職って‥‥聖さんだよね?」
住職で肉体って言うとゴリゴリの近接タイプの聖しか思い付かない。ただ命蓮寺に行った所で聖はいるだろうか。そんな事を考えてる間にも命蓮寺に辿り着く。
蓮 「頼もう!!」
声を張って門を潜り抜けて境内へと入ると人だかりが多い。神霊廟の道場にいた信者達といい命蓮寺の人だかりといいそれと比べて博麗神社は‥‥いや変な考えをするのはよそう。前向きに考え参拝者を増やさなければ。
? 「おや今度は蓮さんか」
声をかけられ向くとそこには青髪の尼の一輪にその後ろには大入道の雲山がいた。
蓮 「あっ一輪さんそれに雲山さんも」
一輪「頼もうとかって言うからまた道教のアホ共が
何かしでかすのかと思ったよ」
命蓮寺組と神霊廟組の仲は相変わらず良くは無さそうな雰囲気だ。
一輪「で?本当に道場破りならぬ寺破りにに来たの
かい?そうなら相手するよ♪」
雲山 ( `ー´)
挨拶からの道場破り決めつけは止めて欲しいのだが。
蓮 「嫌々!そんなことしませんよ僕は!?」
一輪「それじゃ神道の君が何でここに?」
蓮 「実は霊夢を探してまして聖さんが知ってると
伺ったので来たのですが聖さんはいらっしゃ
いますでしょうか?」
聖がいるかと聞くと一輪と雲山は困った顔をする。これはもしかしたらいない感じかな。
蓮 「困ったな‥‥」
やはり最初に神霊廟ではなく命蓮寺に来るのが正解だったのか。またはまだ帰ってきていないのかどちらにせよどうするかと悩んでいると、
信者「あっ聖さまだ!」
信者「本当よ!」
蓮 「えっ!?」
後ろを振り向くとそこには天笠を被った聖が此方に向かってきていた。
一輪「また偽物かいや今度は本物の聖かな?」
一輪が訳の分からない事を言っていると聖は此方へと来る。
聖 「ただいま戻りました一輪ご苦労様です」
一輪「ほっ本物だ!今度は間違いなく!」
聖 「えっ?」
発言からして偽物が現れたみたいだ。それら疑いたくもなるか。
蓮 「すみません聖さま」
聖 「あらあら蓮さんどうかなさいましたか?」
蓮 「えぇあの霊夢を見ませんでしたか?聞いた話
だと聖さんと戦っていたとか聞いたもので」
と、伝えると聖は首を傾げた。
聖 「あらあら‥‥確かに戦ってはいましたが生憎覚
えては‥‥」
知らない分からないと言った感じだなこれ。すると周りがざわざわと騒ぎ始める。
一輪「聖これはチャンスだよ神道の者それも博麗の
神宮武士を倒せば仏教が広まるかも」
蓮 「えっ?」
一輪「蓮さんには悪いけど聖の相手をしてくれない
か?」
聖 「一輪‥‥蓮さんに失礼ですよ」
蓮 「う~ん‥‥」
急いでいるのだが‥‥いや待てよ弾幕ごっこを通して聖が何か霊夢の事で些細な事で思い出すかもしれない。
蓮 「分かりましたお相手します」
聖 「えっよろしいのですか?」
蓮 「えぇ体を動かせばもしかしたら些細な事でも
思い出してくれるかなって♪」
それを聞いた聖は驚くがまた平常な顔に戻り優しく微笑む。
聖 「そうですか♪ならば思い出せるよう尽力を致
しましょう!」
蓮 「お願いします聖さん」
聖 「いざ南無三~ー!」
こうして命蓮寺で聖との弾幕ごっこが始まるのだった。
怠惰「ではでは明けましておめでとうございます
本年度もよろしくお願い致します」
鈴蘭「だから皆‥‥怠惰は別として晴れ着なんだね」
狗神「何時もの服が良いんだがな」
神楽「まぁまぁ‥‥」
鈴蘭「狗神の姐御も神楽ちゃんも晴れ着が凄い似合
うよね♪」
神楽「う~ん私からすると刀に服を着せてるのと同
じ感じですけどね」
狗神「同じく」
怠惰「いや現代のペット犬達は服を着てたりするん
だよ?」
狗神「何だと!!?」
鈴蘭「まぁ私たちが生きた時代って1000年ぐら
い前だしね」←(平安前期)
神楽「確かに‥‥」←(平安~室町)
狗神「止めろそんな言い方だと年寄りっぽくなるだ
ろう!?」←(平安後期)
怠惰「アハハハハやべぇw年寄り井戸端会議みてぇ
で笑っちまうw」←(不明)
神楽「怠惰さまそれは失礼すぎますよ?」
鈴蘭「年寄りは認めるけどほら見た目若いし♪」
狗神「年の功より亀の甲って言うだろ」
怠惰「俺はお前ら年上~♪」
狗神「鈴蘭‥‥新年早々で狩りをしないか?」
鈴蘭「賛成♪ひと狩り行こうか!」
怠惰「ハッハッハ!逃げるんだよ~!」
神楽「あっえぇと新年こんなんですがえっと今回は
ここまでですそして今年もよろしくお願い致
します」
怠惰「あっ!そうそうこの後にパスワード形式の小
説は解くから気軽に見てねそんじゃ!」
狗神「待ちやがれ!」
鈴蘭「新年初蹴りくらえ!!」
神楽「えっとまた次回‥‥さようなら♪」