血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様。現在リアルではホテルに泊まっている怠惰のクソ悪魔です。またホテルだよ先週ぐらいにも行ったばっかりなのにまたホテルです。家でぐうたらしていたい。おっとボヤくのは止めてそれでは今回が外伝篇の最終回ですのでお願いします。それでは本編へどうぞ。


第22話 そして幻想の世界へ

紅魔館の長い廊下、現在自分は胡散臭さ前回の女性いやお嬢達と同類の八雲紫を連れてお嬢の元へと向かっていた。

 

紫 「長い廊下ね」

 

玲音「まぁな………」

 

そんな下らない会話をしつつ自分はお嬢がいるであろうと思われる部屋へと来ると、

 

玲音「邪魔するぜお嬢」

 

扉を開け中へと入るとそこには不機嫌そうな顔をしたレミリアに咲夜そしてパチュリーがいた。

 

レミ「何のようよ駄執事」

 

玲音「酷ぇ言い方だな……まぁ良いや客人だ入りな」

 

紫を呼び中へと通すとレミリアは首を傾げて、

 

レミ「客人ね……それで貴女は何しに?事と返答

   については殺るわよ?今日は期限が悪い

   のよ」

 

そういえば何故にこの3人は機嫌が悪そうなのだろう。まぁ気にすることもないだろう。すると紫はペコリと頭を下げ会釈すると、

 

紫 「ふふっ♪面白い提案があって来たという

   だけですわ♪」

 

レミ「面白い提案ね………座って聞かせなさい」

 

自分は紫が座れるように椅子を引くとそこに紫は座りレミリア達を見ると、

 

紫 「そうね何処から話そうかしら…実は私は

   とある楽園を築いていましてそこに良け

   れば来ないかという提案ですわ♪」

 

レミ「楽園?」

 

紫 「そう楽園♪そこでは私や貴女と同じ妖怪

   達そして人間達はたまた修羅神仏達とで

   共存する楽園を築いたもので♪」

 

レミ「ふぅ~ん」

 

恐らくレミリアも感じ取ったのだろう。この八雲紫という女妖怪の胡散臭さを。

 

紫 「それにこれには貴女達にも得がある話で

   すわよ」

 

レミ「得って何よ?」

 

紫 「この屋敷を少し調べさせて頂きましたが

   貴女相当な珍しい物好きですわよね?」

 

レミ「勝手に見たという所にはツッコミはしな

   いけれどまぁ大方は合ってるわ」

 

紫 「ふふっ幻想郷では面白い物は多く見られ

   ますわよ♪それに貴女方が現在抱えてい

   る色々な問題にも尽力できますわよ?」

 

どういう問題だ。いや1つ思い当たるものがある。フランドールの問題だ。つまりあの少女の心の病を治せれるという事なのか。

 

玲音「おい紫とやらその問題はフランの事とか

   で良いんだよな?」

 

紫 「えぇ♪それもそうですが特に貴方の心の

   病も少しはマシになる筈ですわよ?」

 

この女。部屋での出来事を盗み見してやがった。というか招待の仕方が胡散臭さ満点のカルト宗教みたいな誘い方だが本当に大丈夫なのか。

 

レミ「………良いわその幻想郷とやらに行ってあ

   げるわそれでフランの心を治療出来ると

   言うのならそれに面白そうな物もあるっ

   ていうならそれも見てみたくなったわ」

 

紫 「あら♪ふふっ♪良いですわそれでいつ頃

   お迎えに伺えば?」

 

レミ「3日後に来てちょうだいそれまでに準備

   は整えるわ………因みにあっちでの住み場

   所はどうなるの?」

 

紫 「ふふっそこは問題ありませんわただここ

   で食料だとかそういった物をたんまりと

   買い込む事をお勧めしますわ………では♪」

 

そう言うと紫は席から立ち上がりまたあの謎目いた裂け目を作ると中へと入り消えていった。自分はレミリアを見ながら、

 

玲音「本当に良いのか?胡散臭さが凄いぞ?」

 

レミ「良いのよ別に面白そうな事には参加し

   ないと♪」

 

先程よりも機嫌が良くなったようで何よりだ。だがその瞬間、

 

ヒュン!

 

玲音「おっと!」

 

突然ナイフが襲いかかってきた。何事かと思っていると咲夜がニコリと微笑んで、

 

咲夜「ふふっ逃がさないわよ玲音♪」

 

玲音「サラダバー!!」

 

咲夜「待ちなさい!!」

 

すぐさま部屋から出て逃走するが咲夜が追いかけてくる。また鬼ごっこが始まった。

 

レミ「全く………」

 

パチ「でもレミィもレミィよね………フランの

   事もあるけど次にあの駄執事の事を心

   配してくるくせに」

 

レミ「………次いったらグングニル放つわよ?」

 

パチ「はぁ………」

 

そんなこんなで自分達は幻想郷とやらに行くための準備をする事、約束の3日目に突入した。

 

玲音「で、何時になったら来るんだか」

 

美鈴「その妖怪は本当に3日目に来ると言ったん

   ですよね?」

 

玲音「あぁ因みにもし来なかったらお嬢が壇上で

   カリチュマポーズしてくれるってよ」

 

レミ「誰がやるか………」

 

と、こんな呑気な話をしていると気持ち悪い裂け目が出来る。そこから八雲紫が顔を出す。

 

紫 「お揃いね♪」

 

レミ「で、何時になったら行くのよ?」

 

紫 「あら?気づかなかったのかしらもう着いて

   いるわよ?」

 

とんでも発言が出てきた。自分はすぐに窓を覗くと、

 

玲音「嘘だろ………」

 

咲夜「えっ湖が!」

 

どうやら紫が言った事は本当らしい。証拠にこれまで森しかなかったこの地域に湖がある。それに周りには幾あまたの妖怪達も蠢いていた。

 

紫 「驚いたかしら?」

 

パチ「………貴女一体どんな手品を?」

 

紫 「屋敷ごとこっちに持ってきただけですわ」

 

裂け目で空間移動系統の能力かと思ったがとんでもない空間転移系だ。恐らく戦いとなるとこいつは苦戦すると思った。

 

紫 「あぁそれとこれからの事について少しお

   話をしますが暫くはここに妖怪達が喧嘩

   を吹っ掛けてくるでしょうその際派手に

   倒してどうせなら傘下にでもして欲しい

   のが此方の頼みですわね」

 

玲音「理由は?」

 

紫 「至って簡単で血で血を拭う戦いをしない

   ためにあるルールを作ろうと予定をして

   いますのそのためと♪」

 

レミ「………それが出来るまで何時まで待つのよ」

 

紫 「早くて2年ぐらいかしら?」

 

妖怪や自分からしてみれば早い年数だが人間からしてみるとちょっと長いぞそれは。

 

玲音「仕方ねぇか」

 

自分はガンブレードを構え首を回す。

 

咲夜「何処行くのよ?」

 

玲音「決まってんだろそこいらにいる妖怪達を

   皆殺………ゴホンッ!フルボッコにして傘

   下にさせにいくんだよ美鈴それに咲夜♪

   軽く運動しようぜ♪」

 

それを聞いた咲夜と美鈴はお互いに目と目で見合うと美鈴は拳を構えながら笑い咲夜は仕方ないといった表情でナイフを装備する。

 

玲音「ちょっくら暴れてくるぜお嬢」

 

美鈴「すみません行ってきます」

 

咲夜「すみませんが小悪魔さんパチュリー様と

   お嬢様それに妹様を少しお願いしますね」

 

コア「わっかりましまた♪」

 

レミ「良いわ八雲紫それで楽しめる相手が出て

   くるのよね?」

 

紫 「えぇ少し此方の指示に従って貰うだけで」

 

レミ「ならやってやるわ!夜の帝王として♪」

 

そう言うとレミリアは笑いながら背中に生える真っ黒の翼を羽ばたかせながら、

 

レミ「行きなさい私の眷属達よ暴れてきなさい!」

 

玲音「行くぜ!」

 

咲夜「御命令とあらば!」

 

美鈴「行きましょうか!」

 

そうして自分達3人は外へと出て周りにいる妖怪達を狩り始めるのだった。後にこれは吸血鬼異変と呼ばれてとか呼ばれないとか。そしてそこから2年の歳月が流れここ紅魔館のテラスでは、

 

レミ「良い眺めね♪」

 

レミリアはバルコニーの柵に手を乗せ傘下となった妖怪達を眺める。この2年の間、自分達は幾数多の妖怪を狩り続けた。その甲斐あってか幻想郷では指に入る程の軍団となった。

 

玲音「さながらローマの元独裁官か?」

 

レミ「カエサルね♪………待ってそれ最終的には

   暗殺されるじゃない‥…何つまりあんたが

   ブルータス?」

 

玲音「暗殺される時は玲音お前もか!って是非

   言ってもらいたいものだな」

 

レミ「誰が言うか駄執事」

 

こんな冗談を言い合っているとまた気持ち悪い裂け目が出てくるとそこから定番となった八雲紫が顔を覗かせる。

 

紫 「あら中々やってくれたわね」

 

玲音「まぁな…だがこれが望みだろ?」

 

紫 「ふふっえぇ♪」

 

レミ「それで約束の日に近づいてきている訳

   だけど………」

 

もうじき約束の日となる。本当に血を血を拭うような戦いではなく楽しめる娯楽のような遊びの戦いが出来たのかと大丈夫なのかと思っての質問だろう。

 

紫 「それは出来上がったわ♪だからルールの

   説明と組織の解体をして欲しいのよ」

 

レミ「組織ってまぁ傘下だとかは止めさせるけ

   ど…そのルールって?」

 

紫 「説明をするから皆を集めてもらえるかし

   ら?」

 

レミ「良いわ咲夜~」

 

と、レミリアは咲夜を読んだ。しかし誰も来なかった。

 

レミ「咲夜~!」

 

また咲夜を読んだ。しかし誰も来なかった。

 

玲音「ぷっ………」

 

レミ「この…咲夜~!!」

 

咲夜「すみませんお嬢様遅れました」

 

やっと咲夜がやって来た。これが三度目の正直というやつだろう。

 

レミ「皆を謁見室に集めてちょうだい」

 

咲夜「かしこまりました」

 

そう言い咲夜は消えた。本当ならまた咲夜が来なかったら軽く弄ってやろうかと思ったが仕方ない。

 

玲音「此方へどうぞ」

 

紫 「えぇ♪」

 

レミ「私もエスコートしてよね?」

 

玲音「はいはい行くぞ」

 

レミ「雑な事にはもう何も言わないわ」

 

そうして自分達は謁見室へと向かう。そして謁見室へと入ると既に咲夜を始め美鈴にパチュリーに小悪魔がいた。

 

玲音「皆集まってるみたいだな」

 

咲夜「えぇ」

 

美鈴「いつの間にか謁見室にいましたね♪」

 

パチ「えぇ来たわ」

 

コア「はいはい♪いますよ~♪」

 

全員集まったみたいだ。すると八雲紫はニコニコと笑うと、

 

紫 「なら話すわねここでのルールそれはこれ

   ですわ♪」

 

そう言い紫は何か模様のついた紙を取り出しそしてもう片方の手に妖力で玉を作り出した。

 

紫 「簡単に言えばこれを当てて勝負の決着を

   つける勝負であり遊びまたの名を弾幕ご

   っこですわ」

 

玲音「………当てあうのかそれを?」

 

紫 「えぇ♪無論で貴方のそのガンブレードで

   相手を切りつけても良いですわ♪」

 

どうやら近接戦もありみたいだ。そして更に紫は説明をしていく。

 

紫 「そしてこのスペルカードと呼ばれる物で

   すがそうですわね………そこの執事さん♪」

 

玲音「実験台だろうな……まぁ良いや」

 

紫の目の前に立つと紫は笑顔でスペルカードを掲げて、

 

紫 「幻巣 飛行中ネスト♪」

   

と、唱えた瞬間、気持ち悪い裂け目ができるとそこから無数の光玉が自分めがけて襲いかかってきた。

 

玲音「っ!」

 

ガキンッ!ガキンッ!ブワァ!!

 

幾つか捌きそして炎で燃やし尽くす。あれがスペルというものだろう。

 

玲音「やべぇ………」

 

危うく当たるところだった。というかここまでとは思わなかったため防ぐのがやっとだった。

 

紫 「ふふっ♪因みに使う場合は今みたいに

   宣言しないと反則負けよ?」

 

レミ「大方は分かったわ」

 

紫 「そしてこれが一番肝心よ♪美しく戦う事

   美しく相手に勝ってこそ弾幕ごっこよ♪」

 

レミ「良いわねそのルールスペルは紙で作るの

   よね?」

 

紫 「えぇ♪このくらいの大きさの紙に自分が

   使いたいスペルを考えれば出来ますわ♪」

 

レミ「ふ~ん」

 

レミリアは手に紙を取ると何かを考える。すると真っ白の紙にスペルの絵柄が浮かび上がる。

 

レミ「出来上がりね」

 

紫 「教えられるのはこのくらいですわね………

   では最後に皆様にお願いがあります」

 

レミ「それは?」

 

紫 「この幻想郷の新たなシステムとして異変

   を起こしてもらいたいのですそうする事

   で異変を起こした主犯と解決する人間と

   での弾幕ごっこでの戦いが起こりますわ

   そうして友好の輪を拡げていくという風

   にしたいのです」

 

レミ「良いわやってあげるそれでもしかしたら

   フランを助けれる奴が来るかもしれない

   から………それと起こす異変については文

   句は言わせないし勝ったのなら私達の楽

   園を築くわ良いわね?」

 

半分は冗談混じりに言っているのかもしれないが目は本気の目だ。つまり勝ちにいく気満々だ。

 

紫 「構いませんわ♪あの子に勝てたらですけ

   れど♪では私はこれにて楽しみにしてお

   りますわ」

 

そう言い紫は裂け目を通って消えていった。そしてレミリアは、

 

レミ「総員につぐわ!組織を解散させるから

   やってちょうだい」

 

玲音「はぁ主の尻拭いも仕事とはね」

 

美鈴「玲音さん行きますよ」

 

玲音「へいへい」

 

そうして自分達は作った組織を解散させるという何のためにやったのか分からない作業をしたのだった。そうしてそれから1年の歳月が経ち深夜の時間帯。眠い中で異変を起こす最後のミーティングをしていた。

 

レミ「……そろそろ始めるわよ」

 

全員「はっかしこまりました!」

 

と、玉座に座るレミリアの合図で自分以外の皆は頭を下げて返事をする。こんな魔王ごっこの何が楽しいのやらと思いつつ煙草を吹かせながら皆を見ていると、

 

レミ「そこの煙草吹かせてる駄執事!あんたも

   やりなさいよ!」

 

小さい魔王様からのご指名を貰う。眠いのに勘弁してくると思いながら呆れつつ

 

執事「やれやれ分かりましたよ、お嬢……」

 

煙草の火を消して皆に加わると、

 

レミ「さぁ始めましょう私達の楽園のために!」

 

その言葉によってレミリアの作戦である紅い濃霧を噴出させて空が覆い尽くしたのだった。ミーティングが終わり廊下を歩きながら窓から見える真っ赤な濃霧の空を見て、

 

玲音「大丈夫かねぇ」

 

本当に大丈夫かと思い呟いていると、

 

ベリ「心配性ね貴方は………死なない戦いなんて

   楽じゃない」

 

玲音「どうだかな………」

 

死なないのなら全然良いのだがフランの心の病を治す奴が現れるのかも分からないため心配なのだ。そして歩いて行くこと数分。自分の持ち場であるホールへと来て階段に座り煙草を吹かせる。

 

ベリ「玲音♪少し混ぜなさいよ久々に遊びたい

   のよ」

 

玲音「スペルで召喚することがあればな………」

 

ベリ「そう楽しみにしておくわ」

 

そう言いベリアルは消えていき自分は煙草の煙を吐きながら目の前の門を見て、

 

玲音「さて鬼が出るか修羅が出るか楽しみだ」

 

そう呟き玲音は侵入者が来るまでの間、煙草を吸い続けて待つのだった。そしてこの異変の後に玲音は色々な出会いを物語を体験する事となるのだがそれは今はまだ知らぬ事である。

 

~END~




怠惰「それでは今回もありがとうございました」

晴明「怠惰さん教えてほしいのですが何故に
   紫はレミリア達にあんな事を頼んだの
   でしょうか?」

怠惰「良い質問だね♪まぁ言うとね弾幕ごっこ
   それが始まったのはリアルで言うと第6
   作品目つまり紅魔郷で正式にルールが決
   まったんだけど何故にそんなルールにし
   たのかそれは本編で書いた吸血鬼異変は
   レミリア達が幻想郷に襲来しただけどそ
   の時には妖怪達の心境はね人里の人間達
   を襲う事が出来なかったその理由は減る
   のも困るため控えさせたその結果妖怪達
   は存在意義を否定されていのと変わらな
   いために気力は衰えて衰弱した結果レミ
   リア達にボコボコにされて傘下になった
   ってのが本来の話かな………」

晴明「そうなんですか………」

怠惰「それでだこの小説内ではそれに危機感を
   持った八雲紫が裏からレミリア達を動か
   してわざと異変を起こさせる事によって
   里の人間達にも危機感を覚えさせる事に
   よって弾幕ごっこを可決させる方向へと
   持っていったそれに加えて弾幕ごっこの
   初実装になり異変解決にもなるっていう
   宣伝にもなるそういった思惑が交差した
   のがこの小説内での話になるかな」

晴明「意外にも出来上がった物語ですね」

怠惰「それなりにというかやり方が下手だけ
   どね♪それではまぁまぁ長かったけれ
   どお付き合い頂きありがとうございま
   した♪」

晴明「また本編の方でもよろしくお願い致しま
   すね♪」

怠惰「それではまた………と言っても次回はあっち
   だけどね♪」

晴明「それ早く言ってくださいよ」

怠惰「それじゃさようなら♪」

晴明「それでは♪」

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