聖を倒し歓声が上がる。やはり皆は可笑しいぐらいにたぎっている。何故にこんなたぎっているのかは分からないがこの空気に相変わらず違和感を覚える。
蓮 「聖さん大丈夫ですか?」
金狐化を解き聖に近づくと聖ははだけた服を整え立ち上がる。
聖 「やはりお強いですね♪」
蓮 「アハハ‥‥ありがとうございます」
そしてまた観戦客は散り散りになって解散していく。本当に異様な光景だな。神子さんや聖さんはこの異様な光景に気づいているのかな。だがそれよれも、
蓮 「所で聖さん霊夢が何処に行ったとか思い出せ
ましたか?」
この戦いの理由である霊夢は何処にいったのかを思い出せたのかと聞くと聖は頬に手を当てて、
聖 「そうですね‥‥あっそういえば人里で弾幕ごっ
こをした後にこいしさんと弾幕ごっこをして
いたような?」
また結局は振り出しに戻るんかい。本当にどうしてくれようか。
蓮 「はぁ………」
一輪「大丈夫ですか?」
もう頭が痛いしため息の1つ2つは吐きたくなってしまう。それぐらいこのモヤモヤした感情が渦巻いているのだ。
蓮 「アハハ……まぁ仕方ないですね…なら1回人里
に帰って霊夢がいないかまた探します」
聖 「ごめんなさい蓮さんお力になれなくて」
蓮 「いえ良いんですよ♪第一に勝手にいなくなっ
た霊夢が悪いんですから‥‥それではお世話に
なりました」
ペコリと頭を下げて空へと飛びもう一度、人里へと戻る。
蓮 「本当に霊夢ったら‥‥」
本当に困った者だよ。まるで東西見聞録をやらされてる気分になってくる。それに霊夢は気づいているのだろうか。この今の幻想郷の雰囲気というか少しいや明らかにおかしい感じになっている事を。これは紛れもない異変である事は強ち間違いではない気がする。
蓮 「早く合流して教えないと」
合流してこの状況を教えそして異変解決に持っていかないと。本当にこれが異変だとしたら自分1人で太刀打ちできるのかが分からないのだ。そんな事を考えながら飛行していると、
蓮 「ん?あれって‥‥」
遠くを見てみると赤いリボンと巫女服が見える。間違いない探していた霊夢だ。
蓮 「霊夢!」
飛行速度を上げて霊夢へと一直線に向かい霊夢の名前を連呼するが依然として止まらない。
蓮 「霊夢ってば!」
霊夢「何じゃさっきから?」
やっと止まったよ。まったくすぐに止まってほしいんだけどな。
霊夢「何かようかの?」
蓮 「用って‥‥朝からずっと探したんだよ?」
霊夢「そうなのか?それはすまなかったの」
何か霊夢の口調に鉛がある気がする。霊夢はニヤリと笑うとするとお払い棒を構え、
霊夢「さてとなら一戦願おうかの!」
と、言いいきなりゼロ距離で弾を撃ってきた。
蓮 「うわっとと‥‥」
すぐさま緊急回避で避けたがいきなり何するんだ。
蓮 「いきなり何すんの!?」
霊夢「言ったであろう一戦しようとの!」
蓮 「えぇ!?」
何この好戦的な‥‥いやまぁ機嫌が悪いと大体好戦的だけど今回みたいな挑み方はありえないと感じた。
霊夢「ほれほれ!!」
弾幕を展開し霊夢は更なる攻撃を仕掛けてくる。
蓮 「戦う意味ないよね!?」
霊夢「うるさい!今無性にイライラしておるんじゃ
黙って戦わんか!」
一体、霊夢は何にイラついているんだ。いや目の前の霊夢は霊夢じゃないかもしれないが。
蓮 「………っ!」
目にも止まらぬ抜刀で神楽を引き抜き居合い切りすると此方に向かってきていた弾幕は全て真っ二つになり消滅していった。
霊夢「化け物じゃな」
蓮 「………………」
今の一言でこいつは霊夢じゃないと確信した。自分の知っている霊夢なら自分に対して化け物とは言わないのは知っているから。すると目の前の霊夢はスペルを唱えてきた。
霊夢「神社のお釈迦様」
煙を上げつつの高速移動をしてくると煙から無数の陰陽弾が降ってくる。
蓮 「それしき!!」
降ってくる弾幕を神楽で切り裂いていく。そして斬ると同時に神楽に霊力を乗せて斬撃波を飛ばす。
霊夢「防御と攻撃の両立させるかやるのぉ」
蓮 「それはどうも!」
防御と共に何発も斬撃波を放つが霊夢?はヒラリヒラリと避けていく。
霊夢「ほれほれその程度の攻撃では当たらぬぞ?」
蓮 「ならこれならどうですか!」
霊夢?に向かってではなく彼女が放ってくる弾幕に向かって大きな斬撃波を飛ばす。
霊夢「何じゃとち狂ったか?」
蓮 「どうですかね?」
霊夢「何‥‥が!?」
と、霊夢?が言った直後に目を大きく開けたのを見逃さなかった。何故ならば放ったあの斬撃波は霊夢?が放った弾幕に当たると跳弾していく反射斬撃波なのだから。
霊夢「なんと!?」
見事に反射し霊夢?のギリギリの所まで行くが当たらなかった。だが怯んだお陰で弾幕が一瞬だが止んだ。これならば行けると確信し一気に上空へと上がり間合いを詰める。
霊夢「やりおるな!」
だが負けじと霊夢?は弾幕を展開し追尾してくる無数のお札を煙と共に放つ。
蓮 「鈴蘭!」
鈴蘭「はいはい出番ね!」
鈴蘭を召喚し少し離れた場所に鱗粉をばらまくと追尾する弾幕は鱗粉の方に向かって飛んでいった。
蓮 「ありがとう!」
鈴蘭「またね♪」
鈴蘭が煙と共に消えると、
霊夢「おのれ!」
今度は大弾を撃ってくるが神楽を高速で振るい向かってくる大弾を切り裂きながら突貫する。
蓮 「いい加減に霊夢の真似は止めろ!!」
突貫し一気に間合いを詰めそして神楽で霊夢?いや違う。偽物の霊夢に向かって一刀両断をする。
霊夢「何のそれしき!」
何処からともなく大きな陶器が現れ一太刀をブロックするが、
蓮 「でりゃぁ!」
霊夢「なっ!?」
強引な力技で偽物の霊夢を地面に叩き落とした。そして偽物の霊夢は地面に落ちると煙をあげた。
? 「やれやれ手荒な若造じゃな」
煙が止むとそこには霊夢ではない別の者が立っていた。大きな狸の尻尾を靡かせる者‥‥確か二ツ岩マミゾウだったかは此方を見上げニヤリと笑うのだった。
怠惰「ではでは今回もありがとうございました」
鈴蘭「面白いね化け術♪」
神楽「まさか霊夢さんに化けるとは」
狗神「原作でもこうなのか?」
怠惰「まぁそうだね♪原作の神綺桜でも化けて主
人公達の前に立ち塞がるからね」
神楽「あれ?でも怠惰様は原作は知ってましたっ
け?」
怠惰「流石にYouTubeとかで見て勉強してる
よ後は漫画とかネットで上がってる台詞を見
たりとかさじゃないと書けないしね」
鈴蘭「へぇ~」
怠惰「まぁでも本来の原作とは少し違う部分もあっ
たりはするけどね例で言えば性格とかさ」
神楽「性格ですか?」
怠惰「そう性格♪霊夢とかが例かな?本来とはだい
ぶ変わった感じになってるよね‥‥まぁ蓮とい
う男に会って価値観が変わってきているみた
いに思ってくれれば助かるけどね」
狗神「大体は原作沿いだろ?」
怠惰「まぁ大体はね?二次創作の部分もそれなりに
は入るとは思うけど一応はね?」
鈴蘭「東方って面白いよね」
怠惰「ただこれだけは言うね東方は色々と派閥があ
るから気を付けろよ?」
狗神「派閥?」
怠惰「うん原作派、二次創作派、ZUN信者派に音
楽派と色々あるからね特に原作派と二次創作
派は常に火花を散らすレベルで仲が悪かった
りするから気を付けてね?」
鈴蘭「凄いねそれ」
怠惰「程々の距離感覚で楽しむのが一番♪」
狗神「だなってもう時間が」
怠惰「ヤバイヤバイてな訳で今回はここまで」
神楽「また次回もお願いします」
鈴蘭「それじゃまたね♪」
狗神「じゃあな」