朝日が照らし自分は眠い瞼を開けて天井を見る。何時もと違う天井そうだ霊夢と喧嘩して寺子屋に泊まったんだったけ。体をお越し首を回す。
蓮 「………眠い」
やはり寝たのが深夜の丑三つ時というだけあってすごく眠い。だが起きて準備しないと今日はバイトだし。起き上がり井戸へと向かう。
蓮 「ふぅ」
井戸で顔を洗い喉を潤し目を覚ます。そしてとりあえず何処かで朝食を取らないとと思い寺子屋を出て人里を歩くと、
蓮 「ん?」
何かギャーギャーと人だかりが出来て騒いでいる。そこへと行ってみると、
蓮 ( ̄□ ̄;)
男性「誰だ本当に小屋を壊した奴は!」
男性「直すのも骨折れ作業なんだぞ!」
女性「老朽が進んでたから崩れたのかしら?」
女性「さぁ?まさか妖怪の仕業かも?」
女性「やだ怖い」
ヤバい昨日偶然にも壊してしまった掘っ立て小屋だ。もう騒ぎになってるとは自分は何も見なかったと言い聞かせて通りすぎる。
蓮 「………朝食どこで食べよう」
等と考えながら歩くと蕎麦屋の店主である男性が暖簾を入り口に掲げていてもう開きそうな雰囲気だ。朝飯は暖かい蕎麦でも食べるか。
蓮 「あの開いてますか?」
店員「おぉ蓮先生えぇ開いてますよ♪注文は?」
蓮 「掛け蕎麦を1つ」
店員「あいよ♪中で待っててくださいな」
言われた通り中で暫く待つと掛け蕎麦が出てきた。
店員「あい掛け蕎麦ね」
蓮 「あれ?天婦羅が‥‥」
店員「サービスさ♪家の娘が世話になってるからね
食べてって下さいよ♪」
蓮 「すいませんありがとうございます」
お礼を言い箸を取ると手を合わせて、
蓮 「いただきます」
と、一言を呟き朝食を取り始める。
店員「しっかし蓮先生が朝早くから珍しいね」
蓮 「えぇまぁ色々ありまして‥‥」
店員「さてはこれと何かあったかい?」
小指を立ててズバリと言い当ててきたよ。
蓮 「えぇまぁ‥‥」
店員「まぁ仲直りは速めにしなよ?」
蓮 「アハハ‥‥えぇ」
そうして掛け蕎麦を食べ終えると代金をカウンターに置き、
蓮 「それではごちそうさまでしたそれとサービス
をありがとうございました」
店員「あいよ~またどうぞ♪」
店を出て寺子屋へと向かうと、
慧音「速いな蓮!?」
蓮 「あっ慧音先生おはようございます」
バッタリと慧音と会う様子からして今から寺子屋に向かう感じだ。
慧音「何があった変な物でも!?」
蓮 「いやいや流石にないですよ」
慧音「お前が速いのは可笑しすぎるすぐに竹林の医
者に!」
蓮 「だから大丈夫ですから!?」
酷いな少し早いだけこれだよ。それは何時も大体は出勤時間内ギリギリで来るとはいえここまで言われるとは。
慧音「さては何かあったな?」
蓮 「えぇまぁ」
慧音「詳しく聞かせてくれるか?」
蓮 「そうですね」
寺子屋に向かいながら事の発端からその後の事まで喋る。
慧音「聞いてるとそれは霊夢も悪いとは思うがお前
も悪いな蓮」
蓮 「えぇだからちょっと後悔していたりしていま
すね‥‥」
慧音「なら速めに仲を直せよ?」
それはそうなのだがあの霊夢が許すわけないしな。恐らく神社に近づこうものなら無数の針が飛んできて針山になる恐れがあるため何日かはそっとしておかないと。待てよ何日かそっとしておくのなら武者修行にでも出ようかな。
蓮 「慧音先生」
慧音「ん?何だ蓮?」
蓮 「とても失礼かと思いますが言わせてください」
慧音「どっどうしたんだ!?」
頭を下げてただ一言、
蓮 「一ヶ月のぐらい休暇をいただけませんか!」
慧音「………へっ!?」
驚くと今度はおいおいといった顔をした。
慧音「お前は人の話を聞いていたか?」
蓮 「聞いてましたが思ったんですよ逆に考えるん
だ帰れないなら帰らなければ良いさと」
慧音「‥‥お前は開き直るって言葉を知ってるか?」
蓮 「いやでも仲直りって言っても今帰ったら霊夢
に剣山にされて追い返される未来しかないで
すよ‥‥それなら暫くは霊夢も僕には会いたく
はないだろう思って‥‥ダメですか?」
呆れながらも慧音は考える。そして溜め息を吐くと、
慧音「まぁそれはお前の勝手だから私が言うことで
はないがまぁ良いかその代わり1ヶ月も休み
を取るんだ生従達のために土産話を頼めない
か?」
蓮 「土産話ですか?」
慧音「あぁ何があったとか何をしたみたいな事をな
どうしても人間達は妖怪達のせいで人里より
外へ出るのは大変でな子供なんてのはもって
の他ならないだから生徒達の見聞を広めるた
めに冒険談を聞かせてほしい」
蓮 「そんな事で良いなら♪」
誇れるような冒険談を語れれば良いが果たしてその冒険談を語れるほどの冒険が出来るだろうか。
慧音「なら契約成立だな♪だが今日の仕事はしっか
りとやれよ?」
蓮 「それは勿論ですよ!」
等と会話をしていると寺子屋へとたどり着く。
慧音「さて頼むぞ蓮」
蓮 「えぇ勿論ですよ」
そうして寺子屋へと入り1日のバイトが始まった。
慧音「ではここで問題だが今日出てきたこの坂之上
田村麻呂そのの奥さんの名は分かるかな?」
蓮 「………凄くマイナーな問題ですね」
これまたマイナーな問題だな。生徒達も悩みに悩んでるよ。どうヒントを出せば良いかな。
蓮 「皆はこの前にやった三明の剣は分かるよね?
それがヒントだよ♪」
と、言うと生徒達が手をあげた。
生徒「はい鈴鹿御前または立烏帽子」
慧音「正解だ♪ならお復習として蓮先生からも出た
三明の剣の名前は分かるか?」
生徒「えぇと大通連に小通連それと顕明連です!」
慧音「満点だ♪」
流石はよく覚えている嬉しい限りだが時々に思う。この歴史の授業深く掘り下げすぎじゃないと。そんな事を思いながらも歴史が終わり国語、数学といった授業が終わり寺子屋の1日は終了した。
慧音「よし今日はここまでだまた明日な♪」
生徒「はぁ~い!」
生徒「先生ありがとうございました!」
生徒「さようなら♪」
と、挨拶を交わし生徒達は帰っていった。
慧音「さてと‥‥蓮お前はさっき放浪の旅とか言って
いたが宛はあるのか?」
蓮 「ないからこそ放浪の旅なんじゃないですか」
慧音「はぁ‥‥苦しくなったら何時でも戻ってくるん
だぞ?」
と、言いながら給料袋を渡してくる。それを受け取り笑顔で、
蓮 「えぇそのつもりです‥‥あっもしですよ霊夢が
訪ねてきたら放浪の旅に出たって伝えてくれ
ませんか?」
もしものために伝えておくと慧音は若干だが呆れながら、
慧音「分かった‥‥本当に無茶するなよ?」
蓮 「えぇそれでは♪」
寺子屋を出て自分は人里から離れるのだった。
蓮 「何処に行こうかな」
そうして宛のない旅が始まったのだった。
怠惰「ではでは久々にありがとうございました」
鈴蘭「こうして見ると蓮くんのヘタレ具合が酷い
ねぇ」
狗神「まぁ彼奴はヘタレだからな」
神楽「ひっ酷い事をさらりと言いますねぇ」
怠惰「でもさそんなヘタれだけれどこれまで色々な
死戦を潜り抜けた男だからねそれにヘタレだ
からこそ命大事にな戦い方をする行ける場面
ならガンガン攻めて危なくなったら回避に集
中して状況を見て逃げるみたいなね」
狗神「確かに小僧の戦い方そのものだな」
鈴蘭「ヘタレらしい戦い方だね」
神楽「でもそんな戦い方をするからこそある意味で
死戦を潜り抜けれるんしょうね」
怠惰「まぁ俺はそういう奴の方が長生きすると思っ
てるけどねただ周りが死にたがりまたは最早
不死身かよみたいな奴しかいないからねぇ」
狗神「それはお前の周りが可笑しいだけだ」
怠惰「だねぇ‥‥さてと時間もそろそろだし今回はこ
の辺にしますか」
鈴蘭「だね♪それじゃ今回はここまでね♪」
神楽「また明日からもよろしくお願い致します」
狗神「そんじゃあな読者様」
怠惰「バイバイ♪」