守矢神社に滞在すること、かれこれ早いことに6日程の時間が流れる。
洩矢「アハハ♪ほらここだよ」
蓮 「っ!」
向かってくる大地の槍を避ける。だが、
八坂「甘いぞ蓮!」
空から柱が降り注ぐ。柱をチラ見し落ちる場所を予測しつつ避けていき、
蓮 「てりゃ!」
神楽を振るい斬撃波を飛ばすが神奈子は柱を盾にして、諏訪子は大地から壁を作り斬撃波を防ぐ。
洩矢「やるねぇ蓮♪」
八坂「あぉ前よりも動きに余裕が出てきているな」
現在、守矢神社から少し離れた場所で蓮は神奈子そして諏訪子を交えて指南をしてもらっていた。
八坂「だがこれはどうかしらね‥‥落雷!」
洩矢「行くよミシャグジ様!」
青空が黒い曇天の空となり稲光が輝く。そして地上では大きな白蛇が並び立つ。そして無数の落雷が落ちると同時にミシャグジさま達が襲いかかってきた。
蓮 「金狐化!」
金狐化で身体能力を今なら出せる可能な限りの力を上昇させて迫り来るミシャグジ様を避け落雷を回避していく。
八坂「3‥2‥1………そこまで!」
神奈子の一言でピタリと落雷は止まりミシャグジ様は動かなくなる。そして曇天の空は元の快晴に戻りミシャグジ様は地中に潜って姿を消す。自分も地上へと降り金狐化を解き神楽を納める。
八坂「見事だったぞ蓮」
洩矢「あれだけの攻撃を避けれるのは凄いよ♪」
蓮 「ありがとうございます」
礼儀をもって頭を下げる。この1週間で少しは実力が付いたと自分も少なからずだが実感が出来た。
八坂「さてとそろそろお昼にしましょうか」
洩矢「今日のご飯は何かな♪」
八坂「諏訪子また昨日みたいに私のおかずを取った
りしたら今度は特大の御柱を落とすわよ?」
洩矢「やってみなよ♪その時はミシャグジ様をぶつ
けるから」
昨日は酷かった。焼き魚の奪い合いをして守矢神社が倒壊する一歩手前だった。この光景を見ていて思うこの2神を止めれる早苗は結構凄いなと。
蓮 「アハハ‥‥」
もうこれには苦笑いしか出来ないよ。そうして自分達は守矢神社へと戻る。
八坂「帰ったよ早苗」
洩矢「早苗ごはんをお願い」
早苗「はぁ~い!」
そうして早苗が料理を作り食卓に並ぶ。今日の昼御飯は筑前煮と白米そして味噌汁だった。
全員「いただきます」
そうして自分達は昼食を取るが、
八坂「諏訪子♪この蓮根は私のよ?」
洩矢「良いではないか♪」
八坂「良くないわよ!?」
また喧嘩が始まりそうな雰囲気だ。それを見かねた早苗は箸を置き、
早苗「お二人共やめてください!」
と、一括すると2神は静まる。
洩矢「ごめんなさい」
八坂「まったく‥‥」
普段の博麗神社で見る早苗とは比較にならない程に頼もしく見えるのは気のせいだろうか。
八坂「それで蓮はこの昼食を取ったら旅立つのかし
ら?」
蓮 「はい他にも見て回って見聞を広めようかなっ
て思ってますしね」
洩矢「何かこうして見ると理久兎を思い出すよ♪」
蓮 「理久兎さんですか?」
早苗「そういえば昔に来たんでしたよね?」
洩矢「そうそう最初に来たのはかれこれもう何千年
ってぐらい前なんだよ♪」
それは初耳だ。理久兎も今の自分みたいいや恐らく自分よりも放浪の旅をしていたのだろうか。
洩矢「懐かしいなぁ♪昔に理久兎を引き留めようか
なって考えて実行したにはしたけど結局は根
なし草で風の向くままに旅立っていったから
ねぇ」
八坂「まぁまさか今みたくすぐに会えるようになる
とは思わなかったけどね」
洩矢「だよねぇ~」
理久兎さんって聞いてると流浪の旅人って感じだったんだな。今の姿を見ていると全然想像つかないや。
洩矢「それからここだけの話になるけど早苗のご先
祖様は理久兎に猛烈求婚アタックしたけれど
見事にスルーされたりもしたんだよ♪」
蓮 「そうなんですか!?」
早苗「………ご先祖様は何を考えていたんでしょうか
子孫の私でも分かりませんね‥‥」
八坂「彼奴は顔だけは良いんだが性格は本当に天然
と言うか‥‥」
洩矢「女たらしに見えて女たらしじゃないんだよね
無自覚に女性を落としていくから尚更に質が
悪いんだよねぇ‥‥」
知り合い‥‥いや友人だからかなのか凄い愚痴話になってる。
洩矢「久々に会ったと思ったら色々とあって最初は
整理するのにも大変だったよ」
八坂「本当にね」
蓮 「アハハ‥‥」
だが愚痴を言うには言うが何やかんやで楽しそうに話していると思った。
八坂「それで?次は誰から指南を受けようとしてい
るのかしら?」
蓮 「えっとまぁ先程から話してる理久兎さんの元
に行こうかなって」
洩矢「なら覚悟した方がいいよ?言っても私は本当
に数日間しか理久兎の元で修行したんだけど
理久兎の修行はスパルタだからね………」
一体どんな修行をしたんだ。諏訪子の顔がみるみると真っ青になっていってるよ。
八坂「彼奴の事だから世界にただ1つの秘宝を見つ
けるまで帰ってくるなとかありそうね」
洩矢「いやいやそれだったら裸同然の生身で須佐乃
王と戦ってこいとかありそうだよ?」
本当に理久兎を何だと思っているのだろうか。そんなに厳しかったのだろうか。
早苗「でっでも諏訪子様が受けた修行は今から何千
と昔ですし今は丸くなっている筈では?」
洩矢「だと良いんだけどねぇ‥‥保険には入っておき
なよ蓮?」
蓮 「死ぬ前提ですか!!?」
死ぬなんて真っ平ごめんだ。それにあくまでも諏訪子から見てだから自分から見たら違うかもしれないじゃないか。実際どうなのかは不明だが。
早苗「えっとお墓は‥‥」
蓮 「だから止めてくださいって!?」
そうしてそんな会話をしつつも食事が終わる。
全員「ごちそうさまでした」
と、一言を皆で述べる。自分は正座から頭を下げて、
蓮 「1週間ありがとうございました」
1週間お世話になった感謝を込めて礼を述べる。
八坂「あらそんなに改まんなくても良いのよ?」
洩矢「そうそう♪」
早苗「蓮さんもお気を着けて下さいね♪」
蓮 「はい♪」
そうして神社を出て守矢神社の入り口鳥居の前に来ると神奈子、諏訪子、早苗の3人も着いてくる。
八坂「頑張って頂戴ね」
洩矢「生きて帰るんだよ」
早苗「頑張って下さい♪」
蓮 「はい♪それではありがとうございました♪」
そうして守矢神社を出てまた宛のない放浪の旅を再開するのだった。
怠惰「それでは今回もありがとうございました」
鈴蘭「怠惰大丈夫?」
怠惰「悪いねぇ‥‥疲れ目か何かで目の奥が痛くて
ねぇしまいには少しふらついたよ」
神楽「テレビスマホ等のやり過ぎは本当に目を悪
くしますので程々に」
狗神「あぁお前がいないと誰が投稿するんだ?」
怠惰「まぁうん心には止めておくよ」
神楽「しかし遊び人の怠惰様が目を悪くするとはど
れくらい弄っていたんですか?」
怠惰「そんな弄ってないよただパソコンのテストで
1時間30分ぐらい小さい文字とにらめっこ
した後から調子が悪くてね」
鈴蘭「疲れ目だねさっさと寝な」
怠惰「あぁそうするわ‥‥さてとそんじゃ時間も丁度
良いから今回はここまでそれと遅れてすんま
せんでした」
狗神「遅刻魔め‥‥」
鈴蘭「とりあえず次回もよろしくね♪」
神楽「それでは読者様」
怠惰「またな♪」