血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様。スマホを見ていると目がショボショボしてくる怠惰のクソ悪魔です。しかもスランプになっている始末です。参った‥‥失礼それでは本編へどうぞ。


第298話 天魔の修行

天狗の里に来て自分は文と共に挨拶回りをしていた。

 

蓮 「お願い致します」

 

天狗「天魔様がそうおっしゃるなら」

 

天狗「仕方があるまいな」

 

と、天狗達はやはり余所者、特に人間がいるのがあまり気に入らないのか渋々と納得していた。

 

文 「ごめんなさいね蓮さん」

 

蓮 「いえ自分が余所者の扱いなのは仕方がないで

   すよ♪」

 

こればっかりは仕方があるまい。何処にでも偏見というのは付き物なのだから。

 

文 「とりあえずはこれで‥‥」

 

と、言っていると1人の白狼天狗が近づいてくる。

 

? 「あっ蓮さん」

 

蓮 「あっこれはどうも椛さん」

 

それは椛だった椛はジーと此方を見てくる。天狗の里に自分みたいな人間がなぜにいるのか疑問に思っているのだろうか。

 

文 「あぁそういえば椛には挨拶してませんでした

   ね椛しばらく蓮さんは天魔様の元で弟子入り

   する事になりましたので白狼天狗達にも伝え

   ておいて貰えますか?」

 

椛 「えっそうなんですか!?天魔様よくやる気に

   なりましたね」

 

文 「えぇとても珍しい事にねぇ」

 

椛もやはり天魔様の本当の性格を知っているみたいだ。もしかしたらこの里の皆全員が知っているのだろうか。

 

椛 「まぁ文先輩の発言はともかくとして伝えては

   おきます」

 

文 「お願いしますね‥‥さてとそれでは戻りましょ

   うか蓮さん」

 

そう言い文はそそくさと戻っていった。

 

椛 「蓮さんも文先輩にはお気をつけ下さいあの人

   は何時も人の揚げ足を取りにかかるんで」

 

蓮 「えっえぇとそこは慣れですかね?」

 

椛 「ふふっ♪それが一番ですねそれでは私は他の

   白狼達にも伝えて参りますので」

 

そう言い椛は離れていった。とりあえずは文の後を追い天魔の自宅へと戻る。

 

文 「遅いですよ?」

 

蓮 「すみません」

 

文 「まぁ良いでしょうさぁ此方です」

 

そうして天魔の元へと戻ると先程とは打って変わりキリリとしていて凛とした自分が最初に受けた印象に戻っていた。

 

風雅「さて‥‥弟子入りは良いが何から教えるか?」

 

文 「そういえば先程に山の神の元に行ってきたと

   言いましたが何をしていたんですか?」

 

蓮 「えぇと実は1ヶ月の間だけ有給を貰えたので

   色々な所‥‥と言っても四ヶ所程だと思います

   が巡り回ってそこで1週間の間だけ住み込み

   で弟子入りをしていまして‥‥」

 

風雅「成る程‥‥それで山の神の次にここに来たと言

   う事か」

 

文 「しっかし霊夢さんは良く旅に出る事を許しま

   したねぇ‥‥」

 

ヤバい霊夢の質問になりそうだ。何とかして誤魔化さなければ、

 

蓮 「えっえぇ~珍しいですよねぇ~アッハッハッ

   ハッハッ♪」

 

文 「………霊夢さんと何かありましたか?」

 

蓮 「えぇまぁ‥‥」

 

自分の誤魔化し演技が下手すぎてアッサリとバレた。仕方がないから話すか。

 

蓮 「えっと‥‥これは個人の話ですし記事にせずそ

   して霊夢や他の者にも自分がここにいると言

   うのを内緒して下さると言うのを約束してく

   れるなら話をします」

 

文 「何か訳ありですか?」

 

蓮 「えぇまぁ」

 

風雅「良いだろうそこは私が責任を取ろう話してみ

   ろ」

 

蓮 「そうですね‥‥」

 

ここまでの経緯を自分は話した。無論で夢で見たあの悪夢は内緒にして。

 

蓮 「てな感じです」

 

申し訳なく話すと天魔様は呆れ文は意外と言わんばかりに驚いていた。

 

文 「あややや!?鶴カップルと言われている2人

   に亀裂が入るのとは‥‥記事に出来たら美味し

   い話ですが‥‥」

 

風雅「文?」

 

文 「はぁ‥‥まぁ仕方ないですね」

 

風雅「それで小僧は霊夢とは仲直りする気はあると

   言うのか?」

 

蓮 「出来るのなら‥‥ただせめて喧嘩して飛び出た

   身ですので少なくとも少しは強くなってから

   戻りたいなと」

 

それを聞き風雅は顎に手を当てる。

 

風雅「聞いていると何かしら別の理由もありそうだ

   な‥‥それだけでは強さに執念は生まれはしな

   いからな‥‥まぁそこは聞かないでおいてやろ

   う‥‥」

 

蓮 「あっありがとうございます」

 

今のちょっとした話で天魔様には色々と見抜かれてしまうとは流石は天狗達の長だけあり鋭く的確に見抜いてきた。

 

文 「えっ?いったいどんな?」

 

風雅「よせ文そこは個人の思想があるんだ‥‥しかし

   どうしたものか‥‥ふむ物は試しに牛若にやら

   せた修行をさせてみるかな」

 

蓮 「えっ!いったいどんな修行ですか!」

 

牛若丸にさせた修行とは一体なんだろうか。

 

風雅「まずは学問だ♪」

 

蓮 「………えっ?」

 

学問って言っても何をすると言うのだろうか。

 

風雅「なぁに学問とは言うが実際に牛若にさせたみ

   たいな学問ではない‥‥」

 

そう言い風雅は部屋の棚を漁ると色々な写真を出してくる。そこには天魔様は勿論の事、理久兎や地底で会った美寿々様、萃香や幼き頃の紫の写真が出てきた。中にはルーミアの写真も存在していた。何よりも殆どの写真が武器を持ち何かと戦う写真だ。

 

風雅「やるのは所謂‥‥そうだな見稽古だ」

 

そう言い風雅は1枚の写真を手に取り地面に置く。

 

風雅「これは理久兎もそうだが文にも見せた事はない

   妖術だ」

 

と手を動かし呪文を唱える。

 

風雅「鞍馬妖術 立体射影幻術」

 

その一言で地面においた写真から目映い光が漏れだす。

 

蓮 「なっなんだ!?」

 

文 「あやややや!?」

 

風雅「見て感じるのだぞ若僧」

 

と、風雅が言うと光が自分達を包み込むのだった。




怠惰「それでは今回もありがとうございました」

鈴蘭「うん♪」

神楽「しかし怠惰さま大丈夫ですか?」

怠惰「はぁ‥‥スランプに突入しててさぁ」

狗神「珍しい」

怠惰「もうねぇ赤点があるだろうと言わんばかりの
   テストの出来にストレスなのか何なのかは分
   からないけど前まで何もなかった目がいきな
   りショボショボしてくるしでさぁ」

狗神「それ花粉か?」

怠惰「分からん‥‥ただスランプだとは言える」

鈴蘭「ありゃりゃ」

怠惰「はぁ参ったねぇ」

狗神「適度に休憩はとれよ?」

怠惰「分かってますよぉ~だとりあえず今回はここ
   までにしようか時間も時間だしね」

神楽「分かりましたそれでは今回もありがとうござ
   いました」

鈴蘭「また次回もよろしくね」

狗神「そんじゃあな読者様」

怠惰「またねぇ~」

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