血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、バイオ2REが思っていたよりも怖いと感じた怠惰のクソ悪魔です。それよか取り忘れがあったりタイラントと鬼ごっこしたりと今は良いですがラジコン操作時代を生き抜いた昔の人は凄いなと思いました。さてそれではそろそろ本編へどうぞ。


第302話 天狗の修行を終えて

天魔様の元での修行が最終日となったこの日。自分は天魔様を相手に最後の組手を行っていた。

 

風雅「もっと!もっとだ若造!」

 

蓮 「っ!!」

 

隙を一切たりとも生じさせることないような電光石火と言わんばかりの素早い動きで翻弄される。だがそんな攻撃の中でも自分は不思議と冷静でいられていた。

 

蓮 (何処かに隙は‥‥)

 

何処かしらに必ず隙があると思いながら探していた。

 

風雅「甘い!」

 

銃を構えすぐさま発砲してくるが神楽で弾きまたは避ける。6発の攻撃を防ぐと天魔様は銃の弾倉に妖力を与えると、

 

風雅「時雨!!」

 

今度は銃口に大きな弾幕が現れると頭上に発砲すると無数のホーミング弾が襲いかかる。

 

蓮 「っ!」

 

これまでの天魔様の修行を通して学んだ地形による戦法を利用し木へと跳躍し木から木へと壁ジャンプの両用で移動して追尾弾を回避する。そして自分は気づいた。

 

蓮 「そうか」

 

一瞬の出来事だったが見つけた。天魔様の攻撃方法は主に銃を主体とする戦法に槍での近接戦闘を得意とするが近接戦闘は銃を撃って1~5発で仕掛けてくる。しかしよく観察をすると銃を6発またはチャージからのホーミングショットもとい時雨を1発撃つとすぐに装填(リロード)をしていた。つまりそれが一瞬の隙になるのではないだろうか。

 

風雅「もう一発いくぞ!」

 

先程と同様に銃口に大きなエネルギー弾を準備し上空へと構えると、

 

風雅「時雨!!」

 

引き金を引き銃声が鳴るとまた無数の追尾弾幕が襲いかかってくる。

 

蓮 「今だ」

 

木から木へと跳躍しホーミングを回避していく。そして天魔様が弾倉に手を触れた一気に間合いを摘める。

 

風雅「なっ!?」

 

すぐに天魔様は後ろへと後退するが空かさず斬撃波を放つ。

 

風雅「舐めるな」

 

銃をしまい槍をどこからともなく取り出すと斬撃波を打ち消すがそのまま勢いに乗って天魔様へとまた斬りかかる。

 

風雅「やるな‥‥だが遅い!」

 

天魔様も自分同様に大きな翼を広げ向かってくる。恐らく今の自分でら天魔様の高速移動についてはいけない。何としてとここでケリをつけなければ。斬ると思わせて神楽の柄から手を離す。

 

風雅「なっ血迷ったか!」

 

一瞬の動揺により少し天魔様が動きが鈍ったその瞬間、

 

蓮 「嘘技 化かし狐だまし」

 

腰に座す鞘を高速で引き抜き天魔様が槍を持つ手の甲に抜刀術(鞘)を打ち込む。

 

風雅「ぐぅ!!?」

 

咄嗟に手を槍から離し自分のすぐ横を通りすぎようとしたが手から離し落ちていく神楽の柄を左逆手で持ち回転切りを放つ。

 

蓮 「でりゃ!!」

 

ギンッ!!

 

だが天魔様も咄嗟に槍を地面に指し自分の回転切りを防いだ。すると天魔様はニヤリと笑う。

 

風雅「フハハっ見事だ若僧」

 

この状況を察するに神楽をしまっても良いだろう。神楽を鞘に納めて腰に戻すと天魔様も槍を持つ。

 

風雅「まさか彼処で刀をフェイクに使うとは思わな

   かったぞ?」

 

蓮 「天魔様は僕よりも格別に速いですからね一度

   現れたこの好機を逃すわけにはいかなかった

   もので‥‥」

 

風雅「成る程その賭けにお前は勝ったわけか良い状

   況判断能力だ牛若もそんな駆け引きは得意だ

   ったがお前もまた同じだな」

 

蓮 「ありがとうございます」

 

褒められるのは素直に嬉しいものだ。特にこういった自分よりも長く生きている者からの称賛は格別だ。

 

風雅「しかしこの1週間よく頑張ったな‥‥して若僧

   お前は旅立つのだろう?」

 

蓮 「はいそのつもりです最後辺りには理久兎さん

   の元で修行しようと考えています」

 

風雅「そうか‥‥彼奴の元での修行か‥‥言えることは

   死ぬんじゃないぞ?彼奴の修行は紫殿曰くで

   結構キツイらしいからな」

 

諏訪子の時もそうだが一体どんな修行をさせてきたんだろうか。正直な話で怖くなってくる。

 

風雅「それと私がお前にどうこうと言うわけではな

   いが霊夢とは出来る限り早くで寄りを戻すの

   だぞ?」

 

蓮 「えっえぇ」

 

天魔様の言う通り寄りを戻すせるように頑張らなければならないよな。このまま喧嘩を続行させるのも恥ずかしいし。

 

風雅「さてとあまりお前を縛るのも良くないな」

 

蓮 「天魔様お世話になりましたそれと文さんもお

   世話になりました」

 

と、言い頭を下げそして上空を見上げると空から文が驚きながら降りてくる。

 

文 「なっれっ蓮さんどうやって!?」

 

蓮 「何となく別な者の妖力を感じたので♪」

 

それを聞いた文は驚いて固まっていた。

 

風雅「ふっフハハハ♪やはりお前は面白い男だ♪」

 

蓮 「えぇそれではお二方ありがとうございました」

 

もう一度頭を下げて自分は2人に背を向けながらこの場から去るのだった。

 

文 「それと気になったんですがその銃の装弾数は

   確か今は12発でしたよねぇ~♪」

 

風雅「うるさいそのぐらいのハンデは当たり前だ‥‥

   それに私はそこは褒めてはいないぞ?」

 

文 「あややや確かにそうですねぇ」

 

ため息を吐きポツリと、

 

風雅「しかしあの若僧このまま鍛えれば牛若は軽く

   に越える実力者になるだろうな」

 

そんな事を呟いているのを蓮は知るよしもなかったのだった。そうして蓮は風雅との修行を終えてまた山をひたすら歩く。

 

蓮 「う~ん次はどうしようかな」

 

まだ2週間はあるがどうしようか。1週間は理久兎の所で使いたいためまた別の誰かに指南を受けたい所なのだが。そんな事を考えながら蓮は無意識に歩き続けた。その結果、

 

蓮 「……ここ…何処?」

 

道に迷ってしまった。無意識に歩き続けたためにどの道から来て何処から帰ってきたのかまったく分からない。分かるのはただ、

 

蓮 「これって遭難‥‥かな?」

 

最悪は飛べば帰れるがそれだと何かしらの出会いを逃してしまいそうだし。それにもう昼時は当に過ぎている。昼御飯を取りたいところだが人里に行って霊夢に近しい友人に会うとそれはそれで気まづいしどうしようかな。

 

蓮 「もう少し散策するか」

 

そう思いもう少し歩き続けること数時間後、

 

蓮 「さっ寒くなってきたな」

 

辺りが底冷えする寒さにまでなってきた。よく見てみると薄暗くなっているし吹雪になってるし危険過ぎる気がしてならない。

 

蓮 「やっヤバイかな流石にこれは」

 

下手したら危険と判断し飛んで守矢神社まで行こうと思ったその時、

 

蓮 「ん?あれは‥‥」

 

空を見上げるとそこには大きな布袋を持って空を羽ばたく大きな鷲を見つける。しかも飛び方が少し異常な気がした。

 

蓮 「布袋…人工物……これは何かしらの事があるか

   もしれない」

 

もしかしたらと思い大鷲の後に続いて飛ぶ。暫く飛んでいると、

 

蓮 「ほっ本当にこれヤバイかも」

 

休憩なしに飛び続け食事や水分補給をとっていないから体力を奪われ続け更に最悪なのはこの天候だ。猛吹雪に濃霧まである始末そして依然として前を飛ぶ大鷲は降りる気配がないしもしかしたらここが自分の墓になるかもしれないとまで思えてきた。

 

蓮 「もっもう限界………」

 

飛ぶのも限界となりまっ逆さまに落ちる。落ちて雪が冷たい感じが来るのかと思ったらそんな事はない。気力を振り絞って目を開けるとそこは天界に近い楽園が広がっていた。

 

蓮 「あぁ死んだんだ‥‥せめて霊夢に謝りたかった

   かな………」

 

と、呟き蓮は気絶したのだった。するとその数秒後に、

 

? 「竿打どうしたのよ‥‥えっこれって!?」

 

1匹の大鷲に連れてこさせられた者は倒れた蓮を見て驚愕をしたのだった。




怠惰「ではでは今回はここまでです」

鈴蘭「ねぇまさか次の登場人物って」

怠惰「さぁ誰だろうね♪」

狗神「しかし吹雪の中を大鷲が飛ぶ光景が想像つか
   ねぇな」

神楽「翼が凍りそうですもんね」

怠惰「そうだよねぇそれ思うわ‥‥でも漫画だと普通
   に飛んでいるんだけどね」

鈴蘭「凄いね‥‥もうそれ答え出してるよね!?」

怠惰「だって最後の竿打って言ってる時点で知って
   いる方は知っているからね?」

狗神「おいおい」

神楽「アハハ怠惰さんらしいですね」

怠惰「まぁね~さてとそれじゃそろそろお時間だし
   今回はここまでかな」

神楽「それでは今回もありがとうございました」

鈴蘭「また次回もよろしく~♪」

狗神「そんじゃあな」

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