血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、下唇の犬歯辺りに口内炎が出来て激痛が走る怠惰のクソ悪魔です。しかも最悪な事に左右両方にあるため左右共に激痛が走ってます。何故こんな目に‥‥失礼それでは本編へどうぞ。


第304話 華扇の修行方法

妖怪の山の一角のとある秘境。

 

蓮 「………………」

 

滝が流れるこの場所で自分は滝行をしていた。ただ今回は自分だけではない。

 

鈴蘭「ふぇっくしゅ!」

 

狗神「何故に我等まで‥‥」

 

神楽「心頭滅却‥‥」

 

自分の式神達3人も修行に参加いや参加させた。その訳はというと、

 

華扇「どうですか?」

 

蛇 「………」

 

華扇「そうですか」

 

参加する事となったのは華扇が言ったからだ。何でも自分がするのは自分の強化は勿論だが何よりも式神達と心を通わせるためだとか。

 

華扇「狗神さん集中をして下さい」

 

狗神「あぁん!?」

 

蓮 「狗神お座り」

 

狗神「ぐぅ小僧が覚えておけよ!」

 

立って華扇に抗議しようとする狗神を座らせる。そうして滝に打たれること約1時間が経過する。

 

華扇「そろそろその辺にしましょうか」

 

狗神「けっこんな事して意味あんのかよ?」

 

華扇「えぇ大いにありますよ♪蓮さんの強化は勿論

   ですがそれと平行して貴女方の強化もしてい

   きたいですからね‥‥」

 

神楽「強化と言っても何処を‥‥?」

 

鈴蘭「多分だけど連携が上手くとれていないとか?」

 

華扇は顎に手を当てて自分達を見る。そして口を開くと、

 

華扇「貴女方は何故に蓮さんの式神になったのです

   か?そしてどうして蓮さんに協力を?」

 

狗神「決まってるこいつを食い殺す機会をうかがっ

   ているからだ」

 

鈴蘭「晴明ちゃんに頼まれたからかな?」

 

神楽「私は蓮さんの力になりたいからですかね?」

 

華扇「思考がバラバラね目標に使命に恩義‥‥私はこ

   の機会に蓮さんと貴女達の繋がりを少し強化

   したいと私は思っているのよこの子達と私み

   たいにね」

 

そう言い華扇は手を出すと大鷲の確か久保だったかが腕に止まると華扇の頬にすり寄る。

 

狗神「けっ下らない私はそんな馴れ合い等不要なら

   今ここで小僧を喰っても良いんだぞ?」

 

犬歯を向けて自分に向かって唸ってくる。

 

蓮 「いっ狗神お座り」

 

狗神「小僧そんな命令に従うと思っているのか?」

 

とか何とか言っているが無意識に従って座っている。

 

鈴蘭「ブフゥ!!」

 

神楽「いっ狗神様‥‥」

 

狗神「なん‥‥だぁ!!?」

 

気づいたのか狗神はすぐさま立ち上がる。

 

華扇「ふむどうやら長く居すぎたせいで思考は許し

   ていなくても本能は許してしまっているみた

   いですね」

 

狗神「冷静に分析してんじゃねぇよ!」

 

これがツンデレなのだろうか。いや狗神ならヤンキーデレ略してヤンデレなのか。まぁどちらにせよ現段階で主導権を握っているのは自分と言うのは分かった。

 

華扇「それに貴女方も少しずつ気づいてきている筈

   ですよ蓮さんが強くなっている中で貴女方は

   あまり変わらない事を‥‥特に狗神さん」

 

神楽「えっえぇと‥‥」

 

狗神「ちっ」

 

鈴蘭「当たってるねぇ………」

 

それを言われた3人は苦い顔をした。まさかそんな事を思っていたとは思いもしなかった。

 

華扇「ですからチャンスではないですか?私ならば

   理久兎さんには及ばないとは思いますがその

   潜在的な力を少しぐらいなら引き出せれます

   よ?」

 

狗神「………ならどうするんだよ?」

 

華扇「そのために修行をするんですよ貴女達の繋が

   りを強くするのが私としての目標ですから」

 

そう言うと華扇は手を叩くと草むらから無数の動物達が出てくる。その中には小さな龍の姿や電気を纏う鼠のようは小さな生き物と様々だ。

 

華扇「蓮さんはそこから動かずそのまま滝行をし続

   けて下さい御三方にはこの子達の攻撃から蓮

   さんを守って頂きます」

 

鈴蘭「つまりタワーディフェンスって事だよね?」

 

狗神「成る程‥‥つまり向かってくる奴を叩き潰せば

   良いんだな分かりやすい」

 

神楽「蓮さんは安心して滝行をしていて下さい」

 

何か凄い不安になってきたな。本当に大丈夫なのだろうか。だが3人を信じない訳にはいかない。ずっと戦ってきた友であり仲間なのだから。

 

蓮 「分かった3人共よろしくね」

 

華扇「それではルールを話します先程にも言った通

   り私の動物達が蓮さんに襲いかかりますので

   それをそうですね‥‥試しに30分守りきって

   下さい無論その30分間の間に動物達は奇襲

   に強行などを仕掛けますのでご了承を‥‥それ

   では始め!」

 

その一言を合図に自分は目を閉じて集中して滝行を行う。そして蓮を守る3人は、

 

狗神「よっしゃ何処からでも来な!」

 

大虎「がぁぁ!!」

 

大虎が自分を通りすぎ蓮へと目掛けて突進するがすぐさま虎の後ろ首を掴むと空へと放り投げる。

 

狗神「無視してんじゃねぇよ猫科動物!」

 

虎と睨み合っていると空から2匹の大鷲が滑空して蓮へと攻撃を仕掛けてきた。

 

鈴蘭「させないよ!」

 

跳躍した鈴蘭が向かってくる2匹の大鷲を蹴り飛ばし地面へと叩きつける。すると電気を纏う鼠みたいな生物が草むらから飛び出す。

 

鈴蘭「雷獣!?」

 

雷獣は蓄電されている電撃を小僧へと放った。

 

神楽「させません!」

 

自身の腕を刃に変え神楽は掲げると電撃は神楽へと方向を変え神楽に直撃する。

 

神楽「ぐぅ!効きません!!」

 

狗神「良くやった!」

 

虎を押さえながら称賛していると滝の上から妙な音が聞こえる。何事かと思えば滝から丸太が流れてきていた。

 

狗神「ちっ!!」

 

虎を退かし小僧を守ろうと動こうとするが虎に前へと入られ動きを封じられる。

 

狗神「どけぇ!」

 

虎を蹴り飛ばし向かおうとするがこのままじゃ間に合わない。

 

鈴蘭「姐御!」

 

狗神「あぁ!」

 

鈴蘭の足に掴まると鈴蘭は小僧の方へと回転蹴りで自分を吹っ飛ばす。そして小僧へと丸太が当たろうとした瞬間にグーパンチで丸太を弾き飛ばす。

 

狗神「しゃ~!」

 

だが丸太を弾いた隙を狙って小さい龍が自分目掛けて突進してきた。

 

神楽「行って!」

 

だが神楽の分霊が自分の前へと入り龍の突進攻撃を防ぐ。

 

狗神「すまない神楽!」

 

神楽「はい!」

 

そうして3人は蓮を守るために動物達の猛攻を防いでいく。それを遠くで華扇は見守っていた。

 

華扇「良い連携ね‥‥互いの性格を知った上での戦い

   方そして蓮も3人を信じている‥‥やっぱり面

   白いチームね♪」

 

と、ポツリと呟くのだった。そうして30分が経過する。

 

華扇「お疲れ様です蓮さんも来てください」

 

蓮 「あっはい分かりました」

 

滝から出て体を伸ばして皆の元へと向かう。

 

狗神「守りきったぜ」

 

神楽「えぇ」

 

鈴蘭「どや!」

 

3人は自信ありげに言う。確かに守りきれたからセーフだと思ったが華扇はクスリと笑う。

 

華扇「そうですね‥‥不合格ですね」

 

狗神「何!」

 

蓮 「何でなんですか?」

 

華扇「何でかと言うと蓮さん後ろを向いてください」

 

と、言われ背中を見せる。

 

狗神「なっ!」

 

蓮 「えっ?‥‥なっ!!?」

 

背中の帯に蛇が巻き付いていた。滝に打たれすぎて痛覚が鈍っていたのか気づかなかった。

 

華扇「蛇達爬虫類は寒さや暑さに弱いです故に滝の

   水が冷たくて動けず巻き付くだけでした………

   ですがこれが滝行でなかったのならこの蛇が

   私の動物じゃなかったら蓮さんに危害を及ん

   でいますよ」

 

狗神「刺客か!」

 

鈴蘭「これは参ったよぉ‥‥」

 

神楽「申し訳ございません」

 

3人は参ったといった表情をした。だがこれは自分も悪いのは事実だ。

 

華扇「まず3人の反省点は予測が足りない事ですね

   それと蓮さん貴方もただ滝に打たれボーとし

   ているのではなく周りの気を探ってみて下さ

   いそうすれば刺客もすぐ察知できますよ」

 

蓮 「はい」

 

華扇「そう落ち込まないで下さい誰しも最初はこん

   なものですよ♪」

 

正直な話で悔しいと思った。それは他の3人も同じなのか少し悔しそうだ。

 

蓮 「次は上手くいくと僕は信じます」

 

狗神「けっ負けるのはごめんだ」

 

鈴蘭「だねぇ♪」

 

神楽「えぇ」

 

華扇「ふふっその粋ですよ♪」

 

そうして自分達は思いを1つに華扇の修行を受けるのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

晴明「お久々ですね♪」

怠惰「えぇ本当に」

晴明「怠惰さん大丈夫ですか?」

怠惰「口内炎が酷いのなんの」

晴明「生活リズムが悪いんじゃないですか?例え
   ば野菜はとってます?」

怠惰「毎日取ってる‥‥」

晴明「睡眠時間は」

怠惰「休みに8時間以上は寝てる」

晴明「う~ん思い当たる節がない‥‥待ってください
   怠惰さん因みに‥‥何時に寝てます?」

怠惰「えっと………午前6時~7時‥‥ぐらいかな?」

晴明「それが原因ですよアホですか貴方は!?」

怠惰「うるさいな~動画見てたりすると気づいたら
   そんな時間なんだよ!?」

晴明「ただのバカを通り越してマダオレベル!?」

怠惰「仕方ないじゃん動画が面白かったりゲーム
   したりしてたら!?」

晴明「それが良くないんですよ!?」

怠惰「そういう晴明こそさぁ生前の頃に風呂って
   どのくらいのペースで入ってたのさ?」

晴明「えっ‥‥週に2~3回?」

怠惰「ギルティ!それが平安時代の貴族達の早死
   に原因なんだよ!」

晴明「うぇ!?そんなこと言われましても川でし
   か体を洗えませんし!?だだ第一に風呂場
   を完備してたのって理久兎さん達の屋敷ぐ
   らいですからね怠惰さん!?」

怠惰「言い訳など聞きたくはないわ不潔者!?」

晴明「なっ!言うてはならいことを!?」

晴明「ってもう下らない事を話していたら時間だ
   えっと‥‥コホンッ!えっととりあえず今回
   はここまでです!」

晴明「そっそれではまた次回もお願いします」

怠惰「そんじゃまた次回!」

晴明「それでは♪‥‥滅されろ駄目悪魔!」

怠惰「断る不潔者が!」

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