血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、面接の練習があり受けた所、表情が死んでいて怖いと言われた怠惰のクソ悪魔です。そんなに死んでいたのだろうかと思ってしまっています。さてそれではそろそろ本編へどうぞ。


第306話 次なる地は地底へ

華扇の元での修行の最終日となった今日。

 

華扇「皆さん今日までお疲れ様です」

 

蓮 「華扇さん今日までありがとうございました」

 

この日の修行も終わりを迎え華扇が労いの言葉をかけてきてくれる。

 

神楽「こうした修行も新鮮でしたね」

 

狗神「あぁ本格的な修行は初めてだったから結構な

   程に面倒くさくキツかったな」

 

蓮 「そう?僕は楽しかったよ♪」

 

神楽「私もですよ♪」

 

時々、修行をしないかと持ちかけるのだが狗神には大体は断られ修行をしてくれるのは神楽またはたまに鈴蘭も参加するぐらいだったからこうして皆とやれて良い思い出かつ良い経験になった。

 

華扇「ふふっ喜んでくれたのなら良かったです」

 

蓮 「えぇ♪」

 

狗神「そういえば鈴蘭の奴は?」

 

神楽「言われてみるといませんね?」

 

確かに良く見たら鈴蘭がいない事に気がつく。何処に行ったのだろうかと思っていると、

 

鈴蘭「ごめん♪待たせちゃったね♪」

 

華扇の屋敷から鈴蘭が申し訳なさそうに笑いながら出てきた。

 

狗神「何処に行っていたんだ?」

 

鈴蘭「ちょっとね♪」

 

何故か知らないが鈴蘭は楽しそうだ。

 

華扇「そういえば蓮さん達は後残り1週間は休暇が

   ある訳ですが何処かに行くのですか?」

 

蓮 「えぇそろそろ理久兎さんの謹慎処分が解かれ

   ると思うので理久兎さんの元を訪ねようかと

   思っています♪」

 

華扇「そっそれって地底ですか?」

 

蓮 「えぇ‥‥そうなりますねぇ‥‥?」

 

華扇の顔がみるみると真っ青になっていく。すると華扇は苦い顔をしながら、

 

華扇「やっ止めた方が良いわよ彼処は‥‥悪霊は多い

   鬼は沢山いる空気は汚いしかも溶岩が流れて

   いるせいで暑いと最悪ですよ彼処は‥‥人間が

   好き好んで行く場所じゃないわよいえ忠告は

   するけど正気の沙汰じゃないわ」

 

いやそこまで言うか普通。どんだけ地底が嫌いなのだろうか。

 

鈴蘭「華扇ちゃんって地底とか嫌い?」

 

華扇「えぇ好き好んで行く所ではないわねあんな所

   は‥‥間欠泉センターならまだしも旧都なんか

   は有毒よ有毒それでも‥‥行くんですか?」

 

蓮 「えぇそのつもりです」

 

華扇「はぁ‥‥(好奇心は猫をも殺すか)………」

 

何か今、ボソリと言ったが何を言ったのだろうか。

 

華扇「まぁ良いでしょうですが忠告はしましたから

   ね?あっそれともし理久兎さんに会ったら伝

   えて下さい次は奢りますって」

 

何を奢るのだろうか。まぁ何気ない事なのだろう。

 

蓮 「分かりました伝えておきますね♪」

 

華扇「えぇそれじゃそろそろ出た方が良いわね送

   って行くわ♪」

 

蓮 「すいませんありがとうございます」

 

式神達3人を戻し自分は華扇の案内の元で妖怪の山の麓まで送られた。

 

蓮 「ありがとうございます華扇さん何から何まで

   と‥‥」

 

華扇「良いわよ全然そんなの気にしなくても♪」

 

蓮 「それではありがとうございました」

 

華扇「えぇそれと修行から帰ってからでも良いから

   霊夢とは早く寄りを戻すのよ」

 

蓮 「アハハ‥‥善処致します」

 

そうして自分は華扇と別れて理久兎がいる地底へと向かうのだった。そして華扇は屋敷に帰り夕飯の支度をしようと土間へと向かうと、

 

華扇「ん?何かしらこれ」

 

何か書き置きがあり見てみる。

 

華扇ちゃんへ昔の約束通りに芋粥を作っておいたから食べてね。鈴蘭より

 

と、書かれていて厨房を見ると鍋が置いてあった。

 

華扇「まったく‥‥年が経つのは本当に早いわね」

 

そんな事を呟き華扇はニコリと微笑むのだった。そして蓮の視点に戻る。蓮は妖怪の山の洞窟から地底へと向かっていた。

 

蓮 「でも理久兎さんは承諾してくれるのかな」

 

そろそろ謹慎処分が解かれる筈とは言えど指南を承諾してくれるとは限らない。ましてや謹慎処分のせいでストレスが溜まりに溜まっていてちょっとした言動が逆鱗に触れて大惨事‥‥そんな事になったらたまったもんじゃない。

 

蓮 「それよりも何で華扇さんは地底を嫌っていた

   のかな」

 

言動からして嫌っているのは明確だ。しかし地上の者達の大半は地底を嫌う。それは嫌われ者達が集う最後の居場所であるがためである。紫ですら行かないかもしれない場所だ。

 

蓮 「大丈夫かな」

 

そんな事を思いながらもようやく地底の旧都へと辿り着く。何時見ても暗がりにうっすらと輝く灯籠や提灯が妖艶であり幻想郷の裏世界と言っても過言ではない街だ。

 

蓮 「久々だなぁここに来るのも」

 

とりあえず橋を渡ろうとするとそれを通せんぼするかのように少女が立ち塞がった。

 

蓮 「えっと確かパルスィさん‥‥ですよね?」

 

パル「えぇ生者であり妖怪ですらない人間の貴方が

   何故ここへ?」

 

蓮 「えっと理久兎さんに用事がありまして」

 

理久兎に用事があると言うとパルスィは足から顔まで見てくる。

 

パル「そう‥‥良いわ通りなさい」

 

簡単に通してくれた。理久兎さんの名前って地底では意外にも万能だなと思った。そうして酒を楽しむ鬼達を眺めながら旧都を通り過ぎ地霊殿へとやって来る。

 

蓮 「すみませ~ん」

 

返事がない聞こえてないのだろうか。インターフォンなんてものはないしとりあえず失礼だろうがドアを開けて呼び掛けてみるかと思いドアを開けて中へと入る。

 

蓮 「すみま‥‥っ!!?」

 

突然の出来事だった。足元から無数の黒い槍が飛び出てきた。すぐさま避けて安堵する。

 

蓮 「あっ危ないぁ‥‥」

 

よく見てみるとその槍は自分の影から出てきていた。

 

? 「侵入者かと思ったが‥‥何故お前がここにいる

   のだ?」

 

2階から眼鏡をかけた執事いや理久兎の従者の1人の黒が飛び降りてきた。

 

理 「えっと理久兎さんにご用がありまして」

 

黒 「それは言伝ではダメな事か?」

 

理 「えっえぇ直接自分の口から言いたいです」

 

黒 「分かった待ってろ」

 

そうして黒は奥へと向かった。暫くエントランスで待っていると黒が戻ってきた。

 

黒 「主がおみえしてくれる‥‥来い」

 

蓮 「はっはい!」

 

そうして黒の後に続き理久兎の元へと向かうのだった。




怠惰「ではでは今回はここまでです」

鈴蘭「実際の所で華扇ちゃんって原作でも地底を
   嫌ってるの?」

怠惰「マンガで見てるけど嫌ってるね‥‥」

神楽「そうなんですか」

怠惰「しかも悪霊とかは右手で握り潰して消滅させ
   たりと時々‥‥おぉう何て場面もあるよね」

狗神「だが常識人枠になるんだろ」

怠惰「まぁね幻想郷だと珍しく良心のある仙人だか
   らねぇ‥‥本当に仙人かは謎だけど」

狗神「しかしだが最後は理久兎の所に行くことにな
   ったか」

神楽「蓮さんも行きたがってましたしね」

鈴蘭「理久兎の修行って正直キツイの?」

怠惰「う~んキツイね現役バリバリの兵士ですらも
   音を上げる程に」

神楽「大丈夫ですかね」

狗神「彼奴はヘタレだからな」

怠惰「そう言ってやんなよ‥‥さてそれじゃ時間だし
   この辺でお開きにしますか」

鈴蘭「はいはいそれじゃ次回もよろしくね」

神楽「それでは読者様」

狗神「またな」

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