血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、学校が休みだったため一日中寝ていた怠惰のクソ悪魔です。多分トータルすると12時間ぐらい寝ていたんじゃないかと思います。さてそれでは今回もどうぞ。


第308話 灼熱地獄での特訓

地霊殿に来て翌日、

 

蓮 「はぁ‥‥はぁ‥‥」

 

理久兎の挑発でずっと式神達を召喚し続けた結果、霊力の消耗が激しいのか体が重く感じていた。

 

狗神「大丈夫か小僧?」

 

神楽「無理はしないほうが‥‥」

 

蓮 「大丈夫だから‥‥心配しないで」

 

鈴蘭「何か晴明ちゃんもそんな感じだったなぁ」

 

ご先祖様と何処がどう似ているのだろうと思っているとドアからコンコンコンとリズミカルに音が鳴る。

 

? 「入るぞ」

 

ドアが開き黒が入ってきた。

 

黒 「よぉ‥‥ぐっすり寝れたか?」

 

蓮 「黒さん」

 

黒 「その顔だと気持ちよくは寝れてなさそうだな

   とりあえず迎えに来た」

 

どうやら迎えに来たみたいだ。ベッドから立ち上がりペコリと頭を下げる。

 

蓮 「よろしくお願いします」

 

黒 「あぁついてこい」

 

そうして黒の後に続き地霊殿の中庭へと出る。

 

蓮 「でもここは凄いですよね‥‥地霊殿といいこの

   中庭といい‥‥」

 

日の光が照らされないような地底でこんなにも緑豊かな庭があると見とれてしまう。まるで秘密の楽園みたいな感じになっていて幻想的と前にここに来た時から思った。

 

黒 「………嬉しいものだな誉めてくれるとは」

 

鈴蘭「どういう事?」

 

黒 「この中庭の植物を育てたのは俺だ」

 

神楽「そうなんですか!?」

 

それは本当に驚きだ。まさか黒がこんな中庭を作るとは。

 

狗神「お前がな‥‥」

 

黒 「意外だろ?主にここで緑を創作してみろと言

   われた俺も少し参ったものだ‥‥何せ生まれて

   からずっと破壊行為しかしてこなったせいで

   最初は躊躇ったが亜狛や耶狛それにさとりや

   こいしにそして主が手伝ってくれてようやく

   庭になったんだ」

 

蓮 「へぇ‥‥」

 

何処と無く黒が微笑んでいた。そして灼熱地獄へと通じる扉を黒は開けた。

 

黒 「こっちだ」

 

黒に着いていくとどんどん暑くなってくる。

 

鈴蘭「暑い‥‥」

 

狗神「汗で気持ち悪くなりそうだ」

 

と、2人が言うなかで神楽と黒は平然としていた。2人は暑くないのだろうか。そんな事を思いつつも灼熱地獄へと辿り着いた。

 

蓮 「やっぱりここは何時来ても暑いですね」

 

黒 「あぁ‥‥彼奴等はどこにいるんだ?」

 

彼奴等ってことは恐らくあの兄妹だろうと予測していると、

 

? 「黒さんこっちです」

 

? 「こっちだよ黒君」

 

黒 「そこにいたのか亜狛、耶狛」

 

やっぱりこの2人だった。しかも暑さのためか亜狛は上裸で耶狛も上裸には上裸だがさらしが巻かれていた。

 

蓮 「お二方‥‥今日からよろしくお願いします」

 

耶狛「オッケー♪」

 

亜狛「皆様もお願いしますね♪」

 

鈴蘭「と言っても私達は見物かな?」

 

神楽「ですね………狗神さま?」

 

狗神「はっ!?」

 

また狗神は何処かに意識が飛んでいたみたいだ。

 

亜狛「それとマスターから修行中の間は式神達を戻

   しても良いと言われてますが?」

 

鈴蘭「う~んなら私は帰ろうかな暑いし」

 

神楽「私も一度引きますね蓮さんの負担になるとあ

   れですし」

 

狗神「………」

 

狗神は黙っているが肯定で良いのだろうか。とりあえず意見に賛成し3人を戻すが、

 

狗神「おいコラ勝手に戻すんじゃねぇよ!?」

 

勝手に狗神が出てきた。というか黙っていたから肯定かと思ったが違ったのか。それよりも普段は出てこないのにそれほど亜狛が気になるのか。

 

亜狛「面白いですね♪」

 

狗神「!!!!?」(*/□\*)

 

耶狛「アハハハ顔がまっかっか♪」

 

蓮 「それよりもどんな修行をするんですか?」

 

修行について聞くと3人はハッとすると修行について説明を始めた。

 

亜狛「ルールは簡単ですよ彼処に旗があるのは分か

   りますか?」

 

蓮 「えぇ~とあれですよね?」

 

指差す方向をみると確かにボロボロとなっている旗があった。

 

耶狛「そうそう♪用はあの旗まで行ってここに戻っ

   てくるっていうゲーム形式の修行だよ♪」

 

狗神「………それ簡単じゃないか?」

 

言う通り簡単そうなんだけど。昨日、黒が彼処まで言ったのにこれなのか。正直な所でそんなの今の自分ならクリア等は簡単だ。

 

黒 「………そう思うならおめでたいな」

 

狗神「んだとコラ?」

 

亜狛「まぁまぁ♪まずはお手本を見せますね♪」

 

そう言うと亜狛はクラウチングスタートで構える。

 

耶狛「行くよ~よ~い‥‥スタート!」

 

合図と同時に亜狛は駆け出し溶岩の海に飛び込んだ。

 

蓮 「亜狛さん!」

 

狗神「なっ!?」

 

駆けつけて見ると何と亜狛は空中を浮遊せずに溶岩を流れる岩を足場にして岩から岩へと跳躍していき見事、旗を触ると同じようにして帰ってきた。

 

耶狛「え~と15秒♪」

 

亜狛「まだまだか‥‥」

 

あっという間で正直驚く事しかできない。しかもタイムアタックしているし。

 

黒 「とりあえず小僧‥‥次はお前が行け」

 

蓮 「僕ですか?」

 

黒 「あぁそれとお前は初だし彼処まで飛んでいっ

   ても構わん寧ろ最初は飛んで行ってみろ」

 

そこまで言うならお言葉に甘えてみるか。

 

耶狛「行くよ♪よ~いどん♪」

 

合図と共に跳躍し浮くと旗まで向かう。飛べるのなら楽勝と思ったがそれが間違いであるとすぐ気づかされる事となった。

 

蓮 「あと少しで」

 

あと少しで触れると思ったその瞬間だった。自分のいる位置の丁度、真下で溶岩が煮えたぎる。そしてその溶岩は一気に吹き出した。

 

蓮 「しまっ!!?」

 

身構えたと同時に自分はいつの間にか元の位置に戻っていた。

 

亜狛「大丈夫ですか蓮さん!」

 

耶狛「生きてる?燃えてないよね?」

 

蓮 「えっあれ?」

 

黒 「お前さては気を抜いたな亜狛がいなかったら

   死んでたぞ?」

 

どういう意味だ。前を見てみると溶岩による火柱が自分がいたであろう場所に噴火していた。そうか亜狛の能力でここまでテレポートさせられたのか。

 

狗神「大丈夫か?」

 

蓮 「うん‥‥すみません亜狛さん」

 

亜狛「いいえ♪それよりも気を抜いたら命取りです

   よ?ここらは特に火柱が上がるので直感力や

   予測性そして反射神経とそうったものを利用

   していかないと蓮さんだと死にますよ?」

 

先程まで思った事は前言撤回だ。昨日、黒が言った通り命懸けだ。

 

亜狛「もう一度挑戦します?」

 

蓮 「お願いします!」

 

そうしてもう一度構える。

 

耶狛「じゃあ行くよよ~いどん!」

 

合図と共に溶岩の海へと飛び込む。

 

黒 「おい!」

 

亜狛「蓮さん!」

 

と、皆の声が聞こえる中で自分は岩を足場にしそして時に空を飛びをしていき旗まで近づく。

 

蓮 「予測しろ‥‥」

 

守矢神社で培ったフットワークを活用して行動していく。そして溶岩に沫が出たのを見逃さなかった。

 

蓮 「っ!!」

 

浮いて空を飛び回避すると火柱が上がった。火柱が1つ上がると次から次へと上がる。その間を潜り抜けて見事に旗へと辿り着く。

 

蓮 「出来た!」

 

耶狛「凄いね♪」

 

黒 「初めてにしちゃ良くできてるぞ‥‥こっちへ戻

   って来い」

 

そう言われ戻ろうとするが、

 

ズゴンッ!

 

蓮 「うぉっ!!?」

 

足場が崩れ溶岩の海へと落ちる。

 

耶狛「危ない!」

 

亜狛「任せろ!」

 

自分が落ちていく場所に裂け目が現れるとそこへと落ち元の場所に戻る。

 

黒 「小僧‥‥戻るまでが修行だぞ?」

 

狗神「本当に大丈夫か?」

 

蓮 「まだまだ!もう一度お願いします!」

 

耶狛「お兄ちゃんも準備は?」

 

亜狛「何時でも」

 

耶狛「なら行くよよ~いどん!」

 

そうして命懸けに見えないようで実際、物凄い命懸けな特訓が続いていくのだった。




怠惰「それでは今回はここまで」

鈴蘭「うん♪」

神楽「しかしあの修行って要は気を抜かない事が
   目的ですよね?」

怠惰「そう気を抜いたら溶岩ダイブしかねない修
   行となっていて案外にも命懸けしかも不死
   の理久兎従者達にも流石に痛覚があるから
   落ちたくはないから気を抜かないのさ」

鈴蘭「蓮くんは本当に大丈夫なのかなぁ」

怠惰「まぁそこはやってみないとね♪」

神楽「そうですね‥‥」

怠惰「さてそれじゃ今回はちょっとお早いけれど
   この辺で終わりますか」

神楽「そうですね♪それでは読者様また次回もお
   願い致します」

鈴蘭「それじゃまた次回!」

怠惰「さいなら♪」

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