血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、目を休めるために目を瞑ったらいつの間にか寝ていた怠惰のクソ悪魔です。折角の遊ぶ時間が一瞬で消えてため息が出ました。さてこんな話もあれなので本編へどうぞ。


第310話 死ぬか生きる

理久兎の元で蓮が修行をしている時、地上の博麗神社では、

 

霊夢「蓮………」

 

霊夢は未だに帰ってこない蓮に思いをはせていた。何時になったら自分の元に帰るのだろうかと考える日々だ。

 

霊夢「はぁ‥‥」

 

ため息を吐きつつ境内の掃除をしていると誰かが入り口の鳥居から入って来た。

 

霊夢「あら参拝客なんて珍しい」

 

お賽銭が入れば少しは気が紛れるかなと思っているとその者は笑顔で近づいてくる。

 

? 「こんにちは良い天気っすね♪参拝って‥‥」

 

見た感じは男性だが顔は不思議な仮面をつけていて素顔が見れない。いわば変人みたいな者だ。しかし参拝つまり賽銭を入れてくれるみたいだ。

 

霊夢「お賽銭箱はそこよ」

 

? 「どうもっす♪」

 

とりあえずその者を気にせず掃除を再開するのだったが、

 

? 「………♪」

 

その者が霊夢を見て仮面の奥底の口許をニヤリと歪ませた。寂しさと悲しみでいっぱいの今の霊夢には気づく筈がなかったのだった。そして視点は蓮へと変わる。おつかい観光から翌日となり灼熱地獄では、

 

耶狛「ほらほら避けないと死ぬよ!」

 

黒 「落ちても死亡だがな」

 

蓮 「ぐぅ!!?」

 

現在、理久兎達が提案した特訓を行っていた。その名も溶岩組手と呼ばれ空を飛ばすマグマの中で浮かぶ岩を足場に組手をするという冗談抜きで一歩間違え(踏み外せ)ば死亡確定レベルの特訓だ。

 

耶狛「ほら蓮くん避けてばっかりだと駄目だよ!」

 

蓮 「くぅ!」

 

かれこれ数時間この特訓をしている。自分はそのまま闘い続けるが、

 

黒 「耶狛そろそろ時間だ」

 

耶狛「はいはいバトンタッチ!」

 

耶狛が下がり黒が出てくると攻撃をしだす。そう相手は亜狛、耶狛、黒の3人がリレー形式で時間が来るとバトンタッチしていくという自分は休むことすら許されないという鬼畜的な修行になっている。

 

黒 「集中しろ!」

 

蓮 「うぐっ!!」

 

吹っ飛ばされ溶岩に落ちそうになるが何とか足場に足を置き神楽を突き刺して落ちるのを防ぐ。

 

黒 「もっと動けそして貴様の限界を越えろ!」

 

蓮 「っ!でりゃあああぁ!!」

 

そうして自分は果てしなくキツイ特訓を耐えるのだった………

 

蓮 「あれここは?」

 

そしていつの間にか自分は霧のかかる幻想的で不思議な花園にいた。何処なのだろうかと思い辺りを見渡していると、

 

蓮 「あれって婆ちゃん!?」

 

また川を挟んだ向こう岸に死んだはずの婆ちゃんが立っていた。

 

祖母「蓮ここに来たらダメよ速く戻らないと………」

 

蓮 「あれ‥‥これまた夢かな?」

 

と、言っていると岸と岸に挟まれた川から何かが流れてきた。それは小さな船でその船の上には、

 

小町「ムニャムニャ‥‥グヘヘ♪」

 

気持ち良さそうに小町が川を流れていった。

 

蓮 「………何でまた小町さんの夢を見るんだろ?」

 

自分と小町さんとで何かしら関係性ってあったかな。等と思っていたその瞬間、

 

狗神「小僧しっかりしろ!」

 

鈴蘭「帰ってきて蓮くん!?」

 

神楽「蓮さん!」

 

と、3人の声が聞こえてくる。

 

蓮 「皆どこなの?」

 

叫ぶが何処にいるのだろうか。それよりも向こう岸にいる婆ちゃんが気になってしょうがない。川を渡ってみるかと思い川を渡ろうとした次の瞬間、

 

? 「チェスト!!」

 

蓮 「ぐふっ!!?」

 

突然のチェスト発言と共にお腹に強烈な痛みが目を瞑って出てその場で転げ回る。

 

蓮 「いってぇ!!」

 

お腹をさすりながら目を開けるとそこは霧かかる花園ではなく見慣れてきていた薔薇のステンドグラスが見える天井だった。ここは‥‥上手く頭が回らずボンヤリと起き上がると、

 

神楽「蓮さん!」

 

狗神「小僧!」

 

鈴蘭「蓮くん!!」

 

3人が駆け寄ってきた。そしてボンヤリしていたのがなくなり辺りを見渡して、

 

蓮 「ここは誰!?僕はどこ!!?」

 

本当にここはと思ってつい喋ると理久兎が落ち着きながら近づくと、

 

理 「何を典型的な事を言ってんだここは地霊殿で

   お前は葛ノ葉蓮だぞ?」

 

蓮 「えっ?あっあぁそうでしたね‥‥そういえば理

   久兎さん小町さんって何時も何処にいるんで

   すか?」

 

理 「はっ?どうしてまた?」

 

蓮 「いやさっきまぁ多分‥‥夢だったのかな?死ん

   だ婆ちゃんが川を挟んだ向こう岸でこっちに

   来てはダメって言っててそれでその川に小町

   さんが船に寝そべって川を流れて行ったのを

   見たもので」

 

それを聞いたであろう理久兎は顎に手を当てて呆れつつ暫く考えるとニコリと微笑み口を開く。

 

理 「夢だよ蓮♪お前はしっかりと昼の修行をして

   疲れて果てたのか寝ちまったんだよまぁ疲れ

   てれるからそんな夢を見たんだ気にする必要

   はないんだぞ♪」

 

蓮 「そっそうですよね!それよりもしっかりと出

   来たんですね!」

 

理 「あっあぁだよな!!?」

 

3人の従者たちに聞くと亜狛は苦笑いをし黒は目を反らし遠くを見つめ耶狛はおどおどしながら、

 

黒 「あぁ‥‥小僧は良く頑張った」

 

耶狛「うん!頑張ったと私は思うよ!そうだよね!

   お兄ちゃん!」

 

亜狛「もっ勿論!」

 

と、言ってくれる。だが本当に大丈夫だったのかが3人を見ていて不安になる。

 

さと「いやあのさっき死にかけ‥‥」

 

理 「あぁ~!あぁ~!聞こえないなぁ!えっ何?

   ショコラ系のスイーツが食べたいだって!?

   仕方ないなぁさとりは~♪」

 

狗神「おいコラ話をそら‥‥」

 

理 「えっ?亜狛と耶狛とでお喋りしたいの?良い

   よ話してくれても♪」

 

そのキーワードを話すと狗神は顔を真っ赤にさせて黙った。

 

さと「本当に意外ですねぇ♪」

 

狗神「心を読むな!!どうせお前も元は同じ穴の狢

   だろうが!?」

 

鈴蘭「でもまぁ蓮くんが起きてよかったよ♪」

 

そう言われ自分の手をみて思う。あの修行の最中で何があったのか。

 

神楽「覚えてらっしゃいませんか?」

 

蓮 「まぁ‥‥うん」

 

神楽「えっと修行は成功した?にはしましたしかし

   蓮さんの精神が限界点を越えてしまったがた

   めにその気絶してしまって」

 

蓮 「そうなんだ」

 

何か段々とだが思い出してきた。そうだ確か黒と戦っていてそれでそこからがまったく思い出せない。この辺で気絶したのだろうか。

 

さと「大丈夫ですか?」

 

蓮 「えぇ大丈夫ですよ」

 

さと「ごめんなさいねあの人が指南してきた者達の

   大半は人外または月の民みたいで今の人間に

   対して知識不足の修行で限界を越え過ぎてし

   まったみたいで」

 

蓮 「いえ理久兎さんは悪くは」

 

さと「ですからそこは注意しておきましたので少し

   は貴方に合った修行になる筈ですよ♪」

 

見てみると理久兎は従者達3人と何か話し合っていた。

 

蓮 「合うって言ってもそれだと修行には」

 

さと「‥‥勘違いしていますね修行がキツイやキツく

   ないそんなのはどちらにせよその修行する者

   が自身の壁を越えるまたは考えを改めるため

   に修行をするのですよ理久兎さんはそれを見

   誤ったがためにこうなったんです」

 

結構さとりって理久兎に対して毒を吐くんだな。大抵は庇うとかすると思ったのに。

 

蓮 「意外に理久兎さんに毒を吐きますね」

 

さと「ふふっ♪だからこそ互いを認めているんです

   よ♪」

 

これ完璧に理久兎さん尻に敷かれるなと思った。

 

さと「因みに尻に敷いてはいませんよ♪逆に理久兎

   さんという大黒柱に支えられてますよ」

 

蓮 「そうだった読めるんだった」

 

さと「さてと恐らく今日は修行のメニューを見つめ

   直す筈ですし暫くは休んだ方が身のためです

   よ?また気絶してしまうと修行すらままなら

   ないですしね♪」

 

理久兎達を見てみるとまだ話し合いをしていた。ここに自分がいるとお邪魔かなと思った。それならば、さとりの言葉に甘えようと思った。

 

蓮 「分かりましたなら自分は部屋に戻りますね」

 

さと「えぇ♪」

 

立ち上がり式達3人を見て、

 

蓮 「行こっか♪」

 

狗神「あいよ」

 

鈴蘭「うん♪」

 

神楽「はい♪」

 

そうして自分達は一度部屋へと戻るのだった。




怠惰「ではでは今回はここまでです」

晴明「えぇ♪」

怠惰「しかし目を休めるために目を瞑っていたら
   いつの間にか寝ててビックリした」

晴明「寝ようと思えばすぐ寝れますよね貴方は」

怠惰「せっかくの遊ぶ時間を睡眠に使ったのは本
   当にもったいない‥‥」

晴明「貴方は疲れているんじゃないですか?」

怠惰「そうかもね‥‥ここ最近どうも疲れがたまっ
   て仕方ないんだよね」

晴明「夜はしっかり寝てを繰り返してちゃんとし
   たリズムにする事をオススメしますよ」

怠惰「だよねぇ‥」

晴明「それよりですが冒頭のあれは一体………」

怠惰「何だろうね♪そこは少しすれば分かるかな」

晴明「またそう意地悪を」

怠惰「ハハハ♪さてそれじゃそろそろ時間だし今
   回はここまでかな」

晴明「また次回もよろしくお願いしますね」

怠惰「そんじゃ読者様」

晴明「さようなら♪」

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