血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、怠惰のクソ悪魔です。それでは今日の分をどうぞ。


第315話 先が長い技

理久兎からの提案により新たな技を学ぶため自分達は修行をしていた。

 

蓮 「仙術十五式 断刈列斬!!」

 

両腕を合わせ掲げて巨大な霊力の剣を作り出し理久兎に向かって振り下ろす。

 

理 「おい蓮なんだその技は?」

 

悪態をつけた理久兎は放った技を左手だけで振り払うとかき消した。

 

蓮 「なっ」

 

理 「言っておくがそんな程度じゃ断刈列斬なんか

   名乗れないぞ?もっと剣の芯にまで霊力を込

   めろ!」

 

蓮 「はい!」

 

昨日から特訓を始め何度も何度もぶつけるがその度に理久兎に悪態をつけられ怒られる。それが数時間程、続いていき、

 

蓮 「はぁ‥‥はぁ‥‥」

 

霊力切れを起こしかけていた。何度も何度もやっても上手くいかない。

 

理 「何だへばったか?」

 

蓮 「へばってなんかいませんよ!」

 

と、言い技を使おうとすると、

 

お燐「理久兎様どうです調子は?」

 

トコトコとお燐が歩いてきた。理久兎はお燐の方向を向くと両腕をあげて首をふる。

 

お燐「ありゃりゃ‥‥蓮さんも大変だねぇ」

 

理 「それでお燐は何しにここへ?」

 

お燐「おっとそうだったさとり様から伝言で書類を

   まとめたから後で確認してとの事です」

 

理 「何だそのために来たのか?」

 

お燐「いいえ♪蓮さんがどこまで頑張ってるかみた

   くて来たんだよ♪」

 

どうやら自分の様子を見に来てくれたみたいだ。

 

お燐「にしても大丈夫かい蓮さんずいぶんボロボロ

   になってるけど」

 

理 「う~ん‥‥どうする今日は止めるか?」

 

蓮 「まだまだ!」

 

お燐の少しの会話で少し回復したため両腕を構える。

 

理 「お前はそのガッツは認めてやるよなら後数分

   は相手してやる来な!」

 

蓮 「仙術十五式断刈列斬!!!」

 

出せる限りの霊力で大きな剣を作り出し理久兎へと振り下ろす。

 

理 「お燐は下がってなさい‥‥」

 

お燐「はいはい♪」

 

お燐は下がると先程と同様に理久兎は左手で振り払い一撃をかき消した。

 

理 「まだまだだな」

 

蓮 「くぅ!まだだ!!」

 

理 「‥‥蓮お前のガッツは良いんだがよイメージし

   て使ってるか?深くイメージしろお前は霊力

   だけで出来ている剣を持っているその剣で俺

   を一刀両断するというイメージをもて!」

 

理久兎を一刀両断し目の前で半分となる姿をイメージし唱える。

 

蓮 「仙術十五式断刈列斬!」

 

巨大な霊力の剣で理久兎に向かって振り下ろす。

 

理 「さっきよりかは良くなったな!」

 

また左手で振り払われかき消された。

 

蓮 「くぅまだ‥‥ま‥‥」

 

ヤバい体がふらつく。目の前が一瞬真っ暗になり力が抜けて地面へと倒れた。薄れ行く意識のなかで、

 

理 「よく頑張ったな蓮‥‥今日はもう休め」

 

と、聞こえると自分の視界は暗い闇に呑まれたのだった。気がつくと自分はもう見慣れてきている天井の下にいた。

 

蓮 「ここって地霊殿?」

 

? 「気がつきましたか?」

 

隣を見るとさとりがクスリと笑って此方を見ていた。

 

蓮 「さとりさん」

 

さと「どうです具合は?」

 

蓮 「何とか‥‥」

 

起き上がり体を伸ばす。消耗していた霊力もそれなりには回復したっぽいのか力はかろうじては入る。

 

さと「なら良かったです」

 

蓮 「えっと理‥‥」

 

さと「理久兎さんなら私がまとめ上げた書類を片付

   けつつ黒さんの修行を見てますよ私は理久兎

   さんの代わりに貴方の様子を見ていました」

 

蓮 「そうですか」

 

そうだ心が読めるんだったやはり中々慣れないな。だが折角、理久兎が時間を儲けてくれているのに自分は何も成果をあげれずで申し訳ない。

 

さと「理久兎さんはそうは思ってませんよ逆に彼か

   らしたら丁度良い暇潰しですしね」

 

蓮 「暇潰しって」

 

さと「でもそれは事実ですよ貴方が来るまでは謹慎

   処分で外には出れずで何時もの元気がなかっ

   たですからそれに彼は貴方達に恩返ししたい

   とも思っていると思いますよ」

 

蓮 「あの事件ですか?」

 

さと「えぇ理久兎さん達は無自覚‥‥まぁ耶狛さんは

   ちょっと例外に近いですが殆どの事を覚えて

   はいませんですが彼はそれが許せなかった自

   分の手で友人達を傷つけた事をだからそんな

   自分を止めてくれた貴方達に少しでも恩を返

   したいとも思っているんですよ」

 

結構、色々な者をからかって遊ぶ理久兎だが根は凄く善良だと思った。それに理久兎は恩返しのつもりで指南をしてくれているのだろうが自分は恩返しされるような立場じゃないむしろ受けてくれた事に感謝しているぐらいだ。

 

さと「無駄話をしすぎましねあんまり言うと理久兎

   さんに怒られてしまいますね♪」

 

そう言いさとりは立ち上がる。そういえばさとりと理久兎って喧嘩とかってしたことあるのかな。さとりは此方を向きクスリと笑う。

 

さと「えぇそれなりにありますよ?」

 

蓮 「あるんですか」

 

さと「えぇまぁ大体は悪かった方が先に謝る感じで

   すね‥‥殆ど理久兎さんですが」

 

やっぱり自分から霊夢に謝った方が良いのかな。

 

さと「そうですねぇ‥‥互いが悪いのであれば互いに

   謝れば良いんじゃないですか?」

 

互いに謝るか。気と我が強い霊夢がはたして謝るのかどうか謎な所だな。

 

さと「まぁ確かに巫女は気も我も強いですが相手も

   貴方と同じ気持ちならば謝ると思いますけど

   ね‥‥あくまで経験上の話ですが」

 

蓮 「そうですか‥‥いえそうですね地上に帰ったら

   謝ってみます」

 

さと「ふふっ♪頑張って下さい蓮さん♪さてそろそ

   ろ理久兎さんも書類チェックは完了している

   と思いますので行きますね」

 

そう言い立ち上がりさとりは部屋から出ようとする。

 

蓮 「さとりさん相談に乗ってくださりありがとう

   ございました」

 

さと「‥‥えぇ♪」

 

クスリと笑ったさとりは部屋から出ていった。窓に映る薄暗い地底の世界を眺め、

 

蓮 「せめて少しでも強くなって霊夢の元に行こう

   そして謝ろう」

 

と、地上に帰ったら霊夢に謝罪する決心をするのだった。




怠惰「ではでは引き続きありがとうございました」

鈴蘭「うん」

狗神「やれやれだぜ」

神楽「しかし蓮さんは仙術を覚えられるのでしょう
   か?」

怠惰「さぁ彼の頑張り次第じゃない?まぁでも亜狛
   と耶狛ですらも覚えるのに相当苦労したから
   ねぇ何年とかかってようやく覚えたからね」

狗神「おいおいもしかしたら彼奴は覚える前に死ん
   じまうんじゃないか?」

怠惰「う~ん何とも言えないよねぇ‥‥あっそうそう
   話は変わるけどポケモンね明日投稿するから
   見ている方は是非ともよろしくお願いします
   ね」

狗神「ここで言うか普通よ!?」

鈴蘭「広告を挟んできたよ!?」

怠惰「まぁまぁ不定期だから言える機会がないから
   ねぇ~それじゃまぁ本当に昨日は申し訳ござ
   いませんでした出来る限りで投稿もしていく
   のでご了承をお願いしますそれではそろそろ
   時間なので今回はここまでです」

鈴蘭「それじゃまた次回もよろしくね」

狗神「そんじゃあな」
 
神楽「それでは♪」

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