血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、生活リズムが戻り早寝早起きが出来るようになってきている怠惰のクソ悪魔です。ここ最近は朝の6時に起きますね。寝るのは12時頃ですね。さてこんな話もあれなので本編へどうぞ。


第316話 泥棒騒動

理久兎達の修行もついに最終日となる。現在は間欠泉センターで亜狛、耶狛、黒、お燐、お空の観戦の元で理久兎から指南を受けていた。

 

蓮 「仙術十五式断刈列斬!!」

 

両腕を合わせ巨大な霊力の剣を作り出し理久兎へと振り下ろすが、

 

理 「………」

 

理久兎は回し蹴りで自身の一撃を蹴り飛ばし消滅させた。

 

理 「まだまだだな蓮」

 

蓮 「今のを百点満天で言うと」

 

理 「30点代だな」

 

最終日となった今日、未だに理久兎から教えてもらった技を使えないでいた。

 

理 「別に気に止む必要はないぞ蓮‥‥第一に亜狛と

   耶狛だって覚えるのに相当苦労してるからな

   すぐに動向できるようなものじゃない自分の

   ペースでやるものさ」

 

蓮 「ですが今日が最終日です少しでも近づきたい

   じゃないですか」

 

理 「お前のその気持ちは分かるだがお前の速度で

   覚え学んでやるものさ」

 

蓮 「はぁ‥‥」

 

言いたい事は分かるがやはり少しでも進んで教えてくれたこの場の皆に成果を見せたいのだ。

 

蓮 「もう一度お願いします!」

 

理 「あいよ‥‥来な」

 

また暫くは理久兎と何度も何度も打ち合う。だが放った断刈列斬は呆気なく理久兎に消滅させられ続けた。そうして朝から初めて昼頃になる。

 

蓮 「はぁ‥‥はぁ‥‥」

 

理 「う~ん今ので50点ぐらい?」

 

蓮 「やっと半分‥‥」

 

目が朦朧としてきた流石に霊力を使いすぎた。それよか霊力の消耗速度が話では聞いてはいたが尋常じゃない。この1週間で霊力をより多く使えるようになってきたがそれでも消耗が激しい。

 

理 「う~ん一休みしようか」

 

蓮 「えぇ‥‥」

 

理久兎の提案で一休みをする事となり間欠泉センターに持ち込まれた椅子に座る。

 

亜狛「お疲れ様です」

 

耶狛「お疲れ♪」

 

黒 「よく頑張ってるじゃないか小僧」

 

蓮 「ありがとうございます」

 

皆から労いの言葉をかけてきてくれるが正直な話で申し訳ない気持ちになる。何も成果を見せることが出来てないのだから。

 

お燐「理久兎様もお疲れ様♪今すぐ水を‥‥って!」

 

お燐の声を聞き向くとそこには、

 

お空「ぷはぁ~♪」

 

容器を口につけてお空は水を飲んでいた。

 

お燐「お空それ皆の水!?」

 

すぐに取り上げてお燐は更に顔を青くさせた。

 

お空「えっとごめん全部飲んじゃった‥‥」

 

お燐「何してんの!!?」

 

こうして見るとお燐は亜狛にお空は耶狛に似ているような感じがするな。

 

理 「ありゃまぁ」

 

亜狛「仕方ないなぁ‥‥すぐに取ってきますね」

 

理 「悪いな‥‥頼むぞ」

 

お燐から容器を貰った亜狛は裂け目を作り中へと入っていった。

 

お空「うにゅ‥‥」

 

耶狛「ドンマイお空ちゃん誰しもミスはあるよ」

 

黒 「お前の場合はミスしかないだろうが」

 

耶狛「あぁ~聞こえない!聞こえない!」

 

この光景を見て笑い間欠泉センターの天井に映る地上の空を見てふと思い出す。

 

蓮 「そういえば理久兎さん」

 

理 「ん?何だ?」

 

蓮 「言い忘れてたんですが華扇さんが今度何かを

   奢りますって」

 

理 「華扇が食事を?‥‥あぁ~あの時の事か分かっ

   たその時は集らせてもらうよ」

 

まさか華扇とも知り合いいや現に理久兎って神子さんとも知り合いだし意外と仙人達との交流が深い。それって仙術とも何かしらの関係があるのかな。

 

蓮 「それと仙術ってどうやって学んだんですか?

   神子さん達みたいな仙人からですか?」

 

理 「うぇ?いや独学で勝手に覚えて勝手に名前を

   付けただけだが?本当なら指南書とかを永琳

   の所で居候していた時に読み書き練習で作っ

   たがなくしちまってな本来ならそれを読めば

   もっと簡単に教えれたかもな‥‥」

 

理久兎さんってこの世界で二番目に誕生しているからそれらが結び付くと仙人達の切っ掛けになったんじゃないかとふと思った。

 

蓮 「理久兎さんそれ‥‥」

 

と、言おうとしたその瞬間、裂け目が現れ亜狛が慌てた顔で出てきた。

 

亜狛「大変です!」

 

理 「今度はどうした耶狛が壊した何かが見つかっ

   たのか?」

 

耶狛「ちょっと待ってマスター!ここ最近は何も壊

   してないよ!!?」

 

一体、理久兎は耶狛をどう思っているのだろうか。

 

亜狛「いやそうじゃなくて!地霊殿に泥棒が侵入し

   ていてさとりさんが防衛で抵抗して!」

 

理 「‥‥なに?」

 

蒸し暑い間欠泉センターが一瞬で冷ややかな空気に包まれた。理久兎は立ち上がり首を回す。

 

理 「被害は?」

 

亜狛「まだ確認は」

 

理 「分かったさとりがやられる前に行かないとい

   けないな蓮すまないが‥‥」

 

と、理久兎が言いかける前に椅子から立ち上がる。

 

蓮 「僕も行きます!いえ行かせてください!」

 

理 「………数は多い方が良いか分かったお空はここ

   で間欠泉センターの管理を亜狛、耶狛、黒の

   3人はもし泥棒が外に逃げた際に捕獲する用

   意をしろ蓮そしてお燐は俺と来い泥棒を叩き

   のめすぞ」

 

蓮 「分かりました」

 

お燐「あいさ!」

 

お燐もやる気が充分なのか張り切っていた。

 

亜狛「ならゲートを開きますね耶狛!」

 

耶狛「あいな!」

 

2人は力を合わせて大きな裂け目を作り出す。

 

理 「いくぞ」

 

蓮 「はい!」

 

お燐「了解!」

 

そうして自分達は裂け目へと入ると地霊殿の西2階の廊下へと一瞬で辿り着く。すると、

 

ドーーーン!!

 

と、爆発音が響き渡った。

 

理 「この音からしてエントランスか!」

 

お燐「行きましょう蓮さん!」

 

蓮 「えぇ!」

 

爆発音があったエントランスへと走って直行すると、

 

理 「さとり!」

 

ボロボロとなり目を回して階段で倒れているさとりを見つける。一体誰がこんな事をと思っていると、

 

? 「どんなもんだい‥‥やっぱり弾幕は火力に限る

   ぜ♪‥‥げぇ!お前が何でここに!」

 

蓮 「………んこの声!?」

 

聞いたことのある声がして上を向くとそこには箒に跨がる魔法使いいや魔法使いというよりコソ泥で定評のある魔理沙がいた。

 

霧雨「覚妖怪よろしくお前は留守って!」

 

理 「ほうまだ盗み足りないか魔法使い♪うちの女

   にも手を出したんだボコボコにされる気はあ

   るよな♪速攻でお仕置き部屋送りにしてやる

   から安心しろよ♪」

 

霧雨「お前が相手だと洒落にならねぇ!逃げるんだ

   よぉ~!」

 

魔理沙が逃げ出そうとするためすぐさま前に立ちはだかり神楽を抜刀して斬撃波を放った。

 

霧雨「なっとと‥‥この技!」

 

蓮 「待って魔理沙」

 

自分を見た魔理沙は目を点にしていた。

 

霧雨「れっ蓮!?お前が何でここ‥‥」

 

理 「確保っ!!」

 

お燐「あいさ!!」

 

霧雨「にぃ!!?」

 

理久兎に間接を決められ床へと落ちるとお燐にも間接を決められ魔理沙は呆気なく拘束された。

 

霧雨「ギャァーー!?」

 

そうして魔理沙の悲痛の叫びが地霊殿に響き渡ったのだった。




怠惰「ではでは今回はここまでです」

鈴蘭「呆気なく確保されたね」

神楽「しかし魔理沙さんって地底にも来るんですか
   怠惰さん?」

怠惰「あの子は来るね漫画でも地底の景色を見るた
   めに旧都にまで赴くぐらいだしそれに原作だ
   と地霊殿には盗む物がないから来ることはな
   いけどこれは理久兎達がいてなおきつ色々な
   本を溜め込んでいるからハイリスクながらも
   リターンも大きいから盗みに来る価値がある
   って事さまぁ結果的に即座にボコられるけれ
   どね」

狗神「ほう」

鈴蘭「皆は泥棒したらダメだよ絶対」

神楽「良いことがありませんからねぇ」

狗神「それにやった事は自分に返ってくるからな」

怠惰「そうだねぇ‥‥さてそろそろ時間だし今回はこ
   こまでにしようか」

狗神「あいよそんじゃまた次回な」

神楽「それでは読者様」

鈴蘭「じゃ~ねぇ~♪」

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