血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、久々に体を動かしたら眠くなって寝続けそして全身筋肉痛になってきている事に気がついた怠惰のクソ悪魔です。暫く動かさないだけでこうなるとは‥‥失礼それではそろそろ本編へどうぞ。


第320話 目が覚めた場所

真っ暗な世界。ここは何処だろう何故にここにいるのだ。そして何故、自分は横になっているのだ。そんな事を思っていると頭の方に違和感があるのに気づく。寝たまま上を向くと驚く。

 

蓮 「えっ‥‥霊夢」

 

顔を向けるとそこには霊夢がいた。だが何も話さずニコリと微笑むと突然暗い世界は明るくなる。

 

蓮 「うっうぅんここは?」

 

何処だここはと思っていると、

 

白狐「キュ~ン♪」

 

白狐が自分の顔を覗いていた。感じからしてソファーに寝かしつけられているみたいだ。だがこうして見ると段々と白狐が不思議と霊夢に見えてきた。

 

? 「気がついた?」

 

蓮 「えっ?」

 

起き上がるとそこには椅子に座るアリスがいた。どうやらアリスが寝かしつけてくれたみたいだ。

 

蓮 「アリスさん‥‥」

 

アリ「あの火力バカに感謝しなさいよ彼奴がここま

   で運んで来たんだから」

 

どうやら魔理沙がここまで運んでくれたみたいだそうだ確か早苗を助けて何処かで倒れたんだっけ。早苗はどうなったのだろうか。キョロキョロと辺りを見るとベッドに早苗が寝かしつけられていた。

 

蓮 「良かった早苗さんも無事かぁ‥‥」

 

白狐「ギャンッ!ギャンッ!」

 

いつの間にか自分の膝の上に移動した白狐は私も心配しろと言わんばかりに騒ぐ。

 

連 「アハハ‥‥君も無事で良かったよ」

 

頭を撫でると気持ち良さそうな顔を一瞬するがペチりと右前足で自分の顔を叩いてきた。

 

アリ「そういえばその子なんだけど貴方の側をずっ

   と離れず貴方をずっと見ていたのよね」

 

蓮 「そうなんですか‥‥?」

 

この子はもしかしたら消えた本物の霊夢と何か関係があるのだろうか。すると扉が開く音が聞こえると魔理沙が顔を出した。

 

霧雨「おっ蓮おきたか」

 

蓮 「アリスさんから聞いたよありがとうね魔理沙

   僕と早苗とこの子を運んでくれて」

 

霧雨「あぁ!それだぜ!神社に向かう途中で光輝く

   何かが鳥居から出てきて森に落ちていったの

   を見て何だと思って降りたらビックリしたぜ

   しかし何が‥‥」

 

アリ「それで?今度はどんな厄介事に巻き込まれて

   いるのかしら?」

 

霧雨「おい!私の台詞を!」

 

この和やかな光景を見て笑いたくなるが今はそんな場合じゃない。

 

蓮 「………真剣に聞いて恐らく今回の件は思ってい

   るよりも深刻かもしれない」

 

霧雨「………詳しく聞かせろ」

 

アリ「何があったの」

 

知っている限りの事を話す。まず今いる霊夢は偽物である事とこの狐が狙われていること。そして霊夢または博麗の巫女という肩書きにより元からある信頼で皆は霊夢の偽物の言うことが正しいと思わされていること。恐らく現在の自分はお尋ね者になっていること。そして肝心の本物の霊夢は行方不明であることそれらを全て話す。

 

霧雨「そんな‥‥ありえねぇ!彼奴が簡単にやられる

   魂な訳が!」

 

アリ「でも‥‥それがそうだとしたらまずは貴方の心

   配をすべきよ蓮」

 

霧雨「だな‥‥多くの人間や恐らくは妖怪もお前を襲

   ってくる事になりかねないぜ」

 

アリ「それに恐らくだけど貴方の疑いを晴らすには

   霊夢がいないとその疑いは晴れないんじゃな

   いかしら」

 

やはり事態は深刻だ。どうすればいいのだ外に出ればお尋ね者だしかといって行動を移さなければ霊夢が助からないのかもしれない。

 

蓮 「‥‥そうだ!理久兎さんならもしかしたら!」

 

アリ「そうね恐らく彼なら」

 

霧雨「だがどう向かう?地底に向かうにしても外は

   お前を倒してこの狐を退治しようっていう奴

   ばっかりだぜ?」

 

蓮 「………待てよアリスさん僕はどのくらい寝てま

   したか?」

 

アリ「約2時間位かしら?」

 

2時間ぐらい。それならばもしかたらチャンスはあるかもしれない。

 

霧雨「そういえばさっき私も‥‥とか言ってたけど何

   かあるのか?」

 

蓮 「理久兎さんがここ地上に来るんですよ数日前

   に謹慎処分が解けて皆に謝罪するために」

 

霧雨「成る程それで暴くって事か!」

 

蓮 「理久兎さんなら絶対手を貸してくれるよ」

 

アリ「確かに少し抜けてるけど頼りにはなるわね」

 

希望が見えてきた時刻は夕方で理久兎が来るのは夜とか言ってたから来たとしても7時頃だ。これで何とかなる筈だ。

 

霧雨「だが気になるのは何でこの狐が追いかけられ

   ているのかだよな」

 

アリ「そうね確か噛みついたとかだったわよね?」

 

蓮 「えぇ偽物の手には噛み跡がありましたから本

   当に噛まれたのは事実なんですね」

 

狐の頭に手を起き撫でる。触り心地が気持ちよくてついつい目を瞑って触感を楽しむ。

 

蓮 「良い触り心地‥‥‥‥っ!?」

 

そして目を開けるとビックリする。何故なら膝の上にいる筈のない霊夢がいたのだから。

 

蓮 「れっ霊‥‥」

 

だがよく見てみると白狐だよな。あれまだ二十歳いってるかいってないかぐらいなのに白狐が霊夢に見えてきた。何かの病気なのかな。

 

霧雨「お前‥‥霊夢シックになってるだろ?」

 

蓮 「かもしれないかな‥‥あの時は僕もイライラし

   てたからあんな事をいっちゃったけどあの後

   凄い後悔したんだよね‥‥それに今も後悔して

   るんだ霊夢に謝ろうと思って戻ってきたら偽

   物に刷り変わってるしで‥‥はぁ速く本物の霊

   夢に会いたいそれで謝りたいな」

 

白狐「キュ~ン‥‥」

 

自分の肩に前足を置くとペロペロと舐めてくる。結構くすぐったい。両手で白狐を持ち上げ、

 

蓮 「ありがとう‥‥そうだ霊夢が帰ってきたらこの

   子を飼おうかな♪それなら名前は‥‥」

 

白狐「ガッ!」

 

蓮 「ぶふっ!?」

 

と、言おうとした瞬間ふさふさの尻尾で顔を叩かれた。痛くはないけど毛が少し口の中に入って気持ち悪い。

 

霧雨「アハハ面白いなお前らまるで霊夢との夫婦漫

   才を見ているみたいだぜ♪」

 

アリ「本当ね♪」

   

蓮 「魔理沙もアリスさんも‥‥とりあえず戦える準

   備はお願いね」

 

霧雨「おうよ」

 

アリ「えぇ」

 

そうして偽物の霊夢との対決に備えるのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「やっぱり生きてるのか」

鈴蘭「凄い生命力だよね」

神楽「時には弾丸を受けて時には吹っ飛ばされて時
   には背中から落ちてとそんな事があっても生
   きてますね」

怠惰「本当に彼奴は凄い‥‥弾丸の摘出した時も心臓
   本体には弾が当たってなかったしある意味で
   彼奴はラッキーボーイだよ」

狗神「悪魔にそこまで言わせるとは」

怠惰「理久兎くんはね殆ど死ぬようなピンチな場面
   ってないんだよ彼奴は強すぎるし戦闘の際や
   戦闘が終わって数時間は常に気を張り続けて
   いるから死角があまりないけれど蓮は戦闘が
   終わればすぐに気を抜くからピンチになりや
   すいんだろうね」

神楽「当たってますね」

鈴蘭「本当にね」

狗神「やれやれ」

怠惰「まぁでも彼はこれからも成長はしていくとは
   思うよだってまだ俺とは違って若いもんまだ
   まだこれからだよ」

鈴蘭「流石はこの東方内の随一の年配者」

怠惰「うるせいやい‥‥さてそれじゃそろそろ終わり
   にしようか」

狗神「あいよまた次回もよろしくな」

鈴蘭「それじゃまたね読者様」

神楽「それではありがとうございました」

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