神楽を預けて2日が経過する。そんな2日間、自分はそわそわしていた。
蓮 「神楽は大丈夫かな」
まだ1日あるがあまりにも帰ってくるのが遅いと感じてしまって落ち着かない。ある意味で刀中毒になっているような気がする。
霊夢「蓮そわそわしすぎよ?」
蓮 「うん‥‥そうなんだけどさぁ」
修行が捗らないため仕方なく木刀でこなしているがやはり上手くいかない。
蓮 「ふぅ‥‥っ!」
シャキン!
修行用のかかしに向かって抜刀し切りつけ真っ二つにすると、
霊夢「ブゥー!!?」
盛大にお茶を吹き出していた。
霊夢「あっあんたそれどういう手品!!?」
蓮 「えっ?‥‥普通に斬っただけだよ?」
霊夢「いやでもそれ木刀よね!?普通そんな綺麗に
斬れないわよ!?」
どう説明すれば良いか。1ヶ月間の修行でそれなりには成長したって感じはするのだろうか。今、思い越せば常人だったら死ぬよな。戦神と祟り神を相手にして時には天狗の長の天魔と組手しまたは仙人の監修で熊や虎だとかを相手にしたりそして地底では落ちたらゲームオーバーの場所で修行したりとしているとこのぐらい出来るようになるのかな。
霊夢「あんたは辻切りみょんみょん侍?」
蓮 「嫌々!?妖夢さんに失礼だからね!?それに
そこまで変わってもないよ!?」
霊夢「いやそれが変わってないって言うなら色々と
ずれてるわよ!?流石のみょん侍も‥‥いえあ
れはやりかねないわね」
確かに妖夢ならあり得なくはないか。多分、妖夢だったら木刀とかじゃなくても布団叩きいや割り箸とかでも出来そうだよな。
蓮 「うん‥‥否定はできないよね」
霊夢「でも本当に1ヶ月で急成長したのね」
蓮 「アハハ‥‥」
まぁでもこれでもしも元の世界に戻ったら確かに化物と言われるのは確定だろうな。でも元の世界に化物か彼奴は元気にしてるのかな。
霊夢「どうしたの?」
蓮 「ん?あぁ‥‥元の世界の友達は元気かなって」
昔が懐かしいし少し嫌な思い出も蘇る。
霊夢「えっ?確かあんたぼっちじゃなかったけ?」
蓮 「う~んまぁそうなんだけど霊夢で言うとそう
だなぁ魔理沙かな‥‥?」
霊夢「魔理沙?」
蓮 「うん幼馴染みって感じかな?」
霊夢「ふ~んどんな人なの?」
どんな人ね。人と言うより化物みたいというか浮いてはいたけど周りには悪い友達が多かったような印象しかないかな。それらを詳しくとは言えないが分かりやすく言えば、
蓮 「う~ん看板を片手にバイクで爆走してひった
くり犯とかをボコボコにしてたね‥‥」
霊夢「看板を!?」
やっぱり驚くよな。あれでも確か幻想郷の看板って鉄じゃなくて昔ながらの木の看板だったよな。念のために聞いてみるか。
蓮 「うんあっでも霊夢のイメージだと木の看板を
イメージしたでしょ?」
霊夢「えっえぇ‥‥まさか違うの?」
やっぱりか。ならそれなりに教えた方が良いかな。
蓮 「うん幻想郷にある看板って木だからイメージ
つきにくいけど外の世界の看板‥‥まぁ正式名
は標識看板って言うんだけど」
霊夢「えっえぇ?」
蓮 「もっと分かりやすく言えば鉄とかで出来た物
かな?大きさは僕たちと同じぐらいの大きさ
の物で大体10キロぐらいのを片手にって感
じだったよね」
霊夢「人間よねそいつ?」
蓮 「多分人間の筈」
多分な話で人間だった筈。怪力ゴリラみたいな豪腕の持ち主だったけど。
蓮 「まぁでも色々あって絶交しちゃったんだけど
ね‥‥結局は謝ることも出来なかったし」
霊夢「蓮は後悔してる?」
蓮 「うん凄くね‥‥だから幻想郷に来て暫くして決
心したんだもう後悔するような事はしたくは
ないってさ」
霊夢「そう」
喧嘩した際、自分とそいつは互いが再起不能近くになるまで喧嘩して「ごめん」の一言も言えずに幻想郷に来て今も生きているため時々こうして後悔してしまう。彼奴は自分みたいに小さな事に気にかけるような奴じゃないから平然と生活して‥‥いやないな。もしかしたら今頃は毎度のように警察で厄介にいるのかな。バイクの無免許運転+高速違反そして何時もの喧嘩とかで厄介になってそう。
霊夢「蓮?」
蓮 「あぁうん僕は大丈夫だから」
霊夢「でも蓮も変わり者だけど周りにいるのも変わ
り者よね」
蓮 「それを言ったら霊夢も含まれるよ?」
霊夢「誰が変わり者よ!?変わり者は魔理沙と早苗
または貴方のその友人で充分でしょ!?」
それは2人に凄く失礼な気がするのは気のせいだろうか。というか霊夢も充分変わり者の部類な気がする。
霊夢「ちょっと今も私が変わり者って思ったでしょ
う!」
蓮 「アハハでも合ってない?呪いにかかってたり
とか」
霊夢「ふっふん♪もう治っキュよ‥‥もう!!貴方が
そんな事を言うからまた振り返したじゃない
どうキュてくれるのよ!」
蓮 「ごめんって」
これは流石に悪いことをした。確かにさっきまで癖が出ていなかったが自分の一言でまた振り返したみたいだ。
霊夢「巫女として情けないわ」
ショボーンと霊夢は落ち込みだした。自分との喧嘩が原因でこんな呪いを受ける事となったんだ。それなら自分にだって被がある。元気付けないと、
蓮 「う~ん僕はそう思わないよ?ある意味で可愛
いと思うけどなぁ」
霊夢「もっもう蓮ったら‥‥」
蓮 「アハハ‥‥」
何とか元気になってくれて良かった。そして霊夢が顔を赤くして照れている姿を見て心の中で改めて決心した。霊夢を泣かせないようにしなければと。そして悔いの残らない行動をしていこうと。
霊夢「ねぇ蓮その修行に身が入らないのよね?」
蓮 「まぁそうだね?」
霊夢「なら今日は折角だし出掛けない?お昼もまだ
だし」
蓮 「そうだね‥‥うんそうしようか♪」
これ以上はやっても恐らく自分の身にはならないのは明確だ。それならば明日に帰ってくるであろう神楽を手にとって心残りなく修行しないと。
霊夢「なら準備するわね♪」
蓮 「うん楽しみだな♪」
そうして霊夢の準備が終えて自分達は人里へと向かうのだった。そしてとある別の場所では、
小傘「おっ‥‥お願い商品にだけはっ!」
ボロボロとなり倒れる小傘は自分を倒した者を見る。その者は小傘を見てケラケラ笑う。
? 「はいはい乙女ちゃんは寝てな」
小傘「ぐぅ‥‥」
力尽き気絶した小傘を確認するとその者は小傘の仕事場を物色し始める。
? 「商品って長い針に‥‥刀か?」
その者は刀を鞘から引き抜いたその瞬間、2体の鬼に取り囲まれる。
? 「へぇ妖刀かぁ‥‥なぁ話は通じるかい?」
と、言うと妖刀である神楽は姿を現しその者を睨み付ける。
神楽「通じますが私に触れないでくれませんか?」
? 「おぉ!良いね私に対してのその反骨精神に感
動したよ♪なぁお前さん私達とこの幻想郷に
革命を起こさないか?」
神楽「御託は終わりですか?」
2体の悪鬼達を動かし徐々にとその者へと詰め寄らせる。
? 「まぁまぁそう言うなって♪私達に協力するな
らそれなりの力が手に入るぜ?」
神楽「………」
その者はニタリと笑いながら神楽に問いかけたのだった。
怠惰「ではでは今回はここまでです」
狗神「何だこの話?」
怠惰「怠惰さん迷走シリーズ?」
鈴蘭「何それ!?」
怠惰「というのはまぁ冗談で1話ぐらい挟みたくて
挟んだ訳よ」
狗神「ほう」
怠惰「あっもう察してると思うけど次回はついにあ
のゲスロリが登場する章になるよ」
鈴蘭「誰それ?それも東方の既存キャラ?」
怠惰「まぁそのキャラの愛称って感じ」
狗神「ほぉ」
怠惰「てな訳で次回もよろしくね」
鈴蘭「えっもう終わり!?」
怠惰「時間も時間だからね♪」
狗神「まぁ仕方ねぇかそんじゃあな読者様」
鈴蘭「えっとまたね」