血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、ブルアイズデッキなら儀式か融合かまたはシンクロかと少し悩んでる怠惰のクソ悪魔です。少し悩んでしまうんですよね。どっちも捨てがたくて‥‥さてこんな話もあれなので本編へどうぞ。


第334話 迷いの竹林のルーガルー

時間は夕暮れから夜へとなっていき満月が登り始める時間帯となる。赤蛮奇の紹介で友人の影狼を探すために迷いの竹林へと向かっていたが、

 

妖精「アハハ♪」

 

妖精「キャハ♪」

 

蓮 「またか!」

 

空を飛び交う無数の妖精達が自分の道を遮る。異変の時になると何故かこう群れて来て弾を放って進行を邪魔して来るから困る。

 

蓮 「ふぅ‥‥っ!!」

 

腰に指す木刀を抜刀し軌跡の残る一斬をする。

 

ピチューーン!!

 

と、被弾音が鳴り響くと、

 

妖精「キャー!」

 

妖精「やられちゃった~!!」

 

妖精達は目を回しながら地面へと落ちていく。妖精達をまとめて蹴散らせたため進路を確保でき先へと進む。

 

蓮 「ふぅ‥‥」

 

妖精達の通せんぼを撃退できたのだが、

 

妖精「おかわりです♪」

 

妖精「夜はまだまだこれからだ♪」

 

今度は後ろから追いかけてきて弾を放ってくる。しつこい子達だな。手荒な真似はあまりしたくはないが仕方がない。木刀に霊力を込めて、

 

蓮 「せいやっ!」

 

大きな斬撃波を飛ばし追撃してくる妖精達に放つと、

 

ピチューーン!!

 

また被弾音が鳴り響く。

 

妖精「へびしっ!?」

 

妖精「あひゅん!?」

 

と、声をあげて地面へと落ちていった。

 

蓮 「今のうちに!」

 

一気に加速して妖精達を振り切ると迷いの竹林が見えてきた。だが、

 

妖精「待て待て♪」

 

妖精「アハハ♪」

 

まだ妖精達はしつこく追ってくる。撒くためにすぐに竹の中へと逃げ込み隠れると、

 

妖精「あれれ?」

 

妖精「こっちかな?」

 

そう言い自分を見失った妖精達は去っていった。

 

蓮 「ふぅ‥‥ここまでとは」

 

何時もの事にはなるが異変の時になると妖精や妖怪が活発になるし撃退するにも手間や体力を使うから逃げるが勝ちだ。しかし何とかだったが迷いの竹林まで来れて良かった。そして辺りを見渡したこの時にある事が脳裏をよぎった。

 

蓮 「………どう探そう」

 

そう。探すにしてもどう探すかだ。迷いの竹林にいるのは分かる。しかしその者の顔を知らなければ何処に住んでいるのかすらも分からない。これでは探しようがない。

 

蓮 「参ったな………」

 

どうしようか。適当に探すにしても霊夢みたいな勘や魔理沙みたいな運そして咲夜みたいな素早い探索能力は自分にはない。だがそんな3人に負けないものだって自分にはある。

 

蓮 「狗神!」

 

と、狗神を召喚すると犬型の狗神はギロリと此方を見てくる。

 

狗神「おい小僧なんの用だ?」

 

蓮 「えっと妖怪探しを手伝ってほしいなって」

 

狗神「あぁん?‥‥ちっ探すったってどう探すんだよ

   悪いが臭いとかがあればまだしもそんなもん

   ねぇだろ?」

 

珍しく協力的な感じだ。だが狗神の嗅覚を頼りにするために呼んだわけではない。

 

蓮 「ううん嗅覚じゃなくて聴覚とかで分からない

   かな?」

 

元が犬という動物の狗神だからこそだ。人間には聞き取れない音だって聞き取れる可能性があるのだ。

 

狗神「まぁ分かったには分かったがよ期待はあんま

   しすんなよ?」

 

蓮 「うんお願いね」

 

そう言い狗神は集中するためか目を瞑る。そして暫くすると、

 

狗神「ここより3時の方角で何か大きな音がしたが

   それが探してる奴だとは限らんぞ?」

 

蓮 「ううん分かっただけでも充分だよ♪ありがと

   う狗神」

 

狗神「やれやれ‥‥仕方ねぇ」

 

煙を上げると犬型から人型へと変化する。

 

狗神「我も行ってやる」

 

蓮 「狗神‥‥ありがとう♪」

 

狗神「けっ‥‥行くぞ」

 

そうして狗神と共に迷いの竹林の奥へと向かうのだった。散策しながら暫く歩いていると、

 

兎妖「キュー」

 

兎妖「あっひゃ‥‥」

 

兎妖怪達がそこかしろに倒れていた。何があったのだろうか周りを見てみるとそこかしろの竹が見事にへし折られ中には焦げていたりと何かあったのは明白な惨状だった。

 

蓮 「誰がこんな事を………」

 

狗神「さぁな‥‥焦げ臭くて分かったもんじゃねぇ」

 

蓮 「そんなに?」

 

狗神「あぁ匂うな」

 

そんな焦げ臭いかな。あっでも狗神は元は犬だから人間よりも遥かに嗅覚がすぐれているのか。

 

蓮 「納得かな」

 

狗神「何がだよ?」

 

蓮 「いや何も‥‥それよりも何か音って」

 

狗神「あぁ‥‥それなら誰か近づいてきてる」

 

蓮 「‥‥えっ!?」

 

と、驚きの声をあげた直後に近くの林が揺れ出す。そして林の中から、

 

? 「ふぅ………あれ?」

 

ドレスというかワンピースというかそんな服を着ている長髪の女性が出てくる。

 

? 「さっきから騒いでいるのは君達かな?」

 

蓮 「えっ?いや今さっき来たばっかりですが」

 

騒いでいたか。つまり誰か先客がいるのかはたまたここで倒れている妖怪達が異変の影響のせいで暴れただけなのかは分からないが警戒はしておいた方が良いかな。

 

? 「えっそうなの?それよりも‥‥フンフン‥‥そこ

   の貴女からは同族的な臭いがするわね?」

 

同族って事はこの子は妖怪か。月明かりで段々と見えてきて思ったのは頭には獣の耳が生えているしよく見ると狗神いや亜狛や耶狛みたいなモフモフ、フサフサそうな尻尾が生えてる。というか狗神いわく焦げ臭いこの場所でよく狗神の臭いが分かったな。

 

狗神「同類だと?一緒にするな我は犬だそれにお前

   はその嗅覚といいその見た目から察するに狼

   だろ?」

 

? 「へぇ犬なんだ♪やっぱり同類って感じがして

   親近感があるかな♪」

 

まぁ確かに犬も狼もイヌ科だし合ってるか。ただこの人を見てある事を思った。多分、亜狛や耶狛と会わせたら仲良くなれそうな気がするなと確かあの2人は前に元は狼って言ってた筈だし。

 

蓮 「えっとそれよりも貴女は?」

 

? 「ん?あぁ私は今泉影狼って言うんだ♪」

 

影狼‥‥探していた人を一発で見つけれたよ。これは幸先が良いかもしれない。

 

影狼「う~んでもまぁ何かそこの人間さんを見てい

   たら何でかしらねぇ段々と暴れたくなってき

   ちゃった♪ねぇ暴れても良いわよね?」

 

影狼の顔が急に獰猛な動物みたいなり両手から生える真っ赤な長い爪を立て尻尾をピンと逆立てて睨んでくる。まるで最初に見た狗神いやあれよりかはマシだがそれと同じ感じがする。

 

狗神「ちっ仕方ねぇボコして大人しくさせるぞ」

 

蓮 「だねとりあえず狗神は戻って」

 

狗神「あぁそうさせてもらう」

 

そう言い狗神は札へと戻ると自分は腰に指す木刀を構える。

 

蓮 「ならば容赦はしませんよ?」

 

影狼「望むところよ!」

 

そうして影狼との弾幕ごっこが開始されたのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「しかしあの焦げた後は何があったんだ」

鈴蘭「何かがいるって事だよね?」

怠惰「まぁお察しの通り蓮や影狼の他にもいるよ
   勿論の話で道中に出てくる妖怪とかじゃな
   くてしっかりてした既存キャラだよ」

狗神「ほう」

鈴蘭「誰なんだろ?」

怠惰「まぁ誰かは次回またはその次の回で分かる
   筈だよ♪」

狗神「因みに我等も知ってるキャラか?」

怠惰「勿論さ♪」

鈴蘭「ふぅ~んどうなるか期待だね」

怠惰「まぁこの異変で色々と壊れてるけどね」

狗神「そんなもん今のところは小僧以外そうだろ」

怠惰「まぁどうなるかは投稿次第って事で今回は
   ここまでね」

鈴蘭「また次回もよろしくね」

狗神「そんじゃまたな」

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