血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、部屋の片付けをしていた怠惰のクソ悪魔です。お陰で少しはマシになりました。ですけどやっぱり掃除は嫌いです。さてではこんな話もあれなので本編へどうぞ。


第338話 夜更け

魔理沙を撃退し自分は狗神に案内されるまま進む。もう時間も夜から夜も更け深夜となっており暗くてよく見えないため狗神を見失わないように暫く歩くと影狼が倒れている場所に辿り着く。

 

蓮 「いたいた」

 

影狼はまだそこで伸びていた。

 

狗神「これで良いな?」

 

蓮 「うん」

 

狗神「なら我は帰るぞ」

 

そう言い影狼は戻ろうとするが、

 

蓮 「待って!その前に影狼さんを起こすの手伝

   って」

 

狗神「はぁ?」

 

うわぁ露骨に嫌に顔をしてきた。だって寝て(気絶して)いる女性に触るって絵面的にも犯罪的な感じがあるため協力して欲しいのだ。すると狗神はやれやれと呆れながら影狼へと近づき耳元に顔を寄せて、

 

狗神「起きやがれぇぇ!!

 

と、少し離れている自分も耳を塞ぎたくなるぐらいの大声を上げる。

 

影狼「ギャー~!!?」

 

気絶していた影狼は飛び起き耳を押さえて地面を転げ回りながら悶絶し出す。

 

狗神「ほら起こしたぞ」

 

蓮 「あっありがとう狗神」

 

やり過ぎな感じはするが文句を言うと狗神がキレてしまうしキレると霊夢と同様に面倒な事になるため敢えて何も言わず御礼を述べると狗神は帰っていった。とりあえず耳を押さえてのたうち回る影狼に近づく。

 

蓮 「大丈夫ですか?」

 

影狼「うぅ~耳がキーンってするよぉ」

 

蓮 「すみませんうちの狗神が」

 

狗神も結構、えげつない事をするよなと思いつつ影狼を起こす。

 

影狼「ありがとう‥‥って!?何でわざわざここに来

   たの!?」

 

蓮 「あっいえ実は幾つかお尋ねしてくて」

 

影狼「えぇ~‥‥何が聞きたいの?」

 

蓮 「えぇと幾つかありますがまず今回の騒動につ

   いて何か分かりませんか?」

 

何があったのか分かるかと尋ねると影狼は腕を組んで難しい顔をして考える。

 

影狼「ごめんあんまり分かんないかな?あっでも姫

   が言ってたんだけど霧の湖の近くで変な妖怪

   達が徘徊していたとか」

 

蓮 「変な妖怪達?」

 

影狼「そう確か見たのは2人の女性で1人は膝ぐら

   いの小さな子が1人それともう1人は結構人

   相が悪い感じの妖怪がいたとか」

 

お椀ぐらいの子は良く分からない。だけど最後の人相が悪い感じの妖怪って自分が探している妖怪で間違いないだろう。

 

影狼「それとこれは私が見たんだけど今日の昼頃に

   凄い派手な服を来て刀を持っている娘がいた

   んだよね」

 

蓮 「派手?」

 

影狼「そうこの辺じゃ見たことのない服を着ててそ

   れから髪は金髪で後は‥‥う~んあっ!この辺

   で暴れまわっていた妖怪達を持ってる刀で私

   が瞬きした瞬間には全員撃退してたよ」

 

何その子、下手したら今の自分だと勝てないかもしれない。というか刀ってまさか神楽?いやそんなバカな神楽は黒髪だし一見地味な感じの大和撫子って感じだ。だから違うだろう。

 

影狼「それでその子は楽しそうに笑うんだよそれを

   見たら血の気があった私も怖くなって逃げだ

   したよ‥‥まだその時は満月じゃなかったしね

   この位かな私が知ってるのは?」

 

蓮 「えっとつまり霧の湖の周辺って言いましたけ

   どそれってどのくらい前の話ですか?」

 

影狼「姫と話したのが昨日だから多分数日くらい前

   なのかな?」

 

今の話からするとその妖怪達が住みかに使っているのは恐らく霧の湖の周辺であるのは大方の目星はついた。

 

蓮 「そうですか‥‥色々と教えて下さりありがとう

   ございます」

 

影狼「いやまぁうんこっちも頭も冷えたしね‥‥」

 

今、注意するべき事は霊夢や魔理沙や咲夜といった面子には注意する。次にさっきの派手な娘には特に注意する。とりあえずはこのぐらいだろうか。影狼の話からしてもその女性は刀を所持しているとなると自分の持っている木刀な

ら軽く真っ二つそして自分の体も真っ二つになるだろう。

 

影狼「所で君はどうするの?」

 

蓮 「とりあえずは人里の寺子屋で少し寝て霧の

   湖の方面を探してみます」

 

影狼「そうなら気を付けてね」

 

蓮 「影狼さんも霊夢達には気をつけて下さいね

   さっきの魔理沙みたく暴走してるので」

 

影狼「やっぱり人間怖いわー‥‥」

 

そう言い影狼は竹林へと入っていき姿を消した。

 

蓮 「さてととりあえず寺子屋に向かうか」

 

寺子屋がある人里なら霧の湖にすぐに向かえるため位置的にも丁度良いのだ。そうして自分は寺子屋がある人里へと向かうのだったが、

 

? 「………攻めて来ないか」

 

と、その光景を見ていた1人の女性は呟く。すると、

 

妖怪「がぁぁ!!」

 

自分の背後から凶暴となっている妖怪が現れ襲いかかってくる。だが手に持つ刀を抜刀し即座に斬りつけ納刀する。

 

妖怪「あがぁ‥‥」

 

一瞬の抜刀術についてこれなかった妖怪は腹部を斬られ無様に倒れ気絶した。

 

? 「安心なさいな所詮は峰打ちよ‥‥ふふっ今日は

   まぁ良いわ代わりに明日は楽しませてもらう

   わよ‥‥キャハハハ♪」

 

その者は楽しそうにそう呟いていると、

 

? 「ここにいたか先生」

 

? 「あらあらこれはこれは♪」

 

? 「そろそろ戻ろうぜ?」

 

? 「そうですね‥‥そうしましょうか」

 

と、言うとその者達は倒した妖怪をわざと踏みつけながら夜の闇に消えていったのだった。そんな事が起こっている事を知らない蓮は月明かりが照らす夜を飛びながら、

 

蓮 「神楽はそうだけど霊夢や他の皆は無事なのか

   な‥‥」

 

そんな事を思いながら人里の寺子屋へと向かうのだった。

 




怠惰「ではでは今回はここまで」

鈴蘭「姐御あれは酷いって」

狗神「あぁでもしないと起きねぇだろ?」

怠惰「まぁ一理あるな何処ぞのクトゥルフー動画
   は気絶してる奴に対して劇薬の代わりに盗
   んできたシュールストレミングで起こして
   たしね」

狗神「何だそれ?」

鈴蘭「どんな物なの?」

怠惰「あぁシュールストレミングってのはニシン
   の漬物って日本では言うんだけど聞こえは
   良いんだけど世界一臭い食べ物として有名
   なんだよね」

狗神「ほうそんな臭いのか?」

怠惰「多分‥‥慣れてない狗神が嗅いだら失神とか
   するんじゃないかな?」

鈴蘭「そんなに!?」

怠惰「まぁ腐ってる物とかを食べて慣れてる動物
   やらは逆に近づいてくるんだけどね熊とか
   その辺は特に‥‥因みにあるけど嗅いでみた
   りする?」

狗神「いっいや止めておくそんな醜態を晒すのは
   ごめんだ」

怠惰「鈴蘭は?」

鈴蘭「えっ遠慮しておくよ」

怠惰「そうなら良いや」

狗神「てか何であるんだよ!?」

怠惰「まぁ秘密の部屋で飼育してる動物の餌に使う
   んだよ彼奴等こういう強烈な匂いを発する物
   が好きだからさ♪」

狗神「変わってやがるな‥‥っておいもう時間が」

怠惰「あっそうだねなら今回はここまでで」

鈴蘭「うんそういえば伝えることがあったんじゃ
   ないの?」

怠惰「あぁそうそう月曜日からこっちは休みにして
   あっちの方をまた投稿していくからよろしく
   ね♪」

狗神「了解したそんじゃ終わるぞ」

鈴蘭「うんそれじゃ読者様また投稿したらよろしく
   ね♪」

怠惰「そんじゃバイバイ♪」

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