人里の寺子屋で一泊し数時間後が経過する。
蓮 「うぅん‥‥もう朝?」
朝日が顔に当たりあまりの眩しさに目を開け起き上がる。時計を見ると朝の6時になっていた。
蓮 「霊夢は戻ってきてるのかな‥‥」
神楽は心配だがそれと同じようにお払い棒を握って何処かへと向かい行方不明になっている霊夢が心配になる。また前みたいに喧嘩になると後が大変だし今回はあまりいちゃもんだったりは言わないでおこうと思った。
蓮 「はぁ‥‥まぁ霊夢なら大丈夫かしかも今は血の
気が凄いし」
今の霊夢なら心配無用かと思いながら立ち上がり体をグゥーと伸ばす。
蓮 「さて行きますか」
神楽を取り戻すために昨日、影狼が言っていた霧の湖の周辺を探してみよう。そこに何かしらの手がかりがある筈だし。そうと決まったら軽く身支度を整え寺子屋の戸締まりをしっかりして人里を出る。そうして霧の湖の方向へと辿り着く。
蓮 「………何か手がかりはないかな?」
手がかりを探しながら霧の湖を飛びまたは湖の周りを散策してとすること数時間が経過するが、
蓮 「てっ手がかりなし‥‥」
残念な事に手がかりが1つたりとも見つからないのだ。どうなっているんだと思い空を眺めふと気づく。
蓮 「ん?空が曇ってる?」
それは霧の湖の結構先のほうになるがその周辺だけが曇り空なのだ。何故あそこの方は曇り空なのか気になる。
蓮 「………行ってみるか」
今のところ手がかりなんて物は1個もない。ならば行くだけ行ってみて確認してみよう。そう思い再び空を飛び曇り空となっている場所へと向かう。
蓮 「何だ‥‥これ?」
空は他の場所とは違い暗い曇天の空へと変わっていて明らかに可笑しいと分かる。一体なにがどうしてこうなっているんだろうか。
蓮 「何か空にあるのか?」
もしかしたら空に何かあるのかもしれない。それにこんな空だったら霊夢や魔理沙や咲夜も気づいてここに来るだろう。
蓮 「行くだけの事はあるよね」
と、言い空を飛ぼうとしたその時、突然地面が大きく揺れ出す。
蓮 「なっ何だ!!?」
地面が揺れ近くで落ちている石ころが飛びはね踊る。そして暫くして地震は収まる。
蓮 「何だったんだ今のは‥‥まさか地底でも何かが
起きているのかな?」
地底でも何か起きているのか。だとしたら恐らくこの地震の原因は当て付けみたく聞こえるが理久兎あたりが原因で間違いはないだろう。
蓮 「何かこういう時にだけは安心と信頼の理久兎
さんの名前が浮かぶんだよなぁ‥‥」
トラブルメーカーという2つ名を理久兎が持っているせいかどうもすぐに理久兎の名前が浮かぶんだよな。あまりこういう風に思うのはよろしくはないのは分かるがやはり理久兎だよな。
蓮 「まぁ理久兎さんが前みたいに凶暴になってな
いなら地底は大丈夫かな‥‥それなら地上は僕
が止めないと」
早くこの異変を解決して神楽を取り戻したい。そして霊夢達にも元に戻ってほしいし早くこの異変を片付けないといけないな。
蓮 「………ふぅ」
呼吸を整え地面を思いっきり蹴り曇天の空へと一直線に向かって行き雲の中へと入る。雲の中はさながら嵐のように荒れており雨風も強く雷鳴も轟き稲光を発していた。
蓮 「ぐぅ!」
雨風はともかく雷にだけは当たらないように注意しなければ当たったらギャグみたく丸焦げでは済まされないだろくし。そうしてそんな心配をよそに何とか雲を突き抜けるとその景色に目を疑った。
蓮 「なっ何だこれ!?」
それは大きな和城が逆さまになって空に建っていたのだ。どうしてまたこうなったのだろうか。というかどういう原理であの和城は逆さまに建っているのかと色々な謎があるが恐らくだがここに神楽がいるのではないのかとも思った。
蓮 「………行ってみるか」
城の内部に入ろうとしたその時だった。
? 「ちょっと待った!」
? 「あぁ姉さんったらずるいわよ!」
突然、自分の前に2人の少女が割って入ってきた。その内の一人は琵琶を持ちツインテールになっている少女そしてもう1人はショートヘアーにカチューシャをつけている女性だった。
? 「弁々姉さんそれは私の獲物よ横取りしないで
頂戴!」
? 「違うわ八橋それは最初から私のよ!」
えぇとツインテールの娘が弁々でショートヘアーの娘が八橋で姉妹なのか。というか割って入ってきたのは良いけどいい加減にどっちが戦うのかハッキリしてから割って入ってほしいんだけどなぁ。
蓮 「あの‥‥」
八橋「じゃあ良いわよ姉さんに譲ってあげるわ」
弁々「良いわよ貴女に譲るから!」
と、まだ言い合いが続く。もう本当にいい加減に決めてほしいんだけど。
蓮 「………先に行って良いですか?」
2人「ダメ!!」
蓮 「そこだけは息ピッタリ!?」
これじゃ埒が明かない。面倒な事になってしまうが仕方がない。木刀を構えて、
蓮 「なら良いです2人まとめて相手してあげます
それで構いませんよね?」
弁々「嫌よ!こっちは正々堂々を心掛けてるの!」
八橋「そうよ!」
蓮 「いえ2人の実力=僕と同等だと思いますけど
ね?」
理久兎みたいに真似して軽い挑発を交えて言うと2人の目が細くなる。
八橋「生意気ね良いわ私達九十九姉妹の旋律に!」
弁々「聞き溺れてしまいなさい!」
蓮 「葛ノ葉蓮‥‥押して参ります!」
そうして姉妹との弾幕ごっこが始まったのだった。
怠惰「では今回はここまで」
狗神「あぁてかあの2人って本当に姉妹か?」
鈴蘭「えっ何で?」
狗神「見た目はそうだが何よりも臭いが違う」
怠惰「良いとこをつくねぇまぁそこは是非とも調
べては欲しい所だね♪」
鈴蘭「またはぐらかす‥‥」
怠惰「まぁ後々に答えも出すとは思うけどね♪」
狗神「本当にそうなのかまったく分からんな」
怠惰「アハハまぁとりあえず次回からどんな展開
になるのかお楽しみにって事で今回はここ
まで」
鈴蘭「ハイハイまた次回もよろしくねぇ」
狗神「そんじゃまたな」