血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんにちは読者様、臨時のバイトに
出ていた怠惰のクソ悪魔です。
臨時収入&臨時バイト……
なお日給5000円……
高いのかな?いや、こんなくだらない話は
止めて本編へどうぞ。


第6話 VS怨念の妖怪

妖怪が博麗神社の一角にある障子で塞がれている所へと突っ込んだ……

 

ドーーーン!!

 

妖怪「晴明……貴様を喰ろうて……なっ!!」

 

妖怪はその母屋に入って気がついたのはそこは建物ではなく外だったということだ……すると……

 

ピキーーーーー!!!

 

妖怪「なっ!なんだこれは!!」 

 

突然妖怪の四方八方に結界が立ち並び妖怪が逃げる隙間が消えると3人の男女が姿を現した……その3人は読者様のおもっているとおり蓮、霊夢、魔理沙の3人だった……そして魔理沙は1個茸を見ながら、

 

霧雨「幻惑茸……相手に幻覚を見せる胞子をばら蒔く

   魔法の森の特産茸さ♪」

 

と、突然茸の説明をしだした…なおこの茸は自分達世界のヤバいマジックマッシュルーム等ではなく幻想郷なおかつ魔法の森にのみに自生している茸だが中毒性はない。この胞子を体内に取り込むと少しの間幻覚を見せる。霊夢達が考えた作戦はこの茸を使って幻覚を見せて妖怪を油断させてからの霊夢の作る結界で捕獲する作戦と出たのだ。

 

蓮 「しかし凄い茸ですね……」

 

霧雨「まぁな♪これでも私は茸の知識には自信が

   あるんだぜ♪」

 

霊夢「ほらあんた達今は集中よ……」

 

霊夢がそう言っている一方で妖怪は蓮を見つめると……

 

妖怪「晴明……晴明!……安倍晴明!!!」

 

妖怪は蓮に向かって叫びあげて自身を囲んでいる結界に体当たりをしだした。

 

霧雨「あいつ滅茶苦茶怨んでるな……」

 

霊夢「いいから片付けるわよ!!」

 

そう言うと霊夢はお払い棒とお札を構え、魔理沙はミニ八卦炉を構え蓮は竹刀に霊力を纏わせて構えると、

 

霊夢「霊符 夢想封印!」

 

霧雨「恋符 マスタースパーク!!」

 

霊夢の夢想封印と魔理沙のマスタースパークが妖怪めがけて発動されそれは全て命中した。

 

妖怪「がぁーーーーー!!」

 

蓮 「これでとどめだ!!」

 

痛みで叫びをあげている妖怪に蓮は前進してから竹刀を振り上げて、

 

蓮 「面!!」

 

バシン!!

 

その一撃は妖怪の頭にクリティカルヒットした。

 

妖怪「がぁーーーーー!!」

 

ドスン!!

 

妖怪は最後の叫びをあげてその場に崩れた。

 

霧雨「へっへぇ♪いっちょあがり♪」

 

霊夢「ふぅ~終わった終わった……」

 

蓮 「終わったよな……」

 

蓮がそう言った直後だった。突然霊夢と魔理沙は驚いた顔をしたのだ。驚いた顔をした霊夢は蓮に向かって叫んだ……

 

霊夢「蓮!!後ろ!!」

 

霧雨「避けろ!!」

 

蓮 「えっ?」

 

蓮が後ろを向こうとした刹那の瞬間だった……先程倒れた妖怪が蓮に向かってその口を開いて襲いかかったのだ。

 

蓮 「なっ……」

 

蓮は突然の事で体が動かなかった。そして妖怪が蓮の頭にその巨大な口で噛みつく一歩手前の所で蓮は咄嗟に目を閉じた。人間は驚くと目を瞑る傾向がある。その反射神経が作用した瞬間でもあった。だが目を瞑った蓮は不思議に思った。それは痛みを感じないのだ……ゆっくりと目を開けると目の前まで噛みつこうとしている口が見え……

 

蓮 「えっ……何だよこれ……」

 

蓮はゆっくりとそこから抜けて周りを見渡すと霊夢、魔理沙が人形かのようにその場で止まり絶望を生んだ顔をしていた。だがそれは妖怪も同じだった……

 

蓮 「何が起こってるんだ……」

 

この異様な静けさに気味を悪くしていると蓮の後ろから声が聞こえだした……それは少女の声だが霊夢でも魔理沙でもない誰かの声だ……

 

? 「葛ノ葉蓮……貴方はここで死ぬ定めでは

   ありません……」

 

蓮 「あなたは誰ですか!」

 

蓮が後ろを振り向くとそこには見しらぬ女性が立っていた。

 

? 「……それはまだ時ではありません…ですが

   今そこにいる恐怖に立ち向かわなければ

   いけません……」

 

蓮 「どうするんだよ!霊夢の夢想封印でも

   魔理沙のマスタースパークだって……」

 

? 「弱気にならないでください葛ノ葉蓮

   貴方ならあの妖怪……狗神を……○○

   出来る筈です……」

 

その女性が言った狗神から先が聞き取れなかったため蓮はその女性に、

 

蓮 「何て言ったんですか……もう一度教えて

   ください!!」

 

? 「ですから貴方なら能力で……あの子を……」

 

その女性が言おうとした瞬間だった……

 

霊夢「蓮!!」

 

霧雨「蓮!!」

 

蓮 「はっ!!」

 

止まっていた時が動き出したのだ。妖怪狗神は蓮を喰らおうとしたが蓮はそこから抜けていたためその喰らいつきは空を切った。

 

狗神「なっ!なんだと!!」

 

霊夢「嘘……蓮、今のってどうやったのよ……」

 

霧雨「魔法かよ!?」

 

と、驚いていたが蓮は直ぐ様正気に戻って、

 

蓮 「霊夢!魔理沙!あの妖怪は狗神だ!」

 

霧雨「狗神だって!?」

 

霊夢「道理でここまで強いわけよね!」

 

狗神……それは犬を使った呪術によって作られた人工的な妖怪であると同時に協力な呪詛である。狗神に憑かれた者は祓わない限り永遠と狗神の呪いで不幸が訪れるはめになる。故にこの呪詛は禁忌となり現代において忘れ去られた呪詛である。

 

霧雨「その前に何で狗神だって気づいたんだよ?」

 

蓮 「今は後!あの妖怪を何とかしないと!」

 

蓮は竹刀を再度構え狗神の方へと向く。

 

狗神「逃がしても貴様を喰ろう運命は変わらぬ

   ぞ!」

 

狗神はそう叫びながらまた蓮へと襲いかかる。

 

蓮 「霊夢、魔理沙……少しだけ時間を稼いで

   くれないか?」

 

霧雨「策があるのか?」

 

魔理沙に策があるかと聞かれた蓮は首を縦に振るとそれを見た霊夢と魔理沙は顔に笑みを浮かべて、

 

霊夢「良いわよ……やってあげるわ!」

 

霧雨「何とか5分は持たせるぜ!!」

 

蓮 「頼む!」

 

蓮は2人に頼むと目を瞑り瞑想をする。

 

霊夢「足引っ張らないでよね魔理沙!」

 

霧雨「それは私の台詞だぜ!」

 

霊夢はスペルカードを構えると、

 

霊夢「夢符 二重結界!」

 

霊夢が唱えると狗神の目の前に結界が現れる。それは先程狗神を足止めした結界だった…狗神はこれには反応できなかったのか……

 

ゴン!!

 

結界に激突して動きを止めた……

 

狗神「おのれまた結界か!!」

 

すると今度は魔理沙が箒に股がりながらスペルカードを取り出すと、

 

霧雨「魔符 スターダストレヴァリエ!」

 

そう唱えると魔理沙を中心に無数の星形弾幕が放出される。それは結界で動きを制限されなおかつ巨大な狗神には避けるのは難しかった……

 

狗神「痛!痛!……ガリ…甘!……てっ痛!」

 

何故か狗神はその星を喰って甘いと評価した……だが結構痛いようだ……

 

狗神「この餓鬼共が!!」

 

バリンッ!!

 

狗神は怒りで霊夢が作った結界を破壊すると再度蓮へと襲いかかるが……

 

蓮 「……見えた…これが僕の能力なんだ!」

 

そう言うと蓮は目を見開いて襲いかかってくる狗神に向かって走り出した……普通なら自殺行為かと思うのは無理はないのだが……

 

狗神「死んで消えろ!!安倍晴明!!」

 

狗神はその巨大な口で蓮を食い殺そうとするが蓮は手に持っている竹刀の持ち手を刀身にして持つと……

 

蓮 「これでも食べてろ!!」

 

ガッ!!

 

狗神「なっなんふぁ!これふぁ!」

 

竹刀を狗神の口につっかえ棒のようにして固定させたのだ……

 

蓮 「これが僕の能力なんだ!」

 

もう一度叫び蓮は跳躍して右手に握りこぶしを作るとその拳は光だし右手の甲に星の紋様の五芒星(ごぼうせい)が描かれる。そしてその右腕で蓮は狗神の眉間を殴った。

 

ゴン!

 

狗神「そんなこうふぇき効かぬぞ……」

 

口に竹刀がつっかえた状態でそう言うと蓮は笑みを浮かべた。すると狗神の眉間が蓮の右腕の甲に描かれた五芒星の紋様が浮かび上がりそこは白く光だした。

 

狗神「なっなんふぁ!これは!!」

 

蓮 「これが僕の能力『式を操り使役する程度の

   能力』だ!!」

 

狗神「おのれ!おのれ!安倍晴明ェェ!!

 

そう叫びながら狗神はその場から忽然と姿を消して代わりに1枚の紙がその場に落ちていたのだった……

 

蓮 「これは……」

 

蓮はその紙を拾って見ると狗神と大きく書かれていた……

 

霊夢「終わったのよね蓮?」

 

蓮 「うん♪終わったよ♪」

 

霧雨「しかしまさか蓮が能力持ちだったとはな」

 

蓮 「僕も驚いたけどね……にしてもあの女性は

   誰だったんだろう……」

 

霊夢「どうしたの?」

 

蓮 「いいや♪何でもないよ♪」

 

こうして狗神は騒動は幕を閉じ魔理沙は家へと帰り蓮は霊夢の住むはぐれ神社で夜を越すのだった……一方とある境界の場所では……

 

藍 「紫様…葛ノ葉一族について情報を集めました」

 

紫 「そう…見せてちょうだい…」

 

藍は紫に自身が集めた情報を見せると紫はそれを見て笑った。

 

藍 「まさか…葛ノ葉一族がこの人間の子孫だとは」

 

紫 「それは私も思ったわ……もしこれを知ったら

   御師匠様は喜んだかしらね……まさかあの子

   が安倍晴明の子孫なんてね♪」

 

その会話の内容はその場にいる紫と藍しか知るものはいなかった……

 

 




はいどうもッス毎度のように現れる
怠惰のクソ悪魔こと怠惰さんです。
今回で蓮の出生が分かりましたね……
えっ?もう知ってる?…そいつはすげぇ……
あんたはいったい何なんだ……と、
どこぞのグラサン着けてる人みたいに
言いますね……最早メ(ピー)ルギアですね……
それはさておき今回はいかがでしたでしょうか?
また次回も投稿しますのでよろしくお願いします。
それでは読者様さようなら~♪

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