血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、就職進路で胃がとてつもなく痛い怠惰のクソ悪魔です。胃が痛くて痛くて仕方ないです。さてこんな話もあれなので本編へどうぞ。


第345話 VS正邪&針妙丸

天守閣が切断された逆さまな城のあるほぼ目の前で無数に弾幕が広がっていた。

 

蓮 「……‥っ!」

 

向かってくる弾幕を避け、または神楽を振るって打ち消しながら反撃として斬撃波を放って攻撃するが相手も屁でもないと言わんばかりに回避をしつづける。

 

少名「なっ何でさっきから私達の攻撃が当たらない

   の!?」

 

正邪「まるで全部を見切ってるみたいだ」

 

見切ってる?いいや違う純粋に向かってくる弾幕が遅く見えるだけだ。それに合わせて避けるなり打ち消すなりの行動をしているだけだ。

 

蓮 「舞え神楽!」

 

黒い金色の光を発する神楽を構えると2体の分霊が現れ2体の分霊達は弾幕の嵐の中をまったく動じずに拳を構えて向かっていく。それに続き神楽を下段に構えて分霊を盾にして自分も距離を詰めていく。

 

少名「神楽先生の技を!?」

 

正邪「野郎が舐めた真似を!」

 

2人は分霊の拳を避け後ろへと後退したその瞬間に自分は2人‥‥いや主に正邪へと距離を詰める。

 

蓮 「お前の首はここに置いていけ!!」

 

正邪「なっ!?」

 

下段による素早い斬り上げによる一斬で正邪を斬ると服が裁けると共に、

 

正邪「ぐぁぁぁ!!?」

 

ピチューーン!

 

と、断末魔からの被弾音が鳴り響いた。これで正邪は片付いた後はマナーがなっていない針妙丸のみ。彼女の動きに合わせてそのまま斬撃波を放とうとしたその時だ。

 

? 「な~んちゃって‥‥バ~カ!」

 

蓮 「っ!!」

 

バカなこの声は‥‥声のした方向を向くと何とありえない事に正邪がゲスい顔を浮かべて自分のすぐ近くで小槌を握って構えていた。斬撃波を放つのを即座に止め回転斬りで攻撃をする。

 

正邪「ちっ!」

 

だが正邪に避けられてしまう。それよりも何故だ今さっき斬って被弾する音が聞こえた筈なのに斬ったと同時に服も捌けた筈なのに何故、無傷でそこに立っているのだ。

 

正邪「アハハハハハハ驚いただろ?」

 

そう言うと正邪は懐から壊れかけている小さな地蔵を見せる。

 

正邪「こんな事もあろうかと狸の所から楠ねてきて

   はおいたんだがまさかここで使うことになる

   とはなぁこの身代わり地蔵」

 

つまりあれが身代わりに攻撃を受けたという事か。何という物を持っているんだ。すると自分に目掛けて無数の弾がが向かってきた。

 

蓮 「っ!」

 

正邪「ほらよ!」

 

すぐに後ろへと後退し避けると正邪の弾幕が目の前から襲いかかってくる。神楽を片手で素早く振るい弾幕を打ち消すと正邪の隣に針妙丸が並ぶ。

 

少名「大丈夫!」

 

正邪「あぁお陰で様でな」

 

さっきの真横から向かってきた弾は針妙丸が放った物か。そして神楽の分霊達は自分の隣へと並ぶ。

 

正邪「しかし流石の異変解決者も2人なら形無しか

   ねぇ?2人で来いと言った割には私達は傷の

   1つだってついてないしねぇ?」

 

蓮 「言ってくれますね‥‥本当に」

 

正邪「姫さんよ小槌で私を強化してくれそして少し

   離れておきな」

 

そう言い手に持つ小槌を渡すと針妙丸は大きく振りかぶり、

 

少名「分かった!そぉ~れ大きくなれ!!」

 

と、掛け声をあげて言うと正邪の体が少し光輝きだす。そして針妙丸はそのまま下がると正邪はニヤリと笑う。

 

正邪「見せてやるぜ弱者でも簡単に強くなれる方法

   で強くなった私の力をよ!」

 

そう言うと正邪は先程よりも密度の濃い無数の弾幕を展開するとそれらは何と正邪本人に向かっていく。

 

正邪「行くぜほら反転!」

 

と、突然の暗転が起こると何といつの間にか自分と神楽の分霊達は四方八方の弾幕の中央にいた。いや違うこれは正邪がいた位置に自分がいつの間にかいたのだ。逆に先程まで自分がいた位置には正邪がニタニタと笑って此方を見ていたのだ。

 

蓮 「おのれ正邪ぁぁぁ!」

 

まんまと正邪の術中に嵌まった自分が恥ずかしくなった。すぐに神楽の分霊達を操り向かってくる弾幕を殴って打ち消させそして自分は神楽を振るい時には回避し護りに徹した。

 

正邪「見てて楽しいぜ♪姫さんよ今がチャンスだ」

 

少名「分かったよ正邪!」

 

そんな声が聞こえてくると弾幕の隙間から針妙丸は小槌を掲げて、

 

少名「小槌 小人の茨道」

 

その一言で無数の弾幕が正邪が仕掛けた姑息的な弾幕トラップに引き続き自分に襲いかかってくる。

 

正邪「ついでの土産だ受け取っておけよ」

 

そう言った正邪も腕を掲げるのを見る。針妙丸に引き続きまさか正邪も放ってくるのか。

 

正邪「逆符 イビルインザミラー」

 

その詠唱で目の前から弾幕が襲いかかってくると思いきやいきなり暗転し弾幕が消える。何処にと思っていると何と背後から正邪が放った弾幕が襲いかかってきた。

 

蓮 「こうなれば‥‥神楽は戻って」

 

神楽の分霊達を戻し胸ポケットにある式神札を構え、

 

蓮 「式符 狗神の咆哮!」

 

狗神(犬型)を召喚すると狗神は大きく息を吸い込み、

 

狗神「ワォーーーーーン!!!」

 

と、辺り一帯に響くレベルの咆哮を上げると共に向かってきていた弾幕が全て消滅し、

 

少名「耳がぁぁ!!?」

 

正邪「ぐぁぁ!!」

 

2人も突然の咆哮にスペルを破壊され更には耳を塞ぎながら咆哮に耐え悶えていた。そして自分も耳を塞ぐがさっきもこの咆哮を間近で受けたせいかもう慣れた。

 

蓮 「ありがとう狗神」

 

狗神「けっ」

 

吐き捨てるように言い消えていったその一瞬で気がつく。狗神の顔が赤くなっているのに気がついたのだ。どうやら何時もの悪態はその返しで照れ臭いみたいだ。

 

蓮 「もう少し素直になったら良いのに‥‥」

 

微笑ましく思うが今は後だ。この隙に神楽を鞘に納め構え一呼吸をし怯んでいる正邪へと近づき、

 

蓮 「抜刀 無神二閃【瞬】」

 

抜刀し軌跡が残る一閃による斬撃そして自分の霊力がのった神楽による一太刀は斬撃波を生む。

 

ピチューーン!ピチューーン!

 

正邪「ガハッ!まだまだ!」

 

一閃と斬撃波の2回の被弾音が鳴り響くがどうやらまだ身代わり地蔵の力が効いているのか正邪に傷ひとつつかない。だがこのスペルはそんなんで終わる代物じゃない。このスペルは二閃つまり後1回、攻撃が残っている。正邪の瞬きをするタイミングを見計らい一閃で振った神楽を逆手に持ち変え再度の斬り返しを放つ。 

 

ピチューーン!ピチューーン!

 

また一閃と斬撃波との2回の被弾音が鳴り響いた。

 

正邪「がぁ!!?」

 

少名「よくも正邪を!!」

 

スタンから回復した針妙丸は小槌で殴りかかってくるがすぐに後ろへと回避し避ける。

 

正邪「野郎が‥‥」

 

少名「大丈夫?」

 

正邪「あぁまだ身代わり地蔵が……‥」

 

と、正邪が言ったその時だ。

 

バキンッ!!

 

何かが壊れる音がした。正邪はポケットに入っている身代わり地蔵を見ると顔を青くした。何故なら身代わり地蔵は粉々になっていたからだ。どうやら5回の攻撃で耐えれず壊れたみたいだ。

 

蓮 「これで後はないですよ?」

 

正邪「っ‥‥調子にのるなよ姫さんよ私にもっと力を

   寄越せ!」

 

少名「分かった行くよ正邪!もっともっ~と大きく

   なれ!」

 

小槌を使ったと同時に正邪の体が更に発光しだす。だがそれと同時に針妙丸は何故かは分からないが徐々に小さくなっていっていた。正邪から見ても一目瞭然で分かる筈なのに正邪は止めようとはしない。まさな正邪はこの事を知っていてわざと教えていないのか。

 

蓮 「君それ以上それを使ったらダメだ!」

 

正邪「もう遅いぜっ!!!」

 

更に密度や量が増した弾幕が無慈悲にも襲いかかってきた。すぐさま神楽を振るい弾幕を斬り打ち消すのだが、

 

正邪「良いぜ‥‥良いぜ!これが力だぁぁ!!」

 

少名「手助けするよ正邪!」

 

そう言うと2人はほぼ同じタイミングでスペルを唱えだした。

 

正邪「逆弓 天壌無窮の詔勅」

 

少名「小槌 もっと大きくなあれ」

 

スペルを唱えると共に大きさの異なる弾幕が目の前に展開され更に背後からは無数の矢が自分に目掛けて飛んでくる。これは流石にまずいためすぐにスペルを唱える、ら

 

蓮 「陰陽 結界陣」

 

結界を張り巡らし向かってくる攻撃を防いでいく。だが弾幕を防ぎながら観察しているとどんどん針妙丸の大きさは小さくなっていってる。

 

蓮 「あのままいったら‥‥」

 

あのまま行けば恐らくは存在が認識できぬぐらい小さくなってしまうのでは。やはりあの子は分からないのだろう。正邪に利用されているという事が。これの何が弱者の革命だ‥何が力だ‥下らなすぎて面白くもないし反吐が出る。

 

正邪「アハハほらっ反転!」

 

自分は正邪の能力でいつの間にか結界の外に放り出された。そして無慈悲にも展開された弾幕の波が迫り来る。

 

正邪「あばよ葛ノ葉蓮」

 

蓮 「そうですね‥‥なら終わらせましょうか」

 

だがもうガードはしないここからは捨て身の構えで行くのみだ。

 

蓮 「金狐化!!」

 

自身の霊力を解放し金狐へと変化させる。

 

少名「何!何が起きたの!そっその姿は一体!?」

 

正邪「なっまだお前は強くなるのか!」

 

蓮 「鬼人正邪お前がしたことは例え神が許そうが

   仏が許そうが仙人が許そうが‥‥僕は許す気は

   ないからな?」

 

神楽を鞘に納め呼吸を整え正邪が瞬きする瞬間を見計らい一気に距離を詰め寄る。

 

正邪「はっ速い!」

 

蓮 「さっきは4回攻撃に耐えた訳だけどその倍の

   斬撃はどこまで耐えれますかね?」

 

正邪「なっ何を‥‥」

 

神楽を抜刀すると同時に、

 

蓮 「抜刀 金狐の奇技」

 

スペルを唱え抜刀し軌跡が残る速度で一閃しそこから残影が残る程の速度で何度も斬りつける。

 

正邪「っ!ぐぅがぁぁぁ!!」

 

ピチューーン!ピチューーン!ピチューーン!

 

被弾音が何回も鳴り響く。この攻撃を防ごうにも防いだものは残影ですり抜けていくため防ぐのは不可能に近い。恐らくこの技を真っ向から防げたのは今の所、知り限りで理久兎だけだ。

 

少名「このっ正邪を苛めるなぁ!!」

 

針妙丸は腰に指す大きな針を手に取り上段の構えをして此方に向かってくる。だがそんな単調な攻撃ならばタイミングを見計らう事など容易い。

 

蓮 「甘い!」

 

腰に指す鞘で攻撃をブロックしそして、

 

蓮 「式符 鈴蘭の反撃【減】」

 

鈴蘭「加減の蹴り!」

 

胸ポケットの式神札から鈴蘭が針妙丸の背後に現れると普段よりも軽めの蹴りが針妙丸のお尻にヒットする。

 

少名「キャフン!?」

 

ピチューーン!

 

被弾音が鳴り響くと針妙丸を担ぎ上げる。

 

蓮 「鈴蘭その子を城まで避難させて」

 

鈴蘭「分かったよ」

 

そう言い鈴蘭は針妙丸を担ぎながら城へと向かっていった。

 

蓮 「さてと‥‥」

 

ボロボロとなった正邪を見ると正邪は瀕死になっているのか息を切らしながら肩を押さえながらも自分を睨んでいた。因みに一応は弾幕ごっこのため殺さぬように神楽が自然にプロテクトを掛けかつ自分も峰打ちで斬ったため生きている筈だ。

 

正邪「クソっクソっ!私の計画をよくも!」

 

蓮 「言いたいことはそれだけか?人や物を散々と

   利用したその行いを今一度反省しろ!!」

 

神楽を構えそして上段で構え一気に距離を詰める。そして、

 

蓮 「天誅!」

 

正邪「ちっちきしょう!!」

 

ピチューーン!

 

最後に大きな被弾音が鳴り響くと共に正邪は地面へと落ちていった。

 

蓮 「‥‥つまらぬものを斬った」

 

鞘に神楽を納めそう呟き鈴蘭が向かった城へと急ぐのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「おいおいあの奇技だったか?を傷を受けず
   に防ぐとか無理すぎるだろ」

怠惰「だからこそあの技が来たら逃げるしかない
   のさ唯一あの技を止めたのはキチ神様こと
   理久兎だけだよ?」

狗神「あっあのキチ神は‥‥色々と可笑しすぎる」

怠惰「まぁ理久兎だからね」

狗神「やれやれ」

怠惰「あっそうそう明日の投稿をしたらまたあっ
   ちを投稿するつもりなのでよろしくね」

狗神「そうなのか?」

怠惰「うんそうだよ♪」

狗神「そうかまぁそんな訳だからよろしくな」

怠惰「えぇ♪さて時間も時間だし今回はここまで」
 
狗神「また次回もよろしくな」

怠惰「それじゃ読者様」

狗神「じゃ‥‥」

? 「じゃぁねぇ~♪」

狗神「なっ!?」

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