血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、東方キャラのカードスリーブを買おうと思いネットを見たらその金額に度肝を抜いた怠惰のクソ悪魔です。1000円って‥‥ごちうさの千夜ちゃんが300円だったのに‥‥流石は東方‥‥さてこんな話もあれなので本編へどうぞ。


第346話 襲来 博麗霊夢

正邪に天誅を与えた自分はすぐに城へと行くと天守閣の階段を登ると鈴蘭とその横には先程よりも遥かに小さくなっている針妙丸を見つける。

 

蓮 「鈴蘭」

 

鈴蘭「蓮くんどうしようこの子さっきよりも身長が

   縮んじゃって」

 

さっきまでは自分の膝の丈はあっただろう身長は今では自分の手のひらサイズまでダウンしていた。だが彼女が小さくなったと同時に先程まで猛威を振るった小槌からは力をあまり感じなくなっていた。

 

蓮 「‥小槌に小人……まさかこの子あの一寸法師と

   関係があるのかな」

 

鈴蘭「一寸法師ってあの一寸法師?」

 

へぇ鈴蘭も知っているんだ。でもよくよく考えてみれば平安とかの時代から晴明さんを支えているんだ知ってても当然か。

 

蓮 「知ってるの?」

 

鈴蘭「そりゃ長生きしてるからね確か一寸法師って

   唯一、鬼に戦いを挑んだ小人族だよね?」

 

蓮 「‥‥僕の知ってる話とも大体は合ってるから間

   違ってはいないと思うよ?」

 

鈴蘭「大体?」

 

蓮 「うん

 

大まかな話は小さな一寸法師は貴族に使えそこの娘に思いを寄せるが自分よりも遥かに身の丈のある鬼に拉致されそうになった所を針の剣で立ち向かって鬼を撃退し鬼が逃げる際に落とした小槌で自分の身の丈を普通の人間サイズまで大きくした事で晴れてその娘と婚約して末永く幸せに過ごした‥‥的な感じだった筈だ。だがお婆ちゃんが話した内容にはまだ確か続きがあったような気もするが、

 

蓮 「でも懐かしいなぁ小さい頃お婆ちゃんによく

   読み聞かせてもらったな♪」

 

あの頃が懐かしいな。童話で聞いた輝夜姫や一寸法師はたまた一族に伝わる百鬼夜行記だったりを読み聞かせて貰ってはいたがその人物達と出会えるとは思ってもみなかったから本当に不思議な巡り合わせだ。

 

鈴蘭「そういえば蓮くんってお婆ちゃん子だったん

   だよね?」

 

蓮 「そうだよ物心がつく前に両親共に他界してい

   たみたいだから物心がついた時には常にお婆

   ちゃんが親だったよね」

 

鈴蘭「へぇ~」

 

だがその祖母も亡くなってしまって1人ボッチになってそしてその後に唯一無二の親友とも別れてしまってと散々だったがそれでも今は霊夢や魔理沙それに狗神や鈴蘭に神楽や理久兎などその他にも色々な人妖や神と友人になれたから寂しくもなくなった。

 

蓮 「本当にここに来てそしてここに残って良かっ

   たよ」

 

と、呟いていると手のひらサイズまで縮んだ針妙丸は少し唸り目を動かしだす。

 

鈴蘭「あっ起きそうだねとりあえず私は帰るよ」

 

蓮 「別に残ってても良いんだよ?」

 

鈴蘭「大丈夫♪それに蓮くんの消費も激しくなるか

   らね♪それじゃまた呼んでね♪」

 

そう言い鈴蘭は消えていった。そして消えると共に針妙丸は体を起こし目を擦りながら辺りをキョロキョロと見渡す。

 

少名「ここは針輝城?」

 

蓮 「目は覚めた?」

 

少名「えっ?‥‥はっ!!」

 

隣に置いてあった小槌と針を手に取り後ずさり壁に背中をつける。

 

少名「おっお前!正邪はどうした!それに何でお前

   が大きく‥‥はっ!さては小槌の力を使ったん

   だな!えぇい!小さくなれ!」

 

と、小槌を振るうがあの時の正邪に起こったような変化は何も起こらない。

 

少名「小さくなれ!小さくなれってば!」

 

何度も何度も小槌を振るうが何も起こらずじまいだ。その光景に呆れながら近づく。

 

少名「くっ来るなぁ!!」

 

片手に小槌と針を持ちぶんぶん振り回して抵抗してくるがお構い無く突き進みそして後、数歩で捕まえれる位置まで来ると、

 

蓮 「すぅ~はぁ‥‥」

 

大きく息を吸い込みそしてギロリと睨んで、

 

蓮 「愚か者がぁぁ!!!」

 

少名「ひっ!!?」

 

1回の怒声で悪あがきをしていた針妙丸は動きを止めて自分を見上げる。

 

少名「だっ誰が愚か者だっ‥‥」

 

蓮 「君だよ君!」

 

少名「私は愚か者なんかじゃ!」

 

愚か者じゃないだとそれを聞き更にぶちギレそうになるが怒りを抑え真っ直ぐ針妙丸を見る。

 

蓮 「愚か者だ充分にね君は正邪に弱き者の革命と

   か言われて協力したんだろうけど実際は違う

   正邪は端から君を利用して幻想郷を支配する

   つもりだったんだ!」

 

少名「嘘だ!だって正邪は言ったんだ幻想郷の妖怪

   達によって私のご先祖様達の小人族は虐げら

   れてきたってだから私は!」

 

小人族‥‥確か何処かでそうだお婆ちゃんが昔に読んでくれた一寸法師の続きを思い出した。これが本当だとしたらやっぱり嘘を吹き込まれてる。なら彼女からしたらショックは大きいかもしれないが本当の現実を話すか。

 

蓮 「色々と吹き込まれていたから知らないとは思

   うけど実際は違うよ‥‥君のその出で立ちとか

   らしてもしかて一寸法師だよね?」

 

少名「その通り私のご先祖様はその一寸法師その人

   だよ」

 

正解か。ならやっぱりこの話は本当なのかもしれないな。針妙丸と高さが少しでも同じになるように屈み、

 

蓮 「よく聞いて針妙丸さんこれは恐らく君のご先

   祖様に何が起こったのかの本当の話になると

   思うから」

 

少名「えっ貴方がそんなの知ってるわけが」

 

蓮 「ううんこれは僕が今も尊敬してる人から聞い

   たお話だよ‥‥小槌を手に入れた初代は願いを

   叶えた訳だけどその後はどうしたと思う?」

 

少名「えっ‥‥考えたことないよ」

 

蓮 「恐らく初代一寸法師は小槌を封印するつもり

   だっんだと思う」

 

初代つまる所の一寸法師が手に入れた小槌は代々から受け継がれ謂わば家宝物であるがそれと共に初代が託したであろうその思い、それは小槌を封印するという思いだと思った。恐らく初代一寸法師は自身の願いを叶えたと共に悟ったのだろう。これは存在してはならない物であると。

 

少名「なっ何でまた!」

 

蓮 「恐らく初代一寸法師はその小槌に眠る力は危

   険と判断したのかもねそして初代から次の代

   また次の代とその小槌は門外不出とされた‥‥

   けどある時に事件が起きた」

 

少名「事件?」

 

蓮 「そう代々から受け継がれた家宝の恐怖そして

   初代の思いは代を重ねていくと共に忘れさら

   ていったんだついには君の先祖はその小槌で

   自分の欲を叶え出した」

 

少名「えっ」

 

蓮 「欲しいものを全て手に入れ最終的に全てを支

   配しようしたけれどその時に小槌の力はなく

   なったと同時に小槌が願いを叶えた時その願

   いによりけりで代償を伴う事になる結果、君

   たちの欲に溺れたご先祖様達は代償として異

   次元へと幽閉されたそうして君達の先祖はそ

   の先からはひっそりと暮らし小槌の存在を半

   永久的に忘れさせる決心を持ったそれが僕が

   聞いた話の内容だよ」

 

そしてこの物語から学ぶべき事は『何でも欲しいものを願いそして楽して手に入れようとはせずそれに見合う努力をして手に入れる強欲になりすぎず謙虚になること』それらをこの物語から学んだことだ。

 

少名「そっそんな‥‥それじゃ虐げられてきたのも嘘

   になるの?」

 

蓮 「言った通り虐げられてきたんじゃない存在を

   忘れられていったんだよ‥‥」

 

少名「待ってなら正邪はこの事を初めから知ってい

   たの!」

 

蓮 「そこまでは分からない‥‥けれどさっきの戦い

   の中で正邪に力を与えていた際に君の体は速

   いスピードでどんどん縮んでいるのをこの目

   で見たんだそれは正邪も見ている筈だだから

   初めからは知らなくてもそれを知っていたの

   は間違いない筈だよ多分だけど正邪は君が小

   槌を唯一使える存在だから近づいたのかもし

   れないね‥‥」

 

段々と顔を青くし目に涙を浮かべていく。現実を受け止めたくないのだろうが残念な事にこれが現実だ。

 

少名「‥……貴方が大きくなった訳じゃなくて私が小

   槌に代償があることを知らずに使い続けたが

   ために小さくなってそしてご先祖様が犯した

   過ちをまたしてしまう所だったて事‥‥」

 

ショックが大きかったのか針妙丸は針と小槌を落とし膝をつき天井を見上げる。

 

少名「君の言う通り私は愚かだ愚かすぎたんだ‥‥」

 

間違った事を知らずにやらされてしかも代償として体が小さくなってと不幸になっている針妙丸を見ていると不憫で仕方ない。

 

少名「友達が出来た時に喜んだけど私は端から利用

   されていて正邪からしたら友達じゃなく道具

   みたく利用されたなんて‥‥グスッこんなの酷

   よあんまりだよ‥‥私に友達なんていな‥‥」

 

蓮 「それは違うよ♪」

 

泣きそうになってる針妙丸の涙を優しく小指で拭き取りニコリと笑う。

 

蓮 「正邪は確かに君を利用したけれどそんな関係

   からだって親友とは言わずとも不思議な形で

   繋がるんだと僕は思うよ♪それに友達がいな

   いって言ったけどそれも違うよだって目の前

   にいるじゃない♪」

 

少名「えっそれって‥‥」

 

蓮 「針妙丸さんよければ友達になって下さい♪」

 

人差し指を差し出し微笑みながら言うと針妙丸は驚いた顔をすると涙を流しながら人差し指を小さな両手で握る。

 

少名「こっこんな私で良い‥‥なら♪」

 

蓮 「よろしくお願いします♪」

 

そうして自分は針妙丸と友達になった。そして目に浮かべた涙を再び優しく小指で拭き取る。

 

少名「ありがとう‥‥えっと」

 

蓮 「蓮‥‥葛ノ葉 蓮だよ♪」

 

少名「蓮さんありがとう♪」

 

蓮 「どう致しまし‥‥っ!?

 

突然、近くから物凄い殺気を感じた。何だこの背筋が凍るような空気はいったいどこから。すると薄暗い廊下から誰かが歩いてくる。

 

蓮 「えっ‥‥えっ!!?」

 

それは肩と脇が出ている少し大胆な赤い巫女服に頭には特徴的なリボンで髪を結びそして手には禍々しい黒い光を放つお払い棒を構えた少女それは自分が探しいていた者だ。

 

霊夢「れ~ん~♪何いちゃついてるのかしら♪」

 

それは自分の恋人であり今でも思いを寄せる霊夢が殺気を放ちながら現れたのだった。




怠惰「てな訳で今回はここまで」

狗神「っておいお前」

鈴蘭「ただいま~ってえっ!?」

神楽「やっほ~♪」

狗神「神楽!おいお前もう」

神楽「バリバリ元気♪」

鈴蘭「いっ何時もの神楽ちゃんじゃない」

怠惰「まぁこの異変の間は仕方ないね」

神楽「ていうか何そんな辛気くさくなってんの?」

怠惰「いやだってねぇ‥‥君の立ち位置がそのもう
   ない的な?」

神楽「ふぇ!?」

狗神「お前は何ちゃっかり嘘ついてんだよ?」

怠惰「あっバレた?」

鈴蘭「まったく酷い嘘を言うよね神楽ちゃんの帰
   る場所はあ‥‥神楽ちゃん?」

神楽 (゚д゚||||||)

鈴蘭「神楽ちゃん起きて!!」

狗神「だっ駄目だショックが大すぎて気絶してや
   がる‥‥おい怠惰」

怠惰「ハハハ‥‥アメリカンジョークのつもりだった
   けどとんだブラックジョークになったね後で
   謝罪しておくよ」

狗神「たく‥‥てか時間が」

怠惰「あぁそれじゃそろそろ終わろうかそれと次回
   からあっちを投稿するからよろしくね」

狗神「あぁよろしくなそんじゃまた投稿したらよろ
   しくな」

鈴蘭「それじゃバイバイ♪」

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