何故かは分からないが殺気を放つ霊夢に自分は息を飲む。あれ何もしてないのに何故そこまで怒ってらっしゃるのだろうか。
霊夢「蓮♪私がいるくせして他の女を落とそうとは
良い度胸してるわね♪」
蓮 「えっえぇ!?」
何故そうなった。落としてもいないし寧ろ霊夢が思っている程、
少名「蓮さんあれって誰?」
蓮 「えっえぇと‥‥あの子は博麗霊夢って言って博
麗巫女っていう妖怪達を倒し人々を救ういわ
ば幻想郷の秩序を守る人間だよ‥‥それと僕の
恋仲の関係って言えば良いのかな?」
少名「へぇ‥‥えっえぇ~!!?」
やっぱり驚くよな。こんな冴えないような男にこんな子とお付き合いしてるとなると驚いて当然だ。
少名「あっあんな般若みたいな形相な人と恋仲って
蓮さんって虎穴に入る勇者か何かなの?」
おぉっと凄く考えていた事とズレた事を言ってきたな。確かに今の霊夢は一言で表すなら鬼だったり般若が正しいだろう。だけど正常な時は凄い乙女だぞ。というか今の一言で霊夢の額にシワが寄った。
蓮 「針妙丸さん謝って!本当に謝った方が良いか
ら!?」
少名「えっ何に?」
霊夢「へぇ~そうなのそうなんだ~♪般若みたいか
とりあえず蓮にそこの小人は私に退治された
いみたいって事はよく分かったわ♪」
黒い光を放つお払い棒を構える。そうか何故、気づかなかったのだろうか咲夜や魔理沙だってそうだったのに。霊夢もまたこの異変の影響で可笑しくなっているんだ。
霊夢「とりあえず大人しく退治されなさい!」
袖からお札を出し投擲してくる。神楽を抜刀し投げてきたお札を全て弾き飛ばす。そして地面にいる針妙丸を掴むと共に小槌と針も一緒に掴んだため手に針が刺さって痛いが我慢だ。
蓮 「針妙丸さんすみませんが少し耐えていて下さ
い!」
少名「ふぇっ!!?」
近くにある窓に向かって体で体当たりし壊し外へと逃げる。
蓮 「ふぅ‥‥すみませんね針妙丸さん」
掴むのを止め手を広げると針妙丸は共に掴んだ針を腰に差しと小槌を懐にしまう。
少名「ううん‥‥それよりも確か博麗の巫女って妖怪
達を倒して人間を守るんでしょ?なのに何で
蓮さんに」
蓮 「多分‥‥っ!話は後です掴まっていて下さい」
針妙丸を肩に乗せると自分が出てきた所から霊夢が出てくる。
霊夢「逃げるとは良い度胸してるじゃない」
禍々しく光るお払い棒の先を自分へと向けてくる。
蓮 「‥‥やるしかないか」
とりあえず手荒になってはしまうが霊夢を落ち着けるためにもあのお払い棒を没収して落ち着けないといけないため仕方なく神楽を鞘に戻し構える。
蓮 「針妙丸さんしっかり掴まっていて下さい激し
く動くことになりそうなので」
少名「うっうん!」
肩からよじ登り頭に移動し髪の毛を掴む。
霊夢「……‥一応は聞いておくわあんた達は一体どん
な関係なのよ?」
蓮 「どんなって‥‥普通に」
少名「そんなの友達に決まってるでしょ!」
霊夢「友達ねぇ‥‥この淫獣が!」
何処にキレる要素があるのかは分からないが霊夢は無数に弾幕を展開し攻撃を仕掛けてきた。
蓮 「酷い当て付けを見たよ!?」
だがそんな弾幕を神楽の抜刀による一閃で一気に打ち消しそのまま移動する。
霊夢「逃がすか!!」
今度は霊夢の投擲武器の1つの長い針を取り出し頭に向かって投擲してくる。
蓮 「何の!」
金色の軌跡が残る速度で神楽を連続して振るい針を弾き飛ばす。
少名「蓮さんの視点は改めて見ると凄いね!」
蓮 「それはどう‥‥もぉぉ!!?」
少名「うわっ!!?」
いつの間に移動したのか霊夢がお払い棒で自分の顔に向かって突いてきたためギリギリ当たる所で頭を後ろに倒して回避する。そして倒した勢いを利用しバク宙から繰り出されるムーンサルトキックで反撃するが霊夢は横に回避した。
霊夢「やるじゃない蓮」
蓮 「こっちもなりの修行は積んでるからねそれと
言っておくけど僕は霊夢一筋だからね?」
霊夢「なっそっそんなの知ってるわよこのバカ!」
バカ発言からの御札から針はたまた無数の光弾と激しい攻撃を仕掛けてくるしかし何故に攻撃しかも乱雑に見えて的確に頭に向かって攻撃をしてくるのだろうか。
霊夢「というか避けないでくれない?それに貴方は
異変を解決する側でしょ!何でその子を守る
のかしら!」
蓮 「それならさっきフルボッコにしたよ!それと
この子はただ単に利用されていたんだ!」
霊夢「…‥‥」
それを聞くと霊夢は攻撃の手を止める。また不意に攻撃してくられると厄介なため神楽を鞘に納めすぐに抜けるように心構えをする。
霊夢「本当なのよねそれは?」
蓮 「それはもう!」
実際の所で本当の話なのだから否定する要素がない。
霊夢「ふ~ん‥‥利用されていたその子を救助したっ
て事よね?」
少名「うん蓮さんの言ってることは正しいよ」
蓮 「そうそう」
これならすぐに誤解が解けそうでホッとする。
霊夢「それで弱っているその子に近づいて淫らな事
をしようとした訳ね?」
蓮 「そう……‥って違う!!?」
霊夢「やっぱりそうじゃないこの性欲だらけの淫獣
何が私一筋よこの浮気者!!」
ホッとしている最中でそんな質問を途中で挟んでくるのは反則だろ。激怒した霊夢はまた弾幕の嵐で攻撃してくる。すぐさま神楽を再び抜刀し向かってくる弾幕を打ち消し迎撃していく。
少名「れっ蓮さんまさか本当に‥‥…」
蓮 「なわけないでしょ!?」
実際に自分は霊夢一筋だ。それは何があっても変わららないだろう。やっぱり手荒だけどここは弾幕ごっこで戦うしかないか。中段の構えで神楽を構えようとしたその時だ。
少名「うん?‥‥はっ!蓮さん上!!」
蓮 「えっなぁっ!!?」
突然、自分のいる真上から巨大な何かが落ちてきた。針妙丸が教えてくれなかったらすぐに回避は出来なかっただろう。
蓮 「助かったよ」
少名「うんって!前!」
前を見ると霊夢が拳を大きく構えて殴りかかってきた。すぐに回避をしようとしたが今度は突然、四方八方から無数のナイフが自分と霊夢に向かって飛んできた。
蓮 「っ!」
霊夢「邪魔よ!!」
自分は神楽を振るい霊夢は殴るのを止めてお払い棒で払い退けナイフを弾く。さっきから何なんだと思っていると、
? 「おぉ~おぉ~面白い事をしてんじゃないか」
? 「私たちも混ぜてくださいよ♪」
聞いたことのある声が聞こえると空から箒に立ち乗りする魔理沙が降りてくる。更にはいきなり魔理沙の隣に咲夜が現れる。
霊夢「あんた達が今した事がどういう事か分かって
いるのよね魔理沙それに咲夜?」
霧雨「言っておくが私もこいつに用があるんでな」
咲夜「奇遇ね私もなのよ♪」
何故か2人は自分を見てくる。恐らく昨日の勝負の決着をつけたいのだろう。
霊夢「生憎な話で取り込み中よ邪魔するなら撲殺
するわよ?」
霧雨「ハハハ霊夢の癖に生意気だな♪炙るぞ?」
咲夜「魔理沙そういう貴女の口もこれで切り裂き
ましょうか?」
敢えて言いたい。この3人の言ってることがとてつもなく物騒であると、どうしてこうなった。
少名「この人達って元から」
蓮 「違うよ恐らく君の小槌から漏れだした力の
影響で狂暴になってるんだと思う」
少名「えっそうなの!?」
と、話していると3人の会話はどんどん激化していく。
霧雨「ならこうしようぜ!先に蓮をぶちのめした
方が一番だ!」
霊夢「良いわよそれで!」
咲夜「異論はないわ」
あれれおっかしいなぁ3人が急に自分を見て笑ってきた。あっこれ敵の敵は味方って言葉通りの展開だぞ。
霊夢「蓮♪貴方は黙って私にぶったおされてくれる
わよね?」
霧雨「私のこのミニ八卦炉の餌食だよな♪」
咲夜「無論でこの剣ですよね♪」
どの選択も嫌だな。まぁ強制されたらそれは霊夢の方だとは思うけどここは自分が考えた4つ目の選択肢を選ぶ。
蓮 「はぁ‥‥全部お断りして4つ目の選択肢の3人
を倒すを選びますよ!」
霊夢「上等よ!」
霧雨「炙ってやるぜ!!」
咲夜「この剣のサビになりなさい!」
そうしてこの異変最後であろう勝負が幕を開けたのだった。
怠惰「ではでは今回はここまで」
神楽「アハハ‥‥私の出番って………」
鈴蘭「怠惰くん?」
怠惰「はいはい悪かったから出番というかまだ
居場所はあるからな?」
神楽「‥‥れてやります」
狗神「はぁ?」
神楽「グレてやりますよ!!どうせ私の出番がない
なら怠惰さんを倒して空いた枠を私が貰いま
す!!
怠惰「えっちょっどわぁ~ー!?」
狗神「投稿開始してこれかよ」
鈴蘭「やれやれだね‥‥まだ小槌の毒が抜けないのか
な?」
狗神「だろうな‥‥とりあえず彼奴等があんなだし今
回はここで締めるぞ」
鈴蘭「はいなまた次回もよろしくね♪」
狗神「そんじゃまたな」
神楽「覚悟!!」
怠惰「マジで得物を向けるなぁ!?」