血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、スイッチがただの置物のような扱いになっている事にどう対策をしようか悩んでいる怠惰のクソ悪魔です。カセット何か良いのを本当に買わないと‥‥さてではではこんな話もあれなので本編へどうぞ。


第350話 討伐祭り前日

異変も解決し終わり自分達の家に帰ってきてから数日後、異変後のお約束となっている宴会が博麗神社で行われていた。

 

霊夢「ぷはぁ~♪これよこれ♪」

 

少名「美味しい~♪」

 

蓮 「こら2人共‥‥」

 

自分達はようやく訪れた平穏に心を落ち着かせる。しかしこうして端から見ると親子に見えなくも‥‥いやいや自分達はまだ若いんだしそんな事を思ったらダメか。

 

霧雨「よぉ小さいくせして良い飲みっぷりじゃねぇ

   かよ新入り♪」

 

酒瓶を持ち顔を赤くしている魔理沙がふらふらと歩いてくる。

 

少名「ありがとう♪まだまだ飲むよ♪」

 

蓮 「それで魔理沙はもうできてるの?」

 

霧雨「ばぁ~ろ~夜はまだまだこれからだぜ~♪」

 

あぁこれもう完璧にできあがってるね。

 

蓮 「珍しいね魔理沙がもう酔っ払うなんて」

 

霧雨「あぁ‥‥聞いてくれよぉ~アリスがさぁ~!!

   あんた今回の異変活躍したの?って皮肉を込

   めて言ってくるんだぜぇ!?」

 

いや敢えて言ってあげた方が良いのかなこれは。

 

蓮 「嫌だって失礼かもしれないけど敢えて言うけ

   ど今回に限って魔理沙に霊夢に咲夜さんって

   僕の邪魔しかしてないよね?」

 

それを言うと魔理沙は唖然した顔で見てくる。するとそれに続き、

 

霊夢「ちょっと誰が邪魔ですって蓮!?」

 

咲夜「誰か私の悪口を言いましたか♪」

 

と、近くで聞いていた霊夢はともかく玲音さんのせいで地獄耳になっているのか咲夜まで来た。でもこれで今回の異変のお邪魔達が集まった訳だ。

 

蓮 「悪口ではなくこれは正論だと思うけど?いき

   なりの不意打ちでナイフやらで斬りかかって

   きたり」

 

咲夜「ぐっ!?」

 

痛いところを突かれた咲夜は唸る。

 

蓮 「炙ってやるぜぇ!とか言いながら竹林を破壊

   しつつ邪魔してきたり」

 

霧雨「ぐはっ!?」

 

続いて魔理沙は痛々しくなっている黒歴史を軽めに暴露したら苦しそうに唸る。

 

蓮 「しまいには浮気は絶対にしないって口酸っぱ

   く言ってるのに浮気だの淫獣だの言って襲っ

   てきたり」

 

霊夢「うぐっ!?」

 

日頃の鬱憤を少しぶちまける感覚で述べると霊夢を唸らせる。そして最後に、

 

蓮 「それらについて反論があるなら聞くけど?」

 

と、述べると3人は苦笑いをしつつ目を背けて黙る。これは完璧な図星だな。

 

霊夢「ひっ卑怯よ人の揚げ足を取るなんて!」

 

霧雨「昔のお前とは大違いだぜ」

 

咲夜「何があったんですか蓮さん」

 

蓮 「おぉっと凄く人聞きの悪い事が聞こえてくる

   のは気のせいだよね?」

 

というかこうなったのって恐らく修行の1ヶ月間でひねくれたのかもしれない。まぁその大元の現況は恐らく理久兎のせいだろうけど。だがふと気づく何時もはいる理久兎達が今日はいないんだなと。

 

蓮 「そういえば理久兎さんは?」

 

霧雨「言われてみるといねぇな」

 

霊夢「そうね」

 

少名「理久兎って?」

 

あぁそうか針妙丸は知らないのか。

 

蓮 「えぇと妖怪総大将ぬらりひょんって言われて

   いた人だけど実際は凄く偉い神様なんだよ」

 

霧雨「別名で女難の神」

 

咲夜「盗神とも言うわね」

 

霊夢「一括りに言えば駄神ね」

 

日に日に理久兎に対しての評価がどんどん下がっていってる気がするのは気のせいだろうか。

 

少名「えっでも妖怪の総大将でしょ?それって強い

   筈だよね?」

 

霊夢「強いわよ恐らく本気にでもなったら私達じゃ

   絶対に勝てない所か幻想郷は数日としない内

   に地獄絵図に変わるわ」

 

少名「それなのにそんなに言えるんだ」

 

霧雨「まぁ性格は意外にも極楽で下手に逆鱗に触れ

   なければ沸点もそんなには高くはないからな

   下手に逆鱗に触れなければ‥‥だがな」

 

少名「へぇ~そんな人もいるんだ‥‥でも来てないよ

   ね?」

 

蓮 「うん」

 

本当にどうしたのだろうか。それによく見てみると昔からさりげなく参加をしていたお燐も来ていない。

 

咲夜「何かあったのかしら?」

 

霊夢「かもしれないわね」

 

本当にどうしたのだろうか。また何かしらの事が地底で起きているのだろうか。そんな事を思っていると近くにスキマが開き紫が顔を覗かせる。

 

霊夢「げっ紫」

 

紫 「あら霊夢そんな露骨に嫌そうなを顔しないで

   頂戴よ♪」

 

ニコニコと笑いながら徳利に入ったお酒を猪口に入れて飲みだす。

 

蓮 「えっと紫さん今回はどういったご用件で?」

 

紫 「えぇ今回はどちらかと言えば霊夢に用があっ

   てきたのだけどまぁ今回の異変に関わった貴

   方達にも話せるから話すわね」

 

霊夢「ちょっとまだ聞くだなんて言ってないわよ」

 

霧雨「まぁまぁ良いじゃないかそれでどんな話だよ

   面白そうな話なら大歓迎だぜ?」

 

紫は酒を飲み一呼吸を置き真剣な顔になる。

 

紫 「話は簡単よある妖怪の討伐よ生死関係なく殺

   すも良し説得して諭すも良しの戦いよ」

 

まさかの幻想郷のルールを根本から破る事を紫の口から聞くことになろうとは思わなかった。

 

蓮 「そっそんなに危険なんですか?」

 

紫 「えぇその妖怪の思想が危険なのよだって今回

   の異変を起こした子なんだから」

 

今回の異変を起こした‥‥それってまさか、

 

蓮 「その妖怪って‥‥鬼人正邪ですか?」

 

少名「えっ!?」

 

その名に針妙丸はびっくりし紫は首を縦に振る。

 

紫 「えぇそうよ貴方達いえ特に蓮が正しいわねは

   鬼人正邪を追い込み見事に撃退をしたけれど

   正邪はまだ小槌の力が残っている可能性があ

   るわ故にあの危険な思想を持つ子をこのまま

   生かし続ける訳にはいかないのよ」

 

先日の戦いの際に針妙丸を利用して得た力がまだ残っているとなると確かに今後の驚異になりかねないか。

 

霊夢「成る程ね」

 

咲夜「因みにその妖怪って強かったのですか?」

 

蓮 「う~ん小槌の力で強化されていたから実際の

   強さは分からないんだよねただ戦いの手段は

   嫌みが言いたくなるぐらい凄く姑息だったか

   な?」

 

突然の自傷弾幕を放ったかと思いきや自分との位置をひっくり返して攻撃してくるなどの姑息的な手段を用いるためある意味での根本的な戦い方は理久兎に近いものがある。

 

紫 「だから私からいいえ幻想郷の賢者として言う

   わよあの妖怪を野放しには出来ないと」

 

霊夢「成る程ね‥‥蓮にも聞きたいけどやっぱり野放

   しには出来ないかしら?」

 

蓮 「多分あれは無理だと思うよ?出来るなら諭し

   て放せたら良いんだけどね」

 

因みに正邪に対しての憤りはまだ消えてはいないし出来るならもう会いたくはない。けれどそれ以前にそんな思想を持ったがために死んでしまうだなんて少し悲しいし後味が悪いのだ。

 

霊夢「そう‥‥」

 

紫 「因みに見事に正邪を撃ち取ったら謝礼を払う

   つもりよ?」

 

霧雨「何!」

 

霊夢「金塊の個数またはそれらの額は!」

 

紫 「金塊を数個ほど♪額は‥‥あまりこういった所

   で言えるものじゃないわねぇ」

 

やっぱりこういった話になると霊夢や魔理沙といった子達が食いつくよな。それに今のを大声で言うもんだから、

 

弁々「ねぇ聞いた?」

 

八橋「聞いた聞いた♪」

 

? 「いいねぇ♪」

 

と、近くの方で飲んでいる付喪神?達が述べる。

 

マミ「ほう‥‥気前がよい話じゃのぅ」

 

萃香「その金があれば酒が飲み放題♪」

 

また何処からかで宴会を楽しむ大妖怪達がそれを肴に笑い、

 

妹紅「蓮が手を焼く相手か」

 

妖夢「蓮さんが彼処まで言うとは気になりますね」

 

幽 「恐らく私は報酬関係なく手伝うことになりそ

   うねぇ」

 

慧音「はぁ私もそんなのがいたんじゃおちおち授業

   も出来ないしな」

 

冥界に住まう侍に不老不死の少女はその者に興味を持ちそして亡霊とワーハクタクの女性はその者の対処に困り、

 

早苗「それよりも打ち倒せば守矢の信仰も♪」

 

神子「ふふっ中々面白い」

 

聖 「説得は出来ますかね‥‥」

 

と、名声を欲しいがままにしたい者達は活気づく。

 

青娥「良い実験体になってくれるかしらね?」

 

芳香「‥実験体……?」

 

邪仙は良い実験体になってくれるだろうと期待する。

 

レミ「ふふっ良い玩具になってくれるかしらねそれ

   に咲夜の罰ゲームにも丁度良いわね♪」

 

玲音「キツいのにしてやんなよお嬢?それにしても

   ターゲットは可哀想だな玩具から肉塊になら

   なければ良いが‥‥」

 

紅き館の吸血鬼はニヤリと口を歪める。そうしてこの場の者達に今の話が伝わっていく。

 

霊夢「っていつの間に!」

 

蓮 「あんだけ大きな声で言えばね」

 

? 「ふっふっふっ話は聞きましたよ!」

 

バサッと何かが自分達の近くに落ちる。それはこの手の事を広めるプロ中のプロである新聞記者の射命丸 文だ。

 

文 「なら手配書を作りましょうか♪写真やらって

   あります?」

 

紫 「えぇ後でそっちに渡しておくわ」

 

文 「分かりましたいや~楽しくなってきましたね

   ささっと作ってしまいましょうか♪」

 

そう言い文は一瞬で消えると夜空の闇に消えていった。

 

霧雨「つまりこれは」

 

咲夜「誰が1番に倒せるか」

 

霊夢「上等よ!すぐにケリをつけやるやよ」

 

と、皆は意気込むが自分は水を飲んでいると少し悲しそうな針妙丸を見る。

 

蓮 「‥‥正邪が気になるの?」

 

少名「えっあっうん‥‥利用されてはいたけどそれで

   も私からしたら数少ない友達だったから」

 

蓮 「そう‥……皆は殺す気みたいだけどそれなら君

   は救う道を考えてみたらどうかな?」

 

少名「蓮さんは私や正邪に対して怒りとかって」

 

それを言われ出来る限りでピクリと眉間を動かしてしまう。それを見た針妙丸は少し怯えだす。

 

蓮 「………まだ怒りは消えてはいないよ神楽の芽生

   えつつある心を刺激して利用した事はこれか

   ら先も忘れることはないよ」

 

少名「なっなら」

 

蓮 「それでも僕は殺すのは好きじゃないんだそれ

   が妖怪でも憤りを隠せない相手でもね‥‥それ

   に今回の件は被害者の神楽も許したしね」

 

だがそれはあくまでも今回はだ。被害者の神楽も許したから自身もあまり怒らないようにしたいのだ。だがもしも自分の大切な者を完璧に破壊したのならそれが例え魔王だろうが龍神だろうが破壊した者を完膚なきまでに斬り殺すだろう。

 

少名「……‥神楽先生も蓮さんも優しいよね‥‥うん!

   私は正邪を説得してみるよ!」

 

蓮 「頑張って下さい針妙丸さん」

 

1人の小さな少女の決心を見ていると、

 

紫 「ねぇ蓮」

 

蓮 「どうかしましたか?」

 

紫 「貴方は霊夢達とは金とかの話をしてないけど

   この討伐戦に参加はしてくれるのかしら?」

 

蓮 「えっう~ん申し訳ないんですが僕は遠慮した

   いですかね?」

 

と、言うと近くでそれを聞いていた霊夢は驚いた顔をすると詰めより、

 

霊夢「なっ何でよ美味しい話じゃない!?」

 

蓮 「何でって僕はあまり正邪の顔はあまり見たく

   はないしね‥‥」

 

ぶっちゃけた話になるがあまりこの戦いに乗り気ではないのにはいくつか理由がある。まず正邪を殺したくはない事、ならば説得して諭すという考えになるが針妙丸に言った事を否定することになってしまうのだが、戦ったからこそ分かるのだ正邪にはそんなの無意味に近いという事だ。だから出会えば討伐するしかない。そして何よりも一番の理由は単純だ。

 

蓮 「それにあんまり彼女とは関わりたくはないで

   すかね?」

 

純粋な意見であまり関わりたくはないんだよね。あのひねくれてる奴を見るとついついキレてしまうから。

 

霊夢「れっ蓮がそこまで言うだなんて」

 

霧雨「あぁ意外だぜ」

 

蓮 「まぁ皆が手を焼くようだったら行くかもだけ

   れどそうじゃないならねぇ‥‥?」

 

軽く挑発を交えると皆は言ってくれるといわんばかりの顔をする。

 

咲夜「つまり私達がしくじらない限りは出ないと」

 

霧雨「てことか‥‥ならお前の出番はなしだぜ♪」

 

蓮 「それならそれで構わないよそれで♪」

 

霊夢「そう‥‥なら仕方ないわねそれに貴方にばっか

   り注目されるのも癪だしね♪」

 

気遣って言ってくれているのかはたまた私利私欲のために言っているのかどちらにせよ正邪と会わないのなら嬉しいことだ。

 

紫 「残念ね‥‥」

 

蓮 「すいません」

 

紫 「良いのよ♪気にしなくてもたまもしも彼女達

   でも手こずるのならその時はお願いね」

 

蓮 「分かりました」

 

霊夢「なら蓮!今日はとことん正邪の事を話しても

   らうわよ倒すために情報がほしいし!」

 

蓮 「良いよ教えてあげる♪」

 

そうして自分達はそんな会話をしつつ正邪を打ち倒す算段が組まれていくのだった。そしてこの翌日に鬼人正邪の手配書が出回った事は言うまでもない。




怠惰「てな訳で今回はここまで」

神楽「何とか復帰できましたぁー

鈴蘭「良かったよ神楽ちゃん」

神楽「ご心配をおかけしましたぁ」

狗神「次回からまさか正邪の討伐戦か?」

怠惰「まぁね作品で言えば弾幕アマノジャクって
   言う作品になるかな?」

鈴蘭「それも外伝?」

怠惰「部類的にはね何とその主人公が正邪という
   1回登場したその瞬間から自機になるとい
   う異例の出世をした妖怪だよね」

鈴蘭「あのゲスキャラが主人公!?」

狗神「凄いな‥‥」

怠惰「ただ敢えて言おうこの小説の正邪は弾幕ア
   マノジャクの正邪よりも下手したら強くな
   っているかもしれないと」

狗神「えっ何でだよ?」

怠惰「まぁそこはもう1つの小説を見てくれれば
   分かるよとだけ伝えてはおくよ♪」

鈴蘭「もう曖昧な」

怠惰「ハハハさて時間もきたし今回はここまでね」

狗神「たくまた次回もよろしくな」

鈴蘭「それじゃまた次回!」

神楽「ありがとうございました♪」

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