スキマへと入った自分達は不思議な感覚に陥る。昔に何度かは経験してい入るがやはり久々だとあまり慣れないな。
耶狛「この感覚は久々だねお兄ちゃん♪」
亜狛「あぁ」
紫 「……‥見つけたわ」
そう言い紫はスキマを開く。どうやらこの先に正邪がいるみたいだ。
紫 「準備は万端かしら?」
蓮 「問題ないですよ」
霧雨「あぁ!」
霊夢「えぇさっさと行きましょう」
そうして自分達もスキマを通ると竹林が生い茂る場所へと辿り着く。見た感じここは迷いの竹林みたいだ。見渡すとその先には、
正邪「…‥…‥…‥」
岩に座り空を見上げる正邪がいた。正邪は此方に気づくと睨んでくる。
耶狛「あれがそうなの?」
蓮 「えぇあれが鬼人正邪です」
耶狛「ふ~んどっかで見たことあるような?」
と、耶狛は悩みだすと正邪は立ち上がり自分達を見下ろす。
正邪「また来たのか‥‥お前らはったく懲りない奴等
だな‥‥なっお前は!」
蓮 「お久しぶりですね正邪さん」
正邪「けっまさかもう因縁の相手に出会えるとはな
これもクソったれな神の思し召しか?」
少名「正邪!昨日も言ったけれどもう止そう!今な
らまだお縄につくぐらいで済むんだ!このま
ま逃げ続けたら本当に殺されて‥‥」
正邪「だが断る!」
ニヤリと正邪はゲスい笑いをすると少し体を後ろに反らし俗にいうジ
正邪「私は自分よりも強いと意気がってる奴等に向
かってはっきりと拒否する事こそが私の生き
様だ!それに私は天邪鬼の鬼人正邪様だ!!
てめぇらの指図なぞ聞く耳なんかねぇんだよ
私は私のやりたいようにするんでな!そして
次こそは彼奴に下克上してやるのさ!」
と、まんま有名な台詞をパロって叫ぶ。これで決まりだな正邪にどれだけの事を言っても無駄そうだ。
玲音「んじゃ人数的に悪いがお前はここで潰させて
貰うぜ主に俺の仕事をサボるために!」
亜狛「ってサボったら駄目じゃないんですか!?」
玲音「お嬢や咲ちゃん許さずとも俺が許す!」
レミ「許す訳がないでしょうがこのサボり魔!」
と、玲音とレミリアはまた言い合いを始める。流石は玲音だ痺れはしないし憧れもしないダメ人間な一言だ。
黒 「彼奴は従者って感じがしないな」
耶狛「そだねぇ」
蓮 「いやまぁ玲音さん少しズレているんですよ」
だが自分は知っている。玲音という男はふざけてはいるがここぞという時は頼りがある。それに何と言おうが言われようが玲音は紅魔館の住人を一番に大切にしているのだと、まぁ仕事をするしないは別な話になってはしまうけれど。
正邪「っておいコラお前ら!私を放って別な話をす
るんじゃねぇ!!」
霧雨「何かお前も混ざりたいのか?ぷっ‥‥」
蓮 「ぐふっ‥‥」
軽く自分の心にダメージが入る。そして魔理沙が鼻で笑うと正邪の眉間のシワがよる。
正邪「誰が混ざりてぇだとふざけんな!」
蓮 「あれ何でだろ目から汗が‥‥」
魔理沙は正邪に対して言ったのは分かるが意外にもその一言が心の古傷を抉ったためか目から汗が出てきた。
霊夢「れっ蓮?」
蓮 「ごめん意外にも精神的にもくるものが‥‥」
霧雨「わっ悪い!お前に対して言ったわけじゃ!」
蓮 「分かってるよ分かってるけど心が」
本当に心が痛くなってきた。
正邪「って何でお前が泣くんだよ!?お前は私に対
して下らない同情か!」
蓮 「いやあの‥何と言うか…‥過去の自分が」
亜狛「意外にもメンタルが弱いですね蓮さん‥‥」
正邪「お前はもう泣けや!?」
お前にだけは同情されたくはないと心から思った。
正邪「ていうかてめぇらの構成はどうなってんだ!
昨日以前の方がそれなりの緊迫感やらがあっ
たぞ!」
耶狛「仕方ないよ!だってこのパーティーの7割は
ボケ担当で構成されているんだもん!」
正邪「メメテェ!?というかそれただのカオスじゃ
ねぇか!?」
ボケしかいない空間はいわばシャリのない寿司と同じであり正邪の言う通りでカオスの一言だ。
紫 「貴女が良ければツッコミします?」
正邪「するか!?というか妖怪の賢者も認めんじゃ
ねぇよ!」
とか言いつつも正邪はちゃっかりツッコミしてる。
耶狛「う~ん‥‥」
黒 「どうしたんだよ?」
耶狛「本当に正邪ちゃん現世の何処かで見たことが
ある気がするんだよね‥‥」
少名「えっ本当に!?」
耶狛「うん‥‥あっ!そうだ!見たことあるなって思
ったらあれだよ!」
見たことがあるっていったい何処で見たんだ。
正邪「おい行っておくが私は現世には行ってな‥‥」
耶狛「ほらハサミを持って人の服を引き裂いていく
主人公にそっくり‥‥」
亜狛「…‥‥言われてみると」
正邪「って誰だよそれ!?」
蓮 「耶狛さんそれはカップ焼きそば現象なんでア
ウトですからその名前は言わないように!」
因みにそのアニメも見たことがあるから知っているためこれ以上言うのは良くない。だってそれ完璧な他作品なのだから。
正邪「本当にお前ら私を倒す気あんのかよ!?」
亜狛「いや言って良いですか?このボケしかいない
面子で純粋なツッコミが僅か数人しかこの場
にいない状況でまじめに出来ると思っていま
すか?」
蓮 「亜狛さん諦めたら駄目ですって!」
言いたいことは良く分かる。分かるけどもだからといってこのカオスな状況を打開できる仲間が減るのだけはなんとしても避けたい。
正邪「知るか!あぁだんだんとイライラしてきた!
もう止めだてめぇらがやる気出さねぇなら私
はお前らを叩き潰してやるよ!!」
そう言うと正邪は何処からともなく黒い剣を出すと構える。
少名「あっあれって!」
霊夢「気を付けなさいよ!あの剣で昨日のメンバー
の殆どは撃墜されたから!」
霧雨「あぁ!」
蓮 「あれが隠し玉?」
霊夢や魔理沙や針妙丸がそのぐらい言うという事はなりの力があるという事だろう。集中しなければ。
正邪「さぁ私の前で無様に倒れやがれ!」
そうして正邪とのレイドバトルが開始されたのだった。
怠惰「てな訳で今回はここまで」
狗神「本当にカオスだな」
鈴蘭「因みにツッコミって………」
怠惰「蓮と亜狛とそれから針妙丸に正邪に後はツッ
コミかどうかは分からない所で紫や黒にレミ
リアになるのかな?」
神楽「ほぼボケしかいませんね」
怠惰「特に耶狛の存在が……‥」
鈴蘭「あれは昔から常軌を逸してるもん」
狗神「これで理久兎がいたら更なるカオスに」
怠惰「なってたかもねぇ」
神楽「アハハハハ‥‥それで来週から休むんですよ
ね?」
怠惰「そうそう少し忙しくなるからね」
鈴蘭「因みにどのくらい?」
怠惰「とりあえずは再来週の水曜日までかな?」
狗神「そんなにか!?」
怠惰「検定がまとまって襲ってくるからそのぐらい
になるのよ」
鈴蘭「まぁ頑張って」
怠惰「うん頑張るよ‥‥さて時間も丁度良いし今回は
ここまで」
鈴蘭「再来週の水曜日まで元気で」
狗神「そんじゃ読者様」
神楽「ありがとうございました♪」