こんな時間になっていた怠惰のクソ悪魔です。
寝すぎて頭が痛いです(´・ω・`)
それでは本編へとどうぞ。
蓮はまた夢を見ていたがいつもの夢とは打って変わっていた。蓮がいたのは真っ白な世界だった。
蓮 「ここは……」
? 「葛ノ葉蓮……」
蓮は名前を呼ばれた方を向くとそこには狗神を封印する助言をしてくれた女性がにこやかな笑みを浮かべて立っていた。
蓮 「貴女は……狗神の時の……」
? 「ふふ♪葛ノ葉蓮……よくぞやりました♪」
蓮 「えっ?」
? 「貴方はやはり私の血を受け継ぐだけは
ありますね♪」
蓮 「それっていったい……」
? 「それはそれとして貴方が封じた狗神……」
蓮 「狗神がどうしたんですか?」
? 「貴方なら使いこなせれる筈よ♪貴方の能力
そして優しさがあれば……」
蓮 「それはどういう!!」
蓮がそう言いかけた時だった……蓮は眠りから覚めた。
蓮 「はっ!はぁ……はぁ……今のは……」
蓮の服には寝汗がびっちょりと染み付いていた。故に気持ちが悪かった……すると襖が開いて霊夢が顔を出した。
霊夢「蓮…起きた?……って!どうしたのその
汗は!?」
蓮 「いや……何でもないよ……」
霊夢「そっそう……とりあえずご飯を食べましょ」
蓮 「あっうん……」
蓮は布団から立ち上がり霊夢の後に続いて居間へと向かった。
蓮 「それじゃいただきます……」
霊夢「どうぞ……」
そう言うと蓮は朝食を食べ始めた。メニューはお茶漬けと沢庵だった……
霊夢「ねぇ蓮……昨日も今さっきの朝もそう
だけど…様子がときどきおかしいのは
何故?」
蓮 「えっえぇと……」
霊夢「答えたくないならそれでもいいわ」
蓮 「いや言うよ……昨日の僕の能力や朝に何が
起きたのか」
蓮は朝食を食べながら霊夢にこれまで夢で起きたこと狗神の時と朝に出会った女性の事を話した……
霊夢「そう……不思議な雰囲気の女性ね……」
(何でか紫しか思い付かないわね……)
蓮 「うん……一体誰なんだろう……」
蓮がその言葉を言った時だった。蓮の隣で無数の目がついた穴が開いた。そこから昨日現れたお姉さんの紫が現れた。
紫 「ふふ♪また来たわよ♪」
霊夢「……証拠にもなく何しに来たのよ紫……」
蓮 「紫さん?」
紫 「まぁまぁ♪今回は葛ノ葉蓮……貴方に用が
あってきたのよ♪」
蓮 「僕ですか?」
紫 「えぇ♪貴方の一族……御先祖様の事が
分かったから会いに来たのよ♪」
それを聞いた蓮は夢で出会った女性の言葉「血を受け継ぐ」という言葉が引っ掛かった。
蓮 「紫さん…教えてください」
霊夢「私も聞いていい?」
蓮 「いいよ…」
蓮と霊夢は葛ノ葉一族について紫の話に耳を傾けた。
紫 「なら話すわね……葛ノ葉一族……本来の
姓は安倍…かつて平安の地にてその名を
轟かせた安倍晴明の一族よ……」
霊夢「うそ!?」
霊夢は隣できょとんとしている蓮を驚いた顔で見る。
紫 「それであの小むSコホン!安倍晴明は
昔に私の御師匠様とも深い関わりが
あったわ……」
蓮 「え~と紫さん…紫さんの御師匠様って……
僕の夢に出てきた長髪で左目に傷がある
男性の人ですよね?」
紫 「えぇどちらかと言えば人間というより妖怪
と言ったほうが良いけどね♪」
蓮 「えっ妖怪?紫さんってまさか……」
紫 「えぇ♪私も妖怪よ♪言っておくけど狗神
みたいにあそこまで狂暴じゃないからね?」
それを聞いた蓮は驚いた。狗神の見た目はThe妖怪の見た目だったがそれに比べて人間のような姿をしている紫さんに驚くしかなかった。だが今の言葉を聞いた霊夢は目を細めて、
霊夢「紫……昨日の戦い見ていたの?」
紫は「狗神みたいにあそこまで狂暴じゃないから」と言ったのだ。昨日、霊夢、魔理沙、蓮は紫に一度も狗神について喋ってはいない。それはつまり昨日の狗神との戦いを見ていたという結論だ。霊夢の指摘に紫は微笑みながら、
紫 「えぇ♪特に蓮君が狗神の攻撃を突然消えて
避けた時は驚いたわね♪」
蓮 「紫さん…その時に女性を見ていませんか?」
蓮に助言をしてくれた女性を見たかと聞くと紫は首を横に振って、
紫 「いいえ……見ていないわ?」
蓮 「そっそうですか……なら紫さんの御師匠様
には会うことは出来ますか?」
紫の御師匠様について聞くと紫は少し悲しげな顔を一瞬して、
紫 「いいえ……会えないわもう御師匠様は
この世にはいないですもの……」
霊夢「えっ?だって妖怪って結構生きるでしょ?」
紫 「御師匠様は半人半妖という妖怪の部類
だったのか今から数千年前に息を
引き取ったわ……」
蓮は紫の悲しそうな表情を見てこれ以上はと思い、
蓮 「すいません……嫌な話をしてしまって……」
紫 「いいのよ……蓮や霊夢は何も知らなかった
のですもの気にしないで♪」
霊夢「それよりも紫……何故安部ではなく葛ノ葉
になったか教えてくれる?」
霊夢が本命の話をしてくれと紫にいうと、
紫 「あら!私としたことが……それじゃ
話すわね何故葛ノ葉と呼ばれたかを……
それは……」
霊夢「それは?」
紫 「今から数百年前に安倍晴明の子孫の1人が
禁忌に手を出したの……」
蓮 「禁忌?」
紫 「えぇそれによって現れた妖怪に一族を
根絶やしにされたと聞いたわ……」
蓮 「根絶やし……」
蓮はその話を聞いて想像も出来なかった。自分の先祖の過去にそんな悲劇が起こっていたとは思わないだろう……
紫 「それで生き残った晴明の最後の子孫は
自分を……晴明の一族の血を絶やさない
ためにも正体を隠した」
蓮 「僕の御先祖様にそんな過去が……」
紫 「そして葛ノ葉の姓は晴明の母親……
葛の葉からとったとされているわ」
蓮 「そうなんですか……」
紫 「これが私達が調べた大まかな内容よ」
紫達で調べた内容を全て話終えると蓮は、
蓮 「……1つ聞きたいんですが……その僕の
御先祖様を根絶やしにした妖怪は
どんな妖怪なんですか?」
紫の話を聞いた蓮は自身の先祖を根絶やしにした妖怪がどんな妖怪なのか気になり聞くが、
紫 「それは私達にも分からないわ……
だけれどいくらかは晴明の血が薄まり
弱くはなってはいたけど晴明の子孫達
を根絶やしにしたってことは恐らく
上級妖怪レベルだと思った方がいいわ」
霊夢「それって紫とかと同等レベルじゃない」
紫 「まぁでもそんな害悪な妖怪は幻想郷には
いない筈よそれにもしその妖怪がいたと
して幻想郷に害をもたらすというなら……」
紫は言葉を濁らせて少し殺気を込めて、
紫 「私がそいつの塵も残さずに根絶するもの」
これには蓮も体を震わせたが霊夢ですらも額から冷や汗が流れた……
紫 「あらごめんなさい♪私とした事が少し
私情が入っちゃったわね……」
蓮 「いえ……確かに紫さんに恐怖を覚えました
ですがここ幻想郷が大好きだって事が伝わり
ましたから♪」
紫 「ふふ♪あの子よりかは大人しいけど
そういう優しさは変わらないわね♪」
蓮 「えっ?」
紫 「いいえ♪こっちの話よ♪それじゃ私は
帰るわね♪」
そう言い紫は無数の目のついた穴を開けてそこに体をいれようとすると霊夢が、
霊夢「紫……蓮を外に帰したら?」
霊夢は外来者の蓮を元の世界に帰させる事を提案すると、
紫 「あらそれもそうね……蓮は帰りたいの
かしら?」
紫は蓮にもとの世界に帰りたいかと聞くと蓮は、
蓮 「いえ……僕はここに残ります」
霊夢「えっ?貴方だって外に家族とかが……」
霊夢が家族の事について言うと蓮は首を横に振って、
蓮 「僕にはもう家族はもういないから……」
霊夢「えっ?」
蓮 「僕の親は幼い時に事故で亡くなって
ばあちゃんは去年他界したから1人
暮らしなんだよ」
霊夢「……そう…」
蓮 「それに久々に人と食事をとれたのが楽し
かったんだ♪いつもは1人だけだった
から……だから……」
蓮が更に言おうとすると霊夢は蓮の口に手をかざして、
霊夢「これ以上はいいわ……ねぇ紫…蓮を家で
預かっていいかしら?」
紫 「構わないわよ♪」
霊夢「なら蓮!ここが貴方の家よ!」
蓮 「えっ!?いいの僕がいても?」
霊夢「フッフッフ♪気にしなくてもいいわ♪
その代わり家賃分として掃除とかして
貰うけどね♪」
蓮 「それで住めるならぜひ!」
紫 「ふふ♪後は貴方達に任せるわ…それと蓮♪」
蓮 「えっと何でしょうか?」
紫 「ようこそ幻想郷へ貴方を歓迎するわ♪」
こうして蓮は幻想郷で暮らすこととなったのだった……
はいはい蓮の血筋が分かった感じですよね
蓮の先祖に起きた因縁、出会いそれはやがて
因果によって繋がっていく。そしていずれ
奴も感応するがごとく動き出す。
この先、蓮はどうなるのか……どう生活する
のかその先を知っているのは怠惰のクソ悪魔
の中の人のみ……
まぁ多分シリアスは有るのか無いのか分かり
ませんが、よければまた見てください。
それでは読者様今回もありがとうございました
また明日♪